47 / 52
第9章
ラブ イズ オール(5)
しおりを挟む
「エミルドをたぶらかす、このガルドに減らず口を叩く、魔法が使える……今分かったの。ガルドにとってこの世で一番目障りなのはお前――マトリ・シュマイルズなの。お前だけは絶対に殺してやるの。ガルドの魔魂で、酷い死に様にしてやるの……!」
腕を突き出した悪魔女は、手のひらをこちらに向けて重ねる。その中央に、光の球体が生まれた。あたしの顔一つ分ほどの大きさだ。中心は赤く、外側になるにつれ、黒みがかっていく。
「シロクさん、あたしの後ろから動かないで!」
あたしは足を開き、腕に、手に力を入れた。
悪魔女は今、「ガルドの魔魂」とわざわざ言った。ということは、ナナシの物ではなく、扱い慣れていて相性もいい自分の魔魂を使って攻撃してくる。レオッカの話を参考にするならば、これまでよりも強力な魔力で、本気で殺しにいくぞという宣言がされたのだと思う。
――耐えてみせる。
その本気に。その狂気に、耐えてみせる。耐えなければ、魔力をもらった意味がない……!
「消し飛べばいいの…………っ!」
悪魔女の声と共に、殺意は放たれた。空を裂き、風を鳴かせながら、一直線にあたしを目がけ――
バギャァァァァァァァァァァァンッ!
バリアと衝突し、耳が破裂しそうな爆音を上げた。強い圧力に押され、足が地面に沈む。
「ぐっ……う、ううっ……!」
おかしい。
これまでとは違う。弾けない。光の弾はあたしの張った防御膜にくっつき、止まっている。そのまま、ぐんぐんと膨張し、直径があっという間にあたしの背丈を追い越していく。
あたしは背中を丸め、前傾姿勢になった。経験なんてないけれど、走って来る大きなトラックを押し返しているような重みだ。
息が切れる。肩が外れそうに痛い。
「マトリ、手の幅を広げるんだ! 指をもっと開け!」
「は……はいっ……!」
遠くで聞こえる大魔法使いの助言に、あたしは叫ぶように返事をして言う通りにした。
ふっと、圧が軽くなる。
でもそれは一瞬だった。光はバチバチと声を発しながら成長を続け、再び重みが増していく。
ぎし、ぎし、ぎしっ……!
悲鳴をあげているのはバリアではない。あたしの腕だ。足元は、くるぶしまで地にめり込んでいる。目尻が熱い。泣いているのかもしれない。
折れる、折れる、折れるっ……!
がたがたと両腕がふるえ出す。その手首を、大きな手に掴まれた。後退する身体が行き止まる。
首を曲げられず、後ろは見えない。
でも分かる。黒衣を纏ったこのたくましい腕は、シロクさんの物だ。背後から抱きかかえるように、シロクさんがあたしの身体を支えている。
「う、うっ……うっ……」
やっぱりあたしは泣いていた。しゃくりあげ、彼の名前すら呼べない。どこが痛いか分からないくらい、身体のあちこちが痛い。少しでも動けば、今にも砕けてしまいそうだ。
「マトリ! 魔法は、気持ちも大事だ! 愛する者のことを考えろ! きっと強くなる! オレはそう信じてきた!」
降ってきた愛おしい声に、あたしは大きく息を吸って吐き、止めた。
愛する、者――
これまで出会った色んなひとの顔が、頭の中一杯に、一斉に浮かぶ。家族。センパイ。友達。ナナシ。シロクさん。レオッカ。みんな、みんな……もちろん、エミルドさんもだ。
そして――あたし。
あたしだって、こんな形で死にたくない。いや、死んでたまるか。あたしはまだ、自分の人生に納得できてない。夢もつかめず、何もないままで消えたくなんてない。
それに形はどうであれ、こうしてエミルドさんにも会えた。死んでる場合じゃない。
そうだ、あたしの可能性は、無限。ですよね、エミルドさん……!
指に力を込め直した途端、あたしの魔法の膜が、ぱっと色を濃くした。
巨大な閃光弾の発する火花の向こうに、ぼんやりと悪魔女が見える。あざ笑う口が、「ハァァァッ!」と気合を吐く。
光の弾もまた、悪魔女の気持ちに答えた。あたしより、悪魔女の方が気持ちが強かったなんて思わない。だけど――膨れ上がったそれは、容赦なく魔魂を持たない魔法使いを潰しにかかった。
ボ、と燃える音を出して色が変わる。その瞬間とてつもない熱気に襲われ、あたしの瞼は勝手に閉じた。例えるなら、目の前に火を突き付けられたような熱だ。苦しくて、顎が上がる。圧し掛かる圧力も増していく。
「もうやめろ、ガルド! 感情の行き場がないなら、オレに当たればいい! 光線でも魔法弾でも、なんでも撃たせてやる! これ以上みんなに手を出すな!」
エミルドさんの絶叫にも、悪魔女は手を緩めなかった。
熱い。痛い。早く離れなければ、溶けて、焼けてしまう。
でも負けたくない。
負けたく……ない、のに……
「っ……くっ……あ、あ、あ、あ、あっ…………うああッ……!」
シロクさんに全てを預けるように、とうとうあたしは仰け反って倒れた。ぱたん、と力なく、重い手が下がる。重くて、重くて……もう動かせない。
ああ、魔法が……あたしの魔法が、消え……
言葉を発する前の呼吸の音が、耳元で聞こえる。
「……………!」
シロクさんが何かを言った気がした。エミルドさんの声も聞こえた気がする。しかしそれは、凄まじい轟音に全てかき消された。
ドォォォォォォォォォン、パアァンッ!
ザザザザザザザザザザザザザザザザッ…………!
……………。
不気味な静寂が訪れ、嘘のように熱さが消える。そして……
あたしはまだ、生きている。
土の匂いに気が付き、閉じきった瞼をこじ開けて足元を見た。
つま先から少し前方の芝生が剥げている。そこから右方向、数メートルに渡って芝生は筋状にえぐれ、その先に土塊があった。
風が吹き、その一部がさっとそよぐ。
あたしは気を失いそうになった。
そよいだのは、見覚えのあるコートに付いたファーだ。土塊と化していたのは、土にまみれ、身体を曲げて小さく倒れているレオッカだった。
何が起きたのか、この目では見ていない。でも、なんでこうなったのかは明白だ。
また、守られた。あたしが守らなくちゃいけなかったのに……。
駆け寄ることも、声をかけることもできず、ただ傷んだ身体のしもべとなって朦朧とする。
前方から、ずざ、と音がした。悪魔女が地上に降りた音らしい。レオッカを見るあたしの視界の端に、白い慰霊碑がある。そこへ上から、強いコントラストをもたらす紫の物体が現れた。
悪魔女は何度も呼吸をし、蒼白した顔で歯噛みする。片手でこちらに向かってバリアを張り、もう片方の手で胸を押さえた。
動けないあたしの身体が、後ろにゆっくりと傾きはじめる。そのまま、仰向けに地面に寝かされた。傍らを、シロクさんの二本の足が通りすぎていく。傷を負っているとは思えないほど、しっかりした足取りだ。大きな背中はどんどん遠のいて……あたしの視界から消えた。
天を向いたあたしの目に映るのは、空ばかりだ。瞼も半分以上閉じている。エミルドさんが捕われている檻ですら、霞んで形を判断できない。
耳に入ってくるのは、金属のぶつかる音。破裂音。何かがぶつかるような衝撃音……。
エミルドさんが「シロク……!」と叫んだ。
あたしは横たわったまま、なんとか首を曲げようと試みる。無理やり倒すことはできたけれど、痛みが身体中を突き抜け、それ以上どうすることもできなかった。
腕を突き出した悪魔女は、手のひらをこちらに向けて重ねる。その中央に、光の球体が生まれた。あたしの顔一つ分ほどの大きさだ。中心は赤く、外側になるにつれ、黒みがかっていく。
「シロクさん、あたしの後ろから動かないで!」
あたしは足を開き、腕に、手に力を入れた。
悪魔女は今、「ガルドの魔魂」とわざわざ言った。ということは、ナナシの物ではなく、扱い慣れていて相性もいい自分の魔魂を使って攻撃してくる。レオッカの話を参考にするならば、これまでよりも強力な魔力で、本気で殺しにいくぞという宣言がされたのだと思う。
――耐えてみせる。
その本気に。その狂気に、耐えてみせる。耐えなければ、魔力をもらった意味がない……!
