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第四章
こんなはずでは(3)
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「……犬か」
「ウラハさんです」
二つに結った髪を描いたはずの部分が、ウラハには犬の垂れた耳に見えたらしい。ルチカの描いたウラハの顔は、輪郭の半円の線もゆがみ、目や鼻や口が全て丸、という幼児性の感じられる作品だった。
「実は、中学のときずっと美術2だったんです。やっぱり、才能ないですね」
ルチカはうつむいて、はにかんだ。
「……そんなことないでしょ」
ウラハの声に、ルチカはふたたび顔をあげる。
「美術とか芸術とかって、表現者と誰かの感性が合えば、作品を誰かが認めてくれれば……自分が自分でいいと思えば、それで成り立つような、自由なもんなんじゃないの? いいも悪いも、気の持ちよう、でしょ」
伏し目がちに、ウラハは足もとに転がったドライヤーを軽く蹴った。
ルチカは、ウラハが自論を語っただけだと分かってはいた。けれど、自分が励まされたような気分になり、顔がほころぶ。
「……そういうものですか」
「その犬も、かわいいげのある額に入れて、どっかの雑貨屋に置いといたら、物ズキが買ってくれるかもしれないわよ」
「えっ。これを、ですか?」
「ちょっと、かして」
ウラハはルチカの手からスケッチブックを奪うと、部屋の奥にいき、ガラスケースの中から、いくつかのハードパステルを取り出した。戻ってくると、スケッチブックからルチカが絵をかいたページを破り取り、机の上に置く。
ルチカは床に転がった日用品をよけながら駆けより、横からのぞき込んだ。
迷いなく動く、ウラハの指。
オレンジ色のパステルで、ストライプを描くように、荒い線が重ねられていく。
ルチカはちらりと視線をあげ、そっとウラハの表情をうかがった。
彼女の眉も目尻もさがり、口もとが緩んでいる。
「わたしはいま、流れているこの時間を、楽しみで費やしているの」
そう語りかけるような表情だ。
ウラハがはじめて自分に見せた柔らかな笑顔に、見惚れる。
かたん、と音がした。
ウラハが机の上にオレンジのパステルを置いた音だ。
細く、白い指さきが、オレンジに染まっている。
濃く色づいた先端から、グラデーションとなって色が薄れていく。肌との境目は馴染むようにぼやけ、そのさまは頬に残る涙のあとに似ていた。
きれいだな……。
ルチカの頭が、くらりとする。高ぶっていく自分の鼓動を胸に感じる。
ウラハはスケッチブックの白紙のページに、黄色のパステルを塗りつけた。粉状になったパステルを中指ですくい取り、ルチカの描いた犬のようなウラハのまわりに、くるくると小さな円を描いていく。
繊細に、柔らかく、指が滑る。
紙を撫でるその仕草が、十五歳のルチカには、なんとも艶めかしく見えた。
からだの中心が、ぞわりとする。
こんなふうに優しく、僕もこのひとの指に触れられたい。
思考が、よからぬ方向へと傾いていく。
引き込まれるように、ウラハに顔を近づける。
「……できた!」
勢いよく、ウラハが顔をあげた。ごん、という鈍い音がする。出来上がった絵を持ちあげたウラハの左手が、ルチカのあごに直撃した音だった。
「……いった! あんた、なにやってんのよ!」
「す、すみません……」
ルチカはあごを押さえて、からだを縮めた。
制作活動中の彼女に対し、よからぬことを考えてしまったばちがあたったような気がして、顔が熱くなる。
まったく、とつぶやきながらウラハはルチカに完成した絵を見せた。
「……ほら。なんとなく、それらしく見えるでしょ。殴りたくなるくらい平凡だけど」
