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私のその後について
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事件の後、塾のバイトはやめることにした。瀧が働いていた塾「未来教育」は彼が行方不明ということで、他の講師を募集しているようだ。
私は別のバイトを探すことにした。今度は変なロリコン殺人鬼がいない普通のバイト先で働きたい。そうして探しているうちにまた、新しい塾が目についた。なんだかんだ言いながらも、塾でのバイトは楽しかったので、同じような個人指導塾のバイトをしようと決めた。
今度のバイト先の塾は「CSS(Child Support System)」という塾だ。面接に行ったが、今度は大丈夫そうである。担当の車坂という人物は若い男性で、まだこの塾に就職して2~3年ほどの若手社員のようだった。今回は私の他にもアルバイトの人はいるらしい。どんな人と一緒に働けるのか楽しみである。さらに生徒も前の塾とは違う生徒を教えることになる。こちらも会うのが楽しみである。
雨水君だが、彼は事件の後、大学を辞めてしまった。西園寺家に仕える家に生まれてしまった雨水君は、西園寺さんが亡き今、自由の身らしい。今後の身の振り方を考えたいといって、どこかに行ってしまった。ただ、雨水君の能力である雨の力がある限り、どこにいても彼のことは探し出せそうだ。
何しろ、感情がコントロールできなくなると、力が暴走して雨を降らせてしまうということを本人から聞いている。なので、突然前触れもなく雨が降り出した地域に雨水君がいる可能性が高い。最後まで、雨水君が普通の人と違うところは確認できなかった。角が生えたり、目の色や髪の色が変わったり、どこか他人と違うところがあるのが能力者である。いったいどんな姿になるのか気になった。
本人曰く、とてもではないが見せられない姿だという。いつか見る機会があったら見てみたい。彼が大学を辞めてしまって残念ではあるが、自分の考えを持って自由に生きてほしいと思う。また、いつか私たちの前に現れてくれるといいなと思っている。
西園寺さんが亡くなって自由の身になったのは、雨水君だけではない。西園寺家の守護神でもあった九尾もまた、西園寺家から解放されて自由の身となった。彼はどうやら私を気に入ったようで、私の家に居候を決めたらしい。私について大学に行くこともあれば、家でゴロゴロしていることもある。見た目が狐耳と尻尾を生やしたケモミミ少年でとてもかわいいので、私もつい居候を許してしまっている。
とはいっても、瀧をそそのかして、西園寺さんやほかの見ず知らずの人を殺された黒幕である。かわいいとは言っても油断は禁物である。
私は別に九尾を許しているつもりはない。ただ、西園寺さんは運悪く、最悪な神に目をつけられてしまっただけだと思うことにした。薄情だと思われるかもしれないが、実をいうと、私はそれほど西園寺さんの死を惜しいとは思っていない。葬式にも参加しなかったが、どうやら悲しむための涙も持っていない非常な人間のようだ。長く生きているうちに感情というものがマヒしてしまったようだ。
瀧によって姿を変えられてしまった子供の幽霊たちは、九尾の炎で翼君と狼貴君以外は炎に焼かれて消失してしまった。九尾曰く、『我の炎は浄化の炎。あやつらは我の炎によって浄化され、ちゃんと成仏していった』そうだ。
そんなもっともらしいことを言われても、はいそうですかと信じることはできない。今まで塾で教えていた生徒が突然いなくなってしまい、悲しさを感じた。しかし、もともと人ではなく、幽霊であったので、あるべき場所に還ったということだろう。無理やり自分を納得させることにした。
翼君と狼貴君だけはまだこの世に未練があるようで、そのまま現在も幽霊を続けている。住む場所がないので二人も私の家に居候している。うちには3人ものケモミミ少年をいることになる。しかも、彼らはなんといっても人間ではないので、これ以上年齢を重ねることはない。ずっと少年の姿のままである。彼らは私の癒しになっている。
こうして、今回の事件は幕を閉じた。そして、事件があった後も、私は普通に大学生活を送るのだった。私がどうして平穏を望んでいるのか、目立ちたくないのかについては、機会があればまた話すことにしよう。しかし、今回普通の人とは違っても、人生必死に頑張って生きている人たちと出会った。
誰もが必死に生きていた。わざわざ平穏を目指して生きていかなくてもいいのだと思えるような人にも出会った。刺激的な大学生活のはじまりだったといえよう。
そして、これからもいろいろなことが起こるだろう。そんな予感がする。今からそれが楽しみで仕方のない自分がいることに驚きを隠せない。