「消し飛べばいいの…………っ!」
悪魔女の声と共に、殺意は放たれた。空を裂き、風を鳴かせながら、一直線にあたしを目がけ――
バギャァァァァァァァァァァァンッ!
バリアと衝突し、耳が破裂しそうな爆音を上げた。強い圧力に押され、足が地面に沈む。
「ぐっ……う、ううっ……!」
おかしい。
これまでとは違う。弾けない。光の弾はあたしの張った防御膜にくっつき、止まっている。そのまま、ぐんぐんと膨張し、直径があっという間にあたしの背丈を追い越していく。
あたしは背中を丸め、前傾姿勢になった。経験なんてないけれど、走って来る大きなトラックを押し返しているような重みだ。
息が切れる。肩が外れそうに痛い。
「マトリ、手の幅を広げるんだ! 指をもっと開け!」
「は……はいっ……!」
遠くで聞こえる大魔法使いの助言に、あたしは叫ぶように返事をして言う通りにした。
ふっと、圧が軽くなる。
でもそれは一瞬だった。光はバチバチと声を発しながら成長を続け、再び重みが増していく。
ぎし、ぎし、ぎしっ……!
悲鳴をあげているのはバリアではない。あたしの腕だ。足元は、くるぶしまで地にめり込んでいる。目尻が熱い。泣いているのかもしれない。
折れる、折れる、折れるっ……!
がたがたと両腕がふるえ出す。その手首を、大きな手に掴まれた。後退する身体が行き止まる。
首を曲げられず、後ろは見えない。
でも分かる。黒衣を纏ったこのたくましい腕は、シロクさんの物だ。背後から抱きかかえるように、シロクさんがあたしの身体を支えている。
「う、うっ……うっ……」
やっぱりあたしは泣いていた。しゃくりあげ、彼の名前すら呼べない。どこが痛いか分からないくらい、身体のあちこちが痛い。少しでも動けば、今にも砕けてしまいそうだ。
「マトリ! 魔法は、気持ちも大事だ! 愛する者のことを考えろ! きっと強くなる! オレはそう信じてきた!」
降ってきた愛おしい声に、あたしは大きく息を吸って吐き、止めた。
愛する、者――
これまで出会った色んなひとの顔が、頭の中一杯に、一斉に浮かぶ。家族。センパイ。友達。ナナシ。シロクさん。レオッカ。みんな、みんな……もちろん、エミルドさんもだ。
そして――あたし。
あたしだって、こんな形で死にたくない。いや、死んでたまるか。あたしはまだ、自分の人生に納得できてない。夢もつかめず、何もないままで消えたくなんてない。
それに形はどうであれ、こうしてエミルドさんにも会えた。死んでる場合じゃない。
そうだ、あたしの可能性は、無限。ですよね、エミルドさん……!
