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第一章

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 気配のする方向に向かって歩みを進めた。
 やっぱりこの気配っていうのは魔力に関係しているもので間違いないようだ。
 神経を研ぎ澄ませ、集中すればするほど感覚は鋭くなって、その方向に大きな魔力があることを教えてくれる。

 一番大きな魔力が1つ。
 二番目に大きな魔力が1つ。
 三番目以下、同じくらいの小さいのが、4つ。
 一番大きな魔力が先輩のものだとして。
 先輩に挑んでいるのは5人らしい。

 現場につく。
 さっき試験の合格を発表した時とは別のグラウンドみたいだった。
 そこにメーロルたちの姿を確認する。

「メーロルちゃん!! みんなも!!」

 案の定、みんなは倒れていた。
 もう手遅れのようだった。
 とっさに駆け寄る。

 黒髪ぱっつんの少女とスキンヘッド、緑髪の気弱少女、金髪男、そしてメーロル。
 先輩に挑んでいたのはその5人のようだ。
 みんな切り傷だらけ、血まみれで倒れている。

 辺り一面、真っ赤に染まっている。
 相当ひどくやられたみたいだ。

「安心しろ。今回も命だけは救ってやった。まったく懲りない奴らだ」

 そして、その中心。
 模造刀を手にしたアベリア先輩が立っていた。
 これだけ周りが赤く染まっているのに、返り血ひとつ浴びていない。
 それどころか息一つ上がっていない。

「くっ……アベリア先輩……」
「ふっ、貴様も来ると思ってたぞ。リーリアナ」

 先輩を力なく睨み付ける。
 見なれない血の海と、先輩から発せられるプレッシャーに気圧され、肩が震える。
 先輩は不敵な笑みを浮かべた。
 こんな場面だというのに笑みを浮かべるなんて狂ってるのか?
 この人は……?

「して何かようか? また、入部辞退の頼みをしにきたのか?」

 先輩は含みのある笑みをくずさず、問うてきた。
 それもある。
 しかし、今はそのことは後回しだ。
 ミハニアに直接会うなりして、問いたださないと意味のないことだから……

 少しの沈黙の後、わたしはアベリア先輩に質問した。

「……そ、それより先輩、聞いてもいいですか?」
「なんだ? かまわないぞ」
「先輩はなんで、今年の合格者をたった2人しか承認しなかったんですか……?  ま、毎年20人くらいは合格者を出してるってみんな言ってました。ラナたちを合格にしなかったのはなぜですか?」

 率直な疑問……
 ラナたちは何で反乱じみたことをしているのか?
 そもそもの原因はこの人が例年通り合格者を選定しなかったからだ。
 わたしの問題はミハニアが裏にいるからどうにもならないとして、合格者を増やすくらい先輩の権限なら造作もないはずだ。

「何度も言っているだろうが。それはこいつらが雑魚だからだ」
「ざ、雑魚だからじゃわからないです。仮に雑魚だったとして、合格にするぐらい問題ないじゃないですか? たかが部活動ですよね? なんでそこまで”強者”にこだわるんですか?」

 たしかに合格の条件は、試験で最後まで残ったものか、アベリア先輩に認められたものだったはず、なので先輩の言っていることに矛盾や嘘偽りはない。
 しかし、どうにも腑に落ちない。
 合格にするぐらい大した不都合もないはずだ。

「たかが部活動か……」

 先輩は一瞬、何かを考えるような仕草をした。が、すぐにいつもの表情に戻った。
 貴様には特別に丁寧におしえてやる。
 と上から目線で言ってきた。

「剣術部に入れば、見習い剣士の称号が与えられる。それは知っているな?」
「え……は、はい一応は……」

 たしかラナかメーロルが言っていた。
 剣術部に入ったら、まず見習いの剣士になり、そこから能力に応じて位を上げていくと……

「しかし、それだけでは剣士になったとは言えない。見習い剣士から剣士になるためには、剣術部の中で相当の成果をあげ、霊熾院グラディアに認められなくてはならないのだ」

 それもラナたちが言っていたことだ。
 位をあげていくには、剣術部で活動し認められる必要があると。
 霊熾院グラディアというのがどういう組織なのかはよくわからないが……

「それはかなり難しいことだ。こいつらは例え、入ったとしても弱すぎて剣士に上がることはできないだろう」
「べ、別に剣士になれなくてもいいじゃないですか? 入った後どうなってもそれは個人の問題ということでっ……」
「剣術部に新規に入ったものは形だけでも、誰かの弟子にならなければならない。そして、その弟子たちの師匠になる役割は大体、その年の指導員の剣士が任されることになっている。後はわかるな?」

 その年の指導員……アベリア先輩のことか。
 つまりそれは、合格者は形式上アベリア先輩の弟子になるということか?
 だったら、弟子の評価は直接、師匠であるアベリア先輩にも影響を及ぼすことになる……

「私は弱いやつがきらいだ。そんなやつを私の弟子にしたくない」

 つまり、弱いやつが弟子になることで自分の評価に傷がつくから、とそう言いたいわけか!

