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5秘密にしたいこと~男性の生態はよくわかりません②~
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家に帰って、暗かった部屋に明かりをつける。だいたい、私の方が先に家に帰ってくることが多い。
昼間の平野さんの話を思い出す。もし、大鷹さんに男としての機能は働いているのか聞いたとしても、その後の反応はどうしたらいいだろうか。もし本当に男としての機能が失われていたら。
しかし、その心配はなさそうだ。先日、私は酔った勢いで大鷹さんに押し倒されている。押し倒されたということは、性欲があってやりたかったということだ。
そうだとしたら、どこでたまった性欲を発散しているのか。発散する時間帯は必ずしも夜とは限らないので、週末、出かけているときに発散しているのかもしれない。
うだうだと考えつつも、私は部屋着に着替えて、同時に今日の夕食を何にしようかと頭を悩ませる。夕食を作るのは大鷹さんと交代で、今日は私の番なのだ。どうせなら、精のつく料理にしようと思ったが、話を切り出して、その日の夕食が精のつくものでは、大鷹さんもさすがに引いてしまうだろう。無難にカレーライスでも作ることに決めた。
カレーのスパイシーなにおいが部屋に漂い始めたころ、大鷹さんが帰宅した。
「ただいま帰りました。」
「おかえりなさい。お風呂にする。夕食にする。それとも、わ、た、し。」
なぜか急にやりたくなってしまい、つい馬鹿な真似をしてしまった。こんなバカげた会話が許されるのは、よほどのバカップルか、二次元だけだろう。言った途端、後悔と恥ずかしさで、穴にでも入りたくなってしまった。
「いきなりどうしたんですか。もしかして、今、紗々さんが書いているBL小説にそんなシチュエーションが出てくるんですか。」
先にご飯にします。と私の馬鹿な真似は完全に無視されてしまった。恥ずかしくてその場にうずくまっていたので、大鷹さんの顔を見ることはできなかったが、声を聞く限り、普通だった。無視されると、それはそれで恥ずかしさが増すのをわかっているのだろうか。大鷹さんが実は顔を赤くして、耳まで赤かったことを私は気づかなかった。
夕食のカレーライスを食べながら、たわいのない話をした。今日の仕事のことや天気の話。今はまっているアニメや漫画の話。私だって、夕食時に話していい内容と、そうでない内容の区別くらいはついている。夜の話はデリケートな問題であり、話し出したら、夕食どころの騒ぎではなくなってしまうことくらいわかっている。
「大鷹さんは、どうやって日ごろの性欲を発散させているのでしょうか。」
話題を切り出したのは、夕食後のまったりとしたティータイムだ。寒くなってきたので、暖かい緑茶を私と大鷹さん二人分出して、ゆっくりと飲んでいた。
「ぶはっ。」
お茶を吹くだろうことは想定済みだったので、お茶を飲み終わって、湯呑みを机に置いた時を見計らった。そのために、お茶を吹きだすという、昼の私の二の舞にならずに済んだのだった。なんと、配慮ができた妻だろうか。
「いきなり、何を言い出すのですか。さすがにそんなことまで、紗々さんに話したくはありません。僕にだって、秘密にしたいことの一つや二つありますから。」
顔を真っ赤にして、怒られてしまった。怒ってはいたのだが、本気で怒っているわけではなさそうだ。本気の大鷹さんは静かに低い声で、有無を言わさない雰囲気を醸し出す。それがないということで、本気で怒っているわけではないと判断した。
それに、恥ずかしがっている風にも見えたので、確かにデリケートな問題だなあと、不覚にも納得してしまった。私だって、どうやって性欲を発散しているのか聞かれたら、答えたくはない。たとえ大鷹さんであったとしても。
しかし、最近では大鷹さんなら何を話してもいいかなとは思い始めているので、強く迫られれば、ついうっかり話してしまうかもしれない。
大鷹さんは、これ以上、この話題に触れられたくないのか、ぷりぷりと怒りながら、自分の部屋にこもってしまった。後ろ姿がぷりぷりと怒っているようにしか見えないので、思わず笑ってしまった。
さて、私の質問に答えてもらえなかったわけだが、いったいどうやって発散しているのだろうか。考えても、どうしてもわからなかった。
大鷹さんばかりに質問攻めなのはよくない。誰しも答えたくない質問の一つや二つあるものだ。そうは言っても、私としてはどうやって処理しているのかは非常に興味がある。そもそも、男性という生き物に対して、無知なのだ。
まず、私の周りに同年代の男性の姿がなかった。親戚には同年代の男性は一人もいなかった。男の兄弟はもとより、いとこも女性しかいない。ここで、小中高、果ては大学までが女子校だったならば、男の生態がわからなくても不思議ではないのかもしれない。箱入り娘で通るのだろう。
私の場合はそうではない。小中高は公立の地元の学校で、男女共学の学校に通っていたし、大学も男女共学で男子は女子と同じ数だけ在籍していた。
