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どれくらい時間が経っただろうか。私はただ喘いでイキ続けていた。
視界を奪われているせいで何も分からない。時間を知ることすらできない。
アキちゃんが窓を開けたのか、音がして、冷たい空気が私の頬を撫でる。そして車内のBGMを止める。
「んひゃ……」とイキながらも身をすくめると、
「メイちゃん、静かにしてね。」とまた言われてしまう。
窓が開いていて、更に音楽も止められてしまった不安もあって、必死で声を抑える。
アキちゃんは「やっぱ聞こえないか。」と呟いて窓を閉めた。
怖くなって、「えっ、何?どしたの?」と尋ねてみると、草津メロディラインを走っているらしい。
草津メロディライン、確か走ると草津節だったか、音楽が鳴るやつだ、と回らない頭で思い返す。
アキちゃん曰く、今は雪が積もってて鳴らない、と。
さっきから結構ガタゴト揺れるのは雪のせいだったか、と思う。
やけに揺れるしスピードもゆっくりだった気がしたので、アキちゃんが私に意地悪したくてそうしているのか、それともただアキちゃんの運転が下手なのか……と失礼なことを考えていた。
反省する。しかしイキ続けているのは道路のせいにする。振動が悪い。
メロディラインを走ったということは……、確か草津はすぐそこじゃなかったっけか、と安心する。
程なくして車は止まったので、おそるおそる「着いた……?」と聞くと、「信号待ちだよ。」言われてしまう。
それでも街は近そうだ。
何回イってしまったかな……と思い返して、考えるのが怖くなってそこでやめた。
もうお仕置き二十回は確定している。アキちゃんに対して『バカ』と言ってしまったせいで。
どうせならお仕置きを楽しむのもありかもしれない、と思うが、買ったバラ鞭の威力はまだ未知数だ。
そろそろ喘ぐのにも疲れてきて「はーっ……、はーっ……」という呼吸しかできない。
アキちゃんの車がゆっくりと動き、曲がり、そしてバックする。駐車場だろうか。
やがて車は止まり、アキちゃんがエンジンを切り、そしてバイブのスイッチも切ってくれた。
それでも私は動けずにいる。
アキちゃんに目隠しを外してもらう。そこは白銀の世界だった。
だいぶ大きな駐車場だ。眩しさもあり、目に涙を溜めて、外の世界を眺めるが、どうしても頭が回らない。
アキちゃんに「メイ、なんて格好してるの。はしたないよ。」と言われて自分の姿を見下ろす。
だらしなく脚を開き、背中は半分くらいシートからずれ落ちていた。
あわてて姿勢を正す。
「ま、駐車場の係の人には寝てるように見えただろうからいいけど。」とアキちゃんは言った。
――この姿を見られていたのか、人に。恥ずかしさが増してもじもじする。ナカに入ってるモノが思い出されて、身体がビクンと跳ねる。
アキちゃんはそんな私を面白そうに見ている。
視界を奪われているせいで何も分からない。時間を知ることすらできない。
アキちゃんが窓を開けたのか、音がして、冷たい空気が私の頬を撫でる。そして車内のBGMを止める。
「んひゃ……」とイキながらも身をすくめると、
「メイちゃん、静かにしてね。」とまた言われてしまう。
窓が開いていて、更に音楽も止められてしまった不安もあって、必死で声を抑える。
アキちゃんは「やっぱ聞こえないか。」と呟いて窓を閉めた。
怖くなって、「えっ、何?どしたの?」と尋ねてみると、草津メロディラインを走っているらしい。
草津メロディライン、確か走ると草津節だったか、音楽が鳴るやつだ、と回らない頭で思い返す。
アキちゃん曰く、今は雪が積もってて鳴らない、と。
さっきから結構ガタゴト揺れるのは雪のせいだったか、と思う。
やけに揺れるしスピードもゆっくりだった気がしたので、アキちゃんが私に意地悪したくてそうしているのか、それともただアキちゃんの運転が下手なのか……と失礼なことを考えていた。
反省する。しかしイキ続けているのは道路のせいにする。振動が悪い。
メロディラインを走ったということは……、確か草津はすぐそこじゃなかったっけか、と安心する。
程なくして車は止まったので、おそるおそる「着いた……?」と聞くと、「信号待ちだよ。」言われてしまう。
それでも街は近そうだ。
何回イってしまったかな……と思い返して、考えるのが怖くなってそこでやめた。
もうお仕置き二十回は確定している。アキちゃんに対して『バカ』と言ってしまったせいで。
どうせならお仕置きを楽しむのもありかもしれない、と思うが、買ったバラ鞭の威力はまだ未知数だ。
そろそろ喘ぐのにも疲れてきて「はーっ……、はーっ……」という呼吸しかできない。
アキちゃんの車がゆっくりと動き、曲がり、そしてバックする。駐車場だろうか。
やがて車は止まり、アキちゃんがエンジンを切り、そしてバイブのスイッチも切ってくれた。
それでも私は動けずにいる。
アキちゃんに目隠しを外してもらう。そこは白銀の世界だった。
だいぶ大きな駐車場だ。眩しさもあり、目に涙を溜めて、外の世界を眺めるが、どうしても頭が回らない。
アキちゃんに「メイ、なんて格好してるの。はしたないよ。」と言われて自分の姿を見下ろす。
だらしなく脚を開き、背中は半分くらいシートからずれ落ちていた。
あわてて姿勢を正す。
「ま、駐車場の係の人には寝てるように見えただろうからいいけど。」とアキちゃんは言った。
――この姿を見られていたのか、人に。恥ずかしさが増してもじもじする。ナカに入ってるモノが思い出されて、身体がビクンと跳ねる。
アキちゃんはそんな私を面白そうに見ている。
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