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王子の作戦
しおりを挟むしばらく魔導師の息子リュークとヒロインのフィーネは初のキスに夢中になっていた。
(…んっ。リュークにキスされてる…。キスってこんなに長くするものなのね。)
リュークは日々魔法で王子とレティアンヌの情事を見ていて欲求不満だった上に、フィーネの媚薬と誘惑で完全に理性の糸がプツンと切れた。
最初の触れるようなキスでフィーネの柔らかい唇と甘い味に興奮し、抱きしめて貪るようにキスを続けた。
「んっ!リュークっ、はっ。」
フィーネは息継ぎして離れようとしたが口を開けた瞬間にリュークの舌が侵入して口の中を蹂躙する。
(なにこれ…。頭が蕩けて何も考えれない…。)
リュークはザラザラとした舌でフィーネの歯茎を舐めとり舌を絡めた。2人は初めての快感と刺激に夢中になっているとガチャっと鍵がかかる音がしてハッとした。
「ちょっ!リューク!今鍵が閉まる音しなかった?!」
「そのようですね…。しかもここは実験室。危険物があるので壁と扉は頑丈に出来ていますし魔法も効かないようになっています。」
「はぁあああ?じゃあ私達は閉じ込められたってこと?魔法で誰か呼べないの?」
「残念ですが、この壁と扉は魔法を通さないのでムリですね。明日の授業まで待つしかないでしょう。」
フィーネは絶望したかのような表情で膝を落としたのだった。
その頃エリー王子はというと、不敵な笑みを浮かべ実験室の鍵をカランカランと人差し指で回して教室に戻った。
教室の自分の席と隣のリュークの席を元の位置に戻しに来たのだ。
「…フフフ。上手くいった、これでひとつレティの処刑から遠ざかることが出来そうだ…。」
そう、王子はフィーネの企みを知りリュークに入れ替わって貰おうと考えていた。そしてヒロインとリュークが引っ付いてもらうと都合のいいこともあった。それは、リュークエンドがレティの処刑ではなく国外追放であり死から逃れられるのだ。
その時コツコツコツ。と足音が聞こえてきた。
「エリー。何してるんだい?」
「あぁ、ラルス。さっき実験室の前を通ったらリュークとフィーネ嬢がキスをしていてね。面白いから鍵をしといてやった!2人の家に今夜はお互いの家に泊まるとでも伝えておいてくれ!ハハハっ!」
ラルスは前までエリー王子が自他共に恋愛沙汰の話に興味が無かったというのに、リュークのスキャンダルにご機嫌な様子を見て、この人は一体どうしたのやら…。と苦笑した。
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