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第5話 話のネタが…無くなってきた…!
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俺がオリガの告白にOKした数日後、俺は
「あー。疲れたー」
蘭とカフェで話しながらぐで~っとしていた。その理由はと言うと…
「いや最初はちょっとぎこちなくてでも嬉しくてってゆーむず痒いけど心地いい感じだったんだよ?だけどそのうちいつも通りの生活ができるくらいには落ち着いたんだよ。このいつも通りってのが厄介でさ。付き合い始めてタガが外れたってのもあるのかオリガが襲ってくる頻度が増えてきたんだよ。しかもあいつ盗聴とか盗撮とかしてて話してないはずの『神殿』との会話の話をしてくんだよ…」
『すでに弘様の部屋と風呂場、トイレから12個の盗聴器と17個の盗撮器を発見しています』
なんだか『神殿』も元気がないように感じられる。
「大変なんだね~。でも…」
「でも、なんだ?」
「前より楽しそうに見えるよ?」
「ゑ…そうか?もうすぐ限界超えるこの状態で?」
「ていうかさー。そんなこと言ってるけど告白をOKしたことを後悔は
「してるわけ無いじゃん」
そんなのは考えることなく即答できる。
「だよね~。プロポーズまでしちゃったからね~。まぁオリちゃんは努力の方向性が違うだけでいい子だから何度も言えばやめてくれるよ」
「…分かった。ちょっと頑張ってみるよ。相談乗ってくれてさんきゅな。じゃあ」
「いーのいーの。シンちゃんもまたね」
『ええ、また』
はあ、家に帰ったら俺の家族が家にいないのをいいことに住みついてるオリガをどう追い出そう。流石に家の中でくらいちゃんと休みた……
「ハッ」
俺は目を覚ました。どこだここ。確か俺はカフェから帰る途中だったはず…
「……とても遅いお目覚めで。河流弘さん」
後ろから声をかけられた。驚いて振り返るとそこには髑髏のマスクで顔を隠した誰かが立っていた。
「な…何日寝てた?」
「丸二日です」
まぁいっつもオリガが襲いかかってくるせいで中々寝られなかったしオリガのせいで疲れもたまってたしな~。さて、次に聞くべきは…
「……『神殿』関係か?」
「それ以外にあなたに価値があると?」
…こいつムカつく。
「俺をどうする気だ」
「しばらくはどうもしませんよ。その脳の活動を止めることなく摘出する方法を見つけるまでは」
つまりこのままここにいたら脳だけ取られて一生カプセルかなんかの中ってことか。
「全く、オリガさんが研究所を辞めたせいであちこち大混乱ですよ。情けない」
あいつ一応すごい研究者だったみたいだな…こっちの味方になってくれて良かった。
「まぁそういう訳なんで。あと三日くらい経てばあなたの脳の摘出手術の準備はできるらしいのでそれまでせいぜい足掻いてください」
「言われなくても足掻くさ」
マスクの誰かさんはそれを聞くと転移魔術を使ったらしく、一瞬でどこかへ消え去ってしまった。
その頃、オリガと蘭は弘の家でこんな話をしていた。
「もう弘クンがいなくなって二日目。禁断症状が出始めてるー」
「えー……そんなに?でもまぁあの引きこもり野郎が二日も帰って来ないのは確かに異常だね」
「でしょでしょ~。ハッ、まさかストーカーに連れ去られたとか…!」
「オリちゃん以外にあいつのストーカーするやつなんていないよ~」
「え~。でもそれ以外の心当たりが『神殿』しかないんだよね~…」
…………………………。
「それだー!!」
「うわ急に大声出さないでよー」
「絶対それだよシンちゃんだよ」
「シンちゃん…?」
「『神殿』ちゃんのこと。で、『神殿』関連でどこか心当たりない?」
「あるよー」
「あんだ!」
「当たり前じゃん。元々政府に裏で依頼されて仕事してたんだよ?他の組織とも連絡取ってたし。これでも国のトップシークレットなんだから」
「うわー…すごいドヤ顔…で、どの組織だと思ってるの?」
「怪しいのはうちの研究所かな」
「……まだ潰れてなかったの?」
「うん。でも僕が抜けたせいでシッチャカメッチャカ大混乱の大慌てらしいよ?ほら僕研究者としては優秀だからさ」
「研究者としてはって…」
