20 / 30
第六章
黒で殺す(1)
しおりを挟む自称「ミアデュール・ウラハロルド・二藍」こと、槻南虹子。
現在、光釘高校二年生。身長162センチ。体重41キロ。血液型不明。
彼女がはじめて美術らしい美術に触れたのは、二歳のときだった。
祖父に連れられていった知り合いのギャラリーで、虹子は一枚のパステル画に釘づけになる。本人としては、自分の好きな水色が使われた可愛らしい動物の絵に食いついただけだったのだが、祖父は孫娘が幼くして早くも芸術に興味を持ったと思い込み、すぐにそのパステル画を買いあげ、さらにはあらゆる画材、美術書も買い与えた。
翌年、虹子は幼児向けの絵画教室に通い始める。
そして四歳で幼稚園に入園すると、才能の芽が出た。
県の絵画コンクールで佳作を受賞し、ときの総理大臣から賞状を受ける。受賞作は、「かさじぞう」の物語を聞き、それを絵にする、という授業で描いた絵であった。地蔵とおじいさんおばあさんとの大きさのバランスにおいて、虹子本人にとってはあまり納得のいった出来ではなかったのだが、祖父は手放しで喜んだ。
六歳になり、私立小学校へ入学した虹子は、絵画の個人レッスンを受けるようになる。この年の絵画コンクールでも当たり前のようにいくつもの作品が入賞。二年生になる直前には、デッサン画を祖父の知人のギャラリーに展示してもらい、画家デビューを飾った。
十歳の誕生日、虹子は個人的に応募した一般向けの絵画コンクールで大賞を受賞。
ただし、こっそり祖父のプロフィールで応募していたため、この受賞は祖父以外には口外しなかった。
このことがきっかけで、祖父は我が孫の才能を確信し、いっそう教育に力を入れるようになる。祖父は虹子の学校が休みになると、国内外の美術館へと彼女を連れ出し、あらゆる芸術作品に触れさせた。
そして小学五年生の夏休み、とあるギャラリーにて、虹子ははじめての個展を開催する。
虹子の好きなパステル画を中心に、水彩画、油絵、彫刻など、さまざまな作品を展示した個人展だった。
このとき、地元新聞の取材を受け、批評家からは型にはまらない子供らしい自由な色使いを絶賛される。その記事がにわかに話題を呼び、地元のテレビ局のニュースにも「日本一可愛い画家」として取りあげられ、一躍、虹子は知る人ぞ知る有名人になった。
十二歳になると、祖父の知人である芸術家らに誘われ、合同展を開催する。同時に作品集も出版され、全国放送されているニュース番組の取材も受けた。多数の新聞、雑誌からも、取材の申し込みが舞い込んだ。地元ローカル局のバラエティ番組から出演のオファーもいくつかあったが、それは祖父が断ったようだった。
もはや虹子の名を知らぬものは学校内ではいなくなり、街でもたびたび、見知らぬ大人からサインをねだられるようになった。特に小学校の校長は虹子を気に入っており、卒業式では「きみは我が校始まって以来の才女だ」と称えられたほどだ。
とにかく、幼少期の槻南虹子は、非常に忙しく、充実した芸術人生を送っていた。
虹子の頭のなかは、常にカラフルに彩られ、息を吸うのと同じくらい自然に、どれだけでも絵を描くことができた。作品を生み出せた。
資金面でも精神面でも支えてくれる祖父のおかげで、虹子はのびのびと人生を謳歌していたのだ。
しかしその後、彼女を取り巻く環境は大きく変わりはじめる。
まず、中学に入学する少し前、両親が離婚した。
虹子の親権は父が持ち、母が家から去った。母は仕事を持っており、もともと家は留守がちにしていたのだが、父が苦手だった虹子はこの状況に落胆した。自分の教育方針や、父の女性問題で両親がもめている姿をよく目撃していたので、離婚に対して驚きはしなかったが、やはり悲しく、大人たちの都合に自分がまきこまれることを腹立だしくも思った。
そして中学一年の夏、祖父が永眠した。
それは、虹子にとって大変な衝撃だった。
両親が家にいなくても、近所に住む祖父がいつも一緒にいてくれた。多忙な虹子は特定の友人がいなかったが、祖父さえいれば、毎日が楽しかった。
自分の才能を見出し、支えてくれたのも祖父だった。
絵を描きあげると、虹子はいつも一番に祖父に見せにいっていた。そしてかならず、祖父は褒めてくれた。
そんな祖父が、もういない。
虹子はすべてに対して無気力になり、あれほど没頭していた絵を描くこともできなくなった。
祖父の知人のギャラリー店主や、親交のあった芸術家が「活動を支援する」と声をかけてくれたのだが、虹子はそれを断った。
赤も、青も、黄色も、すべて黒に見える。
とても絵など描ける状態ではない。
誰とも顔を合わせたくない思いで、庭の隅にあった物置小屋を自らの家とし、ひっそりとそこで暮らし始めたのもこのころだ。
このころの虹子は、祖父をなくした喪失感に、すべてがのみ込まれていた。
