異世界作者~ワナビがペンの力で生き抜きます!~

汚れた格好の男の嗚咽に苛ついて外へ出ると、作家志望のカケルは広大な平原に立っていた。

いきなりの異世界に戸惑っていると女商人が通りかかり、村まで案内してもらうが身包みを剥がされる。

高値で売れたらしく、女商人は他にも私物を欲しがり、居候する村の子供に話が人気なことから、女商人に小説を書けと言われる。

王都で王女はその侍女、さらには英雄志望の貴族の子息と出会い、女商人も含めて交流を深めていくにつれ、カケルは様々な出来事に遭遇しては翻弄されていく。

政略結婚。

奇襲による戦争の勃発。

国王の亡命。

帝国でのクーデター。

めまぐるしく変わる展開の中、裏で物語を書いている作者は誰なのか。

これは、カケル自身が登場人物となって紡ぐ物語。
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