「だって僕ストーカーだよ?人としては終わってるじゃん」
「自覚あるんだ…」
「自覚はあるけどやめられない…それがストーキングだよ(キリッ」
「うわ~…まぁ一旦それは置いといてどうやって弘を取り戻すかだけど…」
「作戦なら立ててあるよ?弘クンが誘拐されたときのための対抗策全七九二個の内の三個はうちの研究所対策だから」
「……オリちゃんって病んでるよね?」
「そう?ま、取り敢えずその三個の中で今回使えそうなのは…」
「ふむふむなるほど。よし分かった。それで行こう!」
「うん!」
「「エイエイオー!」」
場所は変わり再び弘のところへ…
『申し訳ありません。私のせいで…』
「なーに気にすんな。どーせ今頃俺不足で禁断症状出たオリガが探してくれてるさ」
冗談で言った今の一言が事実であったことを俺はまだ知らない…
「さて、取り敢えず脱出するか。『神殿』接続」
『了解。………接続完了』
俺の目の色が変わる(物理的な意味で)。
「幸い拘束はされてないし扉の魔術ロックも『神殿』の知識フル活用すれば開きそうだ」
十分後
「よし開いたー。でも結構魔力使ったな…」
『呼吸法で魔力の回復を促せますよ?』
「マジ?今すぐ試そっと」
俺はその呼吸法をしながらそっと扉を開ける。見張りの類はいないようだ。
「出口探さないとな~」
『どうやらここはあの研究所のようですしこないだの記憶を辿ればいいのでは?』
「そうするか」
とは言ったものの…
「駄目だ…全っ然覚えてねえ」
どうしよこんなときオリガがいたらなー、と思ってしまう。ここのトップだったし秘密の通路とか知ってたりして…と無いものねだりしていた時、
バコン!と音がした。ほぼ反射でそちらを振り返るとなんにも無かったはずの地下からオリガと蘭が顔を出して…
「ヤッホー!秘密の通路を使って迎えに来たぜマイベイベー」
「さっさと帰ろーよ弘ー」
と、話しかけてきた…
「ホントにあったんだな秘密の通路…」
『こんなに都合よく進むもんなんですね』
同感。なんか嫌な予感がする…
「一応全方向に注意しながら進んで行こう」
「「『了解!」」』
とか言ったのに何もなく家に着いた。
「ゑゑー?!何が起きてんの?夢?夢だよね?」
「帰りたくなかったの?」
「いや帰りたかったよ?お前らにも会いたかったよ?でもこんなにすんなり進まれるとさー、なんかさー」
『私も疑問です。なにか怪しい…脱出はしましたがまだ気は抜けませんね』
三日後
「なんもねえええぇぇぇ」
「いいことじゃん」
「僕もそう思うよ?」
『もしかするとあいつらポンコツなのでは…?』
「そうだよ?基本的に僕がいないとあの子達協力できないから才能と才能がぶつかって逆に何もできないんだ~」
「そうだったのか…なら安心して休めるな」
などといつものカフェで話していると
「よ…ようやく見つけたぞ『神殿』の宿主イィ」
という声が聞こえた。振り返るとあのマスクの男がいた。今じゃあそのマスクも子供の強がりみたいで見てて笑えてくる。
「どうしたドクロマン」
「変なあだ名つけんじゃねえ。呼ぶならMr.ワールドキラーと呼べ」
直訳すると「世界殺し」か…ダッサww全員笑うの必死でこらえてんだけど。つか蘭が吹き出してる。
「お?ビビっちまったか?そりゃそうだよなー。このMr.ワールドキラー様は日本で一番の殺し屋だもんなー!」
こいつ名前クソダサいのに日本一なんだ…
「まぁいいや。どうせ日本には二~三人程度しか殺し屋がいないとかそういうオチだろ。『神殿』接続。さっさとかかってこい」
俺の目の色が変わり、相手を見下す。
「なっ!失礼な…!いいだろう。全力でブチ殺してやるウゥ!!」
次の瞬間、背後に強烈な痛みが生まれた。どうやら転移魔術で背後に移動され、蹴りを入れられたらしい。反撃しようと突っ込んで行くとまた背後に移動され、今度は殴られた。
(こ…こいつ、名前はクソダサいのに、強い!!)
このままでは一方的にやられてしまう。
「弘クン!」
オリガが乱入しようとしてきた。だが、
「来んな」
「でも」
「いいから来んじゃねえ。もう対抗策は考えた」
嘘じゃない。半分ギャンブルみたいな作戦だが、策が無いよりマシだ。
「……分かった。でも無理しないでね」
「おう」
さて、逆転を始めるか!
「あー。疲れたー」
蘭とカフェで話しながらぐで~っとしていた。その理由はと言うと…
「いや最初はちょっとぎこちなくてでも嬉しくてってゆーむず痒いけど心地いい感じだったんだよ?だけどそのうちいつも通りの生活ができるくらいには落ち着いたんだよ。このいつも通りってのが厄介でさ。付き合い始めてタガが外れたってのもあるのかオリガが襲ってくる頻度が増えてきたんだよ。しかもあいつ盗聴とか盗撮とかしてて話してないはずの『神殿』との会話の話をしてくんだよ…」
『すでに弘様の部屋と風呂場、トイレから12個の盗聴器と17個の盗撮器を発見しています』
なんだか『神殿』も元気がないように感じられる。
「大変なんだね~。でも…」
「でも、なんだ?」
「前より楽しそうに見えるよ?」
「ゑ…そうか?もうすぐ限界超えるこの状態で?」
「ていうかさー。そんなこと言ってるけど告白をOKしたことを後悔は
「してるわけ無いじゃん」
そんなのは考えることなく即答できる。
「だよね~。プロポーズまでしちゃったからね~。まぁオリちゃんは努力の方向性が違うだけでいい子だから何度も言えばやめてくれるよ」
「…分かった。ちょっと頑張ってみるよ。相談乗ってくれてさんきゅな。じゃあ」
「いーのいーの。シンちゃんもまたね」
『ええ、また』
はあ、家に帰ったら俺の家族が家にいないのをいいことに住みついてるオリガをどう追い出そう。流石に家の中でくらいちゃんと休みた……
「ハッ」
俺は目を覚ました。どこだここ。確か俺はカフェから帰る途中だったはず…
「……とても遅いお目覚めで。河流弘さん」
後ろから声をかけられた。驚いて振り返るとそこには髑髏のマスクで顔を隠した誰かが立っていた。
「な…何日寝てた?」
「丸二日です」
まぁいっつもオリガが襲いかかってくるせいで中々寝られなかったしオリガのせいで疲れもたまってたしな~。さて、次に聞くべきは…
「……『神殿』関係か?」
「それ以外にあなたに価値があると?」
…こいつムカつく。
「俺をどうする気だ」
「しばらくはどうもしませんよ。その脳の活動を止めることなく摘出する方法を見つけるまでは」
つまりこのままここにいたら脳だけ取られて一生カプセルかなんかの中ってことか。
「全く、オリガさんが研究所を辞めたせいであちこち大混乱ですよ。情けない」
あいつ一応すごい研究者だったみたいだな…こっちの味方になってくれて良かった。
「まぁそういう訳なんで。あと三日くらい経てばあなたの脳の摘出手術の準備はできるらしいのでそれまでせいぜい足掻いてください」
「言われなくても足掻くさ」
マスクの誰かさんはそれを聞くと転移魔術を使ったらしく、一瞬でどこかへ消え去ってしまった。
その頃、オリガと蘭は弘の家でこんな話をしていた。
「もう弘クンがいなくなって二日目。禁断症状が出始めてるー」
「えー……そんなに?でもまぁあの引きこもり野郎が二日も帰って来ないのは確かに異常だね」
「でしょでしょ~。ハッ、まさかストーカーに連れ去られたとか…!」
「オリちゃん以外にあいつのストーカーするやつなんていないよ~」
「え~。でもそれ以外の心当たりが『神殿』しかないんだよね~…」
…………………………。
「それだー!!」
「うわ急に大声出さないでよー」
「絶対それだよシンちゃんだよ」
「シンちゃん…?」
「『神殿』ちゃんのこと。で、『神殿』関連でどこか心当たりない?」
「あるよー」
「あんだ!」
「当たり前じゃん。元々政府に裏で依頼されて仕事してたんだよ?他の組織とも連絡取ってたし。これでも国のトップシークレットなんだから」
「うわー…すごいドヤ顔…で、どの組織だと思ってるの?」
「怪しいのはうちの研究所かな」
「……まだ潰れてなかったの?」
「うん。でも僕が抜けたせいでシッチャカメッチャカ大混乱の大慌てらしいよ?ほら僕研究者としては優秀だからさ」
「研究者としてはって…」
「だって僕ストーカーだよ?人としては終わってるじゃん」
「自覚あるんだ…」
「自覚はあるけどやめられない…それがストーキングだよ(キリッ」
「うわ~…まぁ一旦それは置いといてどうやって弘を取り戻すかだけど…」
