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第6話 いや、これはなかなか……
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「小説が珍しいってだけで、書物は昔からあるわ。当時も各国の貴族や書記官が管理してたから、一般的には広まってなかっただけでね」
「貴族とわけるってことは、書記官には一般人もなれたってことか?」
「大抵は貴族へ奉公に出て、知識を学んだ者だけどね」
「けどいずれは退職するだろ。そうなると書記官の身内から読み書きの知識が広まってくんじゃないのか」
純粋なカケルの疑問に対し、アーシャは何を言ってるのと首を左右に振る。
「知識があればこそ書記官が務まる。身内はその利点を十分に活用するわ。書記官は世襲制みたいなところがあって、貴族も代々仕えてきた家を優遇する。そうした連中には、知識の流出は死活問題でしょ」
「道理でこの国で読み書きできる人間が少ないわけだ」
ポンと手を叩いたあとで、カケルは衝撃的な事実に気づく。
「ってことは、村で字を教えた俺は大罪人? 命を狙われたりすんの?」
「あんな小さな村でなら心配はいらないでしょ。ただ王都で同じことをすると、睨まれる可能性はあるわね」
「そうか。なら、王都ではやめとこう」
崇高な目的があるわけでなし。求められれば話は別だが、お節介に教えて回る必要はない。
村でも他に役に立てることがないから、子供たちに話を聞かせるついでに簡単な平仮名を教えていた程度なのだ。
「それがいいわ。で、これからどうするの?」
「できればこの村に行ってみたい。ロスレミリアだっけ? 確かあの村の近くだよな」
「残念だけど行けないわよ」
カケルの希望はあっさり却下された。何故と聞く前にアーシャが理由を告げる。
「国境を越えるには、王族の発行する許可証が必要なの。残念ながらそんなツテはアタシにはないし」
「だったら、図書館の紹介状をくれた貴族に頼もう」
「あのね。懇意にしてくれそうとはいえ、アタシともアンタともそんな深い繋がりはないのよ。そんな人間が、王族との面会を取り付けてくれると思う?」
「無理か……」
「万が一、アタシたちが粗相をしでかしたら……まあ、サグヴェンス家ほど大きければ潰れはしないでしょうけど、小さくない傷は負うわ」
肩を落としながらも、カケルはふと女商人を見た。
「あの貴族、サグヴェンスって名前だったのか」
「対面時に名乗られたでしょ!? アンタ、アホなの!?」
「ジュースとケーキに夢中だったせいで、あまり覚えてない」
横で受付女性が苦笑する中、アーシャはこれまでで一番長く深い息を吐いていた。
※
「お願い、もう少しだけおまけして」
繁華街へ戻ったカケルの耳に、切羽詰まった女の声が飛び込んできた。
「雑貨店?」
「道具屋ね。生活に必要なものを多く揃えてるわ」
アーシャの説明に頷いていると、妙齢と思われる女性が道具屋の老齢店主に文字通り泣きついていた。
「やっと満足な収入を得られそうなの。私を助けると思って、ね?」
「だったら尚更、定価で買ってくれよ。紙もインクも安くはねえんだ」
「ああん、そんなこと言わないでぇ」
泣き落としは通じないと踏んだのか、ポニーテールに眼鏡の若い女性が今度は科まで作って色仕掛けを始めた。
「なんだか大変そうだな」
「普通の道具屋でも比較的高めの……って、あのね」
いきなり機嫌を急降下させたアーシャが、ツカツカと女性に歩み寄る。
「ちょっと、ノアラ。アンタ、何やってんのよ!」
「ひうっ!? あっ、アーシャさん。あ、あはは」
「さっさとこっちに来なさい。頼んだものはできてるんでしょうね!」
「そ、それはもう!」
ズルズルと引き摺られてきた女性が、ようやくカケルに気づく。
「この方はアーシャさんの恋人ですか? そうですか。お金があるとやっぱり違いますね。私なんて適齢期を過ぎて良縁すらないのに。どうして人生はこうも不公平なのかしら」
どことなく黒いオーラを出し始めた女性の言葉を、アーシャは慌てて否定する。
「違うわよ! こいつはアンタのご飯の種。例の小説の作者よ!」
聞くなり瞳を輝かせた女性が、ロングスカートを翻してカケルとの距離を詰めてきた。
「私はノアラと申します。写本家を生業とする二――十八で丁度旦那様を探していたところなのです」
わざと胸元をチラチラ見せてくるあたりがあざといが、簡単に視線を誘導されてしまう自分に、カケルは情けなくなる。
「でも二十八だと随分年上だし」
「誰がよ! まだ二十一よ!」
「……簡単に化けの皮が剥がれたわね」
アーシャの呟きで我に返るノアラ。どうやら根はヤンキー気質らしい。
「うう……これが最後の機会かもしれないのに……」
「最後って大袈裟な。二十一なんてまだまだ若いでしょ」
何気なく言ったカケルに、女性二人の視線が集中する。
「そうよね! わかってくれる人はわかってくれるのよ! 挙式はいつにする!? あ・な・た」
「腕を組まないで……いや、これはなかなか……」
着やせするのか、見た目よりもずっと豊かな双乳の感触が腕に伝わる。
「往来で鼻の下を伸ばしてんじゃないわよ!」
おもいきりアーシャに後頭部を叩かれた。それを甲斐甲斐しく撫でるノアラ。
「ノアラも誰彼構わずに秋風を送るのはやめなさい。たまたま今回の本が売れたけど、次はどうなるかわからないのよ」
「でも、結婚できるかもしれないのよ! ねえ、ねええ!」
「うわ、怖っ!」
色に負けそうなところで我に返ったカケルは、慌ててノアラを引き剥がす。
「と、ところで、ノアラさん? はどんな知り合いなんだ」
「自分で言ってたでしょ、写本家よ。有名どころは大手に押さえられてて契約できなくてね。ようやく見つけたのが彼女ってわけ」
執拗にカケルの足元に縋ろうとするノアラを、アーシャが取り押さえる。
(そうか……こっちじゃ、まだ製本技術が発達してないのか)
思い返してみれば、図書館の本もすべて手書きだった。
「丁度、本の卸先へ行こうと思ってたし、その前に出来上がったのを受け取ってくわ」
「是非是非、そうしてください! それとまだ発注は続くんですよね? ね?」
「鬱陶しいから離れてってば! 仕事ならちゃんと振ってあげるわよ」
「お願いしますううう」
※
完成していた五冊の小説を卸すなり、恰幅の良い店主にカケルは肩を叩かれた。
「先生の作品は大好評でしてね。今回の入荷を合わせても、まだ予約分が捌けませんよ。私も拝読させてもらいましたが、武士というのは面白いものですね」
店はノアラと遭遇した道具屋よりも圧倒的に広い。二階にも商品棚が並び、簡易なドレス姿の女性が淑やかに接客をする。まさに高級デパートのごとき装いで、貴族御用達というのも頷ける。
「早くも十冊を突破し、この勢いのまま二十どころか三十冊もいけそうですよ!」
店主が太鼓腹を叩き、アーシャが瞳を輝かせる一方で、カケルは若干の戸惑いを覚える。日本では売れるラノベは何十万と発行されるのを知っているからだ。
「まさか武士物語がこんなに人気になるとはね」
ホクホク顔のアーシャが、早速五冊分の代金を貰う。これで再びカケルの手元には一割の金貨一枚が入ることになる。
「しかし、よくあんな内容が浮かびますね。感服いたします」
「は、はは……」
カケルは愛妹に笑って誤魔化す。
武士物語は織田信長が鉄砲で武田騎馬隊を破るシーンがメインとなっている。
題材は日本の歴史だが、ラノベっぽく脚色を加えた結果、村では子供のみならず大人にも受けた。それは王都でも同じだったらしい。
「熱心な読者の方などは、早くも次回作を読みたがっておりまして。毎日のように新刊がないか確認しにくるほどなのですよ」
「へえ。やっぱり貴族の人なんですか?」
「いえ……あ、丁度、その方がいらしたようですよ」
店主が開いたばかりの出入口へ大きな声をかける。
「ダイナリーさん、こちらが武士物語の作者の方ですよ」
名前を呼ばれたのはミドルヘアをサイドで三つ編みにしている、執事服みたいなのを着こなす細身の女性だった。
顔つきは凛々しく、某歌劇団の男役みたいな印象がある。やはり肌は褐色で、人が増えてくると黄色人種のカケルはどこか浮いて見える。
「あなたがカケル殿でありますか。自分はセベカ・ダイナリーであります。光栄にも王女殿下の付き人を務めさせていただいているであります」
「は、はあ……そうでありますか」
「……語尾がうつってるわよ」
アーシャに指摘され、カケルはたははと頬を掻く。
なんとも独特な言葉遣いの女性は、背筋がシャンと伸びていて格好良い。
しかし健康的な男性であるカケルの目は、どうしても窮屈そうに衣服内で揺れる二つのふくらみに吸い寄せられてしまう。
「王女殿下の侍女をいやらしい目で見るんじゃないわよ。アンタ、本当に節操ないわね」
「だからって叩くことはないだろ!」
殴られた後頭部を押さえていると、淡々とした口調でセベカは気にするなと言った。
「男性がいやらしいのは当たり前であります。しかし、もし王女殿下に同様の視線を向けた場合……殺すであります」
セベカの目は本気だった。腰に下げていた短剣をカチャリと鳴らし、戦闘の構えを取る。
