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こういうさり気なくサラッとやっちゃうのが格好いいんだよなぁ、と思う。学生時代は同じ部活だったこともあって何度か部活終わりにファーストフードを一緒に食べたりしたが、普通に割り勘だった。あの時も密かにアキちゃんにときめいていたが、周りの視線を考えるととてもその気持を表に出せるような雰囲気ではなかった。アキちゃんはどう思っていたのだろうか。気になる。
駐車場に向かって歩き出すアキちゃんの背中を追う。と、そこで急にアキちゃんが振り返り、私の顔に耳を近づけた。
「食事中には酷だったから言えなかったけど……、お前、すげーメスの顔してんぞ。」
慌ててうつむいて自分の頬に手をあてる。メスの顔って……、メスの顔ってどんな顔だよ!!?とツッコみたい。恥ずかしくて体が一気に熱くなる。アキちゃんの顔を見ることができない。アキちゃんの足元を見てひたすらついていく。恥ずかしくて早くここから立ち去りたいのだ。
再びアキちゃんが急に止まる。なんだろう、と思いアキちゃんの視線を追うと、なんとなく見覚えがあるような顔をした人物がいて、その人もまたアキちゃんを見つめていた。
「千秋?」と、彼が呼び、ほぼ同時にアキちゃんも「サトル?」と尋ねる。
そうだ、サトルくんだ。高校の時、私とアキちゃんと同じ部活にいて、最終的には副部長を努めた、割と端正な顔立ちで周りの女子には結構人気があったんじゃないか、と私が勝手に予測している彼だ。
「久しぶりだなー、こっち戻ってきているとは聞いていたけど。メイちゃんもいるじゃん。」
「おー。大学の時東京で飲んで以来だから……5年振りくらいか?元気?」
なんて会話を二人でしている。
私はどうしよう、バレないかな……とドキドキしながらチラッとサトルくんとアキちゃんを交互に見る。視界の端でアキちゃんがポケットに手を入れるのが見えてドキッとする。まさかここで!?と衝撃に身を構えたが、ナカのモノは動いたりはしなかった。
「んで、メイとお付き合いしてるの?」と、ニヤニヤしながらサトルくんがこっちを見る。付き合っている訳ではないが、平日の昼間、ショッピングセンターにいるのだ。なんと説明しよう。
「んー、セフレってとこ。」とアキちゃんはありのままに答えながら手を私の首筋あて、触れるか触れないくらいの優しさで撫でる。と、同時に、私のナカのモノが震える。思わず体がビクッ……と震え、首筋の気持ちよさに「ふわぁっ……」と声を漏らしてしまった。散々焦らされていたために我慢できなかった。
サトルくんは少し驚いたように目を見開き、すぐに「よくやるなー」茶化してきた。どうしよう、一度首筋に感じた感覚が残っている。体が自分の意志に反して小刻みに震える。ヤバい。どう考えてもヤバい。
駐車場に向かって歩き出すアキちゃんの背中を追う。と、そこで急にアキちゃんが振り返り、私の顔に耳を近づけた。
「食事中には酷だったから言えなかったけど……、お前、すげーメスの顔してんぞ。」
慌ててうつむいて自分の頬に手をあてる。メスの顔って……、メスの顔ってどんな顔だよ!!?とツッコみたい。恥ずかしくて体が一気に熱くなる。アキちゃんの顔を見ることができない。アキちゃんの足元を見てひたすらついていく。恥ずかしくて早くここから立ち去りたいのだ。
再びアキちゃんが急に止まる。なんだろう、と思いアキちゃんの視線を追うと、なんとなく見覚えがあるような顔をした人物がいて、その人もまたアキちゃんを見つめていた。
「千秋?」と、彼が呼び、ほぼ同時にアキちゃんも「サトル?」と尋ねる。
そうだ、サトルくんだ。高校の時、私とアキちゃんと同じ部活にいて、最終的には副部長を努めた、割と端正な顔立ちで周りの女子には結構人気があったんじゃないか、と私が勝手に予測している彼だ。
「久しぶりだなー、こっち戻ってきているとは聞いていたけど。メイちゃんもいるじゃん。」
「おー。大学の時東京で飲んで以来だから……5年振りくらいか?元気?」
なんて会話を二人でしている。
私はどうしよう、バレないかな……とドキドキしながらチラッとサトルくんとアキちゃんを交互に見る。視界の端でアキちゃんがポケットに手を入れるのが見えてドキッとする。まさかここで!?と衝撃に身を構えたが、ナカのモノは動いたりはしなかった。
「んで、メイとお付き合いしてるの?」と、ニヤニヤしながらサトルくんがこっちを見る。付き合っている訳ではないが、平日の昼間、ショッピングセンターにいるのだ。なんと説明しよう。
「んー、セフレってとこ。」とアキちゃんはありのままに答えながら手を私の首筋あて、触れるか触れないくらいの優しさで撫でる。と、同時に、私のナカのモノが震える。思わず体がビクッ……と震え、首筋の気持ちよさに「ふわぁっ……」と声を漏らしてしまった。散々焦らされていたために我慢できなかった。
サトルくんは少し驚いたように目を見開き、すぐに「よくやるなー」茶化してきた。どうしよう、一度首筋に感じた感覚が残っている。体が自分の意志に反して小刻みに震える。ヤバい。どう考えてもヤバい。
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