「ちょっと待ってください。そんな理由で!」
「そんな理由もなにも、それが私の考えだ。私は強い弟子を欲している。ただそれだけだ」

 先輩はめんどくさそうに言い捨てた。

 強い弟子がほしい……
 なら、なんでこの人は試験官や指導員をやろうと思ったんだ?
 学園で強い弟子を漁るためか?!
 そのために、この学園の剣術部の試験を利用したということなのか?!

「それで、どうする? ここにきたということは私と戦うつもりになったということか? いいぞ、戦ってやっても。強いやつのいうことは絶対だ。勝てたら貴様の主張をきいてやる」

 先輩は模造刀を右手にかかげながら、口角をあげる。
 わたしはその仕草に怖じけづいた。
 この人、それほどまでにわたしと戦いたいの?
 殺気みたいなのが、びんびん伝わってくる。

「ちょ、ちょっと、まってください……そういうことじゃなくてっ……」

 その殺気に当てられ、一歩二歩下がる。
 脚や肩が恐怖で震える。
 殺気もそうだが、この光景もわたしの恐怖を加速させる。
 今までこんなに大量の血をみたことがなかった。
 今までに大量の鮮血を見たのは、全部アニメの中で……
 敵に攻撃され、瀕死になって倒れている人を見るのも全部マンガの中のことで……

「じゃあ、なんだ……? ……貴様は一体何しにきたんだ?」

 先輩は純粋に首をかしげる。
 一体何をしにきたのか……
 そう、わたしは先輩を説得しにきた……

 先輩を説得するため話をしにきたはずだった……

「せ、先輩を説得しにきました……」
「ほう、おもしろい。どうやって?」

 わたしはガクガクと震える脚を折って、その場にしゃがみこむ。
 そのまま、地面に両手の平をつけて額を地面に擦り付けた。
 いわゆる土下座というやつだ。

「何のまねだ? それは」
「お、お願いです! 先輩っ! ど、どうかラナたちを合格させてあげてくだだ……さい……」

 できるだけ大きな声をだそうと努力する。
 しかし、体が震えて声がうまくでない。
 しかも、言いきれずに噛んでしまう。

「それはできない」
「先輩の顔に傷がつくというなら、せめて学園にいる間だけでも弟子に……」
「無理だ」
「学園を卒業した後は弟子の関係を打ち切るなら、先輩も……」
「不可能だ」

 先輩はわたしの言葉に被せるようにして否定する。
 わたしのお願いはなすすべもなく、却下された。

「だったら、せめてラナたち6人……」
「ふん、そんなことか。見るに耐えないな。せっかく貴様と一本やれると思っていたのに……」

 先輩は「はあ……」とため息をついて、模造刀を鞘にもどした。

「私はもう行く。これでも忙しい身なのでな」

 先輩はわたしの話もろくに聞かず、背を向けて歩きだす。

「どうか話だけでも……」

 わたしの声が弱々しく、反射し地面にくぐもる。
 わたしの説得は一瞬のうちに失敗してしまった。

 もしも、このような状況。
 わたしが大好きなマンガの主人公だったら颯爽と現れて戦っていた。
 ラナに懇願され、みんながやられてしまった状況で、強者の先輩の前に現れ、果敢にも立ち向かっていたに違いない。

 でもわたしは勇敢ではない。
 度胸もない。
 平和な日本のお金持ちの家に生まれて、箱庭の中で何一つ不自由なく暮らして……
 マンガを読んで、アニメをみて、SNSでバカをやって炎上してるやつを見ては
 ゲラゲラ笑っているだけ。
 そんなお花畑の中にいるカカポのようなやつに、自分より強いやつに死ぬ気で戦いを挑む勇気なんてない。


 そもそも、わたしは暴力が大嫌いで……

 だったらせめて、先輩の話を聞いて先輩を何とか説得してみせる!
 土下座でもして誠意を見せれば先輩も少しは耳を傾けてくれるはず……

 なんて思っていた。

 土下座すらまともにできないじゃないか……!