「……気をつけます」
冷や汗をかきながらそう言うと、満足したらしくセベカは姿勢を戻した。
「ご理解頂けて幸いであります。では、ついてきてほしいであります」
「え? どこへですか?」
「王城であります」
「貴族とわけるってことは、書記官には一般人もなれたってことか?」
「大抵は貴族へ奉公に出て、知識を学んだ者だけどね」
「けどいずれは退職するだろ。そうなると書記官の身内から読み書きの知識が広まってくんじゃないのか」
純粋なカケルの疑問に対し、アーシャは何を言ってるのと首を左右に振る。
「知識があればこそ書記官が務まる。身内はその利点を十分に活用するわ。書記官は世襲制みたいなところがあって、貴族も代々仕えてきた家を優遇する。そうした連中には、知識の流出は死活問題でしょ」
「道理でこの国で読み書きできる人間が少ないわけだ」
ポンと手を叩いたあとで、カケルは衝撃的な事実に気づく。
「ってことは、村で字を教えた俺は大罪人? 命を狙われたりすんの?」
「あんな小さな村でなら心配はいらないでしょ。ただ王都で同じことをすると、睨まれる可能性はあるわね」
「そうか。なら、王都ではやめとこう」
崇高な目的があるわけでなし。求められれば話は別だが、お節介に教えて回る必要はない。
村でも他に役に立てることがないから、子供たちに話を聞かせるついでに簡単な平仮名を教えていた程度なのだ。
「それがいいわ。で、これからどうするの?」
「できればこの村に行ってみたい。ロスレミリアだっけ? 確かあの村の近くだよな」
「残念だけど行けないわよ」
カケルの希望はあっさり却下された。何故と聞く前にアーシャが理由を告げる。
「国境を越えるには、王族の発行する許可証が必要なの。残念ながらそんなツテはアタシにはないし」
「だったら、図書館の紹介状をくれた貴族に頼もう」
「あのね。懇意にしてくれそうとはいえ、アタシともアンタともそんな深い繋がりはないのよ。そんな人間が、王族との面会を取り付けてくれると思う?」
「無理か……」
「万が一、アタシたちが粗相をしでかしたら……まあ、サグヴェンス家ほど大きければ潰れはしないでしょうけど、小さくない傷は負うわ」
肩を落としながらも、カケルはふと女商人を見た。
「あの貴族、サグヴェンスって名前だったのか」
「対面時に名乗られたでしょ!? アンタ、アホなの!?」
「ジュースとケーキに夢中だったせいで、あまり覚えてない」
横で受付女性が苦笑する中、アーシャはこれまでで一番長く深い息を吐いていた。
※
「お願い、もう少しだけおまけして」
繁華街へ戻ったカケルの耳に、切羽詰まった女の声が飛び込んできた。
「雑貨店?」
「道具屋ね。生活に必要なものを多く揃えてるわ」
アーシャの説明に頷いていると、妙齢と思われる女性が道具屋の老齢店主に文字通り泣きついていた。
「やっと満足な収入を得られそうなの。私を助けると思って、ね?」
「だったら尚更、定価で買ってくれよ。紙もインクも安くはねえんだ」
「ああん、そんなこと言わないでぇ」
泣き落としは通じないと踏んだのか、ポニーテールに眼鏡の若い女性が今度は科まで作って色仕掛けを始めた。
「なんだか大変そうだな」
「普通の道具屋でも比較的高めの……って、あのね」
いきなり機嫌を急降下させたアーシャが、ツカツカと女性に歩み寄る。
「ちょっと、ノアラ。アンタ、何やってんのよ!」
「ひうっ!? あっ、アーシャさん。あ、あはは」
「さっさとこっちに来なさい。頼んだものはできてるんでしょうね!」
「そ、それはもう!」
ズルズルと引き摺られてきた女性が、ようやくカケルに気づく。
「この方はアーシャさんの恋人ですか? そうですか。お金があるとやっぱり違いますね。私なんて適齢期を過ぎて良縁すらないのに。どうして人生はこうも不公平なのかしら」
どことなく黒いオーラを出し始めた女性の言葉を、アーシャは慌てて否定する。
「違うわよ! こいつはアンタのご飯の種。例の小説の作者よ!」
聞くなり瞳を輝かせた女性が、ロングスカートを翻してカケルとの距離を詰めてきた。
「私はノアラと申します。写本家を生業とする二――十八で丁度旦那様を探していたところなのです」
わざと胸元をチラチラ見せてくるあたりがあざといが、簡単に視線を誘導されてしまう自分に、カケルは情けなくなる。
「でも二十八だと随分年上だし」
「誰がよ! まだ二十一よ!」
「……簡単に化けの皮が剥がれたわね」
アーシャの呟きで我に返るノアラ。どうやら根はヤンキー気質らしい。
「うう……これが最後の機会かもしれないのに……」
