47 / 48
47最期の会話
しおりを挟む
佐戸に電話をしたのは夜8時。それから時刻は進み、今は夜10時を回った頃だ。このまま12時になり、ひとり寂しく100歳の誕生日を迎え、新たな【新百寿人】として生まれ変わると思うと憂鬱になる。
「ピンポーン」
そんな中、突然、インターホンが明寿の部屋に鳴り響く。こんな時間に来客など、普段ならありえない。そもそも、夜中以外にも明寿の元を訪ねる人間はいない。明らかに怪しいが、明寿は重い身体を起こして玄関に向かった。
「ハイ、どちら様でしょうか」
『夜分遅くに申し訳ありません。こちらから連絡しても良かったのですが、せっかく自由な人生を歩んでいるのに、私がでしゃばるのもどうかと思いまして』
インターホンがないので、玄関のドアを開けて直接来訪者を確認すると、そこに立っていたのは佐戸だった。しかし、明寿よりもずっと若く、最後に病院で見た姿と同じ姿のままだった。
「お、お久しぶりです。さ、佐戸さん、ですよね?」
「そうです。中に入れていただいてもよろしいですか」
「は、はい、狭い部屋ですが」
佐戸の言葉に我に返り、慌てて部屋に案内する。佐戸は別れた時と同じように、明寿と会っていなかった期間がなかったかのように、軽い口調で話しかけてきた。困惑した明寿だったが、それでも知り合いに会えたことに安心して、涙腺が崩壊してしまう。
「おやおや、私に会えてそんなにうれしいですか?パートナーは作られなかったんですね」
「ま、まあ」
「おひとりでずっと頑張られてきたんですね」
「あ、ありがとう、ご、ござい、ます」
佐戸はいきなり泣き出した明寿を見ても、特に驚くことはなく労いの言葉をくれた。その言葉だけで明寿は、今までの辛さが半減される気がした。
部屋に案内した明寿は、お茶を出そうとキッチンに向かうが佐戸に止められる。狭いアパートでキッチンともう一部屋あるのみの簡素な部屋割りで、明寿と佐戸は部屋の中央にある丸テーブルに向かい合わせに床に座った。
「間に合ってよかったです。せっかく得た貴重な話し相手なのですから、最期にまた少し話せたらと思いまして」
「さ、佐戸さんは」
どうして年を取っていないのですか。
口にしようとしたが、佐戸の言葉に遮られる。佐戸は明寿の心を見透かしたように話し始めた。
「この見た目、気になりますよね?実は、佐戸としての人生もまた100歳の大往生を果たしまして、再び【新百寿人】として新たな人生を歩んでいる最中なんです。今は佐戸ではなく、伏見(ふしみ)と名乗っています」
「ふしみ、さん」
「何の因果か、此度もまた、記憶が残っていましてね。その時に真っ先に思い出したのが明寿君です」
にこりとほほ笑んだ佐戸は、明寿の記憶の中の佐戸の姿と同じでかなりの違和感だった。最後に会ってから75年。明寿は時を刻み、100歳の大往生を迎えようとしているのに対し、佐戸、今は伏見と名乗る人物は、見た目が75年前と寸分変わらない姿だ。しかし【新百寿人】として生まれ変わったのなら、その違和感にも納得だ。
「恐らく、今までの流れからすると、明寿君は明日、誕生日を迎えることで、2度目の【新百寿人】として生まれ変わると思います」
佐戸に言われた言葉に対して、明寿は大した驚きはなかった。
(ああ、私はまた、新たに生まれ変わるのか)
「どうして、私たちは記憶を持ち続けて生まれ変わるのでしょうか」
明寿は自然と疑問を口にしていた。一般の100歳を迎えた人間が【新百寿人】として生まれ変わっても記憶を失っている。記憶を持ち続けている【新百寿人】には、佐戸以外で会うことはなかった。
「では、一緒にその理由を探ってみますか?」
「はあ」
「私と同じ、生前の記憶を有している人間に会ったのは、長い間生きていて、明寿君が初めてです。きっと私たちが記憶を持って生き続けていることには理由があります。それを一緒に探しませんか?」
「研究では、私たち以外にもいるらしいですけど」
「はて、それが本当なのかどうかは怪しいですね」
明寿を見つめる佐戸は真剣な表情で、嘘を言っているとは思えなかった。
佐戸は明寿に新たな生きる意味をくれた。明寿にとって、最愛の妻がいないこの世に生きることに理由などなかった。しかし、自分たちの子孫を見守るという理由ができた。そしてそれを実行できたのは佐戸のおかげだと言ってもいい。
佐戸にはお世話になりっぱなしだ。だからこそ、今回の誘いにはぜひ応じたい。とはいえ、理由など探して見つかるものだろうか。
(自分みたいな人間はいない方がよい。だったら、いっそのこと……)
(いや、それはダメだ。それだと彼と同じになってしまう)
頭に浮かんだ考えを即座に否定する。明寿にとっては良い考えだが、佐戸は違うだろう。
「人殺しはあまりお勧めしません。私も人殺しはしたくありません」
「なにも言っていませんけどね」
佐戸には明寿の心のうちはお見通しのようだった。
「佐戸さんは……」
自ら命を絶とうと思ったことはなかったのか。
佐戸にその質問することはなかった。明寿よりも長く生きていて、さらには何度も【新百寿人】として生まれ変わり、記憶を保ち続けている佐戸は、明寿よりもつらい経験も多いだろう。
しかし、今こうして目の前で明寿と話しているということは、そういうことだ。心の中で思ったことはあっても、実行に移していないのだ。あるいは、実行したのかもしれないが未遂に終わっている。どちらにせよ、今生きているということが重要だ。
「私も佐戸さんのように生きられるでしょうか……」
「どうでしょうね。別に私のように生きなくてはいけないということはないですよ。明寿君は明寿君らしく生きていけばいいのではないでしょうか。まあ、次も記憶をもって生まれ変われるとは限りませんが」
「ははは、それはそうですね。でも、私は佐戸さんと同じように、次もそのまま記憶を持ったまま生まれ変わる気がします。そろそろ、お迎えが来たかもしれないです」
佐戸と話していたら、自分の年齢をすっかり忘れていた。自分の秘密を知る相手と話すことができたのだ。浮かれてしまうのは仕方ないことだ。とはいえ、今日は100歳の誕生日前日で、数時間後には日付が変わる。そして、新たな人生が始まる門出の日を迎えることになる。
「ああ、もう、そんな時刻ですね」
「私の身体は、佐戸さんが看取ってくれるんですか」
「まあ、そういうことになりますね。一応、私は【新百寿人】の管理を任されている人間でもありますから」
「じゃあ、安心ですね。次に目を覚ました時は、よろしくお願いしますね」
明寿は急に眠気を感じて目をこする。時計を見ると、夜の11時59分を指していた。いつもなら既に布団に入っているころだ。佐戸に許可を取り布団に入る。
「おやすみなさい」
佐戸が明寿の頭をなでてくれるので、それに甘んじて目を閉じる。頭を撫でられながら寝るなんて何年ぶりのことだろう。佐戸の手の温度に安心して、明寿は目を閉じた。
「記憶が戻らないことを祈りますよ」
ぼそりとつぶやかれた佐戸の言葉は明寿に届くことはなかった。
「ピンポーン」
そんな中、突然、インターホンが明寿の部屋に鳴り響く。こんな時間に来客など、普段ならありえない。そもそも、夜中以外にも明寿の元を訪ねる人間はいない。明らかに怪しいが、明寿は重い身体を起こして玄関に向かった。
「ハイ、どちら様でしょうか」
『夜分遅くに申し訳ありません。こちらから連絡しても良かったのですが、せっかく自由な人生を歩んでいるのに、私がでしゃばるのもどうかと思いまして』
インターホンがないので、玄関のドアを開けて直接来訪者を確認すると、そこに立っていたのは佐戸だった。しかし、明寿よりもずっと若く、最後に病院で見た姿と同じ姿のままだった。
「お、お久しぶりです。さ、佐戸さん、ですよね?」
「そうです。中に入れていただいてもよろしいですか」
「は、はい、狭い部屋ですが」
佐戸の言葉に我に返り、慌てて部屋に案内する。佐戸は別れた時と同じように、明寿と会っていなかった期間がなかったかのように、軽い口調で話しかけてきた。困惑した明寿だったが、それでも知り合いに会えたことに安心して、涙腺が崩壊してしまう。
「おやおや、私に会えてそんなにうれしいですか?パートナーは作られなかったんですね」
「ま、まあ」
「おひとりでずっと頑張られてきたんですね」
「あ、ありがとう、ご、ござい、ます」
佐戸はいきなり泣き出した明寿を見ても、特に驚くことはなく労いの言葉をくれた。その言葉だけで明寿は、今までの辛さが半減される気がした。
部屋に案内した明寿は、お茶を出そうとキッチンに向かうが佐戸に止められる。狭いアパートでキッチンともう一部屋あるのみの簡素な部屋割りで、明寿と佐戸は部屋の中央にある丸テーブルに向かい合わせに床に座った。
「間に合ってよかったです。せっかく得た貴重な話し相手なのですから、最期にまた少し話せたらと思いまして」
「さ、佐戸さんは」
どうして年を取っていないのですか。
口にしようとしたが、佐戸の言葉に遮られる。佐戸は明寿の心を見透かしたように話し始めた。
「この見た目、気になりますよね?実は、佐戸としての人生もまた100歳の大往生を果たしまして、再び【新百寿人】として新たな人生を歩んでいる最中なんです。今は佐戸ではなく、伏見(ふしみ)と名乗っています」
「ふしみ、さん」