 頭を下げるくらいなら、簡単だ。
 なんて思ってたのに。
 実際にみんながやられてるところみたら、恐怖が腹のそこから沸いて出て来て。

 先輩に事情を聞くときからガクガクで……
 膝を折るときからへっぴり腰で……
 声はでないし、言葉は噛むし……

 一連の動きは何から何までグダグダ……

 覚悟の土下座すらろくにできない。
 そもそも本気で謝ったこととか、頭を下げたことなんて人生でなかった……

 一体わたしは何をしにきたんだ?
 あまりにもダサすぎじゃないか……

 わたしが失意のどん底で頭をあげようとした時、その声はこだました。

「リリィ!! みんなも!?」

 この声は……!
 ら、ラナ?

「はあ、またきたのか……雑魚が」

 すぐ横で先輩の声がする。
 心底いやそうな声だった。

「う、うそ……リリィもみんなもやられて……!」
「いや、リーリアは無事だ。他のやつらは知らんがな」
「くそおっ!! よくも、みんなをお!! 」

 二人の魔力が衝突する音が響く。
 それと同時に人の叫び声が聞こえた。

「ぐわあああぁっ!!」
「ラナ!?」

 とっさに顔をあげてさけんだ。
 やっぱりそこにはラナの姿があって、先輩の振るった剣によって切り刻まれ、吹っ飛ばされていた。
 ラナっ……なんでっ!
 大人しくしててって……!言ったじゃんか!?
 ラナは今頃、保健室で寝ていたはずで!

「くそ……リリィまでやられちゃうなんて……」

 ラナはボロボロの状態で何とか、立ち上がる。
 わたしが先輩と戦ってやられてしまったと勘違いしているみたいだ。
 わたしに意識があることにも気づいていない。

「ラナ!? だいじょ……」
「ちくしょおおお!!! このおおお!!」

 わたしの声をかきけすようにして、地面を蹴って再度突撃する。
 しかし、先輩の剣に斬られ、また吹っ飛ばされる。

「ラナ来てくれたのね……! それにリリィちゃんも……!」
「ふふ……俺たちを忘れてもらっちゃ困るぜ……」
「このわたしのタフさを舐めないでもらえるかしら……」

 メーロルやスキンヘッド、他のみんなもラナの叫び声に反応するかのように目を覚まし立ち上がる。
 え……? みんなも……なんで……?
 とっくにやられて気を失ってたはずじゃ……!?
 しかも、そのケガでっ!!

「み、みんな……まだ起きて!」
「ちっ、次から次へと……リビングデッドか、こいつらは? もうとっくに動けない体のはずなんだがな……」

 先輩は心底うっとうしそうな顔をする。
 対照的にラナは嬉しそうだった。
 ボロボロになりながらも、立ち上がった

「うおおおおお!!」

 しかし、みんなは突撃を繰り返すのみだ。
 これでは先輩は倒せない。
 いや、そもそも万全の状態で確実な戦略を持ってしても無理だ。

「みんなもうやめて!! これ以上やると本当に死んじゃうよ!!」

 それにみんなはすでに満身創痍。
 大量出血で死んでもおかしくない状況だ。
 これ以上は本当に危険だ。

 それなのに何故そうまでして戦おうとするのか?

 なんでみんな暴力で解決しようとするの……?
 わたしにはわからない。
 わからないよ……

「え……? リ……リィ?」

 ラナと目線があい、彼女は目を丸くする。
 叫び声でわたしが意識があることに気づいたようだ。

「リリィも……まだ無事だったんだ!」
「いや、リーリアなら最初から戦っていないぞ。本人に戦う意志がなかったからな」
「え……どういうこと?」
「そのままの意味だ」

 先輩は一歩も動かず、腰も落とさず棒立ちで剣を振るいながら突撃してくるみんなを適当にあしらう。

「なんで、リリィ嘘でしょ……だって、戦ってくれるって……」

 ラナは絶望した表情で目を丸くする。
 その表情に耐えられず、目を背けた。

「ごめん……ラナ。わたしは……」

 わたしは悪いことをしていない。
 戦うなんて一言も言っていない……
 それに大人しくしててって言ったのに来たのはラナも同じじゃないか……

 しかし、なんだろ……この罪悪感は……
 締め付けるような胸の痛みは……
 
「じゃあ、なんで?! なんで、そんなところにずっと座ってるのさ!? リリィは一体何しにきたのさ!!?」

 ラナと目を会わさないように俯いたまま、おし黙った。
 一体わたしは何をしにここにきたんだろ……

 ラナの代わりにここにきて、
 戦う度胸もなければ、説得するだけの話術や頭も持ち合わせておらず、
 土下座の一つすらろくにできない。

 先輩との会話は終始ビビりっぱなしで、こうして今も仲間がボコボコにされているのに、何もしないでただ座ってるだけ……

 あれ……わたしって置物か何かかな……?

