186 / 234
番外編【ファンが増えました】6距離を取るのは寂しい
しおりを挟む
「オレ、恋人作ることに決めた」
「えっ?」
それは、いつものように会社帰りに一緒に電車で帰宅していた時のことだ。今日はたまたま電車が空いていて、僕と彼は隣同士に座ることができた。そこで彼がまるで明日の天気を言うかのような軽いノリで、僕にとっては衝撃的な発言をした。驚いて固まっていると、彼に苦笑される。
「そこまで驚くことないだろう?君の恋人と別れてずいぶんと経っているんだ。オレにだって新たな恋をする権利くらいあるはずだ」
「そ、そうだけど……。いきなりすぎるから」
「まあ、確かに君に言うのは唐突だったかもしれない。でも、年が明けて、今年はなにをしようかなと考えた結果、真っ先に思いついたのがこれだった」
「ぼ、僕の事はもう、どうでもよくなった?それとも、彼のことが嫌になった?」
「そんなわけないだろう?むしろ、君のためを思って」
「僕のため?」
「そもそも、オレたちの今までの関係がおかしかったんだ。どうして、元カレのオレと、今カレの君が親しくできた?普通なら、オレと君は恋のライバル同士だ。まあ、オレはもう、あいつの事は好きじゃないけどな」
『次の停車駅は○○です。右側の扉が開きます。ご注意ください』
話しているうちに降りる駅が近づいてきた。駅のアナウンスが電車内に響き渡る。
「この話はまた今度、ゆっくりしよう。とはいえ、オレの意思は固いけど」
彼は何か吹っ切れたような顔をしていた。
彼とは最寄り駅が同じなので、そこで別れた。別れてからの記憶は正直なかった。しかし、毎日通っている道は身体が覚えているらしい。僕は事故に遭うことなく、無事に恋人がいる家に帰りつくことができた。
「ただいま。あのね、今日、帰りに彼が」
「おかえりなさい。話しはあとでゆっくり聞きますから、先に着替えてきてください。今日の夕食は君の好きなシチューです」
「ありがとう!」
帰宅すると、僕の恋人が優しい笑顔で出迎えてくれた。恋人はテレワークの仕事が多いので、僕が帰宅すると、大抵家にいることが多い。恋人の笑顔を見ると、電車での彼の言葉で乱れた感情がゆっくりと静まっていく。
感謝の気持ちを込めて、玄関で靴を脱ぎ、勢いよく恋人に抱き着く。僕の恋人は僕より身長が高いので、抱き着くと、顔が恋人の胸に当たってしまう。恋人の胸板の固さにうっとりとしながら、ついでに恋人の匂いをしっかりと吸い込む。
やはり、好きな人の匂いは落ち着く。しばらく、恋人の身体と匂いを堪能していたら、頭上から、恥ずかしそうな声が聞こえてくる。
「い、いったん、離れてもらえますか?そんな可愛らしい行動をされたら、が、我慢できません」
「どうしようかなあ」
恋人の表情を確認しようと上を見上げると、真っ赤な顔の恋人と目があった。いつもはクールでカッコよい恋人だが、今はとても可愛らしく見える。僕の事を食べたくて仕方なさそうな顔が愛おしい。試すつもりであごに手を当てて考えるふりをする。
さて、どういう反応を見せるのか。
「君と言う人は……」
ぼそりとつぶやかれた言葉と同時に身体がふわりと宙に浮く。何事かと思えば、恋人が僕の事を持ち上げていた。いくら僕が小柄だからといっても、立派な成人男性だ。力持ちなところもカッコいい。
恋人は僕の唇に軽いキスをすると、僕を抱えたまま、寝室に直行する。
「夕食の準備はしていましたけど、先に君を食べることにします。私を煽った責任、とってもらいますからね」
「お手柔らかにお願いします」
こうして、僕は夕食を取る前に、恋人においしくいただかれてしまった。
「それでね、彼がいきなり【恋人を作る】なんて言ってきたんだよ!てっきり、彼はもう、恋愛になんか興味がないかと思っていたんだけど」
恋人と致したら、かなりのエネルギーを消費してしまった。仕事帰りで疲れているのに盛ってしまった。とはいえ、恋人とするのは嫌いじゃないので、まんざらでもない。僕の身体で欲情してくれるのは恋人冥利に尽きる。