ルチカが描いたウラハの似顔絵の背景に、幅の太い縦縞が足され、さらに水玉模様がちりばめられている。
色合いも明るく、ポップなイラスト風に仕上がった。
「わあ……! 可愛くなりましたね」
ルチカは目を輝かせ、笑みをこぼす。
「僕の描いたウラハさんも、嬉しそうに見えます」
さっきまでは、どくとなくさみしげだった、歪な線の似顔絵。それが、ウラハの手が加わることで、見ているこちらの気分まで明るくなるような絵になった。
特別なひとと自分が、ひとつになるという喜び。
それが、嬉しくてならない。
イラストも、彼女も、ふたりを取り巻くこの空気そのものも、すべてが愛しく思える。
「……これ、遺作にしようかな」
ウラハの言葉に、ルチカが反応する。
「え?」
「みんな驚くわよ。犬じゃなくて、人間かよ、って」
「あ……そ、それは確かに……」
ウラハは息を吐き、頭を横に振った。
「ばか、嘘に決まってるでしょ。あたしの作りたいのは、そんなんじゃないから」
「……あの、じゃあこれ、もらってもいいですか? 僕の遺作になるかもしれないので」
「え?」
「僕はこのさき、自発的にまともな絵を描くことなんてきっとないですから」
一瞬目を見開いたあと、あっそう、と言ってウラハは笑った。両手に持った絵を抱きしめるように胸に引きよせ、身をよじる。
「だめ。これはあたしの。ここまで仕上げたのはあたしなんだから、あたしのものでしょ」
「えっ……そういうものなんですか? 僕も欲しいです……」
「だめ」
「ジャンケン、じゃ、だめですか? 」
「嫌だってば。画材もあたしのなんだから、あたしのなの!」
ウラハはイラストの描かれた紙を、机の引き出しにしまい込んだ。
一緒に描いた絵を貰えなかったのは残念に思ったが、ルチカは笑っていた。
楽しい。
こんな楽しい気分になったことは、ずっとなかった。
これまで、休み時間に談笑する友人同士を見ては、うらやむのが常だった。
そんな自分がいま、ウラハさんと話をして、笑っている。
ウラハさんも、笑った。本当に楽しい。
これはもしかして、仲良くなれているのではないだろうか。
嬉しくて、楽しくて、口もとがしまらない。
「僕、ウラハさんの遺作ができるのが楽しみです」
「……わかってる。白い涙の理由が知りたいんでしょ」
「あ……はい。そうです。そうですけど、それだけじゃなくて……僕、はじめは白い涙の理由が知りたいっていうのと、一緒にいたいっていう気持ちで助手になりました。だけど、今日はじめてウラハさんの絵を見て感激したんです。ウラハさんなら、きっとすごい遺作ができるんだろうなあって、なんだか僕も、わくわくしてきました」
両手を軽く握り、真っ直ぐにウラハの目を見つめる。
ウラハは怪訝そうな顔で、視線を落とした。
「……そんなに持ちあげたって、助手の待遇はなにも変わらないわよ」
「持ちあげてなんてないです。ほんとに僕、ウラハさんの作ったものがもっと見たいんです。絵もすごくきれいだったし、僕の下手な絵でも可愛くしてくれたし、描いてるときのウラハさんも、楽しそうだったから……」
ウラハの表情が引きしまる。
「……なによ、わかったようなこと言って……描いてるとこなんて、いま、ちょっと見ただけじゃない」
「前にも一度、美術室で見たことがありますよ。あ、でもあのときは……」
そういえば、あのときと今日では、ずいぶんウラハさんの雰囲気が違っている。
あのときは自分の気分が高揚していたので、正直はっきりとは覚えていない。けれど、あのときのウラハさんはもっと冷たい、ぎらぎらとした恐ろしげな目つきだったような……。
ルチカは疑問を抱いた。同じ「絵を描く」という行動なのに、ウラハさんのなかでなにがどう違い、表情を変えているのだろう。
「……あのときは……どんな絵を描いてたんですか?」
