死に戻り悪役令息は二人の恋を応援…するはずだった…。

二章

レオンハルト(前世)side

レオンハルト(前世)side　　



今日はトワが断罪される日。

ーだというのに、民衆は盛大に祭りを開いている。

民衆にとってはトワが死ぬことは喜ぶべきことなのだ。

－何故か？


…トワは町中の人間に〃悪〃だと呼ばれている。　

『殿下の彼氏を傷付け、さらに寝取ろうとしたビッチ。』
そう思われている。　

ートワは純粋でピュア。ビッチとは真逆の清楚だ。ビッチだなんて、そんなものは誤解である。

そう声を大にして叫びたいのだが、一度伝えてみたところ、相手にはされず、むしろ
「殿下は騙されている、やはり、あいつはビッチだ。」
なんていう風に叫ばれてしまった。
そのお陰で噂に拍車が掛かり、噂を加速させてしまったのだ。　



彼が処刑されると聞いて、〃俺達〃は会場へとやって来た。

俺の隣にはリュカとか言う男が座っている。

「トワ様が処刑されますが、何か思うことは？」

「鬱陶しい。話しかけるな。」

「「………………………」」

しばらく待っていると、歓声が上がった。

今日の主役がやってきたのだ。