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第5話 本当は何歳?
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女児とはいえ大人顔負けの言葉遣いや態度をする里奈。
責任感も強そうなだけに、一階で誰かの声が聞こえれば何を話してるのか気になって当然だった。
透は自分の迂闊さを恥じた。
声が大きくなりすぎないように気を遣っていたが、こうなってしまっては仕方ない。
見下ろす透と目が合うなり、里奈が弁解と同時に謝罪する。
「ご、ごめんなさい。トイレを借りようとしたら声が聞こえて、あの、その、聞くつもりはなかったんですけど、ごめんなさい」
完全にパニクっている。
今さら責める必要もない。奈流が眠っているのを確認した上で、透は里奈を居間へ招く。
「こちらの女性は瑞沢綾乃さん。親父の知り合いで、俺も色々と世話になってる」
「は、初めまして。野々村里奈です。あの、武春お父さんの娘です」
「初めまして。お母さんの姓を名乗っているのね。お父さんは里奈ちゃんを認知しているのかしら? って聞いてもわからないわよね」
「ご、ごめんなさい」
謝るということは、綾乃の問いかけに対して明確な答えを持っていないということだ。やはり証拠はなく、姉妹だけが武春の子だと繰り返す。
「だけどお前と奈流が、親父の本当の子供だというのに間違いはないんだな?」
「は、はい」
「……わかった。なら、それを信じる。あとは俺が綾乃さんと話をするから、お前は二階に行って寝ろ。奈流が起きた時に、隣に誰もいなかったら騒ぎになるかもしれないしな」
返事をして立ち上がった里奈はトイレのあとで二階へ戻った。
二人きりになっても先ほどの例があるので、綾乃はさらに声を潜める。
「あの子を引き取るつもりなのね?」
「親父の子供だというのなら、俺の妹になります。家族の世話を放り出すわけにはいかないです」
「決意は立派だけど、お金はどうするの。透君は長時間契約とはいえパート社員。給料もそんなに多くはないでしょう?」
「なんとかするしかないですね。生活はキツキツになるでしょうけど」
「フフ。言い出したら聞かないのは武春君と同じね。まあ、お父さんが病気になったと聞いてすぐ、都会の就職先を辞めてここへ来た透君だもの。幼い少女たちに頼られた時点で、断れるはずがなかったわね」
苦笑しながら、透は当時を思い出す。
母を失って一人で地元へ戻っていた父親が癌になった。
病院の世話になるからいいと言われても放っておけず、交際している女性もいなかったので会社を辞めて武春を訪ねた。
そのまま最期まで看病を続け、現在に至っている。
都会があまり肌にあっていなかったのもあって、せっかくだからと田舎暮らしの続行を希望した。
けれど社員時代に貯めていたお金は看病をしてるうちに底をついていた。
父親の看病中に時間の融通がきくアルバイトをしていたが、その収入だけではどうにもならなかった。
良くしてもらったバイト先を辞め、新しい勤め先を探したが田舎の就職事情は都会に比べてずっと厳しかった。
そんな透に働く場所を世話してくれたのが綾乃だった。
入退院を繰り返す武春を誰より見舞ってくれたのもあって、雑談をするくらいの仲にはなっていた。
話題の一つとして働き口がないと言ったところ、近所の大手スーパーを紹介してくれたのだ。
パート社員とはいえ月百五十九時間の契約で、残業がある場合の手当てもつき、保険や年金にも加入ができる。
社員と違うのは給料が時給で支払われることと、夏冬のボーナスの少なさだった。
正社員と比べれば五分の一とか六分の一とかいう感じだ。それでも賞与すら出ない会社が都会でもある昨今、貰えるだけでありがたかった。
おかげで入社して二年ほど、ずっとお世話になっている。
手取りは残業手当抜きで十三万程度だが、田舎はとにかく家賃が安かった。透の住んでいるボロアパートもそうだ。
風呂なしで近くの銭湯に通う必要があるとはいえ、月八千円は破格だ。共益費はなく、町内費も五百円。
日々通っているからか、銭湯も四百円のところを三百円におまけしてもらえている。これは地味に家計に大きい。
乗用車もないのでそちら方面の費用もなく、透一人であれば月十三万円の手取りでも普通にやってこられた。
しかしここに二人の少女が加わると話も変わってくる。
貧乏生活になるのはわかりきっているが、それでも姉妹が望めば同居を拒絶するつもりはなかった。
「さっきの話に戻りますが、二人を引き取ると決めた以上、彼女らの母親が作った借金は返済します。その代わり、二度とこちらには関わらないようにしてもらいます。金額的には損でしょうが、付き合いを続けたせいで、成長した姉妹にちょっかい出されても困りますから」
「それもそうね。わかった。そっち方面は私が上手くまとめるわ。神崎律子さんだっけ? 連絡先を教えてくれる?」
「はい」
交渉事に関しては透よりもずっと場慣れしていて、多方面に知り合いも多い綾乃に任せるのが一番だ。
「今夜はもう遅いから、詳しい話は明日以降にしましょう」
「わかりました」
徐々に朝に近づきつつある。
翌日というか今日も透は仕事なので、少しは眠っておかないと体に応える。それでなくとも今日は銭湯にも行けなかったのだ。
■
朝はすぐにやってきた。
あまり眠った気はしないが、我儘は言っていられない。
「うおっ!?」
透は座布団を並べて敷布団代わりにし、掛け布団の代役には複数枚のバスタオルを使用していたが、むくりと起こした上半身を予期せぬ驚愕で震わせた。
いつからそこにいたのか、出入口に足を向ける体勢で寝ていた透の近くで姉妹がちょこんと正座していたのである。
当たり前だが二人とも昨日と同じ服装だ。
姉はロンTにジーンズ。妹はTシャツにカーディガン。下はミニスカートにニーソを履いている。
何をするでもなく里奈と奈流は、じいっと透を見つめていた。
昨夜の出来事を思い出すまで、座敷童でも現れたのかと思ってしまった。
「おはようございます」
「おはよーございます」
大人並に丁寧な挨拶をする里奈と、真似ながらも子供らしさが存分に表れている奈流。年齢はわりと近そうなのに、ずいぶんと印象の違う姉妹である。
「おはよう。いつから起きてたんだ?」
「少し前です」
「おねーちゃんにろくじころおこされたー」
「な、奈流っ!」
慌てて妹の口を塞ぐ姉。
むぐぐと若干苦しそうにした奈流は、てへへといった感じで笑う。
一方で里奈の顔は真っ赤だ。ついた嘘を、あっさりと妹に暴かれたせいだろう。
「変な気は遣わなくていいぞ。これから一緒に暮らすんなら尚更な」
透がそう言うと、とりわけ里奈が顔を輝かせた。
「この家に置いてもらえるんですか!?」
「お前らが俺の妹だというなら、仕方ないだろ。ただし、生憎と俺の収入は多くない。極貧生活になるのは覚悟してくれ」
「大丈夫です。元々、貧乏です」
任せてくださいとばかりに胸を張る里奈。借金をしていただけあって、従来の生活もカツカツだったようだ。
「奈流もだいじょうぶー。鰹節にお醤油かけて、ご飯にかけると美味しいんだよー」
にこにこと奈流も、貧乏どんとこい報告を透に行った。
「……そうか。頼りがいがあるとでもいえばいいのか……。まあ、いい。とりあえず一緒に暮らすにあたって、最低限の決め事をしておくぞ」
頷く姉妹を見て、意味が通じてるのを確認してから、透は言葉を続ける。
「お前らは二階を使え。俺は一階を使う。そしてお互いになるべく干渉しないこと。いいな」
「かんしょう?」
「お兄ちゃんに悪戯したり、迷惑をかけたりしたら駄目ってことよ」
きょとんとする奈流に、お姉ちゃんらしく里奈が説明した。
干渉の意味を理解した奈流は笑顔で何度も頭を縦に振る。
それにしても、と透は思った。
うっかり女児には難しい単語を使ってしまったにも関わらず、里奈は当たり前のように知っていた。天才児という単語が頭をよぎる。
「聞きたいんだが、お前らは幾つなんだ?」
「ごさいー」
想像より幼いなと透が感じた瞬間、姉の里奈が妹の発言を訂正した。
「六歳でしょ。奈流は今年で七歳になるの」
「あ、そうだったー。てへへ。ろくさいー」
たまに姉同様難しげな言葉を使うこともあったりするが、奈流の方は十分に年相応の子供らしい。
今年で七歳ということは、小学校一年生になったばかりということになる。
「私は八歳です。誕生日がきて九歳になります」
里奈は小学校三年生になる。こちらも見かけ通りの年齢ではあるが、印象は大人に近いものがあった。
突然の事態にパニクったりすることもあれど、落ち着いた態度は十分に小学生離れしている。
だからこそ、透のこの質問に繋がる。
「里奈は本当に八歳か? 実は外見だけが少女で、中身は大人だったりしないよな?」
責任感も強そうなだけに、一階で誰かの声が聞こえれば何を話してるのか気になって当然だった。
透は自分の迂闊さを恥じた。
声が大きくなりすぎないように気を遣っていたが、こうなってしまっては仕方ない。
見下ろす透と目が合うなり、里奈が弁解と同時に謝罪する。
「ご、ごめんなさい。トイレを借りようとしたら声が聞こえて、あの、その、聞くつもりはなかったんですけど、ごめんなさい」
完全にパニクっている。
今さら責める必要もない。奈流が眠っているのを確認した上で、透は里奈を居間へ招く。
「こちらの女性は瑞沢綾乃さん。親父の知り合いで、俺も色々と世話になってる」
「は、初めまして。野々村里奈です。あの、武春お父さんの娘です」
「初めまして。お母さんの姓を名乗っているのね。お父さんは里奈ちゃんを認知しているのかしら? って聞いてもわからないわよね」
「ご、ごめんなさい」
謝るということは、綾乃の問いかけに対して明確な答えを持っていないということだ。やはり証拠はなく、姉妹だけが武春の子だと繰り返す。
「だけどお前と奈流が、親父の本当の子供だというのに間違いはないんだな?」
「は、はい」
「……わかった。なら、それを信じる。あとは俺が綾乃さんと話をするから、お前は二階に行って寝ろ。奈流が起きた時に、隣に誰もいなかったら騒ぎになるかもしれないしな」
返事をして立ち上がった里奈はトイレのあとで二階へ戻った。
二人きりになっても先ほどの例があるので、綾乃はさらに声を潜める。
「あの子を引き取るつもりなのね?」
「親父の子供だというのなら、俺の妹になります。家族の世話を放り出すわけにはいかないです」
「決意は立派だけど、お金はどうするの。透君は長時間契約とはいえパート社員。給料もそんなに多くはないでしょう?」
「なんとかするしかないですね。生活はキツキツになるでしょうけど」
「フフ。言い出したら聞かないのは武春君と同じね。まあ、お父さんが病気になったと聞いてすぐ、都会の就職先を辞めてここへ来た透君だもの。幼い少女たちに頼られた時点で、断れるはずがなかったわね」
苦笑しながら、透は当時を思い出す。
母を失って一人で地元へ戻っていた父親が癌になった。
病院の世話になるからいいと言われても放っておけず、交際している女性もいなかったので会社を辞めて武春を訪ねた。
そのまま最期まで看病を続け、現在に至っている。
都会があまり肌にあっていなかったのもあって、せっかくだからと田舎暮らしの続行を希望した。
けれど社員時代に貯めていたお金は看病をしてるうちに底をついていた。
父親の看病中に時間の融通がきくアルバイトをしていたが、その収入だけではどうにもならなかった。
良くしてもらったバイト先を辞め、新しい勤め先を探したが田舎の就職事情は都会に比べてずっと厳しかった。
そんな透に働く場所を世話してくれたのが綾乃だった。
入退院を繰り返す武春を誰より見舞ってくれたのもあって、雑談をするくらいの仲にはなっていた。
話題の一つとして働き口がないと言ったところ、近所の大手スーパーを紹介してくれたのだ。
パート社員とはいえ月百五十九時間の契約で、残業がある場合の手当てもつき、保険や年金にも加入ができる。
社員と違うのは給料が時給で支払われることと、夏冬のボーナスの少なさだった。
正社員と比べれば五分の一とか六分の一とかいう感じだ。それでも賞与すら出ない会社が都会でもある昨今、貰えるだけでありがたかった。
おかげで入社して二年ほど、ずっとお世話になっている。
手取りは残業手当抜きで十三万程度だが、田舎はとにかく家賃が安かった。透の住んでいるボロアパートもそうだ。
風呂なしで近くの銭湯に通う必要があるとはいえ、月八千円は破格だ。共益費はなく、町内費も五百円。
日々通っているからか、銭湯も四百円のところを三百円におまけしてもらえている。これは地味に家計に大きい。
乗用車もないのでそちら方面の費用もなく、透一人であれば月十三万円の手取りでも普通にやってこられた。
しかしここに二人の少女が加わると話も変わってくる。
貧乏生活になるのはわかりきっているが、それでも姉妹が望めば同居を拒絶するつもりはなかった。
「さっきの話に戻りますが、二人を引き取ると決めた以上、彼女らの母親が作った借金は返済します。その代わり、二度とこちらには関わらないようにしてもらいます。金額的には損でしょうが、付き合いを続けたせいで、成長した姉妹にちょっかい出されても困りますから」
「それもそうね。わかった。そっち方面は私が上手くまとめるわ。神崎律子さんだっけ? 連絡先を教えてくれる?」
「はい」
交渉事に関しては透よりもずっと場慣れしていて、多方面に知り合いも多い綾乃に任せるのが一番だ。
「今夜はもう遅いから、詳しい話は明日以降にしましょう」
「わかりました」
徐々に朝に近づきつつある。
翌日というか今日も透は仕事なので、少しは眠っておかないと体に応える。それでなくとも今日は銭湯にも行けなかったのだ。
■
朝はすぐにやってきた。
あまり眠った気はしないが、我儘は言っていられない。
「うおっ!?」
透は座布団を並べて敷布団代わりにし、掛け布団の代役には複数枚のバスタオルを使用していたが、むくりと起こした上半身を予期せぬ驚愕で震わせた。
いつからそこにいたのか、出入口に足を向ける体勢で寝ていた透の近くで姉妹がちょこんと正座していたのである。
当たり前だが二人とも昨日と同じ服装だ。
姉はロンTにジーンズ。妹はTシャツにカーディガン。下はミニスカートにニーソを履いている。
何をするでもなく里奈と奈流は、じいっと透を見つめていた。
昨夜の出来事を思い出すまで、座敷童でも現れたのかと思ってしまった。
「おはようございます」
「おはよーございます」
大人並に丁寧な挨拶をする里奈と、真似ながらも子供らしさが存分に表れている奈流。年齢はわりと近そうなのに、ずいぶんと印象の違う姉妹である。
「おはよう。いつから起きてたんだ?」
「少し前です」
「おねーちゃんにろくじころおこされたー」
「な、奈流っ!」
慌てて妹の口を塞ぐ姉。
むぐぐと若干苦しそうにした奈流は、てへへといった感じで笑う。
一方で里奈の顔は真っ赤だ。ついた嘘を、あっさりと妹に暴かれたせいだろう。
「変な気は遣わなくていいぞ。これから一緒に暮らすんなら尚更な」
透がそう言うと、とりわけ里奈が顔を輝かせた。
「この家に置いてもらえるんですか!?」
「お前らが俺の妹だというなら、仕方ないだろ。ただし、生憎と俺の収入は多くない。極貧生活になるのは覚悟してくれ」
「大丈夫です。元々、貧乏です」
任せてくださいとばかりに胸を張る里奈。借金をしていただけあって、従来の生活もカツカツだったようだ。
「奈流もだいじょうぶー。鰹節にお醤油かけて、ご飯にかけると美味しいんだよー」
にこにこと奈流も、貧乏どんとこい報告を透に行った。
「……そうか。頼りがいがあるとでもいえばいいのか……。まあ、いい。とりあえず一緒に暮らすにあたって、最低限の決め事をしておくぞ」
頷く姉妹を見て、意味が通じてるのを確認してから、透は言葉を続ける。
「お前らは二階を使え。俺は一階を使う。そしてお互いになるべく干渉しないこと。いいな」
「かんしょう?」
「お兄ちゃんに悪戯したり、迷惑をかけたりしたら駄目ってことよ」
きょとんとする奈流に、お姉ちゃんらしく里奈が説明した。
干渉の意味を理解した奈流は笑顔で何度も頭を縦に振る。
それにしても、と透は思った。
うっかり女児には難しい単語を使ってしまったにも関わらず、里奈は当たり前のように知っていた。天才児という単語が頭をよぎる。
「聞きたいんだが、お前らは幾つなんだ?」
「ごさいー」
想像より幼いなと透が感じた瞬間、姉の里奈が妹の発言を訂正した。
「六歳でしょ。奈流は今年で七歳になるの」
「あ、そうだったー。てへへ。ろくさいー」
たまに姉同様難しげな言葉を使うこともあったりするが、奈流の方は十分に年相応の子供らしい。
今年で七歳ということは、小学校一年生になったばかりということになる。
「私は八歳です。誕生日がきて九歳になります」
里奈は小学校三年生になる。こちらも見かけ通りの年齢ではあるが、印象は大人に近いものがあった。
突然の事態にパニクったりすることもあれど、落ち着いた態度は十分に小学生離れしている。
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