「作戦なら立ててあるよ?弘クンが誘拐されたときのための対抗策全七九二個の内の三個はうちの研究所対策だから」
「……オリちゃんって病んでるよね?」
「そう?ま、取り敢えずその三個の中で今回使えそうなのは…」
「ふむふむなるほど。よし分かった。それで行こう!」
「うん!」
「「エイエイオー!」」
場所は変わり再び弘のところへ…
『申し訳ありません。私のせいで…』
「なーに気にすんな。どーせ今頃俺不足で禁断症状出たオリガが探してくれてるさ」
冗談で言った今の一言が事実であったことを俺はまだ知らない…
「さて、取り敢えず脱出するか。『神殿』接続」
『了解。………接続完了』
俺の目の色が変わる(物理的な意味で)。
「幸い拘束はされてないし扉の魔術ロックも『神殿』の知識フル活用すれば開きそうだ」
十分後
「よし開いたー。でも結構魔力使ったな…」
『呼吸法で魔力の回復を促せますよ?』
「マジ?今すぐ試そっと」
俺はその呼吸法をしながらそっと扉を開ける。見張りの類はいないようだ。
「出口探さないとな~」
『どうやらここはあの研究所のようですしこないだの記憶を辿ればいいのでは?』
「そうするか」
とは言ったものの…
「駄目だ…全っ然覚えてねえ」
どうしよこんなときオリガがいたらなー、と思ってしまう。ここのトップだったし秘密の通路とか知ってたりして…と無いものねだりしていた時、
バコン!と音がした。ほぼ反射でそちらを振り返るとなんにも無かったはずの地下からオリガと蘭が顔を出して…
「ヤッホー!秘密の通路を使って迎えに来たぜマイベイベー」
「さっさと帰ろーよ弘ー」
と、話しかけてきた…
「ホントにあったんだな秘密の通路…」
『こんなに都合よく進むもんなんですね』
同感。なんか嫌な予感がする…
「一応全方向に注意しながら進んで行こう」
「「『了解!」」』
とか言ったのに何もなく家に着いた。
「ゑゑー?!何が起きてんの?夢?夢だよね?」
「帰りたくなかったの?」
「いや帰りたかったよ?お前らにも会いたかったよ?でもこんなにすんなり進まれるとさー、なんかさー」
『私も疑問です。なにか怪しい…脱出はしましたがまだ気は抜けませんね』
三日後
「なんもねえええぇぇぇ」
「いいことじゃん」
「僕もそう思うよ?」
『もしかするとあいつらポンコツなのでは…?』
「そうだよ?基本的に僕がいないとあの子達協力できないから才能と才能がぶつかって逆に何もできないんだ~」
「そうだったのか…なら安心して休めるな」
などといつものカフェで話していると
「よ…ようやく見つけたぞ『神殿』の宿主イィ」
という声が聞こえた。振り返るとあのマスクの男がいた。今じゃあそのマスクも子供の強がりみたいで見てて笑えてくる。
「どうしたドクロマン」
「変なあだ名つけんじゃねえ。呼ぶならMr.ワールドキラーと呼べ」
直訳すると「世界殺し」か…ダッサww全員笑うの必死でこらえてんだけど。つか蘭が吹き出してる。
「お?ビビっちまったか?そりゃそうだよなー。このMr.ワールドキラー様は日本で一番の殺し屋だもんなー!」
こいつ名前クソダサいのに日本一なんだ…
「まぁいいや。どうせ日本には二~三人程度しか殺し屋がいないとかそういうオチだろ。『神殿』接続。さっさとかかってこい」
俺の目の色が変わり、相手を見下す。
「なっ!失礼な…!いいだろう。全力でブチ殺してやるウゥ!!」
次の瞬間、背後に強烈な痛みが生まれた。どうやら転移魔術で背後に移動され、蹴りを入れられたらしい。反撃しようと突っ込んで行くとまた背後に移動され、今度は殴られた。
(こ…こいつ、名前はクソダサいのに、強い!!)
このままでは一方的にやられてしまう。
「弘クン!」
オリガが乱入しようとしてきた。だが、
「来んな」
「でも」
「いいから来んじゃねえ。もう対抗策は考えた」
嘘じゃない。半分ギャンブルみたいな作戦だが、策が無いよりマシだ。
「……分かった。でも無理しないでね」
「おう」
さて、逆転を始めるか!
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