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アキちゃんの言葉を蕩けた頭で理解するより早く、私の体に電撃のような快感が走り、思わず背をのけぞらせてしまう。アキちゃんがバイブのスイッチを入れたのだ。どうしようもなく体が震えてしまう。うっかり背をのけぞらせてしまったせいで、私のナカでまた違った場所に当たるのがわかる。それがまた気持ちいい。気持ちよくなってしまう。
足を閉じてもじもじと揺らし、その間で手を開いたり握ったりしながらなんとか快感を逃す。せめてもの抵抗として、アキちゃんを睨みつけてみる。
アキちゃんは「気持ちよさそうだねぇ。」とまるで他人事みたいだ。
「無理っ……こんなところで、、、スイッチ入れないでよぅ」と懇願してみたところで、
「メイちゃんは変態さんだからね。見られて気持ちよくなっちゃうもんね。」なんてことを言っている。
「聞いてないでしょ!?」と苦言を呈したところ、
「んー。聞いているよ?半分くらい。」と適当な答えが返ってくる。
会話の最中も私は体を揺らして快感から逃れようとしていたが、これは……、控えめに言ってヤバい。バイブの台座の部分は今まで意識していなかったが、丁度私の中心にある芽に当たるように設計されており、座っているために下は固定されているのもあり、そこへの振動が快感となって全身を突き抜ける。次にうっかり背をのけぞらせようなら、うっかり達してしまいそうだ、とも思う。
自分の奥から何かがじわぁ……と広がる感覚があり、また濡れてしまったことを意識させられる。最初にトイレで触ってみたときも濡れてはいたが、今はそれ以上。過去と比べても一番濡れているかもしれない。
肩からアキちゃんの手が離れるのを感じても、アキちゃんが立ち上がったのを感じても、私は前を見ることができなかった。
「メイちゃん?そろそろ行こう?」と、アキちゃんから手が差し伸べられる。
その手を取れずになんとか快感を逃そうとしている私は、アキちゃんへの文句しか口にすることができなかった。
「無理……、無理だってば……。アキちゃんのバカ、変態、鬼畜、鬼!バーカバーカ!」と。
そこで私は反抗的な態度を取ってしまったことを後悔することになる。
「んー、今日はカップルみたいに優しくしようと思っていたけどやめた。メイちゃん、この前俺の言うこと何でも聞きたい、むしろ無茶なこと命令されたいって言っていたよね?」
そう。私はこの前アキちゃんと会い、ベッドの上で蕩けさせられた時に、うっかり素直になってしまい、アキちゃんの言うことを何でも聞いてアキちゃんに喜んでもらいたいこと、そんなことをしている自分に興奮してしまうこと……をアキちゃんに漏らしてしまっていた。何があっても恥ずかしがらずにいじめてくるアキちゃんに対し、少し対抗したくなって大胆なことを言ってしまったのだ。
そのことを出されてしまっては、私が心の奥底ではこの状況に興奮してしまっていることも気持ちよくて沢山感じてしまっていることもバレているだろう。アキちゃんに一方的に私の気持ちを見透かされているようでズルい、と思う。でも仕方がない。アキちゃんはSと言われる部類で、そして私はMなのだから。
足を閉じてもじもじと揺らし、その間で手を開いたり握ったりしながらなんとか快感を逃す。せめてもの抵抗として、アキちゃんを睨みつけてみる。
アキちゃんは「気持ちよさそうだねぇ。」とまるで他人事みたいだ。
「無理っ……こんなところで、、、スイッチ入れないでよぅ」と懇願してみたところで、
「メイちゃんは変態さんだからね。見られて気持ちよくなっちゃうもんね。」なんてことを言っている。
「聞いてないでしょ!?」と苦言を呈したところ、
「んー。聞いているよ?半分くらい。」と適当な答えが返ってくる。
会話の最中も私は体を揺らして快感から逃れようとしていたが、これは……、控えめに言ってヤバい。バイブの台座の部分は今まで意識していなかったが、丁度私の中心にある芽に当たるように設計されており、座っているために下は固定されているのもあり、そこへの振動が快感となって全身を突き抜ける。次にうっかり背をのけぞらせようなら、うっかり達してしまいそうだ、とも思う。
自分の奥から何かがじわぁ……と広がる感覚があり、また濡れてしまったことを意識させられる。最初にトイレで触ってみたときも濡れてはいたが、今はそれ以上。過去と比べても一番濡れているかもしれない。
肩からアキちゃんの手が離れるのを感じても、アキちゃんが立ち上がったのを感じても、私は前を見ることができなかった。
「メイちゃん?そろそろ行こう?」と、アキちゃんから手が差し伸べられる。
その手を取れずになんとか快感を逃そうとしている私は、アキちゃんへの文句しか口にすることができなかった。
「無理……、無理だってば……。アキちゃんのバカ、変態、鬼畜、鬼!バーカバーカ!」と。
そこで私は反抗的な態度を取ってしまったことを後悔することになる。
「んー、今日はカップルみたいに優しくしようと思っていたけどやめた。メイちゃん、この前俺の言うこと何でも聞きたい、むしろ無茶なこと命令されたいって言っていたよね?」
そう。私はこの前アキちゃんと会い、ベッドの上で蕩けさせられた時に、うっかり素直になってしまい、アキちゃんの言うことを何でも聞いてアキちゃんに喜んでもらいたいこと、そんなことをしている自分に興奮してしまうこと……をアキちゃんに漏らしてしまっていた。何があっても恥ずかしがらずにいじめてくるアキちゃんに対し、少し対抗したくなって大胆なことを言ってしまったのだ。
そのことを出されてしまっては、私が心の奥底ではこの状況に興奮してしまっていることも気持ちよくて沢山感じてしまっていることもバレているだろう。アキちゃんに一方的に私の気持ちを見透かされているようでズルい、と思う。でも仕方がない。アキちゃんはSと言われる部類で、そして私はMなのだから。
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