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EP1 木霊の踊り場
15 エルフ、家を建てる
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ログハウスを作ろう! ということで始めた拠点作り。しかし基礎をどう作るかを知らないために製作は難航していた。
「……結局、防護用の柵のほうが早くできちゃったなあ」
「ウー」
サッカーコート半分かそこらの敷地をぐるりと囲む木の柵。これらには護法灰をまぶしており、定期的に結界の張り替えを行う予定である。俺が作業を行っている間はシロガネが狩りに出かけて魔物の死体などを持ち帰り、食料や護法灰の材料にしている。
灰もただの護法灰ではない。〈エンハンス〉によって効力を高めたものだ。ただの魔物なら近寄ることはできないし、よしんばホワイトウルフが来ても嫌がって破壊の能率が悪くなる程度には強化されている。
斧で木を切り倒し柵を作っているうちにシロガネが獲物を狩ってきて、鮮度が落ちないうちに解体して肉は保存食に骨は灰に。
単純なルーチンを繰り返すだけの配信なのでさぞ視聴者数は落ち込んでいるだろうと思っていたのだが。不思議とPVはしばらくうなぎ登りのまま止まる気配を見せなかった。
どういう理屈でリスナーが増えているのかが疑問でそれを聞いてみたが、そもそもダンジョン内で長期的に暮らすということがほとんどないそうだ。あるにはあるのだが低級のダンジョンで行われていることで、冥境のような最難関のそこで行うことではない。
そういった理由もあるし、シロガネを肉で釣って従えたのも大きい。なんでもホワイトウルフは魔物を従えるための〈テイム〉のスキルがあってもそっぽを向かれるらしい。世界各地にある最難関ダンジョンに棲まうホワイトウルフという手練れをも殺しうる死神が人に懐いたというのはデカい……のだとか。
視聴者数が増えるというのは良い。なんせそのインセンティブで買えるものがどんどん増えるからな。
ダンジョン攻略で使うためのものばかりではなく自分のための嗜好品やシロガネに必要なものも買うとなると結構な金額になる。人はパンのみに生きるにあらず。心の潤いってやつも適度になければうっすらと正気というものが削れていくものなのだ。
「うーん、〈クラフト〉でもまだ家は建てられないみたいだし、なにか手作業でも作れるやつないかな」
『このまえマッドマンを狩ってたよね。泥レンガで家を建ててみたらどう? アドベっていうんだけど』
「マッドマン? ……あー、泥人形ね」
いけるか……? んー……。
レンガを成形し天日干しで乾かした家で、ブロックを積み立てない塊としての家であれば〈クラフト〉でも作ることができるはずだ。基礎がないならば今の自分の理解度でも作ることは可能だろう。
『あの洞窟に石灰石もあったからコンクリ打ちっぱなしの家もできるかもね』
『なんかヤだなあ、ダンジョンの中に現代風の家があるの』
『リゾート感はないよね』
「コンクリは今のところ無理。いまいち出来そうな感覚が芽生えない」
スキルというものがあれば可能な範囲でなんでもできるわけでもない。技能、材質、対象などの理解度も問われるものだ。俺はレガリアを貰ったはいいものの、この〈トリニティ〉に関してはまだまだ十分に取り扱いが出来ているとは言えなかった。
〈ストレージ〉から粘土を大量に放出し、井戸から水を汲んで土に混ぜる。〈クラフト〉を緩く発動させて時間をかけながらレンガの素を作っている間にスケッチブックに家の絵を描いてイメージを補強。図面なども書き終わる頃にはレンガの素が豆腐みたいな家屋の形を取って出来上がる。
日干しレンガであればここから乾燥させるだけなのだが、今回は強度を上げるために生活魔法と〈クラフト〉の合わせ技で高温で焼き上げることにする。
『社会の教科書で見たことあるタイプの家ができたな』
『世界史じゃなくて? 砂漠とかで作られるやつだよね』
「へえー。じゃあ、そろそろ焼き上げるよー。シロガネ、念のために周囲の警戒を怠らないで」
「ウー」
今日はあまり構ってないからかどことなく気乗りしない様子である。ごめんって、終わったらちゃんと遊んであげるからさ。
スケッチブックに描いた図面などをもう一度確認する。頭にイメージをたたき込んだら仮の粘土の家に手を当て――魔力を流す。
生成過程に必要な燃料を全て魔力で代替した家はみるみるうちに硬質なものへと変貌していく。
よし、あともう一息――とスキルから要求される分の魔力を渡し――あれ?
ぐわん、と視界が回転し、ぼやけていく。
とっさに〈ストレージ〉から緊急用の魔力回復剤を取り出し、パックに入った液状のそれを飲み干す。
魔力欠乏による意識低下だと気づいたのはいいものの、どうやら気絶は免れないようだった。
バウ、とけたたましく鳴くシロガネの声ですらどこか遠くに聞こえた。
◆
パキン、パキンと火が爆ぜる音。生臭いなにかが近くにいて、なんだかぼんやりと暖かい。よく感じてみると地面も柔らかいぬくもりがある。
寝転がっているなか身じろぎをするとふわふわでどこか柔らかななにかをぎゅっと掴んでしまい、「ギャン!」という声が耳朶を打つ。
ややあってその声がシロガネのものだと気づく。全身筋肉痛で動く度に身体に痛みが走った。
まぶたを開けると、大きな状態のシロガネと目が合う。
月の差し込む窓、暖かな床暖房とかまどの火から察するに出来上がった家にシロガネが運んでくれたのだろう。
彼はこちらと目が合うなり不満げに鳴いたあと、痛みを感じない甘噛みをした。きっとこの子なりの不満の表し方なのだ。
動く度に走る痛みを堪え、俺は寝そべったままシロガネの脇腹を撫でる。
「ありがとな、シロガネ」
「ワウ」
次はこんな醜態をさらすなよと言わんばかりの態度である。そうか、お前は俺様系に育つのかー。
と、ちらりとコメント欄に目をやると多くのコメントで流れが止まらない。
『シロガネはまひろちゃんを運んだあと備え付けの床暖房とかまどに、篝火から薪を持ってきてたよ』
『たまに見かける魔力切れみてヒヤッとしたわ』
「そうかそうかー。迷惑かけたな、シロガネ。皆さんもご心配おかけしました、申し訳ない」
『カメラが完全自動操縦に切り替わったとき終わったかと思ったわ』
『でもそこはシロガネが周囲に睨みを利かせてたみたい』
うう、今さら魔力切れで落ちるなんて情けないなあ……。レガリアを使いこなせてないとは言ったがこんな事態に陥るレベルだとは……。
完璧に慢心してたよー。死んでなくてよかったー。
「しかし、このレンガ作りの床暖房はいいね。この身体になってからちょっと冷え性気味だったからぬくもりが効くぅ……」
「ワウワウ」
これは「俺に感謝しろよ?」の意味だ。なんかどや顔してたからそうに違いない。
ただ今回はぐうの音も出ないほどの失態をカバーしてくれたので……な!
「リスナーさん、明日はなにもせずゴロゴロするだけなので話題振ってくれればなんとか場を持たせますので」
『アイアイマム!』
「誰がマムだ、誰が。いかん、眠気が……」
くあ、と小さくあくびが出そうになるがかみ殺す。あくびを他人に見せると舐められるからな。
……まあ、いまさら舐めてくるようなやつもいないだろうけれど。
いつの間にか小さく戻ったシロガネを横に、新居の床で眠りにつくのであった。
「……結局、防護用の柵のほうが早くできちゃったなあ」
「ウー」
サッカーコート半分かそこらの敷地をぐるりと囲む木の柵。これらには護法灰をまぶしており、定期的に結界の張り替えを行う予定である。俺が作業を行っている間はシロガネが狩りに出かけて魔物の死体などを持ち帰り、食料や護法灰の材料にしている。
灰もただの護法灰ではない。〈エンハンス〉によって効力を高めたものだ。ただの魔物なら近寄ることはできないし、よしんばホワイトウルフが来ても嫌がって破壊の能率が悪くなる程度には強化されている。
斧で木を切り倒し柵を作っているうちにシロガネが獲物を狩ってきて、鮮度が落ちないうちに解体して肉は保存食に骨は灰に。
単純なルーチンを繰り返すだけの配信なのでさぞ視聴者数は落ち込んでいるだろうと思っていたのだが。不思議とPVはしばらくうなぎ登りのまま止まる気配を見せなかった。
どういう理屈でリスナーが増えているのかが疑問でそれを聞いてみたが、そもそもダンジョン内で長期的に暮らすということがほとんどないそうだ。あるにはあるのだが低級のダンジョンで行われていることで、冥境のような最難関のそこで行うことではない。
そういった理由もあるし、シロガネを肉で釣って従えたのも大きい。なんでもホワイトウルフは魔物を従えるための〈テイム〉のスキルがあってもそっぽを向かれるらしい。世界各地にある最難関ダンジョンに棲まうホワイトウルフという手練れをも殺しうる死神が人に懐いたというのはデカい……のだとか。
視聴者数が増えるというのは良い。なんせそのインセンティブで買えるものがどんどん増えるからな。
ダンジョン攻略で使うためのものばかりではなく自分のための嗜好品やシロガネに必要なものも買うとなると結構な金額になる。人はパンのみに生きるにあらず。心の潤いってやつも適度になければうっすらと正気というものが削れていくものなのだ。
「うーん、〈クラフト〉でもまだ家は建てられないみたいだし、なにか手作業でも作れるやつないかな」
『このまえマッドマンを狩ってたよね。泥レンガで家を建ててみたらどう? アドベっていうんだけど』