「最後って大袈裟な。二十一なんてまだまだ若いでしょ」
何気なく言ったカケルに、女性二人の視線が集中する。
「そうよね! わかってくれる人はわかってくれるのよ! 挙式はいつにする!? あ・な・た」
「腕を組まないで……いや、これはなかなか……」
着やせするのか、見た目よりもずっと豊かな双乳の感触が腕に伝わる。
「往来で鼻の下を伸ばしてんじゃないわよ!」
おもいきりアーシャに後頭部を叩かれた。それを甲斐甲斐しく撫でるノアラ。
「ノアラも誰彼構わずに秋風を送るのはやめなさい。たまたま今回の本が売れたけど、次はどうなるかわからないのよ」
「でも、結婚できるかもしれないのよ! ねえ、ねええ!」
「うわ、怖っ!」
色に負けそうなところで我に返ったカケルは、慌ててノアラを引き剥がす。
「と、ところで、ノアラさん? はどんな知り合いなんだ」
「自分で言ってたでしょ、写本家よ。有名どころは大手に押さえられてて契約できなくてね。ようやく見つけたのが彼女ってわけ」
執拗にカケルの足元に縋ろうとするノアラを、アーシャが取り押さえる。
(そうか……こっちじゃ、まだ製本技術が発達してないのか)
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「是非是非、そうしてください! それとまだ発注は続くんですよね? ね?」
「鬱陶しいから離れてってば! 仕事ならちゃんと振ってあげるわよ」
「お願いしますううう」
※
完成していた五冊の小説を卸すなり、恰幅の良い店主にカケルは肩を叩かれた。
「先生の作品は大好評でしてね。今回の入荷を合わせても、まだ予約分が捌けませんよ。私も拝読させてもらいましたが、武士というのは面白いものですね」
店はノアラと遭遇した道具屋よりも圧倒的に広い。二階にも商品棚が並び、簡易なドレス姿の女性が淑やかに接客をする。まさに高級デパートのごとき装いで、貴族御用達というのも頷ける。
「早くも十冊を突破し、この勢いのまま二十どころか三十冊もいけそうですよ!」
店主が太鼓腹を叩き、アーシャが瞳を輝かせる一方で、カケルは若干の戸惑いを覚える。日本では売れるラノベは何十万と発行されるのを知っているからだ。
「まさか武士物語がこんなに人気になるとはね」
ホクホク顔のアーシャが、早速五冊分の代金を貰う。これで再びカケルの手元には一割の金貨一枚が入ることになる。
「しかし、よくあんな内容が浮かびますね。感服いたします」
「は、はは……」
カケルは愛妹に笑って誤魔化す。
武士物語は織田信長が鉄砲で武田騎馬隊を破るシーンがメインとなっている。
題材は日本の歴史だが、ラノベっぽく脚色を加えた結果、村では子供のみならず大人にも受けた。それは王都でも同じだったらしい。
「熱心な読者の方などは、早くも次回作を読みたがっておりまして。毎日のように新刊がないか確認しにくるほどなのですよ」
「へえ。やっぱり貴族の人なんですか?」
「いえ……あ、丁度、その方がいらしたようですよ」
店主が開いたばかりの出入口へ大きな声をかける。
「ダイナリーさん、こちらが武士物語の作者の方ですよ」
名前を呼ばれたのはミドルヘアをサイドで三つ編みにしている、執事服みたいなのを着こなす細身の女性だった。
顔つきは凛々しく、某歌劇団の男役みたいな印象がある。やはり肌は褐色で、人が増えてくると黄色人種のカケルはどこか浮いて見える。
「あなたがカケル殿でありますか。自分はセベカ・ダイナリーであります。光栄にも王女殿下の付き人を務めさせていただいているであります」
「は、はあ……そうでありますか」
「……語尾がうつってるわよ」
アーシャに指摘され、カケルはたははと頬を掻く。
なんとも独特な言葉遣いの女性は、背筋がシャンと伸びていて格好良い。
しかし健康的な男性であるカケルの目は、どうしても窮屈そうに衣服内で揺れる二つのふくらみに吸い寄せられてしまう。
「王女殿下の侍女をいやらしい目で見るんじゃないわよ。アンタ、本当に節操ないわね」
「だからって叩くことはないだろ!」
殴られた後頭部を押さえていると、淡々とした口調でセベカは気にするなと言った。
「男性がいやらしいのは当たり前であります。しかし、もし王女殿下に同様の視線を向けた場合……殺すであります」
セベカの目は本気だった。腰に下げていた短剣をカチャリと鳴らし、戦闘の構えを取る。
「……気をつけます」
冷や汗をかきながらそう言うと、満足したらしくセベカは姿勢を戻した。
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