【R18】セフレとバイブを挿れたまま温泉旅行に行くはなし。

すずね

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 どれくらい時間が経っただろうか。私はただ喘いでイキ続けていた。
 視界を奪われているせいで何も分からない。時間を知ることすらできない。
 
 アキちゃんが窓を開けたのか、音がして、冷たい空気が私の頬を撫でる。そして車内のBGMを止める。
 「んひゃ……」とイキながらも身をすくめると、
 「メイちゃん、静かにしてね。」とまた言われてしまう。

 窓が開いていて、更に音楽も止められてしまった不安もあって、必死で声を抑える。
 アキちゃんは「やっぱ聞こえないか。」と呟いて窓を閉めた。

 怖くなって、「えっ、何?どしたの?」と尋ねてみると、草津メロディラインを走っているらしい。
 草津メロディライン、確か走ると草津節だったか、音楽が鳴るやつだ、と回らない頭で思い返す。
 アキちゃん曰く、今は雪が積もってて鳴らない、と。

 さっきから結構ガタゴト揺れるのは雪のせいだったか、と思う。
 やけに揺れるしスピードもゆっくりだった気がしたので、アキちゃんが私に意地悪したくてそうしているのか、それともただアキちゃんの運転が下手なのか……と失礼なことを考えていた。
 反省する。しかしイキ続けているのは道路のせいにする。振動が悪い。
 
 メロディラインを走ったということは……、確か草津はすぐそこじゃなかったっけか、と安心する。
 程なくして車は止まったので、おそるおそる「着いた……?」と聞くと、「信号待ちだよ。」言われてしまう。
 それでも街は近そうだ。

 何回イってしまったかな……と思い返して、考えるのが怖くなってそこでやめた。
 もうお仕置き二十回は確定している。アキちゃんに対して『バカ』と言ってしまったせいで。
 どうせならお仕置きを楽しむのもありかもしれない、と思うが、買ったバラ鞭の威力はまだ未知数だ。

 そろそろ喘ぐのにも疲れてきて「はーっ……、はーっ……」という呼吸しかできない。

 アキちゃんの車がゆっくりと動き、曲がり、そしてバックする。駐車場だろうか。
 やがて車は止まり、アキちゃんがエンジンを切り、そしてバイブのスイッチも切ってくれた。
 それでも私は動けずにいる。

 アキちゃんに目隠しを外してもらう。そこは白銀の世界だった。
 だいぶ大きな駐車場だ。眩しさもあり、目に涙を溜めて、外の世界を眺めるが、どうしても頭が回らない。

 アキちゃんに「メイ、なんて格好してるの。はしたないよ。」と言われて自分の姿を見下ろす。
 だらしなく脚を開き、背中は半分くらいシートからずれ落ちていた。
 あわてて姿勢を正す。

 「ま、駐車場の係の人には寝てるように見えただろうからいいけど。」とアキちゃんは言った。
 ――この姿を見られていたのか、人に。恥ずかしさが増してもじもじする。ナカに入ってるモノが思い出されて、身体がビクンと跳ねる。
 アキちゃんはそんな私を面白そうに見ている。
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