「何の因果か、此度もまた、記憶が残っていましてね。その時に真っ先に思い出したのが明寿君です」
にこりとほほ笑んだ佐戸は、明寿の記憶の中の佐戸の姿と同じでかなりの違和感だった。最後に会ってから75年。明寿は時を刻み、100歳の大往生を迎えようとしているのに対し、佐戸、今は伏見と名乗る人物は、見た目が75年前と寸分変わらない姿だ。しかし【新百寿人】として生まれ変わったのなら、その違和感にも納得だ。
「恐らく、今までの流れからすると、明寿君は明日、誕生日を迎えることで、2度目の【新百寿人】として生まれ変わると思います」
佐戸に言われた言葉に対して、明寿は大した驚きはなかった。
(ああ、私はまた、新たに生まれ変わるのか)
「どうして、私たちは記憶を持ち続けて生まれ変わるのでしょうか」
明寿は自然と疑問を口にしていた。一般の100歳を迎えた人間が【新百寿人】として生まれ変わっても記憶を失っている。記憶を持ち続けている【新百寿人】には、佐戸以外で会うことはなかった。
「では、一緒にその理由を探ってみますか?」
「はあ」
「私と同じ、生前の記憶を有している人間に会ったのは、長い間生きていて、明寿君が初めてです。きっと私たちが記憶を持って生き続けていることには理由があります。それを一緒に探しませんか?」
「研究では、私たち以外にもいるらしいですけど」
「はて、それが本当なのかどうかは怪しいですね」
明寿を見つめる佐戸は真剣な表情で、嘘を言っているとは思えなかった。
佐戸は明寿に新たな生きる意味をくれた。明寿にとって、最愛の妻がいないこの世に生きることに理由などなかった。しかし、自分たちの子孫を見守るという理由ができた。そしてそれを実行できたのは佐戸のおかげだと言ってもいい。
佐戸にはお世話になりっぱなしだ。だからこそ、今回の誘いにはぜひ応じたい。とはいえ、理由など探して見つかるものだろうか。
(自分みたいな人間はいない方がよい。だったら、いっそのこと……)
(いや、それはダメだ。それだと彼と同じになってしまう)
頭に浮かんだ考えを即座に否定する。明寿にとっては良い考えだが、佐戸は違うだろう。
「人殺しはあまりお勧めしません。私も人殺しはしたくありません」
「なにも言っていませんけどね」
佐戸には明寿の心のうちはお見通しのようだった。
「佐戸さんは……」
自ら命を絶とうと思ったことはなかったのか。
佐戸にその質問することはなかった。明寿よりも長く生きていて、さらには何度も【新百寿人】として生まれ変わり、記憶を保ち続けている佐戸は、明寿よりもつらい経験も多いだろう。
しかし、今こうして目の前で明寿と話しているということは、そういうことだ。心の中で思ったことはあっても、実行に移していないのだ。あるいは、実行したのかもしれないが未遂に終わっている。どちらにせよ、今生きているということが重要だ。
「私も佐戸さんのように生きられるでしょうか……」
「どうでしょうね。別に私のように生きなくてはいけないということはないですよ。明寿君は明寿君らしく生きていけばいいのではないでしょうか。まあ、次も記憶をもって生まれ変われるとは限りませんが」
「ははは、それはそうですね。でも、私は佐戸さんと同じように、次もそのまま記憶を持ったまま生まれ変わる気がします。そろそろ、お迎えが来たかもしれないです」
佐戸と話していたら、自分の年齢をすっかり忘れていた。自分の秘密を知る相手と話すことができたのだ。浮かれてしまうのは仕方ないことだ。とはいえ、今日は100歳の誕生日前日で、数時間後には日付が変わる。そして、新たな人生が始まる門出の日を迎えることになる。
「ああ、もう、そんな時刻ですね」
「私の身体は、佐戸さんが看取ってくれるんですか」
「まあ、そういうことになりますね。一応、私は【新百寿人】の管理を任されている人間でもありますから」
「じゃあ、安心ですね。次に目を覚ました時は、よろしくお願いしますね」
明寿は急に眠気を感じて目をこする。時計を見ると、夜の11時59分を指していた。いつもなら既に布団に入っているころだ。佐戸に許可を取り布団に入る。
「おやすみなさい」
佐戸が明寿の頭をなでてくれるので、それに甘んじて目を閉じる。頭を撫でられながら寝るなんて何年ぶりのことだろう。佐戸の手の温度に安心して、明寿は目を閉じた。
「記憶が戻らないことを祈りますよ」
ぼそりとつぶやかれた佐戸の言葉は明寿に届くことはなかった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
春の真ん中、泣いてる君と恋をした
佐々森りろ
ライト文芸
旧題:春の真ん中
第6回ライト文芸大賞「青春賞」を頂きました!!
読んでくださった方、感想をくださった方改めまして、ありがとうございました。
2024.4「春の真ん中、泣いてる君と恋をした」に改題して書籍化決定!!
佐々森りろのデビュー作になります。
よろしくお願いします(*´-`)♡
────────*────────
高一の終わり、両親が離婚した。
あんなに幸せそうだった両親が離婚してしまったことが、あたしはあたしなりにショックだった。どうしてとか、そんなことはどうでも良かった。
あんなに想いあっていたのに、別れはいつか来るんだ。友達だって同じ。出逢いがあれば別れもある。再会した幼なじみと、新しい女友達。自分は友達作りは上手い方だと思っていたけど、新しい環境ではそう上手くもいかない。
始業式前の学校見学で偶然出逢った彼。
彼の寂しげなピアノの旋律が忘れられなくて、また会いたいと思った。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
瞬間、青く燃ゆ
葛城騰成
ライト文芸
ストーカーに刺殺され、最愛の彼女である相場夏南(あいばかなん)を失った春野律(はるのりつ)は、彼女の死を境に、他人の感情が顔の周りに色となって見える病、色視症(しきししょう)を患ってしまう。
時が経ち、夏南の一周忌を二ヶ月後に控えた4月がやって来た。高校三年生に進級した春野の元に、一年生である市川麻友(いちかわまゆ)が訪ねてきた。色視症により、他人の顔が見えないことを悩んでいた春野は、市川の顔が見えることに衝撃を受ける。
どうして? どうして彼女だけ見えるんだ?
狼狽する春野に畳み掛けるように、市川がストーカーの被害に遭っていることを告げる。
春野は、夏南を守れなかったという罪の意識と、市川の顔が見える理由を知りたいという思いから、彼女と関わることを決意する。
やがて、ストーカーの顔色が黒へと至った時、全ての真実が顔を覗かせる。
第5回ライト文芸大賞 青春賞 受賞作
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
二枚の写真
原口源太郎
ライト文芸
外からテニスの壁打ちの音が聞こえてきた。妻に訊くと、三日前からだという。勇は少年が一心不乱にテニスに打ち込む姿を見ているうちに、自分もまたボールを打ってみたくなる。自身もテニスを再開したのだが、全くの初心者のようだった壁打ちの少年が、たちまちのうちに腕を上げて自分よりうまくなっていく姿を信じられない思いで見つめる。
捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「僕は絶対に、君をものにしてみせる」
挙式と新婚旅行を兼ねて訪れたハワイ。
まさか、その地に降り立った途端、
「オレ、この人と結婚するから!」
と心変わりした旦那から捨てられるとは思わない。
ホテルも追い出されビーチで途方に暮れていたら、
親切な日本人男性が声をかけてくれた。
彼は私の事情を聞き、
私のハワイでの思い出を最高のものに変えてくれた。
最後の夜。
別れた彼との思い出はここに置いていきたくて彼に抱いてもらった。
日本に帰って心機一転、やっていくんだと思ったんだけど……。
ハワイの彼の子を身籠もりました。
初見李依(27)
寝具メーカー事務
頑張り屋の努力家
人に頼らず自分だけでなんとかしようとする癖がある
自分より人の幸せを願うような人
×
和家悠将(36)
ハイシェラントホテルグループ オーナー
押しが強くて俺様というより帝王
しかし気遣い上手で相手のことをよく考える
狙った獲物は逃がさない、ヤンデレ気味
身籠もったから愛されるのは、ありですか……?
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる