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言うのは恥ずかしかった。恥ずかしかったのに……!
アキちゃんは布団をぽんぽん、と叩き、「でも今日はお預け。疲れているでしょ。」と優しく言った。
正直出鼻をくじかれた気分だ。こう、超気合入れてデートに臨んだのにドタキャンされた、みたいな感じ。
「メイの本心が聞けて良かったよ。でも今日これ以上したら帰れなくなっちゃうでしょ?」とアキちゃんは言う。帰るのかー、寂しいなー、まぁ言う通りなんだけどなーと少し考えたところで、
「でもアキちゃん、まだ気持ちよくなってないし……」と、なんとか理由をこじつけて言う。
まだ一緒にいたい、この気持を分かって欲しい。
アキちゃんは苦笑いして、「俺のことよりメイ優先。ほら、休んで休んで。」と言う。
じゃあお言葉に甘えて……、と、身体の力を抜いたら、なんとも間抜けなことにお腹がなる音がした。体力を使ったせいだ。
アキちゃんが吹き出す音がする。失礼極まりない。
それでもアキちゃんははいよ、とルームサービスのメニューを差し出してくれたので嬉しかった。
布団に寝転んだまま選ぶ。どれにしようかな、と迷ったが、スタミナあるものを身体が求めていたために唐揚げ定食をお願いする。アキちゃんは食べるなぁ、と言って生姜焼き定食を選ぶ。合わせてくれるあたりが嬉しい。
まだだるい身体で起き上がり、下着を付ける。やっぱり可愛い。ほとんど自分で選んだけど、それでもアキちゃんが提案してくれたんだなぁ、と思うと頬がニヤける。
アキちゃんに「服、取って?」と言うと、「可愛いからそのままでいて?」と言われてしまった。ちくしょう、今まで可愛いとか絶対に言ってくれなかったのに今日はやけに素直だ。その素直さに免じて受け入れようではないか。
程なくして料理が到着した。ありがたく頂く。正直、冷凍食品の味がしたが、これはこれで美味しい。
アキちゃんは布団をぽんぽん、と叩き、「でも今日はお預け。疲れているでしょ。」と優しく言った。
正直出鼻をくじかれた気分だ。こう、超気合入れてデートに臨んだのにドタキャンされた、みたいな感じ。
「メイの本心が聞けて良かったよ。でも今日これ以上したら帰れなくなっちゃうでしょ?」とアキちゃんは言う。帰るのかー、寂しいなー、まぁ言う通りなんだけどなーと少し考えたところで、
「でもアキちゃん、まだ気持ちよくなってないし……」と、なんとか理由をこじつけて言う。
まだ一緒にいたい、この気持を分かって欲しい。
アキちゃんは苦笑いして、「俺のことよりメイ優先。ほら、休んで休んで。」と言う。
じゃあお言葉に甘えて……、と、身体の力を抜いたら、なんとも間抜けなことにお腹がなる音がした。体力を使ったせいだ。
アキちゃんが吹き出す音がする。失礼極まりない。
それでもアキちゃんははいよ、とルームサービスのメニューを差し出してくれたので嬉しかった。
布団に寝転んだまま選ぶ。どれにしようかな、と迷ったが、スタミナあるものを身体が求めていたために唐揚げ定食をお願いする。アキちゃんは食べるなぁ、と言って生姜焼き定食を選ぶ。合わせてくれるあたりが嬉しい。
まだだるい身体で起き上がり、下着を付ける。やっぱり可愛い。ほとんど自分で選んだけど、それでもアキちゃんが提案してくれたんだなぁ、と思うと頬がニヤける。
アキちゃんに「服、取って?」と言うと、「可愛いからそのままでいて?」と言われてしまった。ちくしょう、今まで可愛いとか絶対に言ってくれなかったのに今日はやけに素直だ。その素直さに免じて受け入れようではないか。
程なくして料理が到着した。ありがたく頂く。正直、冷凍食品の味がしたが、これはこれで美味しい。
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