さて、大学生活はまだ始まったばかりである。今日も元気に大学に行くことにしよう。
私は別のバイトを探すことにした。今度は変なロリコン殺人鬼がいない普通のバイト先で働きたい。そうして探しているうちにまた、新しい塾が目についた。なんだかんだ言いながらも、塾でのバイトは楽しかったので、同じような個人指導塾のバイトをしようと決めた。
今度のバイト先の塾は「CSS(Child Support System)」という塾だ。面接に行ったが、今度は大丈夫そうである。担当の車坂という人物は若い男性で、まだこの塾に就職して2~3年ほどの若手社員のようだった。今回は私の他にもアルバイトの人はいるらしい。どんな人と一緒に働けるのか楽しみである。さらに生徒も前の塾とは違う生徒を教えることになる。こちらも会うのが楽しみである。
雨水君だが、彼は事件の後、大学を辞めてしまった。西園寺家に仕える家に生まれてしまった雨水君は、西園寺さんが亡き今、自由の身らしい。今後の身の振り方を考えたいといって、どこかに行ってしまった。ただ、雨水君の能力である雨の力がある限り、どこにいても彼のことは探し出せそうだ。
何しろ、感情がコントロールできなくなると、力が暴走して雨を降らせてしまうということを本人から聞いている。なので、突然前触れもなく雨が降り出した地域に雨水君がいる可能性が高い。最後まで、雨水君が普通の人と違うところは確認できなかった。角が生えたり、目の色や髪の色が変わったり、どこか他人と違うところがあるのが能力者である。いったいどんな姿になるのか気になった。
本人曰く、とてもではないが見せられない姿だという。いつか見る機会があったら見てみたい。彼が大学を辞めてしまって残念ではあるが、自分の考えを持って自由に生きてほしいと思う。また、いつか私たちの前に現れてくれるといいなと思っている。
西園寺さんが亡くなって自由の身になったのは、雨水君だけではない。西園寺家の守護神でもあった九尾もまた、西園寺家から解放されて自由の身となった。彼はどうやら私を気に入ったようで、私の家に居候を決めたらしい。私について大学に行くこともあれば、家でゴロゴロしていることもある。見た目が狐耳と尻尾を生やしたケモミミ少年でとてもかわいいので、私もつい居候を許してしまっている。
とはいっても、瀧をそそのかして、西園寺さんやほかの見ず知らずの人を殺された黒幕である。かわいいとは言っても油断は禁物である。
私は別に九尾を許しているつもりはない。ただ、西園寺さんは運悪く、最悪な神に目をつけられてしまっただけだと思うことにした。薄情だと思われるかもしれないが、実をいうと、私はそれほど西園寺さんの死を惜しいとは思っていない。葬式にも参加しなかったが、どうやら悲しむための涙も持っていない非常な人間のようだ。長く生きているうちに感情というものがマヒしてしまったようだ。
瀧によって姿を変えられてしまった子供の幽霊たちは、九尾の炎で翼君と狼貴君以外は炎に焼かれて消失してしまった。九尾曰く、『我の炎は浄化の炎。あやつらは我の炎によって浄化され、ちゃんと成仏していった』そうだ。
そんなもっともらしいことを言われても、はいそうですかと信じることはできない。今まで塾で教えていた生徒が突然いなくなってしまい、悲しさを感じた。しかし、もともと人ではなく、幽霊であったので、あるべき場所に還ったということだろう。無理やり自分を納得させることにした。
翼君と狼貴君だけはまだこの世に未練があるようで、そのまま現在も幽霊を続けている。住む場所がないので二人も私の家に居候している。うちには3人ものケモミミ少年をいることになる。しかも、彼らはなんといっても人間ではないので、これ以上年齢を重ねることはない。ずっと少年の姿のままである。彼らは私の癒しになっている。
こうして、今回の事件は幕を閉じた。そして、事件があった後も、私は普通に大学生活を送るのだった。私がどうして平穏を望んでいるのか、目立ちたくないのかについては、機会があればまた話すことにしよう。しかし、今回普通の人とは違っても、人生必死に頑張って生きている人たちと出会った。
誰もが必死に生きていた。わざわざ平穏を目指して生きていかなくてもいいのだと思えるような人にも出会った。刺激的な大学生活のはじまりだったといえよう。
そして、これからもいろいろなことが起こるだろう。そんな予感がする。今からそれが楽しみで仕方のない自分がいることに驚きを隠せない。
さて、大学生活はまだ始まったばかりである。今日も元気に大学に行くことにしよう。
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