まあ、同じクラスに男子が存在しただけだ。小中学校では多少の交流はあったが、多少である。小中学生の交流など、大して男子の生態系を知ることはできない。特に大人の性欲に関しては知ることはかなわない。
高校に入ったら、男子との交流はなくなってしまい、そこからは接点ゼロに近かった。部活をほんの短い間だけやっていたが、それでも接点はゼロに等しかった。部活もクラスも男子と個人的に話した記憶がない。
そのままの状態で大学に入学。高校の時のまま、同じように男子学生と個人的に話す機会が訪れることはなかった。
元がコミュ障のボッチ体質で、サークルも部活も入っていなかった私は、当然のように合コンなどもしたことがない。
合コンなどリア充が行うもので、私にできるとは思えない。私に世間でいうリア充な遊びは存在しないのだ。カラオケしかり、映画館しかり、どれもおひとり様でしか行ったことがない。
ようは、こじらせてしまったのだ。人と人とのコミュニケーションを培う大事な時期にボッチ能力を発動させてしまった。その弊害で、今ではボッチ生活を満喫しているともいう。カラオケも映画も一人で楽しんで何が悪いというのだ。
そんな私でもなぜか結婚できたのが、今の私の最大の謎である。本当に今でも夢ではないかと疑って、たまに頬をつねることがある。
話がそれたが、結局のところ、私には、三次元の男性の性欲の発散方法がわからないのだ。いくらBL小説やマンガを読みふけっているとは言っても、二次元は二次元でしかない。それを三次元である現実に当てはめることはできない。二次元の男性は、常に性欲と戦っているような気がするが、そんなことが実際にあり得るのか。それを確かめたくて、大鷹さんに質問したのだが、答えをはぐらかされてしまった。
ちなみに、私もうら若き女性であり、当然、性欲が湧くときもある。むらむらするときもあるのだ。
そういう時に、発散する相手はむろんいるはずがないし、三次元の男性など、絶対に無理だ。男性がそんなことを少しでもしそうな雰囲気だったら、即座にその場から逃げ出すことだろう。
ならばということで、私はいつも二次元にお世話になっている。二次元だと男女の絡みでも男子同士の絡みでも問題なく見ることができる。それをオカズに欲を発散することにしている。
大鷹さんも二次元で抜くタイプだろうか。外で発散していないのならば、それしか考えられない。そうと決まれば、話は早い。いったいどんな媒体で抜いているのだろうか。三次元の人間ではないと思うと、結構可哀想な気もするが、イケメンにもイケメンの悩みがあるということだ。肉食系女に襲われて、三次元の女性がトラウマになっているのかもしれない。
昼間の平野さんの話を思い出す。もし、大鷹さんに男としての機能は働いているのか聞いたとしても、その後の反応はどうしたらいいだろうか。もし本当に男としての機能が失われていたら。
しかし、その心配はなさそうだ。先日、私は酔った勢いで大鷹さんに押し倒されている。押し倒されたということは、性欲があってやりたかったということだ。
そうだとしたら、どこでたまった性欲を発散しているのか。発散する時間帯は必ずしも夜とは限らないので、週末、出かけているときに発散しているのかもしれない。
うだうだと考えつつも、私は部屋着に着替えて、同時に今日の夕食を何にしようかと頭を悩ませる。夕食を作るのは大鷹さんと交代で、今日は私の番なのだ。どうせなら、精のつく料理にしようと思ったが、話を切り出して、その日の夕食が精のつくものでは、大鷹さんもさすがに引いてしまうだろう。無難にカレーライスでも作ることに決めた。
カレーのスパイシーなにおいが部屋に漂い始めたころ、大鷹さんが帰宅した。
「ただいま帰りました。」
「おかえりなさい。お風呂にする。夕食にする。それとも、わ、た、し。」
なぜか急にやりたくなってしまい、つい馬鹿な真似をしてしまった。こんなバカげた会話が許されるのは、よほどのバカップルか、二次元だけだろう。言った途端、後悔と恥ずかしさで、穴にでも入りたくなってしまった。
「いきなりどうしたんですか。もしかして、今、紗々さんが書いているBL小説にそんなシチュエーションが出てくるんですか。」
先にご飯にします。と私の馬鹿な真似は完全に無視されてしまった。恥ずかしくてその場にうずくまっていたので、大鷹さんの顔を見ることはできなかったが、声を聞く限り、普通だった。無視されると、それはそれで恥ずかしさが増すのをわかっているのだろうか。大鷹さんが実は顔を赤くして、耳まで赤かったことを私は気づかなかった。
夕食のカレーライスを食べながら、たわいのない話をした。今日の仕事のことや天気の話。今はまっているアニメや漫画の話。私だって、夕食時に話していい内容と、そうでない内容の区別くらいはついている。夜の話はデリケートな問題であり、話し出したら、夕食どころの騒ぎではなくなってしまうことくらいわかっている。
「大鷹さんは、どうやって日ごろの性欲を発散させているのでしょうか。」
話題を切り出したのは、夕食後のまったりとしたティータイムだ。寒くなってきたので、暖かい緑茶を私と大鷹さん二人分出して、ゆっくりと飲んでいた。
「ぶはっ。」
お茶を吹くだろうことは想定済みだったので、お茶を飲み終わって、湯呑みを机に置いた時を見計らった。そのために、お茶を吹きだすという、昼の私の二の舞にならずに済んだのだった。なんと、配慮ができた妻だろうか。
「いきなり、何を言い出すのですか。さすがにそんなことまで、紗々さんに話したくはありません。僕にだって、秘密にしたいことの一つや二つありますから。」
顔を真っ赤にして、怒られてしまった。怒ってはいたのだが、本気で怒っているわけではなさそうだ。本気の大鷹さんは静かに低い声で、有無を言わさない雰囲気を醸し出す。それがないということで、本気で怒っているわけではないと判断した。
それに、恥ずかしがっている風にも見えたので、確かにデリケートな問題だなあと、不覚にも納得してしまった。私だって、どうやって性欲を発散しているのか聞かれたら、答えたくはない。たとえ大鷹さんであったとしても。
しかし、最近では大鷹さんなら何を話してもいいかなとは思い始めているので、強く迫られれば、ついうっかり話してしまうかもしれない。
大鷹さんは、これ以上、この話題に触れられたくないのか、ぷりぷりと怒りながら、自分の部屋にこもってしまった。後ろ姿がぷりぷりと怒っているようにしか見えないので、思わず笑ってしまった。
さて、私の質問に答えてもらえなかったわけだが、いったいどうやって発散しているのだろうか。考えても、どうしてもわからなかった。
大鷹さんばかりに質問攻めなのはよくない。誰しも答えたくない質問の一つや二つあるものだ。そうは言っても、私としてはどうやって処理しているのかは非常に興味がある。そもそも、男性という生き物に対して、無知なのだ。
まず、私の周りに同年代の男性の姿がなかった。親戚には同年代の男性は一人もいなかった。男の兄弟はもとより、いとこも女性しかいない。ここで、小中高、果ては大学までが女子校だったならば、男の生態がわからなくても不思議ではないのかもしれない。箱入り娘で通るのだろう。
私の場合はそうではない。小中高は公立の地元の学校で、男女共学の学校に通っていたし、大学も男女共学で男子は女子と同じ数だけ在籍していた。
まあ、同じクラスに男子が存在しただけだ。小中学校では多少の交流はあったが、多少である。小中学生の交流など、大して男子の生態系を知ることはできない。特に大人の性欲に関しては知ることはかなわない。
高校に入ったら、男子との交流はなくなってしまい、そこからは接点ゼロに近かった。部活をほんの短い間だけやっていたが、それでも接点はゼロに等しかった。部活もクラスも男子と個人的に話した記憶がない。
そのままの状態で大学に入学。高校の時のまま、同じように男子学生と個人的に話す機会が訪れることはなかった。
元がコミュ障のボッチ体質で、サークルも部活も入っていなかった私は、当然のように合コンなどもしたことがない。
合コンなどリア充が行うもので、私にできるとは思えない。私に世間でいうリア充な遊びは存在しないのだ。カラオケしかり、映画館しかり、どれもおひとり様でしか行ったことがない。
ようは、こじらせてしまったのだ。人と人とのコミュニケーションを培う大事な時期にボッチ能力を発動させてしまった。その弊害で、今ではボッチ生活を満喫しているともいう。カラオケも映画も一人で楽しんで何が悪いというのだ。
そんな私でもなぜか結婚できたのが、今の私の最大の謎である。本当に今でも夢ではないかと疑って、たまに頬をつねることがある。
話がそれたが、結局のところ、私には、三次元の男性の性欲の発散方法がわからないのだ。いくらBL小説やマンガを読みふけっているとは言っても、二次元は二次元でしかない。それを三次元である現実に当てはめることはできない。二次元の男性は、常に性欲と戦っているような気がするが、そんなことが実際にあり得るのか。それを確かめたくて、大鷹さんに質問したのだが、答えをはぐらかされてしまった。
ちなみに、私もうら若き女性であり、当然、性欲が湧くときもある。むらむらするときもあるのだ。
そういう時に、発散する相手はむろんいるはずがないし、三次元の男性など、絶対に無理だ。男性がそんなことを少しでもしそうな雰囲気だったら、即座にその場から逃げ出すことだろう。
ならばということで、私はいつも二次元にお世話になっている。二次元だと男女の絡みでも男子同士の絡みでも問題なく見ることができる。それをオカズに欲を発散することにしている。
大鷹さんも二次元で抜くタイプだろうか。外で発散していないのならば、それしか考えられない。そうと決まれば、話は早い。いったいどんな媒体で抜いているのだろうか。三次元の人間ではないと思うと、結構可哀想な気もするが、イケメンにもイケメンの悩みがあるということだ。肉食系女に襲われて、三次元の女性がトラウマになっているのかもしれない。
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