3 / 10
第1章 こんな学校嫌だ
2高校生活スタートしました①~女子の制服と髪の色~
しおりを挟む
今日は入学式であり、飯島蓮人はこの日を待ちわびていた。高校には電車で通うことになり、駅で電車を待っていた。
彼は、女子高生のパンツが運よく見ることができたらラッキーだと思っていたが、風も吹いておらず、見えずじまいだった。
前世では、急に風が吹いて、女子高生のパンツは見たい放題だったのに。
現在は見えないどころか、見えたとしてもスパッツなどをはいていて、パンツが見えないケースがほとんどだった。
スカートの丈も長かった。前世ではひざ上は当たり前で、パンツが見えるぎりぎりの短さの女子もいた。しかし、今は、そのような長さの女子高生はめったに見かけない。膝ぐらいの長さが大半で、生足があまり見えない残念な仕様である。膝上でパンツが見えそうで見えないギリギリの長さのスカート、これに絶対領域のニーハイという格好は、前世では最強のかわいさだった。これにツインテールは萠である。それがない。ツインテールもいないし、ニーハイもない。男の目の保養はことごとくなかった。
制服もかわいくない。セーラー服といえば、セーラーの丈から見える腹チラは見ものだった。女子高生の腹を拝めるセーラー服は尊い。ただ、やはり今は、それがない。中にシャツを着ていて、腹チラは拝めそうになかった。
セーラー服以外の制服もいただけない。ブレザーはみなしっかり着込み、気崩している生徒はいない。ボタンを最大限まで開けて、下着が見えている露出した生徒ももちろんいなかった。
この世界は男に厳しすぎる。電車に乗っただけでもこんな有様である。
だがしかし、高校はまだ始まっていない。高校に入れば、違うのかもしれない。彼はまだ希望を捨てていなかった。
学校の校門をくぐり、玄関に向かう。下駄箱に靴を入れて、スリッパに履き替える。下駄箱は埃っぽくて汚かった。それにふたがついていなかった。これでは女子がラブレターを入れることができないではないか。ここでも彼は前世との違いに落胆した。
すでにたくさんの新入生が登校していて、その生徒たちの流れに乗って1年生の教室に向かう。掲示板に貼られているクラス表から自分の名前を探す。
クラスは全部で8クラスあり、飯島蓮人は3組だった。教室に入り、自分の席を確認する。一番窓際の前から2番目だった。前世では窓際の一番後ろの席にしか座ったことがなかった彼は驚いた。
彼は仕方なく、自分の席に荷物を置いた。ちらほら他の生徒も集まってきていた。彼は周囲を観察する。ここで新たに気付いたことは髪色と目の色である。
前世では茶髪や金髪はもちろん、赤やピンク、青や緑など多種多様な髪色の生徒が存在した。目の色も同様に多種多様であった。だが現在は、黒一色である。中学までは真面目に黒色にしていて、我慢していたのだろうと思っていたのだが、高校になってもそれは変わらなかった。ほとんどが黒色である。
これほど黒髪が多いと逆に困惑する。さらに目の色も黒ばかりである。前世も黒髪は多かったが、みな目の色が違い、こんなに重苦しい色合いではなかった。彼はまた、前世のカラフルな教室に戻りたくなった。
ちなみに彼の髪色は黒髪で目の色は茶色である。転生前と色は変わらないので特に気にしたことはなかったが、黒が多すぎる。これではクラスの雰囲気がそれだけで重たくなる気がする。それに前世では髪の色や目の色で人を判断していたこともあったので、他人が覚えにくいということがある。中学校で前世を思い出した彼は、自分が今までよく他人を覚えることができたと感心したものだった。
この黒い重苦しい色合い教室に入って、またもや彼は落胆した。彼のテンションは地を這っていて上がってくる気配は微塵もない。
教室に先生が入ってきた。さえない、中年の女性教諭だった。ここで若い自分たちと数年しか変わらない美人で巨乳の先生が入ってきたら、テンションは一気に上がっただろうに。先生の指示のもと、入学式が行われる体育館に向かう。
入学式はただひたすら眠かった。校長の話は長かったし、生徒指導の話も長く、ひどく退屈だった。
担任は教室に入ってきた中年の女性教師だった。前世はそれこそ美人で巨乳の若い女性教諭だったのに。
入学式当日はこうして、落胆のスタートとなったのだった。
彼は、女子高生のパンツが運よく見ることができたらラッキーだと思っていたが、風も吹いておらず、見えずじまいだった。
前世では、急に風が吹いて、女子高生のパンツは見たい放題だったのに。
現在は見えないどころか、見えたとしてもスパッツなどをはいていて、パンツが見えないケースがほとんどだった。
スカートの丈も長かった。前世ではひざ上は当たり前で、パンツが見えるぎりぎりの短さの女子もいた。しかし、今は、そのような長さの女子高生はめったに見かけない。膝ぐらいの長さが大半で、生足があまり見えない残念な仕様である。膝上でパンツが見えそうで見えないギリギリの長さのスカート、これに絶対領域のニーハイという格好は、前世では最強のかわいさだった。これにツインテールは萠である。それがない。ツインテールもいないし、ニーハイもない。男の目の保養はことごとくなかった。
制服もかわいくない。セーラー服といえば、セーラーの丈から見える腹チラは見ものだった。女子高生の腹を拝めるセーラー服は尊い。ただ、やはり今は、それがない。中にシャツを着ていて、腹チラは拝めそうになかった。
