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十発くらい叩かれたところで、やっと「無理、むりぃ……いたい、いたぁい……」と言うことができた。我ながら情けない声だ。
アキちゃんは「嫌がっても……やめないって……言ったでしょ?……これはお仕置き。」と、言葉の間にも一発ずつ私のお尻を叩く。無理、無理だ、こんなの。
余っている左手で必死にシーツを掴む。もう既に体制は崩れ、アキちゃんの膝に全体重を預けている。叩かれる度に足の爪先に力が入り、ギュッ……と内側に握り込んでしまう。
「いたっ、いたいっ、やだ、やだぁ……」なんて子どもみたいな声を上げてしまう。息が整う気がまったくもってしない。ひたすら暴れる。アキちゃんの膝の上から抜け出したい。でも抜け出せない。ガッチリ抑え込まれている。
バチィッッ、バチィッッ……ひたすらお尻を叩かれる。これ絶対お尻赤くなっている……!と思う。やっぱり息ができないが、顔をシーツに擦り付ける。そうでもしないと痛みで頭がいっぱいになって爆発しそうだ。じわ……と、目の端から涙が溢れる感覚がする。泣きたくて泣いている訳じゃないのに溢れてきて、再び目をギュッとつむる。
不意にアキちゃんの手の動きが止まり、そっと私のお尻を撫でた。声は出ない、出す余裕が無いがすごくゾクゾクする。撫でられたところから波のように快感が広がった。「ふわぁぁぁっ……」思わず情けない声が出てしまう。止められない。
「アキちゃんっ……、アキちゃんのバカ、痛いって言ってるじゃない……」自由な左手をシーツから離し、目元に当てる。やっぱりボロボロに泣いている。嗚咽が溢れる。アキちゃんはよしよし、と頭を撫でるようにお尻を撫でる。撫でて欲しいのはそこじゃない。頭だ。
まだお尻がジンジンする。叩かれた時みたいな衝撃は無いけど、熱を帯びており、まるで脈打っているようだ。やがて呼吸が落ち着いていき、顔を上げる。サトルくんの腿が見える。助けてほしくて思わず手を伸ばす。そうすると、目の前にサトルくんの指が差し出される。なんだろう……と思っていると唇をさわさわと触られる。反射的に目を閉じてしまう。サトルくんの指が、私の唇の間を割って口腔内に入ってくる。舌の先をなぞられ、歯の間をこじ開けられる。やがて、指は二本に増え、口の中をぐちゃぐちゃにかき回される。ヤバい、気持ちいい。
「ふぅっ……ふぅっ……」っと、声にならない声を上げていると、アキちゃんに、
「さっきまた俺のことバカって言ったよね。お仕置き中だってこと忘れているのかな?メイちゃんはよっぽど叩かれたいみたいだねぇ」と、鼻で笑われる。そうだ、さっきつい言ってはいけない言葉を言ってしまったのだ。マズい、かなりマズい状況だこれ。背筋が冷えた気がしたのに、鼻で笑われたことにちょっとキュンとしてしまう。バカは私だ。どうしようもなく。
アキちゃんは「嫌がっても……やめないって……言ったでしょ?……これはお仕置き。」と、言葉の間にも一発ずつ私のお尻を叩く。無理、無理だ、こんなの。
余っている左手で必死にシーツを掴む。もう既に体制は崩れ、アキちゃんの膝に全体重を預けている。叩かれる度に足の爪先に力が入り、ギュッ……と内側に握り込んでしまう。
「いたっ、いたいっ、やだ、やだぁ……」なんて子どもみたいな声を上げてしまう。息が整う気がまったくもってしない。ひたすら暴れる。アキちゃんの膝の上から抜け出したい。でも抜け出せない。ガッチリ抑え込まれている。
バチィッッ、バチィッッ……ひたすらお尻を叩かれる。これ絶対お尻赤くなっている……!と思う。やっぱり息ができないが、顔をシーツに擦り付ける。そうでもしないと痛みで頭がいっぱいになって爆発しそうだ。じわ……と、目の端から涙が溢れる感覚がする。泣きたくて泣いている訳じゃないのに溢れてきて、再び目をギュッとつむる。
不意にアキちゃんの手の動きが止まり、そっと私のお尻を撫でた。声は出ない、出す余裕が無いがすごくゾクゾクする。撫でられたところから波のように快感が広がった。「ふわぁぁぁっ……」思わず情けない声が出てしまう。止められない。
「アキちゃんっ……、アキちゃんのバカ、痛いって言ってるじゃない……」自由な左手をシーツから離し、目元に当てる。やっぱりボロボロに泣いている。嗚咽が溢れる。アキちゃんはよしよし、と頭を撫でるようにお尻を撫でる。撫でて欲しいのはそこじゃない。頭だ。
まだお尻がジンジンする。叩かれた時みたいな衝撃は無いけど、熱を帯びており、まるで脈打っているようだ。やがて呼吸が落ち着いていき、顔を上げる。サトルくんの腿が見える。助けてほしくて思わず手を伸ばす。そうすると、目の前にサトルくんの指が差し出される。なんだろう……と思っていると唇をさわさわと触られる。反射的に目を閉じてしまう。サトルくんの指が、私の唇の間を割って口腔内に入ってくる。舌の先をなぞられ、歯の間をこじ開けられる。やがて、指は二本に増え、口の中をぐちゃぐちゃにかき回される。ヤバい、気持ちいい。
「ふぅっ……ふぅっ……」っと、声にならない声を上げていると、アキちゃんに、
「さっきまた俺のことバカって言ったよね。お仕置き中だってこと忘れているのかな?メイちゃんはよっぽど叩かれたいみたいだねぇ」と、鼻で笑われる。そうだ、さっきつい言ってはいけない言葉を言ってしまったのだ。マズい、かなりマズい状況だこれ。背筋が冷えた気がしたのに、鼻で笑われたことにちょっとキュンとしてしまう。バカは私だ。どうしようもなく。
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