指に力を込め直した途端、あたしの魔法の膜が、ぱっと色を濃くした。
巨大な閃光弾の発する火花の向こうに、ぼんやりと悪魔女が見える。あざ笑う口が、「ハァァァッ!」と気合を吐く。
光の弾もまた、悪魔女の気持ちに答えた。あたしより、悪魔女の方が気持ちが強かったなんて思わない。だけど――膨れ上がったそれは、容赦なく魔魂を持たない魔法使いを潰しにかかった。
ボ、と燃える音を出して色が変わる。その瞬間とてつもない熱気に襲われ、あたしの瞼は勝手に閉じた。例えるなら、目の前に火を突き付けられたような熱だ。苦しくて、顎が上がる。圧し掛かる圧力も増していく。
「もうやめろ、ガルド! 感情の行き場がないなら、オレに当たればいい! 光線でも魔法弾でも、なんでも撃たせてやる! これ以上みんなに手を出すな!」
エミルドさんの絶叫にも、悪魔女は手を緩めなかった。
熱い。痛い。早く離れなければ、溶けて、焼けてしまう。
でも負けたくない。
負けたく……ない、のに……
「っ……くっ……あ、あ、あ、あ、あっ…………うああッ……!」
シロクさんに全てを預けるように、とうとうあたしは仰け反って倒れた。ぱたん、と力なく、重い手が下がる。重くて、重くて……もう動かせない。
ああ、魔法が……あたしの魔法が、消え……
言葉を発する前の呼吸の音が、耳元で聞こえる。
「……………!」
シロクさんが何かを言った気がした。エミルドさんの声も聞こえた気がする。しかしそれは、凄まじい轟音に全てかき消された。
ドォォォォォォォォォン、パアァンッ!
ザザザザザザザザザザザザザザザザッ…………!
……………。
不気味な静寂が訪れ、嘘のように熱さが消える。そして……
あたしはまだ、生きている。
土の匂いに気が付き、閉じきった瞼をこじ開けて足元を見た。
つま先から少し前方の芝生が剥げている。そこから右方向、数メートルに渡って芝生は筋状にえぐれ、その先に土塊があった。
風が吹き、その一部がさっとそよぐ。
あたしは気を失いそうになった。
そよいだのは、見覚えのあるコートに付いたファーだ。土塊と化していたのは、土にまみれ、身体を曲げて小さく倒れているレオッカだった。
何が起きたのか、この目では見ていない。でも、なんでこうなったのかは明白だ。
また、守られた。あたしが守らなくちゃいけなかったのに……。
駆け寄ることも、声をかけることもできず、ただ傷んだ身体のしもべとなって朦朧とする。
前方から、ずざ、と音がした。悪魔女が地上に降りた音らしい。レオッカを見るあたしの視界の端に、白い慰霊碑がある。そこへ上から、強いコントラストをもたらす紫の物体が現れた。
悪魔女は何度も呼吸をし、蒼白した顔で歯噛みする。片手でこちらに向かってバリアを張り、もう片方の手で胸を押さえた。
動けないあたしの身体が、後ろにゆっくりと傾きはじめる。そのまま、仰向けに地面に寝かされた。傍らを、シロクさんの二本の足が通りすぎていく。傷を負っているとは思えないほど、しっかりした足取りだ。大きな背中はどんどん遠のいて……あたしの視界から消えた。
天を向いたあたしの目に映るのは、空ばかりだ。瞼も半分以上閉じている。エミルドさんが捕われている檻ですら、霞んで形を判断できない。
耳に入ってくるのは、金属のぶつかる音。破裂音。何かがぶつかるような衝撃音……。
エミルドさんが「シロク……!」と叫んだ。
あたしは横たわったまま、なんとか首を曲げようと試みる。無理やり倒すことはできたけれど、痛みが身体中を突き抜け、それ以上どうすることもできなかった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
別に構いませんよ、離縁するので。
杉本凪咲
恋愛
父親から告げられたのは「出ていけ」という冷たい言葉。
他の家族もそれに賛同しているようで、どうやら私は捨てられてしまうらしい。
まあいいですけどね。私はこっそりと笑顔を浮かべた。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる