29 / 37
第29話 世界を支配したがってるのかもしれない
しおりを挟む
「よく来てくれたな」
すっかり玉座に座り慣れたリアが、疲れ切っていながらも笑顔で、謁見の間に現れたカケルとアーシャを歓迎してくれた。
「王妃――いや、シャーレ様もご一緒で?」
リアが即位して以降、部屋に籠っている機会が多かっただけに珍しい。
「わらわが呼んだのだ。お父様とイザベラ女王の件でな」
玉座の隣に用意された椅子の上で、元王妃が敏感に反応した。
「何かわかったのですか」
「過去に王宮勤めをしていた侍女の話によれば、イザベラ女王は当時の両親に厳しい折檻を受けていたみたいでな。それを守っていたのが、当時、ロスレミリアに留学していた若かりし頃のお父様だったそうだ」
「ではその時の恩義により、今回も助力したのですね」
声を弾ませるシャーレに、リアは辛そうに告げる。
「……両国を巻き込むので秘密にされていたが、昔から恋仲であったそうだ。しかしお父様は国を継がねばならず、クエスファーラにてお母様と結婚した。けれどイザベラ女王はいまだ独身。その元侍女の話では、今もお父様に操を捧げているのではないかと」
言い終わると同時に、頬杖をついたリアはふうと息を吐いた。
「……嘘です! 私は信じません!」
声を張り上げたシャーレの前に、カケルは一歩だけ進み出る。
「本当に愛してるんなら、他の男に自分の妻を近付けますか?」
「愛ゆえにです。貴方にはわからないでしょうが、試練はつきものなのです」
「では何故、独身のイザベラ女王にシュバイン皇帝との縁談を提案しなかったんですかね。その方が平和裏に事を進められたでしょうに」
一度、言葉を切って、カケルは結論を告げる。
「答えは、イザベラ女王に裏切られたら困るからですよ。でも、王妃様は違う。何せ宰相と結託して王を追い出したことになってますからね。最悪の場合はすべての責任を押しつけて、討伐してしまえばいい」
リアが感情に任せて立ち上がり、数秒後に玉座へ座り直した。
「……わらわも信じたくはない。だが、荒唐無稽な話とも言い切れんのが辛いところだ」
「リアレーヌ!」
娘の名前を呼んだ母親の声は、隠しようのない不安と悲しみに満ちていた。
「激しく取り乱さないのは、シャーレ様自身も心のどこかでそうかもしれないと思ってるからですよね」
口を噤んだシャーレが目を伏せる。態度が彼女の内心を明確に語っていた。
「シュバイン皇帝もイザベラ女王から話を受けて、今回の計画に乗ったと言ってました。クエスファーラのみならず、ガルブレドも内部に反乱分子を抱えてたからです」
共同の目的があると認識させておき、人死にが出ないのを条件に鉱山への攻撃も承諾。現状に不満を抱く騎士団長にあえて反乱を起こさせ、鎮圧する。
「ですがその計画は失敗に終わった。騎士団長に呼応する者が予想以上に多く、動きも迅速すぎたせいです。誰が援助してたのかは、考えるまでもないでしょう」
「わ、私にはアズバルを抑える役目があったのです!」
祈るように腕を組み、軽く身を乗り出すシャーレ。事ここに至っても、まだゴフルを慕っていた。
「はっきり言ってしまえば、ロスレミリアに亡命できた時点で、アズバルに関してはほぼどうでもよくなってたんです」
「……ロスレミリアにもっとも強力な兵器があったからな」
苦虫を潰したような顔をするリアの言葉に、カケルは頷く。
「その兵器を使えば、ロスレミリアは三国を支配することもできた。リスクがあるのに武器を開発させてたのは、イザベラ女王が自分に矛を向けないという確信があったから」
「推測にすぎません!」
感情を露わにしたシャーレが、謁見の間の大気を震わせた。
「……以前にも同じ質問をしましたが、では何故、ゴフル王は戻ってこないんです?」
「リア様が王位を明け渡さないかもしれないからでありますね」
「正解だ、セベカ」
強引に王位を取り戻せば、国の大事に亡命していた王が、苦労した王女から手柄だけを奪ったみたいな印象になりかねない。
サグヴェンス家のように王女側へつく貴族も増えれば国が割れる。それくらいなら様子見をしようと考えるのは当然だった。
「リスクを冒すほど、クエスファーラに価値を感じてないんですよ。あの人は恐らく三国……いや、もしかすると世界を支配したがってるのかもしれない」
「野心を隠して牙を研いでたわけね。なんだか寒気がするわ」
げんなりしながら、アーシャが腕を摩る。
「俺の小説が引き金になったのは遺憾だが、機は熟したと見て行動を開始したんだろうな。リアを国外に出したのも、きっとそのためだ」