「あんたには関係ないでしょ!」
ウラハは瞬時にルチカの質問を跳ね返した。
「ウラハさんです」
二つに結った髪を描いたはずの部分が、ウラハには犬の垂れた耳に見えたらしい。ルチカの描いたウラハの顔は、輪郭の半円の線もゆがみ、目や鼻や口が全て丸、という幼児性の感じられる作品だった。
「実は、中学のときずっと美術2だったんです。やっぱり、才能ないですね」
ルチカはうつむいて、はにかんだ。
「……そんなことないでしょ」
ウラハの声に、ルチカはふたたび顔をあげる。
「美術とか芸術とかって、表現者と誰かの感性が合えば、作品を誰かが認めてくれれば……自分が自分でいいと思えば、それで成り立つような、自由なもんなんじゃないの? いいも悪いも、気の持ちよう、でしょ」
伏し目がちに、ウラハは足もとに転がったドライヤーを軽く蹴った。
ルチカは、ウラハが自論を語っただけだと分かってはいた。けれど、自分が励まされたような気分になり、顔がほころぶ。
「……そういうものですか」
「その犬も、かわいいげのある額に入れて、どっかの雑貨屋に置いといたら、物ズキが買ってくれるかもしれないわよ」
「えっ。これを、ですか?」
「ちょっと、かして」
ウラハはルチカの手からスケッチブックを奪うと、部屋の奥にいき、ガラスケースの中から、いくつかのハードパステルを取り出した。戻ってくると、スケッチブックからルチカが絵をかいたページを破り取り、机の上に置く。
ルチカは床に転がった日用品をよけながら駆けより、横からのぞき込んだ。
迷いなく動く、ウラハの指。
オレンジ色のパステルで、ストライプを描くように、荒い線が重ねられていく。
ルチカはちらりと視線をあげ、そっとウラハの表情をうかがった。
彼女の眉も目尻もさがり、口もとが緩んでいる。
「わたしはいま、流れているこの時間を、楽しみで費やしているの」
そう語りかけるような表情だ。
ウラハがはじめて自分に見せた柔らかな笑顔に、見惚れる。
かたん、と音がした。
ウラハが机の上にオレンジのパステルを置いた音だ。
細く、白い指さきが、オレンジに染まっている。
濃く色づいた先端から、グラデーションとなって色が薄れていく。肌との境目は馴染むようにぼやけ、そのさまは頬に残る涙のあとに似ていた。
きれいだな……。
ルチカの頭が、くらりとする。高ぶっていく自分の鼓動を胸に感じる。
ウラハはスケッチブックの白紙のページに、黄色のパステルを塗りつけた。粉状になったパステルを中指ですくい取り、ルチカの描いた犬のようなウラハのまわりに、くるくると小さな円を描いていく。
繊細に、柔らかく、指が滑る。
紙を撫でるその仕草が、十五歳のルチカには、なんとも艶めかしく見えた。
からだの中心が、ぞわりとする。
こんなふうに優しく、僕もこのひとの指に触れられたい。
思考が、よからぬ方向へと傾いていく。
引き込まれるように、ウラハに顔を近づける。
「……できた!」
勢いよく、ウラハが顔をあげた。ごん、という鈍い音がする。出来上がった絵を持ちあげたウラハの左手が、ルチカのあごに直撃した音だった。
「……いった! あんた、なにやってんのよ!」
「す、すみません……」
ルチカはあごを押さえて、からだを縮めた。
制作活動中の彼女に対し、よからぬことを考えてしまったばちがあたったような気がして、顔が熱くなる。
まったく、とつぶやきながらウラハはルチカに完成した絵を見せた。
「……ほら。なんとなく、それらしく見えるでしょ。殴りたくなるくらい平凡だけど」
ルチカが描いたウラハの似顔絵の背景に、幅の太い縦縞が足され、さらに水玉模様がちりばめられている。
色合いも明るく、ポップなイラスト風に仕上がった。
「わあ……! 可愛くなりましたね」
ルチカは目を輝かせ、笑みをこぼす。
「僕の描いたウラハさんも、嬉しそうに見えます」
さっきまでは、どくとなくさみしげだった、歪な線の似顔絵。それが、ウラハの手が加わることで、見ているこちらの気分まで明るくなるような絵になった。
特別なひとと自分が、ひとつになるという喜び。
それが、嬉しくてならない。
イラストも、彼女も、ふたりを取り巻くこの空気そのものも、すべてが愛しく思える。
「……これ、遺作にしようかな」
ウラハの言葉に、ルチカが反応する。
「え?」
「みんな驚くわよ。犬じゃなくて、人間かよ、って」
「あ……そ、それは確かに……」
ウラハは息を吐き、頭を横に振った。
「ばか、嘘に決まってるでしょ。あたしの作りたいのは、そんなんじゃないから」
「……あの、じゃあこれ、もらってもいいですか? 僕の遺作になるかもしれないので」
「え?」
「僕はこのさき、自発的にまともな絵を描くことなんてきっとないですから」
一瞬目を見開いたあと、あっそう、と言ってウラハは笑った。両手に持った絵を抱きしめるように胸に引きよせ、身をよじる。
「だめ。これはあたしの。ここまで仕上げたのはあたしなんだから、あたしのものでしょ」
「えっ……そういうものなんですか? 僕も欲しいです……」
「だめ」
「ジャンケン、じゃ、だめですか? 」
「嫌だってば。画材もあたしのなんだから、あたしのなの!」
ウラハはイラストの描かれた紙を、机の引き出しにしまい込んだ。
一緒に描いた絵を貰えなかったのは残念に思ったが、ルチカは笑っていた。
楽しい。
こんな楽しい気分になったことは、ずっとなかった。
これまで、休み時間に談笑する友人同士を見ては、うらやむのが常だった。
そんな自分がいま、ウラハさんと話をして、笑っている。
ウラハさんも、笑った。本当に楽しい。
これはもしかして、仲良くなれているのではないだろうか。
嬉しくて、楽しくて、口もとがしまらない。
「僕、ウラハさんの遺作ができるのが楽しみです」
「……わかってる。白い涙の理由が知りたいんでしょ」
「あ……はい。そうです。そうですけど、それだけじゃなくて……僕、はじめは白い涙の理由が知りたいっていうのと、一緒にいたいっていう気持ちで助手になりました。だけど、今日はじめてウラハさんの絵を見て感激したんです。ウラハさんなら、きっとすごい遺作ができるんだろうなあって、なんだか僕も、わくわくしてきました」
両手を軽く握り、真っ直ぐにウラハの目を見つめる。
ウラハは怪訝そうな顔で、視線を落とした。
「……そんなに持ちあげたって、助手の待遇はなにも変わらないわよ」
「持ちあげてなんてないです。ほんとに僕、ウラハさんの作ったものがもっと見たいんです。絵もすごくきれいだったし、僕の下手な絵でも可愛くしてくれたし、描いてるときのウラハさんも、楽しそうだったから……」
ウラハの表情が引きしまる。
「……なによ、わかったようなこと言って……描いてるとこなんて、いま、ちょっと見ただけじゃない」
「前にも一度、美術室で見たことがありますよ。あ、でもあのときは……」
そういえば、あのときと今日では、ずいぶんウラハさんの雰囲気が違っている。
あのときは自分の気分が高揚していたので、正直はっきりとは覚えていない。けれど、あのときのウラハさんはもっと冷たい、ぎらぎらとした恐ろしげな目つきだったような……。
ルチカは疑問を抱いた。同じ「絵を描く」という行動なのに、ウラハさんのなかでなにがどう違い、表情を変えているのだろう。
「……あのときは……どんな絵を描いてたんですか?」
「あんたには関係ないでしょ!」
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