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第18話 発熱と叱責
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「え、ええと……?」
「こっちを見るな。思うところはあるが、奈流君を見捨てるわけにもいくまい。彼女の目が覚めるまでは一緒に眠っておくとしよう」
「わかりました。では、俺は仏間で寝ます」
綾乃はああ言っていたが、妙齢の女性と同じ布団に入るのは無理だ。
透個人的には朗報であっても、相手側の心情を考えればとても図々しくはなれない。
「……母は布団が一つしかないと言っていたが?」
「座布団を並べて寝ます。あとはバスタオルを腹にかけておけば大丈夫でしょう」
「そ、そうか。いや、ちょっと待て」
納得したかと思いきや、何故か透は奏に引き止められた。
「母の言葉ではないが、風邪をひかれたら困る。ふ、布団で眠ればいいだろう」
最初、透は何を言われているのか理解できなかった。
まさかと思ったのは、照れと恥ずかしさにくるまれた奏の顔を見てからだった。
全身から何とも言えない汗がどっと噴き出す。
これはまさかあれか。一緒に寝ろと言われているのか。
いやいや、よく考えろ。ではどういう意味だ。
心の中で羅列される混乱の数々が、意味不明な言動となって賑やかす。
「い、いや、それは、その、結婚前の男女であるからして、何といいますか。俺はその初めてで、あの」
「どうして挙動不審になる。い、一緒に寝るだけだ。起きた時に君がそばにいなければ、奈流君が心細いかもしれないだろ。他意はない。それに変な真似をしたら、容赦なく蹴り飛ばすからな!」
日中の気まずさがどこかへ吹き飛んでいく。
もしかしたら悩んでいたのは自分だけかもしれない。少しだけ透は気が楽になった。
ジャケットを脱いだ奏が布団に入り、すぐ後ろで透も横になる。
大きなサイズの布団ではないので、落ちないためには必然的に体が密着する。
不意に太腿の表と裏が触れる。衣服越しとはいえ、口から飛び出るんじゃないかというくらいに透の心臓がドキドキする。
「く、くっつきすぎじゃないのか?」
「す、すいません」
慌てて離れた透の体が床に落ちる。その様子を横目で見ている奏。
「そ、そこまで離れなくてもいい」
「は、はい。でも……」
「でも、何だ?」
「主任は――奏さんはやっぱりいいにおいがします」
「――っ!? き、きき君は何を言っている。だ、だだ駄目だ。こ、こここの布団には奈流君もいるんだ」
一瞬にして今度は奏が挙動不審になる。微笑ましく思っている間に、気がつけば透も眠りの世界に落ちていた。
■
鼻の上を漂う香ばしいにおいが、素敵な目覚まし時計となる。
瞼を開け、上半身を起こした透の視界にスタイルの良い後姿が映った。
こちらの気配に気づいた後姿が振り返る。台所で料理をしているのは奏だった。
「ようやく起きたか。もう七時に近い。奈流君を起こしてくれ。今日は学校があるのだろう?」
わかりましたと返事をして、奈流を揺する。
寝起きが良いかどうかはわからないので、ぐずるような反応を見せても特に変とは思わなかった。
だが奈流はなかなか起きない。それどころか苦しそうにも見える。額が汗ばんでいて顔も赤い。明らかに変だ。
「か、奏さんっ」
慌てた透は、反射的に奏の名前を呼んでいた。
ただならぬ様子を感じたのか、すぐに彼女は来てくれた。
「あの、これっ」
「少し落ち着け。まったく。職場では冷静だというのに、家ではこうも簡単に取り乱すとはな。保護者らしくどっしりとしていろ」
などと言いながら、手のひらで奏は奈流の様子を調べていき、透はその間に頼まれて体温計を探す。
脇の下に入れ、奈流の体温を測ると三十八度もあった。夜のうちに熱が上がったらしい。
「奈流君、寒いか?」
「ううん、あつい……」
よくよく聞けば奈流の声は眠そうではなく、具合が悪そうだった。
「寒気はないか。どうやら風邪というより、慣れない環境下での生活における疲労が原因で熱が出たみたいだな」
「奏さん、医者みたいですね」
「素人の原因分析にすぎんよ。風邪薬はあるのか?」
「はい。一応は常備してあるので」
薬を飲ませるためにも奏がおかゆを作っていると、二階から登校の準備を終えた里奈が下りてきた。
「おはようございます。奏さんがいらしてたんですね。今朝は騒がしいみたいですけど、何かあったんですか?」
居間を覗いた里奈は、布団で寝たままの奈流を見るなり首を傾げた。
「普段は私より早く起きて遊びたがるのに。まさか奈流に好きなだけ夜更かしさせたんですか?」
「違う。奈流が熱を出したんだ」
説明を聞いた瞬間、里奈の目つきが睨むようなものに変わった。
布団のそばで座っている透へ、噛みつかんばかりの勢いで詰め寄る。
「どうしてですか! まさか奈流に変なことをしたんですか! 私への嫌がらせですか!」
「お、おい、落ち着け」
「ふざけないでください! だったら奈流が熱を上げた理由は何ですか!」
耳元でひたすら喚かれ、相手が子供だと思ってこれまで大人の態度を心がけていた透も徐々に苛々を膨らませる。
奈流の発熱が想定外だったのは透も同じ。
ただでさえパニック状態に近かったのに、そこへ里奈の追い打ちだ。
駄目だと自分に言い聞かせる声が次第に弱まり出した時、唐突に怒声が家中に響いた。
「いい加減にしないか! 悪いことが起きれば全部彼のせいか!? 君たちの母親が亡くなったのも彼のせいか!? 彼の父親が亡くなっていたのも彼のせいか!? この家で生活をすることになったのも彼のせいか!?」
予期せぬところからの反撃に、里奈がビクリと全身を震わせる。
作り終えたおかゆを食卓の上へやや強めに置き、なおも奏は憤る。
そんな彼女を制したのは透だった。
「二人とも落ち着いて」
先ほどまでの苛々は嘘みたいに消えていた。恐らく代わりに奏が怒ってくれたおかげだろう。
心の中で彼女に感謝しつつ、視線を里奈に向ける。
「自分のせいかもしれないと怖くなって混乱したんだろうけど、誰かに責任をなすりつけようとしたら駄目だろ。俺の言ってることがわかるな?」
奏に叱られて多少は冷静になれたのか、畳に膝をついた里奈は小さく顔を上下させた。
「昨夜、眠る前まで奈流は確かに問題なかった。熱が上がり出したのは今朝方だろう。とりあえず薬を飲ませて様子を見るが、さらに熱が上がるようなら俺が病院へ連れて行く」
「そ、それなら私が看病します」
「駄目だ」
透は里奈の申し出を即座に却下した。
「心身に問題がない状態で学校を休むのは許可できない。お前たちが学校へ通えるようにするため、綾乃さんがだいぶ努力してくれたはずだ。その好意に応えるためにも、学校にはきちんと通え」
「わかってますけど、奈流が心配で……」
「だから俺が看病すると言った。会社には迷惑をかけるが、頼れる上司がいるんで大丈夫だろ」
急に会話に登場させられた奏だったが、肩を竦めながらも仕方ないなと急な欠勤を了承した。
「有休が手付かずで残っているからな。それを使えばいい」
「ありがとうございます。わかったら里奈は朝食をとって学校へ行け」
「で、でも……」
これまでの里奈の態度から明らかだが、よほど妹が大切で心配しているのだろう。執拗に自分が看病すると食い下がる。
だが透も認めるわけにはいかなかった。
「なあ、里奈。俺も含めてだけどさ、多くの助けがあって今の生活ができてるんだ。逆に言うと助けがなければ生活は壊れる。お前もそれがわかっているから、俺の親父を頼ってきたんだろ? だったらさ、今さら一人で抱え込もうとするな。どんなにしっかりしていてもお前は子供だ。もっと大人を頼れ。見てくれは頼りないかもしれないが、実は俺だってなかなかなんだぜ」
ひっひっと肩を揺らして里奈が涙ぐむ。
透は伸ばした手で、彼女の髪の毛をくしゃくしゃにする。
「ごめ、んな、さい……私、もっと、しっかりしないと……追い出されるって、そればっかりで……うえ、うええ……!」
「ほらほら、泣くな。せっかくの美人が台無しだぞ」
透がティッシュを手渡していると、横になっている奈流が里奈の服の裾を摘んだ。
「お姉ちゃん……。奈流はだいじょうぶだから、がっこう、いって。かえってきたら、いっしょに、お兄ちゃんの……おてつだいしようね……」
「何を言ってるのよ。奈流はおとなしく寝てなきゃ駄目。学校が終わったら、私が看病してあげるから」
「……うん」
ようやく登校に納得した里奈は、取り乱した際の非礼を透と奏に詫びた。
「本当にすみませんでした」
「気にするなと言いたいところだが、私の基本的な考えは以前と変わらない。君たちは余裕のある親戚や施設、世話になるべき所で暮らすのがいいと思っている」
里奈は押し黙る。
返答がない事実に、奏が軽く息を吐く。
「だが立花君は君たちを受け入れた。それならば互いに協力し、より住みやすい環境を作るべきだ。必要以上に気遣いしたままでは疲弊していくだけだぞ」
「はい……」
「わかっているなら、それでいい。早く学校へ行け。小学生は小学生の本分を果たせ」
相手が子供なのに大人のように接する奏も奏だが、難なくついていける里奈も凄い。やはり知識量は小学生離れしている。
「こっちを見るな。思うところはあるが、奈流君を見捨てるわけにもいくまい。彼女の目が覚めるまでは一緒に眠っておくとしよう」
「わかりました。では、俺は仏間で寝ます」
綾乃はああ言っていたが、妙齢の女性と同じ布団に入るのは無理だ。
透個人的には朗報であっても、相手側の心情を考えればとても図々しくはなれない。
「……母は布団が一つしかないと言っていたが?」
「座布団を並べて寝ます。あとはバスタオルを腹にかけておけば大丈夫でしょう」
「そ、そうか。いや、ちょっと待て」
納得したかと思いきや、何故か透は奏に引き止められた。
「母の言葉ではないが、風邪をひかれたら困る。ふ、布団で眠ればいいだろう」
最初、透は何を言われているのか理解できなかった。
まさかと思ったのは、照れと恥ずかしさにくるまれた奏の顔を見てからだった。
全身から何とも言えない汗がどっと噴き出す。
これはまさかあれか。一緒に寝ろと言われているのか。
いやいや、よく考えろ。ではどういう意味だ。
心の中で羅列される混乱の数々が、意味不明な言動となって賑やかす。
「い、いや、それは、その、結婚前の男女であるからして、何といいますか。俺はその初めてで、あの」
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日中の気まずさがどこかへ吹き飛んでいく。
もしかしたら悩んでいたのは自分だけかもしれない。少しだけ透は気が楽になった。
ジャケットを脱いだ奏が布団に入り、すぐ後ろで透も横になる。
大きなサイズの布団ではないので、落ちないためには必然的に体が密着する。
不意に太腿の表と裏が触れる。衣服越しとはいえ、口から飛び出るんじゃないかというくらいに透の心臓がドキドキする。
「く、くっつきすぎじゃないのか?」
「す、すいません」
慌てて離れた透の体が床に落ちる。その様子を横目で見ている奏。
「そ、そこまで離れなくてもいい」
「は、はい。でも……」
「でも、何だ?」
「主任は――奏さんはやっぱりいいにおいがします」
「――っ!? き、きき君は何を言っている。だ、だだ駄目だ。こ、こここの布団には奈流君もいるんだ」
一瞬にして今度は奏が挙動不審になる。微笑ましく思っている間に、気がつけば透も眠りの世界に落ちていた。
■
鼻の上を漂う香ばしいにおいが、素敵な目覚まし時計となる。
瞼を開け、上半身を起こした透の視界にスタイルの良い後姿が映った。
こちらの気配に気づいた後姿が振り返る。台所で料理をしているのは奏だった。
「ようやく起きたか。もう七時に近い。奈流君を起こしてくれ。今日は学校があるのだろう?」
わかりましたと返事をして、奈流を揺する。
寝起きが良いかどうかはわからないので、ぐずるような反応を見せても特に変とは思わなかった。
だが奈流はなかなか起きない。それどころか苦しそうにも見える。額が汗ばんでいて顔も赤い。明らかに変だ。
「か、奏さんっ」
慌てた透は、反射的に奏の名前を呼んでいた。
ただならぬ様子を感じたのか、すぐに彼女は来てくれた。
「あの、これっ」
「少し落ち着け。まったく。職場では冷静だというのに、家ではこうも簡単に取り乱すとはな。保護者らしくどっしりとしていろ」
などと言いながら、手のひらで奏は奈流の様子を調べていき、透はその間に頼まれて体温計を探す。
脇の下に入れ、奈流の体温を測ると三十八度もあった。夜のうちに熱が上がったらしい。
「奈流君、寒いか?」
「ううん、あつい……」
よくよく聞けば奈流の声は眠そうではなく、具合が悪そうだった。
「寒気はないか。どうやら風邪というより、慣れない環境下での生活における疲労が原因で熱が出たみたいだな」
「奏さん、医者みたいですね」
「素人の原因分析にすぎんよ。風邪薬はあるのか?」
「はい。一応は常備してあるので」
薬を飲ませるためにも奏がおかゆを作っていると、二階から登校の準備を終えた里奈が下りてきた。
「おはようございます。奏さんがいらしてたんですね。今朝は騒がしいみたいですけど、何かあったんですか?」
居間を覗いた里奈は、布団で寝たままの奈流を見るなり首を傾げた。
「普段は私より早く起きて遊びたがるのに。まさか奈流に好きなだけ夜更かしさせたんですか?」
「違う。奈流が熱を出したんだ」
説明を聞いた瞬間、里奈の目つきが睨むようなものに変わった。
布団のそばで座っている透へ、噛みつかんばかりの勢いで詰め寄る。
「どうしてですか! まさか奈流に変なことをしたんですか! 私への嫌がらせですか!」
「お、おい、落ち着け」
「ふざけないでください! だったら奈流が熱を上げた理由は何ですか!」
耳元でひたすら喚かれ、相手が子供だと思ってこれまで大人の態度を心がけていた透も徐々に苛々を膨らませる。
奈流の発熱が想定外だったのは透も同じ。
ただでさえパニック状態に近かったのに、そこへ里奈の追い打ちだ。
駄目だと自分に言い聞かせる声が次第に弱まり出した時、唐突に怒声が家中に響いた。
「いい加減にしないか! 悪いことが起きれば全部彼のせいか!? 君たちの母親が亡くなったのも彼のせいか!? 彼の父親が亡くなっていたのも彼のせいか!? この家で生活をすることになったのも彼のせいか!?」
予期せぬところからの反撃に、里奈がビクリと全身を震わせる。
作り終えたおかゆを食卓の上へやや強めに置き、なおも奏は憤る。
そんな彼女を制したのは透だった。
「二人とも落ち着いて」
先ほどまでの苛々は嘘みたいに消えていた。恐らく代わりに奏が怒ってくれたおかげだろう。
心の中で彼女に感謝しつつ、視線を里奈に向ける。
「自分のせいかもしれないと怖くなって混乱したんだろうけど、誰かに責任をなすりつけようとしたら駄目だろ。俺の言ってることがわかるな?」
奏に叱られて多少は冷静になれたのか、畳に膝をついた里奈は小さく顔を上下させた。
「昨夜、眠る前まで奈流は確かに問題なかった。熱が上がり出したのは今朝方だろう。とりあえず薬を飲ませて様子を見るが、さらに熱が上がるようなら俺が病院へ連れて行く」
「そ、それなら私が看病します」
「駄目だ」
透は里奈の申し出を即座に却下した。
「心身に問題がない状態で学校を休むのは許可できない。お前たちが学校へ通えるようにするため、綾乃さんがだいぶ努力してくれたはずだ。その好意に応えるためにも、学校にはきちんと通え」
「わかってますけど、奈流が心配で……」
「だから俺が看病すると言った。会社には迷惑をかけるが、頼れる上司がいるんで大丈夫だろ」
急に会話に登場させられた奏だったが、肩を竦めながらも仕方ないなと急な欠勤を了承した。
「有休が手付かずで残っているからな。それを使えばいい」
「ありがとうございます。わかったら里奈は朝食をとって学校へ行け」
「で、でも……」
これまでの里奈の態度から明らかだが、よほど妹が大切で心配しているのだろう。執拗に自分が看病すると食い下がる。
だが透も認めるわけにはいかなかった。
「なあ、里奈。俺も含めてだけどさ、多くの助けがあって今の生活ができてるんだ。逆に言うと助けがなければ生活は壊れる。お前もそれがわかっているから、俺の親父を頼ってきたんだろ? だったらさ、今さら一人で抱え込もうとするな。どんなにしっかりしていてもお前は子供だ。もっと大人を頼れ。見てくれは頼りないかもしれないが、実は俺だってなかなかなんだぜ」
ひっひっと肩を揺らして里奈が涙ぐむ。
透は伸ばした手で、彼女の髪の毛をくしゃくしゃにする。
「ごめ、んな、さい……私、もっと、しっかりしないと……追い出されるって、そればっかりで……うえ、うええ……!」
「ほらほら、泣くな。せっかくの美人が台無しだぞ」
透がティッシュを手渡していると、横になっている奈流が里奈の服の裾を摘んだ。
「お姉ちゃん……。奈流はだいじょうぶだから、がっこう、いって。かえってきたら、いっしょに、お兄ちゃんの……おてつだいしようね……」
「何を言ってるのよ。奈流はおとなしく寝てなきゃ駄目。学校が終わったら、私が看病してあげるから」
「……うん」
ようやく登校に納得した里奈は、取り乱した際の非礼を透と奏に詫びた。
「本当にすみませんでした」
「気にするなと言いたいところだが、私の基本的な考えは以前と変わらない。君たちは余裕のある親戚や施設、世話になるべき所で暮らすのがいいと思っている」
里奈は押し黙る。
返答がない事実に、奏が軽く息を吐く。
「だが立花君は君たちを受け入れた。それならば互いに協力し、より住みやすい環境を作るべきだ。必要以上に気遣いしたままでは疲弊していくだけだぞ」
「はい……」
「わかっているなら、それでいい。早く学校へ行け。小学生は小学生の本分を果たせ」
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