セーラー服以外の制服もいただけない。ブレザーはみなしっかり着込み、気崩している生徒はいない。ボタンを最大限まで開けて、下着が見えている露出した生徒ももちろんいなかった。
この世界は男に厳しすぎる。電車に乗っただけでもこんな有様である。
だがしかし、高校はまだ始まっていない。高校に入れば、違うのかもしれない。彼はまだ希望を捨てていなかった。
学校の校門をくぐり、玄関に向かう。下駄箱に靴を入れて、スリッパに履き替える。下駄箱は埃っぽくて汚かった。それにふたがついていなかった。これでは女子がラブレターを入れることができないではないか。ここでも彼は前世との違いに落胆した。
すでにたくさんの新入生が登校していて、その生徒たちの流れに乗って1年生の教室に向かう。掲示板に貼られているクラス表から自分の名前を探す。
クラスは全部で8クラスあり、飯島蓮人は3組だった。教室に入り、自分の席を確認する。一番窓際の前から2番目だった。前世では窓際の一番後ろの席にしか座ったことがなかった彼は驚いた。
彼は仕方なく、自分の席に荷物を置いた。ちらほら他の生徒も集まってきていた。彼は周囲を観察する。ここで新たに気付いたことは髪色と目の色である。
前世では茶髪や金髪はもちろん、赤やピンク、青や緑など多種多様な髪色の生徒が存在した。目の色も同様に多種多様であった。だが現在は、黒一色である。中学までは真面目に黒色にしていて、我慢していたのだろうと思っていたのだが、高校になってもそれは変わらなかった。ほとんどが黒色である。
これほど黒髪が多いと逆に困惑する。さらに目の色も黒ばかりである。前世も黒髪は多かったが、みな目の色が違い、こんなに重苦しい色合いではなかった。彼はまた、前世のカラフルな教室に戻りたくなった。
ちなみに彼の髪色は黒髪で目の色は茶色である。転生前と色は変わらないので特に気にしたことはなかったが、黒が多すぎる。これではクラスの雰囲気がそれだけで重たくなる気がする。それに前世では髪の色や目の色で人を判断していたこともあったので、他人が覚えにくいということがある。中学校で前世を思い出した彼は、自分が今までよく他人を覚えることができたと感心したものだった。
この黒い重苦しい色合い教室に入って、またもや彼は落胆した。彼のテンションは地を這っていて上がってくる気配は微塵もない。
教室に先生が入ってきた。さえない、中年の女性教諭だった。ここで若い自分たちと数年しか変わらない美人で巨乳の先生が入ってきたら、テンションは一気に上がっただろうに。先生の指示のもと、入学式が行われる体育館に向かう。
入学式はただひたすら眠かった。校長の話は長かったし、生徒指導の話も長く、ひどく退屈だった。
担任は教室に入ってきた中年の女性教師だった。前世はそれこそ美人で巨乳の若い女性教諭だったのに。
入学式当日はこうして、落胆のスタートとなったのだった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
AV研は今日もハレンチ
楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo?
AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて――
薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!
はじまりはいつもラブオール
フジノシキ
キャラ文芸
ごく平凡な卓球少女だった鈴原柚乃は、ある日カットマンという珍しい守備的な戦術の美しさに魅せられる。
高校で運命的な再会を果たした柚乃は、仲間と共に休部状態だった卓球部を復活させる。
ライバルとの出会いや高校での試合を通じ、柚乃はあの日魅せられた卓球を目指していく。
主人公たちの高校部活動青春ものです。
日常パートは人物たちの掛け合いを中心に、
卓球パートは卓球初心者の方にわかりやすく、経験者の方には戦術などを楽しんでいただけるようにしています。
pixivにも投稿しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
座敷童子様って成長するんでしたっけ?
mm
キャラ文芸
《第7回キャラ文芸大賞》にエントリー中です。
多くの人に読んで頂けたら嬉しいです。
彼と別れ、やけ酒を飲んだ翌朝。やたら綺麗な人が介護してくれた。
どうやら酔った私が連れ帰ってしまったらしい。自分を座敷童子と名乗る残念な男性をヒモ志望なのかと警戒するが、手料理にほだされ、なぜか同居が始まってしまう。
彼の作る料理は、思い出の中の祖母の手料理と同じ味だった。
群青の空
ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ
キャラ文芸
十年前――
東京から引っ越し、友達も彼女もなく。退屈な日々を送り、隣の家から聴こえてくるピアノの音は、綺麗で穏やかな感じをさせるが、どこか腑に落ちないところがあった。そんな高校生・拓海がその土地で不思議な高校生美少女・空と出会う。
そんな彼女のと出会い、俺の一年は自分の人生の中で、何よりも大切なものになった。
ただ、俺は彼女に……。
これは十年前のたった一年の青春物語――
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる