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アキちゃんも帰りたくないと思っているのかもしれない。そしてもちろん、私も。
私はそこで、賭けに出てみることにした。この賭けに勝ったら、もう少しアキちゃんと一緒に居られる。負けたらおとなしく引き下がろう。そういう賭だ。
「私、私……、もっとアキちゃんにいじめられたい、って思う。さっきのお仕置きして?ダメ?」
アキちゃんは驚いた顔をして、「メイ、疲れてるだろ、ダメだよ。」と言い、私の身体を流れるように撫でる。身体がビクッと跳ねる。
賭けには勝ったのか、負けたのか分からない。
身体は正直に反応してしまったことが恥ずかしくて、目を逸して「ぜっ……全然大丈夫なのに……」と言ってみる。ちょっと説得力がなかったかな、今のは。
アキちゃんは優しく、宥めるように私の髪の毛を撫でている。これならうっかり身体が誤反応を起こしてしまうことはない。そう思って更に踏み込んだ質問をしてみる。
「もし、さ……、今の状態で私が元気だったらどんなことするの?」と聞いてみると、
「もしかして俺の自制心試してる?メイちゃーん?」アキちゃんは言い、軽く私の頬をつねった。
「いたいでひゅ……」と言って離してもらうが、もう少しそのままでいるのも悪くなかったな、と思う。どうやら私の性癖は歪んできたようだ。
それでもアキちゃんは真面目に考えて答えてくれた。
「メイちゃんの場合はご褒美になっちゃうかもしれないけど……、今日買ったウナクール塗りたくるね、いっぱい。あとは……、洗濯バサミを自分の手で付けてもらう。んで引っ張る。サトルのはやり方ちょっと温かったしな。」なんて言っている。
聞いていてドキドキしてしまった。そうだ、さっき買ったウナがあった。まだ使っていない。
使ったこともないし、少し怖いけれど……、やっぱり興味はある。
リップクリームでも気持ちよくなってしまったのだ。それより強い刺激……と考えるとどうなるのだろうか。一人でする勇気は無いし、次回までお預けになるなんてことは嫌だ。
そう思うと覚悟が決まった。
「洗濯バサミを、自分で、付ける……、」アキちゃんの言葉を繰り返してみる。
さっきはすごく痛かったけど、耐えられない痛みではない。
私はアキちゃんが止めるより早く、机の上に置きっぱなしだった洗濯バサミに手を伸ばした。
私はそこで、賭けに出てみることにした。この賭けに勝ったら、もう少しアキちゃんと一緒に居られる。負けたらおとなしく引き下がろう。そういう賭だ。
「私、私……、もっとアキちゃんにいじめられたい、って思う。さっきのお仕置きして?ダメ?」
アキちゃんは驚いた顔をして、「メイ、疲れてるだろ、ダメだよ。」と言い、私の身体を流れるように撫でる。身体がビクッと跳ねる。
賭けには勝ったのか、負けたのか分からない。
身体は正直に反応してしまったことが恥ずかしくて、目を逸して「ぜっ……全然大丈夫なのに……」と言ってみる。ちょっと説得力がなかったかな、今のは。
アキちゃんは優しく、宥めるように私の髪の毛を撫でている。これならうっかり身体が誤反応を起こしてしまうことはない。そう思って更に踏み込んだ質問をしてみる。
「もし、さ……、今の状態で私が元気だったらどんなことするの?」と聞いてみると、
「もしかして俺の自制心試してる?メイちゃーん?」アキちゃんは言い、軽く私の頬をつねった。
「いたいでひゅ……」と言って離してもらうが、もう少しそのままでいるのも悪くなかったな、と思う。どうやら私の性癖は歪んできたようだ。
それでもアキちゃんは真面目に考えて答えてくれた。
「メイちゃんの場合はご褒美になっちゃうかもしれないけど……、今日買ったウナクール塗りたくるね、いっぱい。あとは……、洗濯バサミを自分の手で付けてもらう。んで引っ張る。サトルのはやり方ちょっと温かったしな。」なんて言っている。
聞いていてドキドキしてしまった。そうだ、さっき買ったウナがあった。まだ使っていない。
使ったこともないし、少し怖いけれど……、やっぱり興味はある。
リップクリームでも気持ちよくなってしまったのだ。それより強い刺激……と考えるとどうなるのだろうか。一人でする勇気は無いし、次回までお預けになるなんてことは嫌だ。
そう思うと覚悟が決まった。
「洗濯バサミを、自分で、付ける……、」アキちゃんの言葉を繰り返してみる。
さっきはすごく痛かったけど、耐えられない痛みではない。
私はアキちゃんが止めるより早く、机の上に置きっぱなしだった洗濯バサミに手を伸ばした。
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