剣士リーリアは漫画家になりたい

あのまろ

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第一章

13

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 あの後、わたしはラナとメーロルを学園の保健室に連れていき、そのまま一人で家に帰った。
 次の日、昨日と同じように汽車に乗って学園までやってきた。

 今日はラナたちは一緒じゃない。
 ラナやメーロルたち、昨日試験を受けアリスにボコられたメンバーは学園の回復魔術師に治療を受けるとかなんとかで、学園に泊まったようだった。
 だから昨日以来ラナたちにはまだ会っていない。

 とりあえず、午前の授業を終わらせたわたしは学園内をさまよっていた。

 ラナたちの様子は気になるが先にやることがある。
戯画士の集いミミックレギオン】の場所を見つけ出し入部させてもらわなければならない。
 そのために今、学園内を徘徊しているというわけだ。

「あ、あの人が噂の?」
「そうよ……昨日、剣術部の試験で人を殺したっていう……」

 しかし、大きな問題が発生していた。
 辺りを歩いていると周りの人からよくない噂が聞こえてくる。

「たしか建物を破壊したんだよね……」
「やば……何でそんなおっかない人が捕まってないのよ」
「さあ、噂ではあの剣士のミハニア様がバックにいるから誰も手出しできないって……」
「ぐ……なんか陰口いわれているな……最後のは意味不明だけど……」

どうも昨日の試験の出来事が早くも学園で噂になっているらしい。

 よほど印象的だったのだろう。
 そう思われても仕方ない内容だった。
 グラウンドに地割れをおこし、建物を倒壊させたのだから。
 建物内が人払いされているということも多くの剣術部志望者は知らなかったであろう。
 端から見れば、死人が出たと思われてもしかたがない。

はあ……自分でもどうかと思う事件だよ。昨日のあれは……

「あの、少しお聞きしたいことがあるんですけど……」
「べ、ベージュの悪魔……!……」
「ひっ! ごめんなさいぃ!!」

 今日こそは【戯画士の集いミミックレギオン】の場所を探しだそうと思って話しかける。
 しかし逃げられてしまった。

 一件のせいでわたしはベージュの悪魔といわれて学園中で恐れられているみたいだ。
 わたしのこの髪。ていうかリーリアの髪色がベージュ色だからだろう。
 そのせいで誰かに話しかけても、びびって逃げられてしまう。
 このままでは情報収集もままならない。

「ベージュの悪魔出現……この顔を見かけたら要注意……」

 ご丁寧に指名手配書みたいなのが出回っていた。
 いつのまに作ったんだこんなもの……
 昨日の今日でよくやるよ……ほんと。

「はあ……どうしよう……これじゃ戯画士の集いミミックレギオンの場所を探すどころじゃないよ……」

 学園のベンチに座ってため息をつく。
 午後からは部活動の時間だ。
 しかし、このまま行くと今日も【戯画士の集いミミックレギオン】の場所が分からないまま終わりそうだ。
 ヒントになるような情報もないし、学生や教師に話しかけても逃げられちゃうし、なぜか指名手配書は回ってるし、打つ手なしの状態である。

「はあ……どうしようかなあ……さきにラナとメーロルの様子見に行こうかなあ。大したケガじゃないって魔術師の人言ってたから大丈夫だとは思うけど……」

 これも全部ミハニアとか言う剣士のせいだ。
 あいつがわたしを罠に嵌めなければ今頃【戯画士の集いミミックレギオン】にたどり着き、この世界のマンガ家さんたちとキャッキャウフフ談笑し、仲間に迎え入れられていたに違いない。

 しかし、なぜなんだ?
 ミハニアのやつと約束したのは、わたしがもし剣に興味を持ったら弟子になるという話だったはずだ。
 剣術部の試験まで誘導したとして、わたしがやったことと言えば、有り余る魔力で周囲の構造物を破壊して試験を滅茶苦茶にしたことと、そのせいでみんなから無駄に恐れられたということだけだ。
 まさかそれも全て計算の内だったってこと?
 だとしたら何がしたいかさっぱり何だけど……

 いや、そういえばアベリア先輩も少し様子がおかしかった。
 わたしの話を聞かず一方的に捲し立てる。
 そういう人かと思っていたが、そうではなくミハニアと裏で繋がっていたとしたら……

「リーリア様、お早うございます」

 どうしたものかと考えていると見知らぬ人物に挨拶された。
 誰だこの人……木剣を帯刀しているから、また剣士の関係者か?
 もう剣士の関係者はうんざりだ。
 剣に関わるとろくなことにならない。
 あっちに行ってほしいんだけど。

「だ、だれですか?」
「私、アベリア様の弟子の一人で見習い剣士のチャムソーともうします」
「はあ……」
「リーリア様をよんでくるように仰せつかっています」

 アベリア先輩の取り巻きの一人らしい……
 何の用かと思ったら、わたしを呼んでこいと命令されたみたいだ。

「あのわたしやることがあるんで、今はいけません」

 先輩がわたしに一体何の用なんだ?
 けど、どんな用事であってもわたしは今暇じゃない。
 とにかく、さっさと【戯画士の集いミミックレギオン】の場所を探さねばならんのだ。
 それに二度と剣士や剣術部とは関わりたくない。

「そんなことより、戯画士の集いミミックレギオンっていう部がどこにあるかご存知ですかっ? わたし、ずっとその部のこと探しててっ」
「い、いえ、知りませんけど」
「そうですか……じゃあ、もういいです」
「ああっ、ちょっと待ってください!」

 背を向けて歩き出すと呼び止められた。
 なんだよ! わたしはこれでも忙しいの!
 あっち行けよな。しっしっ……!
 無視してその場を去ろうとする。

「アベリア様がもしリーリア様がこなかった場合、破壊したグラウンドと建物の修理費をリーリア様に弁償してもらうと仰っていました」

 しかし、アベリア先輩の弟子からとんでもない言葉が発せられた。
 ドキッと心臓がはねあがり、その場に釘付けになる。

「は……? 何それ……?」
「ひぃ……!あ、アベリア様がそう仰っていただけです! もし、リーリア様が来ないようであればそう言えとっ……」
「うぐ……」

 そうだ……失念してたよ。
 グラウンドと建物を破壊したのは、わたしだ。
 なら、弁償を要求されてもおかしくはない。

 雷に打たれたかのように硬直した。
 晴天の霹靂とはまさにこのことをいうのか。

「あ、あの、アベリア先輩はその事について他に何か言っていましたか?」
「い、いえとく他には……」

 ま、まずいよ、それは……
 グラウンドは土を適当に撒いて埋めればいいだけとして、建物って一体いくらかかるんだ。
 家一軒建てるにしても恐ろしく金がかかる。
 わたしが壊した校舎は結構立派な建物だったような気がする。

「わ、わかりました……ついていきます。案内してください……」
「ありがとうございます。ではこちらです」

 と、とにかく会って話をしなくてはならない。
 冷や汗をかきながら、アベリア先輩の弟子についていった。


########

 少し歩くと昨日と同じグラウンドに到着した。
 わたしが破壊した建物や地割れの跡もそのまま残っている。

 うう……やっぱり精神的に来るものがあるなぁ……
 改めて見ると……
 巨大な瓦礫の山と、焼け焦げたグラウンドの亀裂。
 モンスターが破壊の限りを尽くした後みたいになっている。
 これをわたしがやったというのが未だに信じられない。

「ここですか? たくさん人が集まってますけど?」
「はい、アベリア様からはここに連れてくるように言われてます」

 さらには昨日と同じようにたくさんの人が集まっていた。
 中には包帯を巻いた人や眼帯をつけてる人もいる。
 木剣を帯刀している人も多い。

 あれ? これって昨日試験受けに来た人と同じ人たちなんじゃ……?

「すぐにアベリア様が来ますのでリーリア様はお待ちください。それではわたしはこれで失礼します」
「あっ、ちょっと待ってください!この人たちはどういうことですかっ!?」

 アベリア先輩の弟子は有無を言わさずそそくさと去っていった。
 まだ聞きたいことがあったんだけど……

「アベリア先輩まだ来てないのか……」

 てっきり二人きりの個室で尋問みたいな感じで話をすると思って来たんだけど、違ったようだ。
 昨日のメンバーを集めて一体何するつもりだ?
 少なくとも建物やグラウンドの修理費について話し合う場ではなさそうだ。
 一体何の目的でわたしを呼んだんだ?

 みんな来ているということは一応、この一晩でケガが治ったということか……
 ラナたちは大丈夫なのだろうか?

「ていうかあれラナたちなんじゃ……」

 よく見ると集団の中にラナとメーロルを見つけた。
よかった。二人も復活していたのか。

「おーい、ラナ、メーロルちゃん!」
「あ、リリィだ!」
「リリィちゃん!」

 駆け足で二人の元へ向かう。
 二人もわたしに気づいたようで手を振ってきた。

「ひッ……ベージュの悪魔……」

 わたしの存在に気づいた周りの連中が怯えだす。
 ぐっ、やっぱりラナとメーロル以外に見つかると面倒だな……
 二人には怖がられていないみたいなのでとりあえず安心だが。

「二人とも大丈夫だったの?」
「うん、この通り。ケガはだいたい治ったよ。学園の回復魔術師は優秀だからね!」
「さすがルペリア学園だよね。ほんとあばら三本持っていかれたときはどうしようかと思ったけどさっ……あはは!」
「あ、あばら三本……?」

 何笑ってるんだ?  笑い事じゃないでしょ……
 よく見ると、ところどころ包帯が巻かれたままだ。
 ホントに大丈夫なのか?

「そんなことより、リリィさー! アリスのやつ倒したんだって! すごいよ、ホント!」
「あ、そうだよ!どうやって倒したの?! アリスちゃん、おかしいぐらい強かったのに」

 二人は自分たちのケガのことなんてお構い無し。
 昨日のアリスとの戦いについて聞いてきた。
 やっぱりそのこと聞いてくるよね……
 これだけ噂になっているんだから、ラナたちが気になってもおかしくない。

「ふ、二人もそのこと知ってたんだ」
「うん、そこのハゲと黒髪の人に教えてもらったんだ」
「は、はげと黒髪?」

 振り向くと、頭つるピカの大男と、ぱっつん黒髪ロングの少女が突っ立っていた。

「よ、昨日以来だなベージュの!」
「ふふ、相変わらず、すごい魔力ね、あなた」

 よくみると、その後ろには緑髪の気弱そうな少女と金髪のモブ男もいる。

「ふっ、噂をすれば本人の登場か」
「うふふ、か、かのじょは合格間違い無しですね……ふふ」

 昨日試験のときわたしを襲った三人組とスキンヘッドマッチョだ。
 みんなも全然元気そうだ。

「彼らに教えてもらったんだよ! 昨日リリィがすごい活躍したってね」
「いやあ、ホントにすごかったぜ! 昨日のはよ! 気絶してなくてよかったぜ!」
「流石わたしたちが見込んだだけのことはあるわね。わたしもあんな戦いがみれて、ラッキーだったわ」

 そうか、黒髪少女はあの後すぐに敗退したから、アリスにボコられずにすんだのか。
 スキンヘッドは単に運がよくて気絶しなかったみたいだ。
 それで意識のあった二人はわたしの戦うところを見ていたわけか。

 けど、この4人は何故わたしにビビってないんだろ?
 他の人はベージュの悪魔って言って、わたしのことをさけるのに。

「でも、どうやって倒したのかについては教えてくれないんだよね。それが一番気になるところなのにさっ」
「そ、そーですよ……わ、わたしそれが一番知りたいです……」
「ふはは、それは気を失ったやつがなさけなかったということだ!」
「そうね、わたしは強かったからあの神話的戦いの一部始終を拝むことができた。強者の特権だわっ」
「君たち二人も最終的にやられてたくせによくいうよ……」

 それどころか、みんな楽しそうにあの時のことを語っている。
 あんな派手に建物を破壊したり、殺人を犯しそうになった人間が目の前にいるというのに。
 ラナとメーロルは性格(単純でバカ)や付き合いの長さで、なんとなくわたしのことを恐れたりしないだろうとは思っていた。
 しかし、二人以外にも普通に接してくれる人がいるとは予想外だ。

「みんなはわたしのこと恐れたりしないんですか?」
「? 何言ってるんだ? ベージュの。剣士を目指すものなら、強いやつに憧れるのは当然のことだろ」
「恐ろしいって気持ちより戦いたいって気持ちの方が先行するものだわ。真の剣士ならね」

…………。

 みんなが一斉にこっちを見る。
 そういえば、この人たちは戦闘狂だったな……

「ふははは。そんなことよりお前さんは合格間違いなしだな」
「ふえ、合格?」
「たしか合格は最後まで残っていた者とアベリア様が認めた者だったわね。その条件でいうとあなたは有無を言わさず合格よね」

 みんなのことをジト目でみていると、スキンヘッドと黒髪少女が唐突に言った。
 何のことだ? 合格って? いきなり何言ってるの?

「いいなあ~。でもきっとぼくたちも試験合格だよね。最後まで残っていたんだもん」
「まだわからないわよ。残りの合格枠はアベリア様に試験で強さを認められた者という条件だもの。最後まで残っていたからといって認められるとは限らないわ。まあ、リーリアさんとアリスさんの次に強いわたしは確実に合格でしょうけど」
「けど、赤毛の嬢ちゃんの言うとおり、毎年20人くらいは合格していることを考えるとここにいる俺たちは確実じゃねえか? 俺たちより強いやつらなんて早々いねえだろ」

…………。

 なんという自信……ポジティブシンキング
 剣士は自信家ばかりなのか?

 いや、そんなことより、何の話してるんだ?
 試験、試験って?? 
 昨日の試験のことか?
 そうとしか考えられないけど。
 なぜ今そんな話を?
 まさか、わたしが合格って……!

「し、試験合格ってどういうことですか? しかも、わたしが合格って?」
「どういうことって昨日の試験のことだぜ。大丈夫か?」
「彼女は結果発表を聞かなくても合格が確定してるから興味がないのよ。流石だわ。わたしもだけど」
「……結果発表? どういうこと?」
「何言ってるの? リリィ? リリィも試験結果を聞きにここに来たんじゃないの?」

 みんながこちらを怪訝な顔で見る。
 試験結果を聞きに……ていうことはもしかして今この場にみんなが集まっているのは……!

「おい、来たみたいだぜ。試験官様がっ」
「挨拶しなきゃっ」

 スキンヘッドとメーロルが片膝立ちで頭を下げる。
 集団の奥に大きな気配を感じた。

「全員集まっているな?」

 アベリア先輩がそこに突っ立っていた。
 さっきわたしをここに連れてきたチャムソーとかいう取り巻きもいる。
 やっぱりそういうことか、
 てことは今から……

「これより試験の結果を発表する!」

 アベリア先輩が昨日と同じように声をはってそう宣言する。

 そう、ここは昨日の剣術部の試験発表の会場ということだ!

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