「ねえ、リリィ……カッコいいとこみせてよ……リリィは剣術は弱かったけど、それでもぼくたちにとっては憧れの存在だったんだよ……!」

 何だ……またわたしの知らないリーリアの話か……?
 だから、わたしはリーリアじゃないって。
 今話しかけてるのは、リーリアとは別の人間だってっ!
 そう言ってるじゃん!

「今のリリィは魔力もあって剣術も上手いかもしれないけど、全然かっこよくないよ……! ぜんぜんっ!! これっぽっちも……!!」

 この後に及んでそんなことを思うわたしは……最低の人間だ……

 そんなわたしに見向きもせず、ラナはまた先輩のもとに走り出した。
 もう走りといっていいものでもない。
 よろよろとふらつきながら、血で前も見えてない状態だ。

 もうこれ以上ラナが傷つくところを見たくない。
 なんて言って
 わたしが何とかするからっ……
 みたいに思わせておいて
 結局、何にもせず、誰よりもラナを傷つけているのはわたしじゃないか。

 もしもこれがマンガの一場面なら、わたしは大バカ者の道化師だ。
 史上最悪最低のダメ人間だ……

 しかし、そんなわたしの雑念を……歪んだ劣等感を、かき消すかのように。
 意外な言葉が耳に入ってきた。

「戦わなければ何も叶わない。剣を置いたらそこで終わりだってッ!! 言ってくれたのはリリィじゃないかああ!!!」

 ラナはフラフラよろめいたかと思うと、急に力強く走り出し、そう叫んだ。

 そ、そのセリフどこかで……

 その言葉はまるで、寝起きの頬に食らわされた強烈なビンタのようだった。
 何かに雷にでも打たれたかのように背筋がびくってなる。

 そうだ!……そのセリフは……
 たしか「異世界と幸せの剣」の!

 な、なんでラナがその言葉を……!?

 知ってる……??

「最近のリリィは!! 一体何がしたいんだよおおおお!!!! ぜんぜんっ、わかんないよお!! 力を持ってるなら、立ち向かえよお!!」

 ラナはさらに叫びながら、木剣を振り上げた。
 しかし、その一撃が先輩に届くはずもなく、払い退けられた。
 先輩に反撃を食らわされ、ラナの体と木剣が弾道曲線を描いて宙を舞う。

 一体、わたしは何がしたいのか……?
 一体何がしたかったんだっけ……?

 トラックにひかれて、この世界にやってきた。
 まさかそんなテンプレ的な異世界転生が現実に起こるなんて、思ってもみなかった。

 その前は何を目的に生きていたんだっけ?

 一人でいることが多くて、その寂しさを紛らわすため、マンガを読むようになった。
 アニメを見て、ラノベを読んで、ゲームをして。

「異世界と幸せの剣」と出会って……

 それでわたしは……
 漫画家になりたいと思うようになって……

………………

 夢は必ず叶うなんて非現実的な言葉だ。
 正直わたしはこの言葉が最初好きではなかった。
 だって普通に考えてありえないじゃないか!
 この世に絶対なんてないんだから。
 現実は非情で、薄暗いのが常なんだから……

 いたいけな少年少女たちをだます詐欺師のようなこの言葉が、あるいは現実を教えるために存在するような綺麗すぎるこの言葉が、好きではなかった。

 でも、それ以上に
 「異世界と幸せの剣」のあの場面が、
 あのキャラクターたちがかっこよかったんだ!

 だから、このセリフも好きになったんだ。

 それはちょうど、今と同じような状況で……!

 そうだ……

 そうだよ……



 わたしは憧れたんだよ




 自分よりはるかに強大な敵であっても、逃げずに立ち向かっていく主人公に。

 敵に向かっていく主人公の背中を見ながら、後は任せたといって、命と夢を簡単に預けられる仲間たちとの絆に……

 いつも独りぼっちだったわたしはただただ、思ったんだ。

 わたしもこんな風になれたらなあ
 いつか、仲間と共に困難に立ち向かい、夢のために戦えたらなあと。

 だから、わたしは描きたかったんだ。

 ちょうど今のような状況で颯爽と現れて、仲間のために傷つくことも恐れず、勇敢に立ち向かう……

「勇気を持って仲間を救う!」

 そんな熱い物語(マンガ)を……!!!

 ラナの使っていた木剣が弧を描いて飛んでくる。
 それはわたしのちょうど目の前に突き刺さった。

 何だよそれ……?
 抜けと言いたいの?

 あまりのタイミングのよさにふっと笑みがこぼれてしまう。

 剣はまるで、自らが伝説の剣であることを主張しているかのようだった。
「勇者よ、剣をとれ。あんたの選択肢は一つしかないだろ」
 そう、言っているような気がした。

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