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びしょびしょに濡れたシーツに気付いて絶句する。
横たわっているのにお尻の下の方まで濡れて冷たくなっているのに気付いて私は身震いした。こんなに……、出したのか。
再び「アキちゃんのバカッ」と呟く。何度も気持ちよくなってしまい、その度に我慢できずに潮を吹かされてしまった。
アキちゃんの「気持ちよくさせてあげる」との言葉は本当で、何度もイカされてしまったが、それ以上に恥ずかしい思いをした、と思う。でも潮を吹いてしまったときの開放感もたまらなくいいし、いけないことをしているような背徳感も更に私を感じさせた。癖になったらどうしよう、と思う。
アキちゃんはニヤニヤ笑いながら、使っていなかったハンドタオルを取ってきてくれた。だが……、それでも濡れている面積を覆うには不十分だ。
そのことを指摘するのも恥ずかしく、自分が使っていたタオルがそのあたりに転がっていたのでそれでなんとか対処する。
「気持ちよかっただろ?」と聞かれて、思わず意地を張って『全然そんなことは無かった』と言おうとしたが、さっきちょっと弱気だったアキちゃんの様子が頭をかすめて、何も言えずに口をぱくぱくさせてしまう。
そんな様子の私を見て、アキちゃんは「クセになるだろ、また今度してあげるから。」と言った。
たまにアキちゃんは私の心を読んだかのような動きをするのでドキッとさせられる。いつも読まれていると思う訳ではないけれど。さっきも結構本気で嫌だって言ったのに辞めてくれなかったし。
「お疲れさま。ほら、水飲んで。」と水を勧められて素直に受け取る。たまにこういう気遣いをしてくれるから嬉しい。優しさが欲しかった心がキュンとときめく。
だが、そんなときめきもつかの間、「これからもっとするからへばらないでねー。」なんて言われてしまい、ときめきは緊張に変わる。これ以上何をするのだ、何を。
とはいっても、思い当たることが一つあった。買ってあったウナクールだ。前までは自分でメンソレータム入りのリップクリームを塗って楽しんでいたが、アキちゃんはそれの『上位互換』と言った。それで責められたらどうなるのか、私にはまだ想像もつかない。
「いや、でもまた……、ほら、身体もそろそろヤバいし。」と言ってみたが、
「さっき散々俺のこと煽った癖に何言ってるの?」と言われてしまう。
煽ってはいないつもりだったが、そう言われてしまうと確かに煽った気がしてきた。洗濯バサミを自分で付けて、『もっとして欲しい。』と。
横たわっているのにお尻の下の方まで濡れて冷たくなっているのに気付いて私は身震いした。こんなに……、出したのか。
再び「アキちゃんのバカッ」と呟く。何度も気持ちよくなってしまい、その度に我慢できずに潮を吹かされてしまった。
アキちゃんの「気持ちよくさせてあげる」との言葉は本当で、何度もイカされてしまったが、それ以上に恥ずかしい思いをした、と思う。でも潮を吹いてしまったときの開放感もたまらなくいいし、いけないことをしているような背徳感も更に私を感じさせた。癖になったらどうしよう、と思う。
アキちゃんはニヤニヤ笑いながら、使っていなかったハンドタオルを取ってきてくれた。だが……、それでも濡れている面積を覆うには不十分だ。
そのことを指摘するのも恥ずかしく、自分が使っていたタオルがそのあたりに転がっていたのでそれでなんとか対処する。
「気持ちよかっただろ?」と聞かれて、思わず意地を張って『全然そんなことは無かった』と言おうとしたが、さっきちょっと弱気だったアキちゃんの様子が頭をかすめて、何も言えずに口をぱくぱくさせてしまう。
そんな様子の私を見て、アキちゃんは「クセになるだろ、また今度してあげるから。」と言った。
たまにアキちゃんは私の心を読んだかのような動きをするのでドキッとさせられる。いつも読まれていると思う訳ではないけれど。さっきも結構本気で嫌だって言ったのに辞めてくれなかったし。
「お疲れさま。ほら、水飲んで。」と水を勧められて素直に受け取る。たまにこういう気遣いをしてくれるから嬉しい。優しさが欲しかった心がキュンとときめく。
だが、そんなときめきもつかの間、「これからもっとするからへばらないでねー。」なんて言われてしまい、ときめきは緊張に変わる。これ以上何をするのだ、何を。
とはいっても、思い当たることが一つあった。買ってあったウナクールだ。前までは自分でメンソレータム入りのリップクリームを塗って楽しんでいたが、アキちゃんはそれの『上位互換』と言った。それで責められたらどうなるのか、私にはまだ想像もつかない。
「いや、でもまた……、ほら、身体もそろそろヤバいし。」と言ってみたが、
「さっき散々俺のこと煽った癖に何言ってるの?」と言われてしまう。
煽ってはいないつもりだったが、そう言われてしまうと確かに煽った気がしてきた。洗濯バサミを自分で付けて、『もっとして欲しい。』と。
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