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男湯も対して女湯と変わりが無い。それが私の第一印象だった。湯けむりであまり見えないことも、暗さも、人気が少ないことも一緒だ。
なんだか恥ずかしいのもあり、肌を撫でる風が冷たいのもあって、すぐにお湯に入る。暖かい。
よく目をこらせば岩陰に若いカップルがいる。
なんだ、みんなこっちに来ていたのか。と思う。
あまり見ちゃいけない気がして、すぐに視線を逸らす。
「遅かったな。」というアキちゃんの声がした。
慌ててキョロキョロと辺りをうかがうと、すぐ側の岩陰にアキちゃんがいた。
さっき考えていた、恋の悩みにも効能あり、について思い出してしまって思わず赤面する。
アキちゃんは私のことをどう思っているのだろうか。
アキちゃんはそんな私の悩みを知ってか知らないでか、私の手を引いてどんどん暗がりへと進んでいく。
どぎまぎしながらアキちゃんに着いていく。
急にアキちゃんの背中に抱きつきたい衝動に駆られたが、どうにか自制心を保つ。
奥まった方まで来て、アキちゃんが座ったので隣に座ろうとすると、急に抱き寄せられてドキドキした。
じゃぶ、と水の音がする。
「アキちゃん、恥ずかしい……」と言うと、
「誰も見てないよ。」と言われる。
確かに、先程のカップルとは結構な距離があるし、岩に隔てられている。それに湯けむりも結構な量で、視界も悪い。
強張らせた身体から力を抜いていく。
アキちゃんがあぐらをかいている間にちょこん、と体育座りで座るような体制になった。
アキちゃんは離さないぞ、という風に私の身体に腕を回す。
ドキドキして心拍数が高まっていくのはお湯に浸かっているせい……と思うことにした。
アキちゃんは私のうなじに顔を埋めている。
唇が触れた感覚がして、身体がビクッと跳ねる。
身体が跳ねた事によってお湯がちゃぷ……と揺れる。
私はそれを隠すように、「アキちゃん、変なことしないで……」と言った。
「変なことって?」とアキちゃんが聞き返す。
「だから、変なところ触ったり……」と言ったところで、
「何、期待してるの?」と言われてしまった。
後ろで絶対ニヤニヤ顔してるだろ、と思う。
「乳首こんなに勃たせて……、いやらしい身体だね。」と言われて乳首を擦られる。
「やだっ……」と小声で言い、胸を腕で隠すが、アキちゃんは止まらない。
「声出しちゃだめ。」と言って、私の腕をゆっくりとほどき、更に胸を触ってくる。
必死で声を我慢する。それでも身体が跳ねてしまうのは止められない。そのたびに水面に波紋が広がる。
なんだか恥ずかしいのもあり、肌を撫でる風が冷たいのもあって、すぐにお湯に入る。暖かい。
よく目をこらせば岩陰に若いカップルがいる。
なんだ、みんなこっちに来ていたのか。と思う。
あまり見ちゃいけない気がして、すぐに視線を逸らす。
「遅かったな。」というアキちゃんの声がした。
慌ててキョロキョロと辺りをうかがうと、すぐ側の岩陰にアキちゃんがいた。
さっき考えていた、恋の悩みにも効能あり、について思い出してしまって思わず赤面する。
アキちゃんは私のことをどう思っているのだろうか。
アキちゃんはそんな私の悩みを知ってか知らないでか、私の手を引いてどんどん暗がりへと進んでいく。
どぎまぎしながらアキちゃんに着いていく。
急にアキちゃんの背中に抱きつきたい衝動に駆られたが、どうにか自制心を保つ。
奥まった方まで来て、アキちゃんが座ったので隣に座ろうとすると、急に抱き寄せられてドキドキした。
じゃぶ、と水の音がする。
「アキちゃん、恥ずかしい……」と言うと、
「誰も見てないよ。」と言われる。
確かに、先程のカップルとは結構な距離があるし、岩に隔てられている。それに湯けむりも結構な量で、視界も悪い。
強張らせた身体から力を抜いていく。
アキちゃんがあぐらをかいている間にちょこん、と体育座りで座るような体制になった。
アキちゃんは離さないぞ、という風に私の身体に腕を回す。
ドキドキして心拍数が高まっていくのはお湯に浸かっているせい……と思うことにした。
アキちゃんは私のうなじに顔を埋めている。
唇が触れた感覚がして、身体がビクッと跳ねる。
身体が跳ねた事によってお湯がちゃぷ……と揺れる。
私はそれを隠すように、「アキちゃん、変なことしないで……」と言った。
「変なことって?」とアキちゃんが聞き返す。
「だから、変なところ触ったり……」と言ったところで、
「何、期待してるの?」と言われてしまった。
後ろで絶対ニヤニヤ顔してるだろ、と思う。
「乳首こんなに勃たせて……、いやらしい身体だね。」と言われて乳首を擦られる。
「やだっ……」と小声で言い、胸を腕で隠すが、アキちゃんは止まらない。
「声出しちゃだめ。」と言って、私の腕をゆっくりとほどき、更に胸を触ってくる。
必死で声を我慢する。それでも身体が跳ねてしまうのは止められない。そのたびに水面に波紋が広がる。
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