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最終話 世界と戦う主人公ってカッコいいよね
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さぁ、逆転を始めるか!
と言った二分後、
「グフッ、ゲフッ、ゴボォ!」
俺は一方的なリンチにあっていた…
「オラオラオラオラ!女にあれだけカッコつけときながらこのザマかァ!」
もちろんこれも作戦の一部だが、それでも殴られたり蹴られたりというのは気分が悪い。抵抗せずに受け流した方がダメージは少ないはずだが…
「なんだよ…ホントに抵抗しねえな………つまんねえの。もう一息で殺すか」
そういうとワールドキラー(笑)はついに刃物を持ち出し、振り下ろしてきた。
「ッ!」
流石にこれはよけさせてもらい、距離が空いたので会話で時間を稼ぐことにする。
「お前の…ハァ、ハァ」
「アァ?」
「お前の使っている魔術は、ゲフッ、転移魔術と…読心魔術だろう。俺の心を読み、次の行動を把握することで、フゥ、俺の死角に入り込み、一方的なリンチをする。それがお前の作戦だろ」
「……大当たり~。でも分かったところで対策できねえんだよな~。まさかからくりを暴けば勝ちとでも思ってるんじゃないだろうな」
「まさか。これから対策を使うんだよ」
「ふ~ん……ま、楽しみにしとくわ。で、時間稼ぎはもういいか?」
「あぁ、かかってこい」
再びワールドキラーは今までと同じように転移魔術を使い、襲ってくる前に
俺は戦闘開始直後から溜めていた魔力を爆発という形で全方位に噴出した。
「オラァァァ!」
「グハァァ!」
するとワールドキラーは元いた場所ではなく、俺のすぐ近くで倒れていた。
「気持ちいいー!見たか名前ダサ太郎!俺の勝ちだ!」
等とワールドキラーを煽っていりながら拘束していると蘭とオリガが声をかけてきた。
「ね、ねぇヒロ。勝ったのはいいけどなんで勝てたの?なんであそこじゃなくてここに倒れてるの?全く分からないんだけど~!」
「僕も考えてるんだけどイマイチ的を得ない答えしか出ないよ~。早く教えて~」
いきなり質問攻めか…もう少し勝利の余韻(煽り)に浸ってたかったのに……
「あー…簡単に言うとこいつは転移魔術使いでも読心魔術使いでもなくて、幻覚魔術の使い手だったんだよ。あと身体強化の魔術も使ってたか…」
「にゃるほど。よーするに幻覚で消えたり表れたりするように見せることで転移魔術使いだと思わせ、自分は僕達の近くでただ殴ったりしてただけってことか…でもよく幻覚魔術って見抜けたね?なんで分かったの?」
「あぁ、それは相手の動きをより鮮明に感じて対策しようと思って五感全てに魔力を行き渡らせたら目に魔力が行ったせいか幻覚が解けてな。ラッキーだったぜ。でも倒すためのには必ず一撃で倒さなきゃいけなかったからな。魔力を溜めてる間にやられるんじゃないかってヒヤヒヤしてたよ」
「なんで一撃で倒さなきゃいけないの?」
「それは…」
『もしあいつが意識を保ったまま攻撃を食らったら幻覚をより強くして見えないとこからナイフでグサッ、とかやりそうですからね。確実に意識を奪いたかったんですよ』
………セリフ盗られた
「「へ~」」
説明が終わった後、後ろから声をかけられた。拘束されたワールドキラーだ。
「なるほどな。次会ったら覚えとけよ……」
「うわもう起きてるー。てか二度と来んなよ名前ダサ太郎」
「誰が名前ダサ太郎だ。つーか俺がお前を回収しなくても世界がお前を回収するために動くぞ…すでにアメリカはお前を回収するための組織を作ってるって噂だぞ」
「……それがどうした。噂ごときに一喜一憂するような柔いメンタルじゃねーよ」
俺はそう言うと蘭とオリガを連れてカフェの裏路地から帰路に着いた。
『あの、皆様。話があるんです』
家に着いて三人で昼飯を食べていたとき、急に『神殿』が話しかけてきた。
「ふぉーひはのひんひゃん(どーしたのシンちゃん)」
「飲み込んでから話せ」
「僕はちゃんと飲み込んでから話したよ。ね、ね?」
「ちょっとウザい。離れろ」
『皆様!!』
急に『神殿』が大声を出すから脳が痛くなった。
「わ…悪い悪い。で、話ってなんだ?」
『私が弘様と繋がっている限り、弘様は世界から狙われ続けますよね?ですので私との接続を…切ってください』
「「「ゑ?」」」
こいつ、何言ってんだ?
「んなことするわけねぇだろ」
「そうだよそんなことしたら私がヒロを殺すよ?」
『でも…弘様の命が…』
「あー…第一お前との接続を切ったところで「『神殿』と接続された脳」から「『神殿』と接続したことのある脳になるだけで狙われるリスクはそのまんまだと思うけど?」
「僕もそう思うよ。少なくとも僕が敵なら脳に残った情報から『神殿』へのハッキングを試すだろうね」
「だとよ。それにそんなこと差し置いて俺はお前に情が移ったんだ。今更離れさせねーよ」
「む、今の発言僕にも言ってほしーなー」
「お前が何かしらの組織に狙われたらな。で、次はお前、『神殿』の意見を聞く番だ…と言いたいところだが、ゼッテー聞いてやんねー。お前に拒否権は無い。諦めて俺達と一緒にいろ!」
『い、いいんですか…?』
「当たり前だ」
「シンちゃん消えるなんて嫌だよー!もっとお話したいし絶対消えちゃ駄目!」
「僕はキミと対して仲が良い訳では無いがそれでもキミへの興味はある。もう少しここにいたらどうだ?」
返事は三者三様だったがきっと響いたと、俺は確信している。すると、
『…分かりました。ではもうしばらくここにいさせてもらいますね』
「しばらくじゃねーだろ」
「永遠、永遠にいてね!」
『………私が人間だったなら、と思ったのは初めてです。電子ファイルでは、涙すらも流せない』
その後は一夜中ゲームをして過ごした。きっともうこんな時間は滅多に無いだろう。今ここにどこかの国から殺し屋が来るかもしれないし、ミサイルが落とされるかもしれない。でも、そんなもんは関係ない。世界と戦ってでも今のこの暮らしを守ると決めたんだ。その程度でビビってたまるかってんだ。見てろよ世界!見てろよ『神殿』!!俺が全部ひっくり返してやらぁ!!俺の戦いはまだ、始まったばかりだ!
と言った二分後、
「グフッ、ゲフッ、ゴボォ!」
俺は一方的なリンチにあっていた…
「オラオラオラオラ!女にあれだけカッコつけときながらこのザマかァ!」
もちろんこれも作戦の一部だが、それでも殴られたり蹴られたりというのは気分が悪い。抵抗せずに受け流した方がダメージは少ないはずだが…
「なんだよ…ホントに抵抗しねえな………つまんねえの。もう一息で殺すか」
そういうとワールドキラー(笑)はついに刃物を持ち出し、振り下ろしてきた。
「ッ!」
流石にこれはよけさせてもらい、距離が空いたので会話で時間を稼ぐことにする。
「お前の…ハァ、ハァ」
「アァ?」
「お前の使っている魔術は、ゲフッ、転移魔術と…読心魔術だろう。俺の心を読み、次の行動を把握することで、フゥ、俺の死角に入り込み、一方的なリンチをする。それがお前の作戦だろ」
「……大当たり~。でも分かったところで対策できねえんだよな~。まさかからくりを暴けば勝ちとでも思ってるんじゃないだろうな」
「まさか。これから対策を使うんだよ」
「ふ~ん……ま、楽しみにしとくわ。で、時間稼ぎはもういいか?」
「あぁ、かかってこい」
再びワールドキラーは今までと同じように転移魔術を使い、襲ってくる前に
俺は戦闘開始直後から溜めていた魔力を爆発という形で全方位に噴出した。
「オラァァァ!」
「グハァァ!」
するとワールドキラーは元いた場所ではなく、俺のすぐ近くで倒れていた。
「気持ちいいー!見たか名前ダサ太郎!俺の勝ちだ!」
等とワールドキラーを煽っていりながら拘束していると蘭とオリガが声をかけてきた。
「ね、ねぇヒロ。勝ったのはいいけどなんで勝てたの?なんであそこじゃなくてここに倒れてるの?全く分からないんだけど~!」
「僕も考えてるんだけどイマイチ的を得ない答えしか出ないよ~。早く教えて~」
いきなり質問攻めか…もう少し勝利の余韻(煽り)に浸ってたかったのに……
「あー…簡単に言うとこいつは転移魔術使いでも読心魔術使いでもなくて、幻覚魔術の使い手だったんだよ。あと身体強化の魔術も使ってたか…」