「どういうことだ?」リアが聞いた。
「聡明なリアに計画を勘付かれるのを恐れたんだよ。アズバルのクーデターを未然に防がれたら困るだろ」
「なるほど。そう考えると、あのたらい回しも納得がいくな」
カケルに同行させ、ロスレミリアに滞在させたと思ったら、帰国しようとするなりガルブレドとの縁談騒ぎだ。ただの偶然で片付けるには無理がある。
「ゴフル王のシャーレ様への愛は役立つ道具に向けるものと同じなんです」
改めてカケルは、黙って話を聞いていたシャーレに向き直る。
「ですが、リアは違う。人として、母親として、シャーレ様を愛し、必要としてる」
「……少し、考えさせてください」
「もちろんです、お母様!」
これまでとシャーレの雰囲気が変わったのもあり、リアは喜色満面に頷いた。
まだどちらに転ぶかはわからないが、希望が見えたのは大きな前進だった。
「あとはゴフル王ね。カケルが作者なら、次の一手はどうするの?」
アーシャの目に悪戯っ子のような輝きが宿る。
「また、それか。けど、そうだな。俺なら……」
話をしようとした矢先、けたたましい勢いで謁見の間の大扉が開かれた。
「た、大変ですっ! ゴフル元国王が、選挙に立候補いたしました!」
「……こうする」
「納得したわ」
アーシャが降参のポーズを取る。
「で、これからどうするの?」
「まだ貴族に強い影響力を持ってるからな。このままじゃ勝ち目は薄い。そこで選挙の目的を少しばかり変えてやるのさ」
※
各地区の代表を決め、さらに議会全体の代表者を決めるという流れから、カケルは最初に大統領を選出する国民投票に切り替えた。
これならばいきなりの変革よりも受け入れやすく、また、民が国のトップを選べるということで、好意的に受け止められた。
「凄い盛り上がりね」
王都の広場で、リアレーヌ陣営の選挙本部を管理するノアラが、押し寄せる大衆を眺めながら、どこか引き気味に感想を述べた。
「政治に参加できるなんて夢みたいなことだろうし、それにノアラさんに頼んで出版していた民主化のススメが功を奏したな」
「……カケルさんがロスレミリアで投獄されたって聞いた時は肝が冷えたわよ」
当時を思い出したらしく、ノアラが顔を青褪めさせた。
「あれはゴフル王が俺を手駒にするための策だ。もっともクエスファーラに戻れば、強引に従わせるためにノアラさんを人質にする可能性もあったろうけど」
「うわあ、完全に巻き込まれてるじゃない」
「頼りにしてるわよ」
アーシャが肩を叩くと、ノアラは首を竦めた。
「ところで、大体の予想はできてるか?」
カケルが尋ねると、ノアラの表情が真剣さを増した。
「はっきり言うわよ。リア様が不利だわ」
「だろうな」
この状況をカケルが予想していたと知り、ノアラの声に厳しさが帯びる。
「どうして貴族とそれ以外で票の価値に差をつけたのよ」
「そうしなきゃ、貴族が選挙に同意しなかったからだ」
貴族は一人につき、十票を持つ。当初は民主化に難色を示していた貴族連中も、この案を提示されて渋々納得した。
「結託して、自分たちに都合の良い操り人形を当選させれば、これまでと何ら変わらないもんね。おかげで同じ舞台に立たせることができたわ」
アーシャがカケルの言いたいことを補足してくれたが、ノアラはまだ納得していないみたいだった。
「王都近辺以外では積極的に変革を望む者はさほど多くないわ。選挙自体に参加してもらえなかったら、貴族に強いゴフル様が優勢よ。残り六日でひっくり返せるの?」
選挙戦は合計七日。その間の得票数により、大統領が決まる。票をバラけさせては勝てないので、大統領選は立候補したリアとゴフルの一騎打ちになっていた。
「手はあるわ」そう言ったのはアーシャだった。「カケル、ちょっと付き合って」
馬を飛ばしてアーシャがカケルを連れて行ったのは、王都からほど近い小さな村だった。
「ここは?」
「ついてくればわかるわ」
農作業をしていた村人たちが、アーシャを見つけるなり歓声を上げた。
「まるでアイドルみたいだな」
「アイドルって何?」
「平たく言えば人気者ってことだ」
「まあ……この村で過ごしてたからね」
村の奥を目指して歩いていると、やたらとにこにこしている中年男性が歩み寄ってきた。
すっかり玉座に座り慣れたリアが、疲れ切っていながらも笑顔で、謁見の間に現れたカケルとアーシャを歓迎してくれた。
「王妃――いや、シャーレ様もご一緒で?」
リアが即位して以降、部屋に籠っている機会が多かっただけに珍しい。
「わらわが呼んだのだ。お父様とイザベラ女王の件でな」