さて、事が済んでようやく食事にありつくことになり、僕は帰宅後、すぐに話そうと思っていたことを改めて、恋人に話した。恋人はシチューを口に入れていた手を止め、嫌な顔をした。
「せっかく良い気分で食事をしていたのに、【彼】の話しで半減ですね。でもまあ、いいんじゃないですか?彼にだって、彼の人生があります。いつまでも、君にべったりとはいかないでしょう?そもそも、君には私がいるでしょう?」
「そ、そうだけど。でも……」
「でも?」
「なんだか、彼が僕から離れていくみたいで寂しいなって」
「はあ」
恋人は子供を見るような目で僕を見て、大きな溜息をつく。先ほどまで僕に欲情していた彼とは大違いだ。いったい、僕のどこが子供みたいに見えるのだろうか。
「そもそもの話しですけど、普通、恋人の目の前で他の男の話はしません。相手を不快にさせないためです」
「はあ」
突然、何を言いだすのかと思えば、当たり前のことを話しだす。そんなことは誰だって知っていることだ。それがなんだというのか。
「わかっていないみたいですから、この際、はっきり言いますけど、【彼】の話を出すというのはそういうことです」
「でもさ、【彼】は君の元カレでしょう?」
今更過ぎる話しだ。僕たちの間に元カレである【彼】の話題が出ることは多い。僕から振ることが多いが、恋人は不機嫌になることはあっても、最後まで話を聞いてくれる。
「不機嫌になるのはそういう理由か」
「ようやくわかってもらえましたか?」
「じゃあ、これからは【彼】の話題は出さないし、僕から話しかけることもやめたほうがいいの?」
もし、恋人がダメと言ったらやめたほうがいいのだろう。
『恋人に言われて、オレとの関係をなしにするなんて、ずいぶんとあいつに手名付けられているな。犬みたいで滑稽だな』
『別にオレは構わないけど。だって、新しい恋人が見つかったから。これからはこいつと仲良く過ごすから、お前らはお前らで勝手にいちゃついてろよ』
『オレはお前のことは好きでも何でもない。ただの仕事仲間だ。それ以上でもそれ以下でもなくなるってことだ。勝手にしろよ』
「なんか、嫌だな……」
「ちょっ、どうして涙目になっているんですか?そんなにあいつのことが大切ですか?」
彼と距離を置くことを想像したら、彼の言葉が脳内で再生された。それがあまりにも悲しくて、涙が出てきてしまった。恋人に指摘されて、慌てて手で涙をぬぐう。
「あなたって人は……」
恋人は再度、大きな溜息を吐き、スマホを手元に引き寄せて誰かに電話をかけ始める。
「もしもし、今から私の家に来られますか?緊急事態です。僕の恋人が、あなたが恋しくて泣いてしまいました。電車での件での弁明を聞いて差し上げますから、急いできてください」
「ど、どうして……」
電話の相手は【彼】だった。彼に僕たちの家に来るように言って、一方的に切ってしまった。なんて自分勝手な恋人だ。
「仕方ないでしょう?私はあなたの涙に弱いんですから。それに【彼】もあなたのことを自分で思っている以上に好きになっているみたいです」
スマホをテーブルに置いた恋人が僕の顔に手を伸ばし、涙の後をなぞってくる。
「君は【彼】がいないと寂しいんでしょう?だったら一つ、提案があります」
本当は嫌ですけど、君のためなら仕方ありません。
「提案、ですか?」
「三人で一緒に住みましょう。そして、私と君、彼の三人で付き合いましょう」
恋人が話した内容は、世間からは認められないようなものだった。恋人や彼には残酷な提案だが、僕にとっては魅力的に聞こえた。
「えっ?」
それは、いつものように会社帰りに一緒に電車で帰宅していた時のことだ。今日はたまたま電車が空いていて、僕と彼は隣同士に座ることができた。そこで彼がまるで明日の天気を言うかのような軽いノリで、僕にとっては衝撃的な発言をした。驚いて固まっていると、彼に苦笑される。
「そこまで驚くことないだろう?君の恋人と別れてずいぶんと経っているんだ。オレにだって新たな恋をする権利くらいあるはずだ」
「そ、そうだけど……。いきなりすぎるから」
「まあ、確かに君に言うのは唐突だったかもしれない。でも、年が明けて、今年はなにをしようかなと考えた結果、真っ先に思いついたのがこれだった」
「ぼ、僕の事はもう、どうでもよくなった?それとも、彼のことが嫌になった?」
「そんなわけないだろう?むしろ、君のためを思って」
「僕のため?」
「そもそも、オレたちの今までの関係がおかしかったんだ。どうして、元カレのオレと、今カレの君が親しくできた?普通なら、オレと君は恋のライバル同士だ。まあ、オレはもう、あいつの事は好きじゃないけどな」
『次の停車駅は○○です。右側の扉が開きます。ご注意ください』
話しているうちに降りる駅が近づいてきた。駅のアナウンスが電車内に響き渡る。
「この話はまた今度、ゆっくりしよう。とはいえ、オレの意思は固いけど」
彼は何か吹っ切れたような顔をしていた。
彼とは最寄り駅が同じなので、そこで別れた。別れてからの記憶は正直なかった。しかし、毎日通っている道は身体が覚えているらしい。僕は事故に遭うことなく、無事に恋人がいる家に帰りつくことができた。
「ただいま。あのね、今日、帰りに彼が」
「おかえりなさい。話しはあとでゆっくり聞きますから、先に着替えてきてください。今日の夕食は君の好きなシチューです」
「ありがとう!」
帰宅すると、僕の恋人が優しい笑顔で出迎えてくれた。恋人はテレワークの仕事が多いので、僕が帰宅すると、大抵家にいることが多い。恋人の笑顔を見ると、電車での彼の言葉で乱れた感情がゆっくりと静まっていく。
感謝の気持ちを込めて、玄関で靴を脱ぎ、勢いよく恋人に抱き着く。僕の恋人は僕より身長が高いので、抱き着くと、顔が恋人の胸に当たってしまう。恋人の胸板の固さにうっとりとしながら、ついでに恋人の匂いをしっかりと吸い込む。
やはり、好きな人の匂いは落ち着く。しばらく、恋人の身体と匂いを堪能していたら、頭上から、恥ずかしそうな声が聞こえてくる。
「い、いったん、離れてもらえますか?そんな可愛らしい行動をされたら、が、我慢できません」
「どうしようかなあ」
恋人の表情を確認しようと上を見上げると、真っ赤な顔の恋人と目があった。いつもはクールでカッコよい恋人だが、今はとても可愛らしく見える。僕の事を食べたくて仕方なさそうな顔が愛おしい。試すつもりであごに手を当てて考えるふりをする。
さて、どういう反応を見せるのか。
「君と言う人は……」
ぼそりとつぶやかれた言葉と同時に身体がふわりと宙に浮く。何事かと思えば、恋人が僕の事を持ち上げていた。いくら僕が小柄だからといっても、立派な成人男性だ。力持ちなところもカッコいい。
恋人は僕の唇に軽いキスをすると、僕を抱えたまま、寝室に直行する。
「夕食の準備はしていましたけど、先に君を食べることにします。私を煽った責任、とってもらいますからね」
「お手柔らかにお願いします」
こうして、僕は夕食を取る前に、恋人においしくいただかれてしまった。
「それでね、彼がいきなり【恋人を作る】なんて言ってきたんだよ!てっきり、彼はもう、恋愛になんか興味がないかと思っていたんだけど」
恋人と致したら、かなりのエネルギーを消費してしまった。仕事帰りで疲れているのに盛ってしまった。とはいえ、恋人とするのは嫌いじゃないので、まんざらでもない。僕の身体で欲情してくれるのは恋人冥利に尽きる。
さて、事が済んでようやく食事にありつくことになり、僕は帰宅後、すぐに話そうと思っていたことを改めて、恋人に話した。恋人はシチューを口に入れていた手を止め、嫌な顔をした。
「せっかく良い気分で食事をしていたのに、【彼】の話しで半減ですね。でもまあ、いいんじゃないですか?彼にだって、彼の人生があります。いつまでも、君にべったりとはいかないでしょう?そもそも、君には私がいるでしょう?」
「そ、そうだけど。でも……」
「でも?」
「なんだか、彼が僕から離れていくみたいで寂しいなって」
「はあ」
恋人は子供を見るような目で僕を見て、大きな溜息をつく。先ほどまで僕に欲情していた彼とは大違いだ。いったい、僕のどこが子供みたいに見えるのだろうか。
「そもそもの話しですけど、普通、恋人の目の前で他の男の話はしません。相手を不快にさせないためです」
「はあ」
突然、何を言いだすのかと思えば、当たり前のことを話しだす。そんなことは誰だって知っていることだ。それがなんだというのか。
「わかっていないみたいですから、この際、はっきり言いますけど、【彼】の話を出すというのはそういうことです」
「でもさ、【彼】は君の元カレでしょう?」
今更過ぎる話しだ。僕たちの間に元カレである【彼】の話題が出ることは多い。僕から振ることが多いが、恋人は不機嫌になることはあっても、最後まで話を聞いてくれる。
「不機嫌になるのはそういう理由か」
「ようやくわかってもらえましたか?」
「じゃあ、これからは【彼】の話題は出さないし、僕から話しかけることもやめたほうがいいの?」
もし、恋人がダメと言ったらやめたほうがいいのだろう。
『恋人に言われて、オレとの関係をなしにするなんて、ずいぶんとあいつに手名付けられているな。犬みたいで滑稽だな』
『別にオレは構わないけど。だって、新しい恋人が見つかったから。これからはこいつと仲良く過ごすから、お前らはお前らで勝手にいちゃついてろよ』
『オレはお前のことは好きでも何でもない。ただの仕事仲間だ。それ以上でもそれ以下でもなくなるってことだ。勝手にしろよ』
「なんか、嫌だな……」
「ちょっ、どうして涙目になっているんですか?そんなにあいつのことが大切ですか?」
彼と距離を置くことを想像したら、彼の言葉が脳内で再生された。それがあまりにも悲しくて、涙が出てきてしまった。恋人に指摘されて、慌てて手で涙をぬぐう。
「あなたって人は……」
恋人は再度、大きな溜息を吐き、スマホを手元に引き寄せて誰かに電話をかけ始める。
「もしもし、今から私の家に来られますか?緊急事態です。僕の恋人が、あなたが恋しくて泣いてしまいました。電車での件での弁明を聞いて差し上げますから、急いできてください」
「ど、どうして……」
電話の相手は【彼】だった。彼に僕たちの家に来るように言って、一方的に切ってしまった。なんて自分勝手な恋人だ。
「仕方ないでしょう?私はあなたの涙に弱いんですから。それに【彼】もあなたのことを自分で思っている以上に好きになっているみたいです」
スマホをテーブルに置いた恋人が僕の顔に手を伸ばし、涙の後をなぞってくる。
「君は【彼】がいないと寂しいんでしょう?だったら一つ、提案があります」
本当は嫌ですけど、君のためなら仕方ありません。
「提案、ですか?」
「三人で一緒に住みましょう。そして、私と君、彼の三人で付き合いましょう」
恋人が話した内容は、世間からは認められないようなものだった。恋人や彼には残酷な提案だが、僕にとっては魅力的に聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
みのりすい
恋愛
「ボディタッチくらいするよね。女の子同士だもん」
三崎早月、15歳。小佐田未沙、14歳。
クラスメイトの二人は、お互いにタイプが違ったこともあり、ほとんど交流がなかった。
中学三年生の春、そんな二人の関係が、少しだけ、動き出す。
※百合作品として執筆しましたが、男性キャラクターも多数おり、BL要素、NL要素もございます。悪しからずご了承ください。また、軽度ですが性描写を含みます。
12/11 ”原田巴について”投稿開始。→12/13 別作品として投稿しました。ご迷惑をおかけします。
身体だけの関係です 原田巴について
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/734700789
作者ツイッター: twitter/minori_sui
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる