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8年ぶりの再会

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 眼をぎゅっと閉じていると、感覚が研ぎ澄まされてしまう。
 何度も窪みを舐められ、徐々に解れていくのが分かる。
 下半身に力が入らなくなってきているからだ。
 やがて彼の尖った舌先が、ズッ…と中へ入ってきた。
「やっ…!」
 びくっと腰を揺らすも、すぐに掴まれてベッドに押し付けられる。
 僅かに苛立った雰囲気の彼と、眼が合った。
「動かないで」
「だっだって…!」
「動くと酷いよ?」
 いや、あなたの言葉の方が酷いです。
 …とは言えない。
 この状況で言えば、それこそ絶叫を上げることをされてしまう。
 仕方なく、体の力を抜こうと試みる。
 その様子を見て、彼はまた動き出す。
 濡れた窪みに、彼の中指が入っていく。
「ううっ…」
 痛くはないが、慣れない異物感に体に力が入ってしまう。
 指は全てを入れ終えると、ゆるゆると内壁をかき出した。
「あっ、やっ」
 浮かび上がりそうに腰を何とか抑えるも、声が飛び出てしまう。
 やがてもう一本指が増やされ、また一本と、合計三本の指が根元まで入れられた。
「んぐぅ…はっ、あぁっ」
 それまでゆっくりだった指の動きが、だんだんと小刻みに動き出す。
「あっ、そっそれっ…!」
「うん、平気そうだね」
 三本の指の挿入が激しくなり、また角度を変えて入れられても、痛みは感じなかった。
「こんなものかな?」
 …いや、さっき銜えてたのはこんなものではなかったが…余計な言葉は彼を怒らせるだけだと、俺は学んでいた。
 指が一気にズルっと抜かれる。
 そして代わりに窪みに当てられたのは、熱い欲望の塊。
 濡れた窪みと、先走りが出ている先端が触れて、ぐちゅぐちゅと音が生まれる。
 そして窪みが解れると、先端がゆっくりと入ってきた。
「はっ…あああぁ!」
 力が入らない下半身では強く拒絶することも出来ず、そのままズズズッ…と奥へ奥へと侵入してくる。
「ちょっと、櫂都っさん! もう少しっ…ゆっくり…!」
「してあげたいのは山々なんだけど、実はちょっと限界が近かったりして」
 彼は眉を寄せながら苦笑する。
 …もしかしなくても、もう泣き言も哀願も聞き入れられない状況?
 サァーッと音が聞こえるぐらい、血の気が下がる。
 入ってくる熱は、指とは比べ物にならないほどの太さがある。
 それが今、ほとんど無理やり入ってくるのだから、肉体的にもきつかった。
「うっ、ううっ…あっやぁっ…!」
 眼にじんわりと涙が浮かぶ。
 辛く、苦しいからじゃない。
 今まで感じたことのない体感と、そして彼の熱を受け入れているという喜びから、溢れ出している。
 そう、俺は嬉しいんだ。
 彼も夢中になってくれることが…。
 彼は俺の片方の足を掴み上げ、ベッドに付けた。
 そしていきなり腰を動かし、ズンッと奥まで入ってきた。
「あっやぁっ、あーっ!」
 体を捻るも、根元まで差し込まれては逃げようがなかった。
「ゴメン、空耶くん」
 彼の体が下りてくる。
 俺は両手を広げ、受け止めた。
 彼は何度か小刻みに動いた後、体が拒否しないことを感じ取ると、激しく動き出した。
「あっあっ、そんなっ、激しくっ…!」
「ゴメン。我慢できないんだ」
 動きは早急かと思いきや、いきなりズルっと茎の部分が引き抜かれ、くびれの部分だけが残った。
「あっ…?」
 けれどすぐに最奥まで貫かれ、声にならない声が出た。
「…っ!」
 ぎゅっと閉じた眼から、涙の雫が頬を伝った。
 彼はそれを舌で舐め取ると、慰めるように頬に口づける。
 彼と深く繋がったまま激しく揺すられ、思わず背中に回した手を外しそうになる。
 けれど一生懸命にしがみ付いた。
 ―もう二度と、この人と離れたくないから。
「櫂都…さん、好き、です。大好きです…!」
「空耶くん…ありがとう」
 彼は優しく笑い、唇に深くキスをしてくれた。
 キスをしながら、ベッドがギシギシと軋むほど攻め立てられ、もう何も考えられなくなっていた。
 萎えていた俺の熱も、二人の腹の間で再び興奮し始めていた。
「イく時は一緒に、ね?」
 彼の手が再び熱を握り、こすり始める。
「ああっ…櫂都さん!」
 挿入するスピードと同じ速さで愛撫され、頭の中が真っ白になる。
 彼の手の中で、すぐに水音が鳴り始めた。
 彼の熱が俺の中で膨れ上がっていく。
 さっきよりも動きが早くなったのは、彼の先端から溢れ出した蜜のせいだ。
 息もできないほど激しく揺す振られ、俺はただひたすら彼の名前を呼び続けた。
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