「にゃるほど。よーするに幻覚で消えたり表れたりするように見せることで転移魔術使いだと思わせ、自分は僕達の近くでただ殴ったりしてただけってことか…でもよく幻覚魔術って見抜けたね?なんで分かったの?」
「あぁ、それは相手の動きをより鮮明に感じて対策しようと思って五感全てに魔力を行き渡らせたら目に魔力が行ったせいか幻覚が解けてな。ラッキーだったぜ。でも倒すためのには必ず一撃で倒さなきゃいけなかったからな。魔力を溜めてる間にやられるんじゃないかってヒヤヒヤしてたよ」
「なんで一撃で倒さなきゃいけないの?」
「それは…」
『もしあいつが意識を保ったまま攻撃を食らったら幻覚をより強くして見えないとこからナイフでグサッ、とかやりそうですからね。確実に意識を奪いたかったんですよ』
………セリフ盗られた
「「へ~」」
説明が終わった後、後ろから声をかけられた。拘束されたワールドキラーだ。
「なるほどな。次会ったら覚えとけよ……」
「うわもう起きてるー。てか二度と来んなよ名前ダサ太郎」
「誰が名前ダサ太郎だ。つーか俺がお前を回収しなくても世界がお前を回収するために動くぞ…すでにアメリカはお前を回収するための組織を作ってるって噂だぞ」
「……それがどうした。噂ごときに一喜一憂するような柔いメンタルじゃねーよ」
俺はそう言うと蘭とオリガを連れてカフェの裏路地から帰路に着いた。
『あの、皆様。話があるんです』
家に着いて三人で昼飯を食べていたとき、急に『神殿』が話しかけてきた。
「ふぉーひはのひんひゃん(どーしたのシンちゃん)」
「飲み込んでから話せ」
「僕はちゃんと飲み込んでから話したよ。ね、ね?」
「ちょっとウザい。離れろ」
『皆様!!』
急に『神殿』が大声を出すから脳が痛くなった。
「わ…悪い悪い。で、話ってなんだ?」
『私が弘様と繋がっている限り、弘様は世界から狙われ続けますよね?ですので私との接続を…切ってください』
「「「ゑ?」」」
こいつ、何言ってんだ?
「んなことするわけねぇだろ」
「そうだよそんなことしたら私がヒロを殺すよ?」
『でも…弘様の命が…』
「あー…第一お前との接続を切ったところで「『神殿』と接続された脳」から「『神殿』と接続したことのある脳になるだけで狙われるリスクはそのまんまだと思うけど?」
「僕もそう思うよ。少なくとも僕が敵なら脳に残った情報から『神殿』へのハッキングを試すだろうね」
「だとよ。それにそんなこと差し置いて俺はお前に情が移ったんだ。今更離れさせねーよ」
「む、今の発言僕にも言ってほしーなー」
「お前が何かしらの組織に狙われたらな。で、次はお前、『神殿』の意見を聞く番だ…と言いたいところだが、ゼッテー聞いてやんねー。お前に拒否権は無い。諦めて俺達と一緒にいろ!」
『い、いいんですか…?』
「当たり前だ」
「シンちゃん消えるなんて嫌だよー!もっとお話したいし絶対消えちゃ駄目!」
「僕はキミと対して仲が良い訳では無いがそれでもキミへの興味はある。もう少しここにいたらどうだ?」
返事は三者三様だったがきっと響いたと、俺は確信している。すると、
『…分かりました。ではもうしばらくここにいさせてもらいますね』
「しばらくじゃねーだろ」
「永遠、永遠にいてね!」
『………私が人間だったなら、と思ったのは初めてです。電子ファイルでは、涙すらも流せない』
その後は一夜中ゲームをして過ごした。きっともうこんな時間は滅多に無いだろう。今ここにどこかの国から殺し屋が来るかもしれないし、ミサイルが落とされるかもしれない。でも、そんなもんは関係ない。世界と戦ってでも今のこの暮らしを守ると決めたんだ。その程度でビビってたまるかってんだ。見てろよ世界!見てろよ『神殿』!!俺が全部ひっくり返してやらぁ!!俺の戦いはまだ、始まったばかりだ!
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