かろうじて学校には通っていたが、絵画の個人レッスンは勝手にやめ、金輪際、芸術から身を引こうと決めた。
それでも、学校にいけば「美術の授業」が存在する。
授業中、教師やクラスメイトは、代わる代わる、身近な有名人である虹子の作品をのぞきにきた。
虹子の描いた絵を見たものはみな、「うまい」「さすが画家」などと口々に彼女を褒めたのだが、虹子にはそれが不愉快だった。
いまの自分は、教師に指示された教科書通りのものを描いているだけだ。
内から湧いてくるアイディアなど、なにもない。
画面から溢れる楽しさなど、まるでない。
それなのに、なにが「さすが」なのか。
みんな、バカなんじゃないのか。
虹子はどんなに褒められても、いっさい、誰とも口をきかなかった。
次第に、クラスメイト達はそんな虹子と一線を引くようになる。
クラスでは居心地が悪く、美術の授業に出席するのも苦痛だったが、虹子は学校だけは休まなかった。休みたいのはやまやまだ。しかし、自分が休めば、きっと世間のやつらは「友達がいないから、孤独に負けて引きこもった」と思うに決まっている。
なにかに負ける、ということが、虹子の一番嫌いなことだ。幼少期、自分が一番であることが当然、という恵まれた環境で育った彼女は、とてもプライドが高かった。そのプライドの高さゆえ、虹子は中学一年生の終わり、皆勤賞を貰った。
ときが経ち、中学二年の冬になると、虹子は少しだけ、気持ちの安定を多少取り戻していた。
相変わらず友人はおらず、クラスでは浮いた存在だったが、あからさまないじめを受けているわけでもなく、孤独な日々をただ淡々と過ごすようになっていたのだ。
そうなってはじめて、「もし、いまの自分を祖父が見たら、悲しむかもしれない」という思いが心によぎる。
祖父は、絵を描いている、なにかを作っているあたしが好きだった。
あれだけ支えられ、応援してもらったのに、いまのあたしはなにをしているんだ。
あたしはこの程度の人間なのか。
いや、そんなはずはない。
じゃあもう一度、なにか描いてみようか……。
そう思ったが、躊躇した。
このころすでに、虹子は自分の才能の枯渇に気がついていたのだ。
そこで、改めて新しく作品を描く前に、授業で描いた絵を、こっそりコンクールに送ってみようと思い立つ。
応募には、いまの実力が知りたい、という理由もあった。
結果は選外だった。
学校の課題なんて、本気を出して描いたわけじゃないから、当然よ。
そんな言い訳を用意してはいたが、思った以上にショックは大きく、虹子のプライドは砕け散った。
まさか、本当に自分は凡才なのか。
そんな自覚に、恐怖を感じた。
思えば、はじめからあたしは人真似をしていただけではないのか。
二歳で捕われたあのパステル画に、ずっと傾倒していただけなんじゃないのか。
そんな思いが渦巻き、愕然とする。
前向きになりかけた気持ちはすっかりしぼみ、カンヴァスに向かうことはやめてしまった。
中学三年になり、進路を決める時期になると、虹子は父親から留学を進められた。
そのころの父は、まもなく再婚を控え、近年まれに見るほど上機嫌だった。
虹子は、そんな父に「あたしを追いだしたいのか」と問う。
すると、父の答えはこうだった。
「おまえは、じいさんの金とコネのおかげで、画家ごっこができていたんだぞ。でも、もうじいさんはいないんだ。絵なんか描いたって、どうせ前のように注目をあびることなんてできないんだから、意味もないだろう。だから、じいさんや絵のことなんて忘れて、一度外に出てみたらどうだ」
このとき、虹子ははじめて、明確な殺意というものを覚えた。
絶望の谷間で、負の感情のすべてが父へと向かう。
この出来事が、虹子が光釘高校を受験する志望動機となった。
付属高校への進学をやめ、平凡な公立高校に通うことで、ブランド志向が強い父親の鼻を明かそうと考えたのである。様々な面を考慮して、県内に数ある公立校のなかから選んだのは、普通科しかなく、家からやや遠い光釘高校だった。美術科のある学校は、どうしても嫌だった。
美術とは関係の薄いの光釘高校に通いながら、密かに牙を研ぎ、もう一度画家として世間に認められ、父親を見返してやる。
そう決めた虹子は、その日久々にカンヴァスに向かった。
大嫌いな父親の言葉が、皮肉にも消えかけていたの虹子の情熱に火をつけたのだ。
だが、その日から、虹子は苦しんだ。
見返したい。認められたい。
そんな思いが気を焦らせ、思うように絵が描けない。
もっと、奇抜なもののほうががいいだろうか。それとも、もっとありきたりなほうが世間に好まれるだろうか……。
幼少期には思いもしなかった悩みが、浮かんでは消える。
絵を描き始めては、途中でやめてカンヴァスを塗りつぶす。そんなことを繰り返しながら、膨大な時間を消費するばかりだ。