玉座の隣に用意された椅子の上で、元王妃が敏感に反応した。
「何かわかったのですか」
「過去に王宮勤めをしていた侍女の話によれば、イザベラ女王は当時の両親に厳しい折檻を受けていたみたいでな。それを守っていたのが、当時、ロスレミリアに留学していた若かりし頃のお父様だったそうだ」
「ではその時の恩義により、今回も助力したのですね」
声を弾ませるシャーレに、リアは辛そうに告げる。
「……両国を巻き込むので秘密にされていたが、昔から恋仲であったそうだ。しかしお父様は国を継がねばならず、クエスファーラにてお母様と結婚した。けれどイザベラ女王はいまだ独身。その元侍女の話では、今もお父様に操を捧げているのではないかと」
言い終わると同時に、頬杖をついたリアはふうと息を吐いた。
「……嘘です! 私は信じません!」
声を張り上げたシャーレの前に、カケルは一歩だけ進み出る。
「本当に愛してるんなら、他の男に自分の妻を近付けますか?」
「愛ゆえにです。貴方にはわからないでしょうが、試練はつきものなのです」
「では何故、独身のイザベラ女王にシュバイン皇帝との縁談を提案しなかったんですかね。その方が平和裏に事を進められたでしょうに」
一度、言葉を切って、カケルは結論を告げる。
「答えは、イザベラ女王に裏切られたら困るからですよ。でも、王妃様は違う。何せ宰相と結託して王を追い出したことになってますからね。最悪の場合はすべての責任を押しつけて、討伐してしまえばいい」
リアが感情に任せて立ち上がり、数秒後に玉座へ座り直した。
「……わらわも信じたくはない。だが、荒唐無稽な話とも言い切れんのが辛いところだ」
「リアレーヌ!」
娘の名前を呼んだ母親の声は、隠しようのない不安と悲しみに満ちていた。
「激しく取り乱さないのは、シャーレ様自身も心のどこかでそうかもしれないと思ってるからですよね」
口を噤んだシャーレが目を伏せる。態度が彼女の内心を明確に語っていた。
「シュバイン皇帝もイザベラ女王から話を受けて、今回の計画に乗ったと言ってました。クエスファーラのみならず、ガルブレドも内部に反乱分子を抱えてたからです」
共同の目的があると認識させておき、人死にが出ないのを条件に鉱山への攻撃も承諾。現状に不満を抱く騎士団長にあえて反乱を起こさせ、鎮圧する。
「ですがその計画は失敗に終わった。騎士団長に呼応する者が予想以上に多く、動きも迅速すぎたせいです。誰が援助してたのかは、考えるまでもないでしょう」
「わ、私にはアズバルを抑える役目があったのです!」
祈るように腕を組み、軽く身を乗り出すシャーレ。事ここに至っても、まだゴフルを慕っていた。
「はっきり言ってしまえば、ロスレミリアに亡命できた時点で、アズバルに関してはほぼどうでもよくなってたんです」
「……ロスレミリアにもっとも強力な兵器があったからな」
苦虫を潰したような顔をするリアの言葉に、カケルは頷く。
「その兵器を使えば、ロスレミリアは三国を支配することもできた。リスクがあるのに武器を開発させてたのは、イザベラ女王が自分に矛を向けないという確信があったから」
「推測にすぎません!」
感情を露わにしたシャーレが、謁見の間の大気を震わせた。
「……以前にも同じ質問をしましたが、では何故、ゴフル王は戻ってこないんです?」
「リア様が王位を明け渡さないかもしれないからでありますね」
「正解だ、セベカ」
強引に王位を取り戻せば、国の大事に亡命していた王が、苦労した王女から手柄だけを奪ったみたいな印象になりかねない。
サグヴェンス家のように王女側へつく貴族も増えれば国が割れる。それくらいなら様子見をしようと考えるのは当然だった。
「リスクを冒すほど、クエスファーラに価値を感じてないんですよ。あの人は恐らく三国……いや、もしかすると世界を支配したがってるのかもしれない」
「野心を隠して牙を研いでたわけね。なんだか寒気がするわ」
げんなりしながら、アーシャが腕を摩る。
「俺の小説が引き金になったのは遺憾だが、機は熟したと見て行動を開始したんだろうな。リアを国外に出したのも、きっとそのためだ」
「どういうことだ?」リアが聞いた。
「聡明なリアに計画を勘付かれるのを恐れたんだよ。アズバルのクーデターを未然に防がれたら困るだろ」
「なるほど。そう考えると、あのたらい回しも納得がいくな」
カケルに同行させ、ロスレミリアに滞在させたと思ったら、帰国しようとするなりガルブレドとの縁談騒ぎだ。ただの偶然で片付けるには無理がある。
「ゴフル王のシャーレ様への愛は役立つ道具に向けるものと同じなんです」
改めてカケルは、黙って話を聞いていたシャーレに向き直る。
「ですが、リアは違う。人として、母親として、シャーレ様を愛し、必要としてる」
「……少し、考えさせてください」
「もちろんです、お母様!」
これまでとシャーレの雰囲気が変わったのもあり、リアは喜色満面に頷いた。
まだどちらに転ぶかはわからないが、希望が見えたのは大きな前進だった。
「あとはゴフル王ね。カケルが作者なら、次の一手はどうするの?」
アーシャの目に悪戯っ子のような輝きが宿る。
「また、それか。けど、そうだな。俺なら……」
話をしようとした矢先、けたたましい勢いで謁見の間の大扉が開かれた。
「た、大変ですっ! ゴフル元国王が、選挙に立候補いたしました!」
「……こうする」
「納得したわ」
アーシャが降参のポーズを取る。
「で、これからどうするの?」
「まだ貴族に強い影響力を持ってるからな。このままじゃ勝ち目は薄い。そこで選挙の目的を少しばかり変えてやるのさ」
※
各地区の代表を決め、さらに議会全体の代表者を決めるという流れから、カケルは最初に大統領を選出する国民投票に切り替えた。
これならばいきなりの変革よりも受け入れやすく、また、民が国のトップを選べるということで、好意的に受け止められた。
「凄い盛り上がりね」
王都の広場で、リアレーヌ陣営の選挙本部を管理するノアラが、押し寄せる大衆を眺めながら、どこか引き気味に感想を述べた。
「政治に参加できるなんて夢みたいなことだろうし、それにノアラさんに頼んで出版していた民主化のススメが功を奏したな」
「……カケルさんがロスレミリアで投獄されたって聞いた時は肝が冷えたわよ」
当時を思い出したらしく、ノアラが顔を青褪めさせた。
「あれはゴフル王が俺を手駒にするための策だ。もっともクエスファーラに戻れば、強引に従わせるためにノアラさんを人質にする可能性もあったろうけど」
「うわあ、完全に巻き込まれてるじゃない」
「頼りにしてるわよ」
アーシャが肩を叩くと、ノアラは首を竦めた。
「ところで、大体の予想はできてるか?」
カケルが尋ねると、ノアラの表情が真剣さを増した。
「はっきり言うわよ。リア様が不利だわ」
「だろうな」
この状況をカケルが予想していたと知り、ノアラの声に厳しさが帯びる。
「どうして貴族とそれ以外で票の価値に差をつけたのよ」
「そうしなきゃ、貴族が選挙に同意しなかったからだ」
貴族は一人につき、十票を持つ。当初は民主化に難色を示していた貴族連中も、この案を提示されて渋々納得した。
「結託して、自分たちに都合の良い操り人形を当選させれば、これまでと何ら変わらないもんね。おかげで同じ舞台に立たせることができたわ」
アーシャがカケルの言いたいことを補足してくれたが、ノアラはまだ納得していないみたいだった。
「王都近辺以外では積極的に変革を望む者はさほど多くないわ。選挙自体に参加してもらえなかったら、貴族に強いゴフル様が優勢よ。残り六日でひっくり返せるの?」
選挙戦は合計七日。その間の得票数により、大統領が決まる。票をバラけさせては勝てないので、大統領選は立候補したリアとゴフルの一騎打ちになっていた。
「手はあるわ」そう言ったのはアーシャだった。「カケル、ちょっと付き合って」
馬を飛ばしてアーシャがカケルを連れて行ったのは、王都からほど近い小さな村だった。
「ここは?」
「ついてくればわかるわ」
農作業をしていた村人たちが、アーシャを見つけるなり歓声を上げた。
「まるでアイドルみたいだな」
「アイドルって何?」
「平たく言えば人気者ってことだ」
「まあ……この村で過ごしてたからね」
村の奥を目指して歩いていると、やたらとにこにこしている中年男性が歩み寄ってきた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!
SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、
帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。
性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、
お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。
(こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる