【R18】セフレとバイブをショッピングセンターで楽しんでいたら男友達に会うはなし。

すずね

文字の大きさ
上 下
33 / 56

33

しおりを挟む
 アキちゃんと私は他愛もない話をした。高校時代のこと、部活のこと。でも多分お互い恥ずかしくて、さっきのサトルくんとのことには触れられずにいた。
 もしかしたら私の考えすぎなのかもしれないが、アキちゃんはさっき素直に『嫉妬した』と言い、そのことについて恥ずかしさを感じている、気がする。

 アキちゃんがちらり、と時計を見る。私は慌てて、「時間大丈夫?」と聞いたが、大丈夫なようだ。部屋の延長をしてくれたらしい。いつの間に、と思って聞いたが、さっきルームサービスがきた時に頼んでくれたようだ。
 「私のわがままのせいで、ごめんね……?」と言うと、
 「全然そんなことは無いよ。むしろさ、ほら……、俺が疲れさせちゃったから。」と、アキちゃんが謝る流れになってしまった。全然謝ることはない、むしろ謝って欲しくないのに。

 「メイ、親に連絡しておきな。」とアキちゃんは言い、カバンを渡してくれる。
 中からスマホを取り出して開くと、通知がいっぱいあったが大半はどうでもいいものだった。

 LINEを開き、母親とのトーク画面を開ける。少し迷ったが、「今日は遅くなります。」とシンプルなメッセージを送る。
 もうちょっと一緒にいたいけど、流石に外泊を親に説明するのはアレだし、アキちゃんも明日は仕事だ。そろそろ帰る頃合いなのかもしれない。でももう少し一緒にいたい。

 スマホから目を上げると、アキちゃんに「送った?」と聞かれる。短く「うん。」と答えてスマホを放し、アキちゃんの膝にダイブしてみる。いつも甘えない分たまにはこうしたっていいじゃないか。

 アキちゃんは「うおっ……」と驚きながらも頭をぽんぽんしてくれた。
 さっきアキちゃんの膝に乗ったときはいっぱい叩かれたな、と思い返して恥ずかしさに身悶えする。
 まだお尻は痛いし跡が残っているが、そのことが嬉しいと思う。いつでもアキちゃんを思い出せる。

 「アキちゃん、私、今日楽しい。」と言ってみる。
 アキちゃんはそれを聞いて「うん?」と首をかしげる。

 「サトルくんもいて、いっぱいアキちゃんにいじめられたけど、なんかね、痛いのも恥ずかしいのも全部気持ちよくなっちゃう。今日が終わらなければいいのに。」
 本当は帰りたくないと言いたかったがアキちゃんを困らせることはできない。ギリギリで予防線を張った。
 「メイ、それ反則。ほんっと可愛い。離したくない。」そう言ってアキちゃんは私の頭を抱え込むように抱きつく。嬉しさでほわほわしてくる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...