「マッドマン? ……あー、泥人形ね」
いけるか……? んー……。
レンガを成形し天日干しで乾かした家で、ブロックを積み立てない塊としての家であれば〈クラフト〉でも作ることができるはずだ。基礎がないならば今の自分の理解度でも作ることは可能だろう。
『あの洞窟に石灰石もあったからコンクリ打ちっぱなしの家もできるかもね』
『なんかヤだなあ、ダンジョンの中に現代風の家があるの』
『リゾート感はないよね』
「コンクリは今のところ無理。いまいち出来そうな感覚が芽生えない」
スキルというものがあれば可能な範囲でなんでもできるわけでもない。技能、材質、対象などの理解度も問われるものだ。俺はレガリアを貰ったはいいものの、この〈トリニティ〉に関してはまだまだ十分に取り扱いが出来ているとは言えなかった。
〈ストレージ〉から粘土を大量に放出し、井戸から水を汲んで土に混ぜる。〈クラフト〉を緩く発動させて時間をかけながらレンガの素を作っている間にスケッチブックに家の絵を描いてイメージを補強。図面なども書き終わる頃にはレンガの素が豆腐みたいな家屋の形を取って出来上がる。
日干しレンガであればここから乾燥させるだけなのだが、今回は強度を上げるために生活魔法と〈クラフト〉の合わせ技で高温で焼き上げることにする。
『社会の教科書で見たことあるタイプの家ができたな』
『世界史じゃなくて? 砂漠とかで作られるやつだよね』
「へえー。じゃあ、そろそろ焼き上げるよー。シロガネ、念のために周囲の警戒を怠らないで」
「ウー」
今日はあまり構ってないからかどことなく気乗りしない様子である。ごめんって、終わったらちゃんと遊んであげるからさ。
スケッチブックに描いた図面などをもう一度確認する。頭にイメージをたたき込んだら仮の粘土の家に手を当て――魔力を流す。
生成過程に必要な燃料を全て魔力で代替した家はみるみるうちに硬質なものへと変貌していく。
よし、あともう一息――とスキルから要求される分の魔力を渡し――あれ?
ぐわん、と視界が回転し、ぼやけていく。
とっさに〈ストレージ〉から緊急用の魔力回復剤を取り出し、パックに入った液状のそれを飲み干す。
魔力欠乏による意識低下だと気づいたのはいいものの、どうやら気絶は免れないようだった。
バウ、とけたたましく鳴くシロガネの声ですらどこか遠くに聞こえた。
◆
パキン、パキンと火が爆ぜる音。生臭いなにかが近くにいて、なんだかぼんやりと暖かい。よく感じてみると地面も柔らかいぬくもりがある。
寝転がっているなか身じろぎをするとふわふわでどこか柔らかななにかをぎゅっと掴んでしまい、「ギャン!」という声が耳朶を打つ。
ややあってその声がシロガネのものだと気づく。全身筋肉痛で動く度に身体に痛みが走った。
まぶたを開けると、大きな状態のシロガネと目が合う。
月の差し込む窓、暖かな床暖房とかまどの火から察するに出来上がった家にシロガネが運んでくれたのだろう。
彼はこちらと目が合うなり不満げに鳴いたあと、痛みを感じない甘噛みをした。きっとこの子なりの不満の表し方なのだ。
動く度に走る痛みを堪え、俺は寝そべったままシロガネの脇腹を撫でる。
「ありがとな、シロガネ」
「ワウ」
次はこんな醜態をさらすなよと言わんばかりの態度である。そうか、お前は俺様系に育つのかー。
と、ちらりとコメント欄に目をやると多くのコメントで流れが止まらない。
『シロガネはまひろちゃんを運んだあと備え付けの床暖房とかまどに、篝火から薪を持ってきてたよ』
『たまに見かける魔力切れみてヒヤッとしたわ』
「そうかそうかー。迷惑かけたな、シロガネ。皆さんもご心配おかけしました、申し訳ない」
『カメラが完全自動操縦に切り替わったとき終わったかと思ったわ』
『でもそこはシロガネが周囲に睨みを利かせてたみたい』
うう、今さら魔力切れで落ちるなんて情けないなあ……。レガリアを使いこなせてないとは言ったがこんな事態に陥るレベルだとは……。
完璧に慢心してたよー。死んでなくてよかったー。
「しかし、このレンガ作りの床暖房はいいね。この身体になってからちょっと冷え性気味だったからぬくもりが効くぅ……」
「ワウワウ」
これは「俺に感謝しろよ?」の意味だ。なんかどや顔してたからそうに違いない。
ただ今回はぐうの音も出ないほどの失態をカバーしてくれたので……な!
「リスナーさん、明日はなにもせずゴロゴロするだけなので話題振ってくれればなんとか場を持たせますので」
『アイアイマム!』
「誰がマムだ、誰が。いかん、眠気が……」
くあ、と小さくあくびが出そうになるがかみ殺す。あくびを他人に見せると舐められるからな。
……まあ、いまさら舐めてくるようなやつもいないだろうけれど。
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