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「メイちゃん?どうしたの?さっきから何も喋ってないし、顔赤いし……震えてるよ?体調悪い?」と、ついに恐れていたことをサトルくんに聞かれてしまった。挿れたバイブは私のナカで振動を続けている。アキちゃんがニヤニヤしながらこっちを見ている。何か答えなければ。
「あっ、うん、ううん。大丈夫。久しぶりだね!こんなところでびっくりした!」と答えてみたものの、サトルくんは首をかしげて訝しげにこっちを見ている。まださっき首筋を撫でられた衝撃から立ち直っていない。そんな私に追い打ちをかけるようにアキちゃんの手が伸びてきて……、頭を撫でられる。「はあぁっ……」とまた声が漏れてしまった。その声が更に私の心を焦らせる。どうしよう、どうしよう……。
そんな私を見かねたようにアキちゃんが助け舟を出してくれた。
「メイはあれだよ。躾中。ちょっと最近反抗的だからな。」
全然助け舟になっていない。事態を悪化させている。
「躾?」と、不思議そうにサトルくんは更に首をかしげる。
私の頭を撫でていた手がそっと耳をなぞり、首筋もなぞって離れていく。それだけの刺激なのに触れたところが気持ちよくて、「んんっ……」と私はまた声を漏らしてしまった。
「これをメイの中に挿れてる。」アキちゃんはポケットの中に入れていた遠隔バイブのリモコンをサトルくんに渡す。サトルくんはそれを少し不思議そうに眺めた後、納得したような顔になった。
「なるほどなー、お前もこういうの好きだねぇ。」とサトルくんは笑う。
アキちゃんは「まぁ、そりゃな……」と言いながらも楽しそうだ。
恥ずかしい。穴があったら入りたいとはこのことだ。
サトルくんはリモコンを手のひらで転がしているうちに、どこかのスイッチを押してしまったらしい。振動が強くなる。「ひゃっ……」とまた声を漏らしてしまう。堪えずにはいられない。
「あ、ごめん、押しちゃった。」とサトルくんは言った。そろそろ止めてほしい……いやむしろこの場から逃げ出したい。なんて考えていたところで、アキちゃんは
「いいよいいよ。こっちのボタンも押してみて?」なんて言う。正直、もう限界が近い。
振動のパターンが変わる。今までずっと私のナカで震えていたソレは、ブウーン、ブウーンと一定の空白を置いて震えるようになった。空白を置き、再び震えだす度に体がビクッとなる。
「メイちゃん、大丈夫?」と、サトルくんが心配そうな顔でこっちを覗き込む。一応「大丈夫……」と反射的に答えてしまうが大丈夫なんてものではない。さっきからヤバいと思っていたがそんなものではない。かなりダメだ。大丈夫かどうか聞くくらいなら止めてくれ。
「こんなところで話すのもアレだし、俺の車行く?」とアキちゃんがサトルくんに聞く。
そうじゃない、車の中でもアレだ。ダメだ。
ちょっと待って、と言いたいが言えない。感覚がすべて下半身に集中していてそれどころじゃない。
サトルくんはちょっと迷った顔をしたが、アキちゃんの服の裾を掴んでビクビクしている私を見て、その方がいいと判断したのかもしれない。「おう。」と頷く。
「あっ、うん、ううん。大丈夫。久しぶりだね!こんなところでびっくりした!」と答えてみたものの、サトルくんは首をかしげて訝しげにこっちを見ている。まださっき首筋を撫でられた衝撃から立ち直っていない。そんな私に追い打ちをかけるようにアキちゃんの手が伸びてきて……、頭を撫でられる。「はあぁっ……」とまた声が漏れてしまった。その声が更に私の心を焦らせる。どうしよう、どうしよう……。
そんな私を見かねたようにアキちゃんが助け舟を出してくれた。
「メイはあれだよ。躾中。ちょっと最近反抗的だからな。」
全然助け舟になっていない。事態を悪化させている。
「躾?」と、不思議そうにサトルくんは更に首をかしげる。
私の頭を撫でていた手がそっと耳をなぞり、首筋もなぞって離れていく。それだけの刺激なのに触れたところが気持ちよくて、「んんっ……」と私はまた声を漏らしてしまった。
「これをメイの中に挿れてる。」アキちゃんはポケットの中に入れていた遠隔バイブのリモコンをサトルくんに渡す。サトルくんはそれを少し不思議そうに眺めた後、納得したような顔になった。
「なるほどなー、お前もこういうの好きだねぇ。」とサトルくんは笑う。
アキちゃんは「まぁ、そりゃな……」と言いながらも楽しそうだ。
恥ずかしい。穴があったら入りたいとはこのことだ。
サトルくんはリモコンを手のひらで転がしているうちに、どこかのスイッチを押してしまったらしい。振動が強くなる。「ひゃっ……」とまた声を漏らしてしまう。堪えずにはいられない。
「あ、ごめん、押しちゃった。」とサトルくんは言った。そろそろ止めてほしい……いやむしろこの場から逃げ出したい。なんて考えていたところで、アキちゃんは
「いいよいいよ。こっちのボタンも押してみて?」なんて言う。正直、もう限界が近い。
振動のパターンが変わる。今までずっと私のナカで震えていたソレは、ブウーン、ブウーンと一定の空白を置いて震えるようになった。空白を置き、再び震えだす度に体がビクッとなる。
「メイちゃん、大丈夫?」と、サトルくんが心配そうな顔でこっちを覗き込む。一応「大丈夫……」と反射的に答えてしまうが大丈夫なんてものではない。さっきからヤバいと思っていたがそんなものではない。かなりダメだ。大丈夫かどうか聞くくらいなら止めてくれ。
「こんなところで話すのもアレだし、俺の車行く?」とアキちゃんがサトルくんに聞く。
そうじゃない、車の中でもアレだ。ダメだ。
ちょっと待って、と言いたいが言えない。感覚がすべて下半身に集中していてそれどころじゃない。
サトルくんはちょっと迷った顔をしたが、アキちゃんの服の裾を掴んでビクビクしている私を見て、その方がいいと判断したのかもしれない。「おう。」と頷く。
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