悪役子息転生〜乙女ゲームなんて知りません〜

サブストーリー

アテナ2

「アテナ」

ビクッ

いきなり背後から呼ばれた事に驚き振り返ると、そこには姉ルーティアがいた

「おね、ちゃん…」

アテナは顔を伏せた

姉の目を見れない

姉の目が、アテナを憎んでいたら…

アテナは自分のした事を理解していた

だからこそ、姉に見捨てられても文句は言えないとわかってる

それでも、コンプレックスを感じても、大好きなのだ

姉が大好きで、尊敬している

故に、その瞳に自分がどう映っているか、怖くて見れないのだ

「アテナ」
「っ…」

姉の冷たい声

「アテナ、こっちを見なさい」

有無を言わさぬくちょうにアテナは顔をゆっくり上げる

アテナの目に映ったのは、呆れた姉の顔

「っ…ごめん、なさぃ…」

尻すぼみに謝る

驚きで止まっていた涙がまた溢れ出す

「全く…自分のした事の重大さが分かってるの？」

コクリ

アテナは頷くことしかできない

声を出してしまえば、大声で泣いてしまいそうだからだ

「…ふ、ちゃんと反省はしてたみたいね
もういいわよ
お姉ちゃんも一緒に謝ってあげるから、帰りましょう？」
「っ…いい、のぉ？」
「寂しがり屋の貴女が、1人でずっと泣くの我慢してたんでしょう
貴女は悪戯ばかりするけど、悪い事をすれば反省できる子だもの
あとは恐れずに、ちゃんと謝ること
いいわね？」
「うん…」

アテナはルーティアに手を引かれ、アルニウス達の元へ帰った

「アルニウス様。ごめんなさい…」
「…もういいよ、でも、もう勝手にやっちゃダメだよ」
「うん」



アテナはルーティアに手を引かれ、ルーティアの宮に帰っていった

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アテナは設定上全ての原因と言ってもいい人物ですが、根は素直でいい子です

そろそろ許してあげたいな、と思ったので書きました

ぶっちゃけ私的には、マインのみは自業自得な気がしてます

皆さんはどう思ったでしょう？