結局、虹子は祖父が亡くなった中学一年の夏以降、授業以外では一作も作品を仕上げることはできなかった。
一方、受験は順調だった。父は新しい妻に夢中で、娘の三者懇談にも参加すらしようとしない。これ幸い、と、虹子はなんでも自分で受験に関する手続きを進めた。
成績が優秀だった虹子は、思いどおり試験に合格し、翌年から光釘高校に通い始める。
父は入学式から数日後に、ようやく娘の進学先を知って激怒した。しかしいまさら怒ったところで、もう手遅れである。
軽く父親の鼻を明かし、虹子は清々しい気分で学校生活を過ごしていた。
光釘高校の生徒及び教師たちのなかには、「あなた、昔テレビに出てた画家でしょ?」などと言うものは誰もいない。
思えば、あれから四年も経っているのだ。
小、中学校の同級生たちは、虹子の過去を当然知っていたが、ここは虹子にとって未知の世界である。小、中学校時代の同級生もいなければ、地元の知り合いもいない。自分の背後に、過去を見るものはいない。それが本当に嬉しかった。
虹子は友人を作ろうとはせず、相変わらず孤独ではあったが、それでも久しぶりに心の安息を得たのである。
そんなある日、「新入生への部活動紹介」というイベントが学校で行われた。これはその名のとおり、光釘高校に存在する全部活動を、新入生に紹介するというものである。
体育館で、順に各部活が紹介されていく。そして、美術部の番になった。
部長と思わしき地味な女子生徒が、「自由で、フレンドリーな部活です。のんびり、楽しみましょう」と話すようすを見て、虹子の心が動く。
虹子の制作活動は、ずっといき詰っている。
活動は、ずっとひとりきりだ。
良いも悪いも、自分の判断のみに頼るしかできないというのに、気持ちのぶれている自己判断は、基準を見失っている。
部活に入れば、顧問がいる。
たとえどんな人間が顧問であれ、美術教師となれば、少なからず美術に通じているはずだ。他人に批評されるのは好きではないが、多少の判断材料になるかもしれない。
部活、というのも、ちょうどいい感じがする。
絵画教室や個人レッスンとなると、正直まだ怖い。教室は特に、美術大学などを目指すものたちの集まりだ。もし、そこでのレベルに自分がついていけないと思い知ったら、立ち直れないかもしれない。
しかし、自由でのんびりした部活程度なら、気楽に始められそうだ。
それに絵を描くことを再開して以来、誰かに褒められたいという欲求が常にある。
この際、戯言でも、お世辞でもいい。あたしの創作物を、「落ちぶれた画家」というフィルターを通さずに見てくれれば、それでいい。
誰かに、褒められたい。自分はやはり才能があるのだと、自己満足したい。
新生活という環境にも後押しされ、虹子は思い切って、美術部に入部を決めた。
だが、この判断が地獄への第一歩だったのである。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無敵のイエスマン
春海
青春
主人公の赤崎智也は、イエスマンを貫いて人間関係を完璧に築き上げ、他生徒の誰からも敵視されることなく高校生活を送っていた。敵がいない、敵無し、つまり無敵のイエスマンだ。赤崎は小学生の頃に、いじめられていた初恋の女の子をかばったことで、代わりに自分がいじめられ、二度とあんな目に遭いたくないと思い、無敵のイエスマンという人格を作り上げた。しかし、赤崎は自分がかばった女の子と再会し、彼女は赤崎の人格を変えようとする。そして、赤崎と彼女の勝負が始まる。赤崎が無敵のイエスマンを続けられるか、彼女が無敵のイエスマンである赤崎を変えられるか。これは、無敵のイエスマンの悲哀と恋と救いの物語。
瞬間、青く燃ゆ
葛城騰成
ライト文芸
ストーカーに刺殺され、最愛の彼女である相場夏南(あいばかなん)を失った春野律(はるのりつ)は、彼女の死を境に、他人の感情が顔の周りに色となって見える病、色視症(しきししょう)を患ってしまう。
時が経ち、夏南の一周忌を二ヶ月後に控えた4月がやって来た。高校三年生に進級した春野の元に、一年生である市川麻友(いちかわまゆ)が訪ねてきた。色視症により、他人の顔が見えないことを悩んでいた春野は、市川の顔が見えることに衝撃を受ける。
どうして? どうして彼女だけ見えるんだ?
狼狽する春野に畳み掛けるように、市川がストーカーの被害に遭っていることを告げる。
春野は、夏南を守れなかったという罪の意識と、市川の顔が見える理由を知りたいという思いから、彼女と関わることを決意する。
やがて、ストーカーの顔色が黒へと至った時、全ての真実が顔を覗かせる。
第5回ライト文芸大賞 青春賞 受賞作
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる