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第1章 こんな学校嫌だ

2高校生活スタートしました①~女子の制服と髪の色~

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 今日は入学式であり、飯島蓮人はこの日を待ちわびていた。高校には電車で通うことになり、駅で電車を待っていた。
 
 彼は、女子高生のパンツが運よく見ることができたらラッキーだと思っていたが、風も吹いておらず、見えずじまいだった。

 前世では、急に風が吹いて、女子高生のパンツは見たい放題だったのに。
 
 現在は見えないどころか、見えたとしてもスパッツなどをはいていて、パンツが見えないケースがほとんどだった。
 


 スカートの丈も長かった。前世ではひざ上は当たり前で、パンツが見えるぎりぎりの短さの女子もいた。しかし、今は、そのような長さの女子高生はめったに見かけない。膝ぐらいの長さが大半で、生足があまり見えない残念な仕様である。膝上でパンツが見えそうで見えないギリギリの長さのスカート、これに絶対領域のニーハイという格好は、前世では最強のかわいさだった。これにツインテールは萠である。それがない。ツインテールもいないし、ニーハイもない。男の目の保養はことごとくなかった。

 制服もかわいくない。セーラー服といえば、セーラーの丈から見える腹チラは見ものだった。女子高生の腹を拝めるセーラー服は尊い。ただ、やはり今は、それがない。中にシャツを着ていて、腹チラは拝めそうになかった。
 
 セーラー服以外の制服もいただけない。ブレザーはみなしっかり着込み、気崩している生徒はいない。ボタンを最大限まで開けて、下着が見えている露出した生徒ももちろんいなかった。

 この世界は男に厳しすぎる。電車に乗っただけでもこんな有様である。
 
 だがしかし、高校はまだ始まっていない。高校に入れば、違うのかもしれない。彼はまだ希望を捨てていなかった。




 学校の校門をくぐり、玄関に向かう。下駄箱に靴を入れて、スリッパに履き替える。下駄箱は埃っぽくて汚かった。それにふたがついていなかった。これでは女子がラブレターを入れることができないではないか。ここでも彼は前世との違いに落胆した。

 すでにたくさんの新入生が登校していて、その生徒たちの流れに乗って1年生の教室に向かう。掲示板に貼られているクラス表から自分の名前を探す。

 クラスは全部で8クラスあり、飯島蓮人は3組だった。教室に入り、自分の席を確認する。一番窓際の前から2番目だった。前世では窓際の一番後ろの席にしか座ったことがなかった彼は驚いた。

 彼は仕方なく、自分の席に荷物を置いた。ちらほら他の生徒も集まってきていた。彼は周囲を観察する。ここで新たに気付いたことは髪色と目の色である。



 前世では茶髪や金髪はもちろん、赤やピンク、青や緑など多種多様な髪色の生徒が存在した。目の色も同様に多種多様であった。だが現在は、黒一色である。中学までは真面目に黒色にしていて、我慢していたのだろうと思っていたのだが、高校になってもそれは変わらなかった。ほとんどが黒色である。

 これほど黒髪が多いと逆に困惑する。さらに目の色も黒ばかりである。前世も黒髪は多かったが、みな目の色が違い、こんなに重苦しい色合いではなかった。彼はまた、前世のカラフルな教室に戻りたくなった。
 
 ちなみに彼の髪色は黒髪で目の色は茶色である。転生前と色は変わらないので特に気にしたことはなかったが、黒が多すぎる。これではクラスの雰囲気がそれだけで重たくなる気がする。それに前世では髪の色や目の色で人を判断していたこともあったので、他人が覚えにくいということがある。中学校で前世を思い出した彼は、自分が今までよく他人を覚えることができたと感心したものだった。
 
 この黒い重苦しい色合い教室に入って、またもや彼は落胆した。彼のテンションは地を這っていて上がってくる気配は微塵もない。




 教室に先生が入ってきた。さえない、中年の女性教諭だった。ここで若い自分たちと数年しか変わらない美人で巨乳の先生が入ってきたら、テンションは一気に上がっただろうに。先生の指示のもと、入学式が行われる体育館に向かう。

 入学式はただひたすら眠かった。校長の話は長かったし、生徒指導の話も長く、ひどく退屈だった。

 担任は教室に入ってきた中年の女性教師だった。前世はそれこそ美人で巨乳の若い女性教諭だったのに。

 入学式当日はこうして、落胆のスタートとなったのだった。
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