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耳元で囁くアキちゃんはずるい、と思う。そんな声で囁かれたら、どうしても意識が声に集中してしまって、感じるのをやめられない。
更にアキちゃんは「湯あみ着の上からでも分かるくらい乳首勃たせて……、変態だね。」と言って私の胸の先を撫でる。
その声にもどうしようもなく感じてしまう。
焦って「いや、ほら、寒かったし……」と言うと、
「今はお湯の中に入ってるのに?」と言いながら先端を摘まみ上げる。
今度は唇を噛んで声を堪えた。ヤバい、このままじゃヤバい……。アキちゃんの好きなようにされてしまう。
既に私の奥は熱を持っており、どうしようもなく疼いていた。もっと触って欲しい、もっともっと身体を熱くして欲しい……。そんな考えがむくむくと湧き起こる。
考えていたことがバレないように、「……っ、変態じゃ、ないっ……!のぼせちゃうから出るよっ!」と言って、アキちゃんの拘束から逃れるようにもがく。
アキちゃんはより一層強く私を抱きしめて、「もうちょっと……」と言った。
私のお尻に硬いモノが当たって身を硬くする。
アキちゃんも興奮しているのか……と、思う。
「アキちゃんのが変態じゃん。バカ。」と言ってみる。
アキちゃんは私の耳元で、「俺、こういうのが好きみたい。」と言った。
どうやらバカと言ってしまったお咎めは無いらしい。そんなこと言われたらますます動けなくなる。
雪がまた舞ってきた。ライトに照らされてひらひらと舞い、水面に落ちて何事も無かったかのように消えてなくなる。
アキちゃんの腕の中でしばらくその景色を楽しむ。
まるで私とアキちゃんの関係のようだ、と思う。
会う度にエッチして、それが終われば何事も無かったかのように過ごす。その時間は、儚くて、短い。
ずっと一緒にいたいと思うけれど、それは叶わない。
思わず感情に浸ってしまった。私らしくもない。
アキちゃんに見つからないようにこっそりと涙を拭う。
バレてはいないようだ、よかった。
「のぼせちゃうから出るよ。」ともう一度言う。
結構お湯の温度も高いし、肌もピリピリしてきた。色々な効能がありそうだ。
アキちゃんは「うん。」と言って、私の手を引いて女湯への入口まで導いてくれた。
送ってくれる辺りが優しいじゃない、と思って見直す。
さっきのカップルも上がったようで、誰も居なくなっていた。
二人きりだし……、アキちゃんとキスしたい、と思ってしまう。
アキちゃんの様子をうかがうと、「また後で。」と言われ、あっさり背中を向けられてしまった。
舞う雪は私の身体にあたり、冷たさを残してすぐに消えてしまう。
私は女湯への扉をくぐり、再びお湯に入る。
「アキちゃんのバカ。」と小声でつぶやく。
いつもエロいことばっかりしてくるくせに、心を見透かしたような言動をするのに、本当に欲しいものは何一つくれない。
勝手にときめいて、勝手にドキドキしている自分がバカみたいだ、と思う。
何が『恋の悩みにも効能あり』だよ、効かないじゃん……と思って男湯の入り口を睨みつけて、私は脱衣所へと向かった。
更にアキちゃんは「湯あみ着の上からでも分かるくらい乳首勃たせて……、変態だね。」と言って私の胸の先を撫でる。
その声にもどうしようもなく感じてしまう。
焦って「いや、ほら、寒かったし……」と言うと、
「今はお湯の中に入ってるのに?」と言いながら先端を摘まみ上げる。
今度は唇を噛んで声を堪えた。ヤバい、このままじゃヤバい……。アキちゃんの好きなようにされてしまう。
既に私の奥は熱を持っており、どうしようもなく疼いていた。もっと触って欲しい、もっともっと身体を熱くして欲しい……。そんな考えがむくむくと湧き起こる。
考えていたことがバレないように、「……っ、変態じゃ、ないっ……!のぼせちゃうから出るよっ!」と言って、アキちゃんの拘束から逃れるようにもがく。
アキちゃんはより一層強く私を抱きしめて、「もうちょっと……」と言った。
私のお尻に硬いモノが当たって身を硬くする。
アキちゃんも興奮しているのか……と、思う。
「アキちゃんのが変態じゃん。バカ。」と言ってみる。
アキちゃんは私の耳元で、「俺、こういうのが好きみたい。」と言った。
どうやらバカと言ってしまったお咎めは無いらしい。そんなこと言われたらますます動けなくなる。
雪がまた舞ってきた。ライトに照らされてひらひらと舞い、水面に落ちて何事も無かったかのように消えてなくなる。
アキちゃんの腕の中でしばらくその景色を楽しむ。
まるで私とアキちゃんの関係のようだ、と思う。
会う度にエッチして、それが終われば何事も無かったかのように過ごす。その時間は、儚くて、短い。
ずっと一緒にいたいと思うけれど、それは叶わない。
思わず感情に浸ってしまった。私らしくもない。
アキちゃんに見つからないようにこっそりと涙を拭う。
バレてはいないようだ、よかった。
「のぼせちゃうから出るよ。」ともう一度言う。
結構お湯の温度も高いし、肌もピリピリしてきた。色々な効能がありそうだ。
アキちゃんは「うん。」と言って、私の手を引いて女湯への入口まで導いてくれた。
送ってくれる辺りが優しいじゃない、と思って見直す。
さっきのカップルも上がったようで、誰も居なくなっていた。
二人きりだし……、アキちゃんとキスしたい、と思ってしまう。
アキちゃんの様子をうかがうと、「また後で。」と言われ、あっさり背中を向けられてしまった。
舞う雪は私の身体にあたり、冷たさを残してすぐに消えてしまう。
私は女湯への扉をくぐり、再びお湯に入る。
「アキちゃんのバカ。」と小声でつぶやく。
いつもエロいことばっかりしてくるくせに、心を見透かしたような言動をするのに、本当に欲しいものは何一つくれない。
勝手にときめいて、勝手にドキドキしている自分がバカみたいだ、と思う。
何が『恋の悩みにも効能あり』だよ、効かないじゃん……と思って男湯の入り口を睨みつけて、私は脱衣所へと向かった。
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