61 / 83
忘れてね
しおりを挟む
まん丸の満月のような行灯に照らされて大和が規則正しい寝息を立てている。
額におりた前髪が幼く見えて、薄ら開いた唇にまた自身の昂りを卯花は感じた。
情けない、全く情けないと卯花は頭を抱えて大きく嘆息する。
覚えたての猿じゃあるまいしあんな風に求めてしまうなんて。
『恋人繋ぎをしてみたい』という可愛らしい願い事が頭に浮かぶ。
きっと初めても夢見るシチュエーションがあったに違いない。
衝動のままに突き動かされ、貪った口内は甘く舌は熱く漏れる吐息に情欲を掻き立てられた。
まさぐった尻は柔いだけでなく弾むような張りがあり、矢も盾もたまらず布団に押し倒した。
はだけさせた浴衣の白くむっちりとした胸、触れるとこちらも張りがあり指を沈めると押し返してきた。
そこに乗るツンと尖った小さな豆粒に我を失った気がする。
舌を這わせながら浴衣の合わせを割開き、太ももを撫でた。
しっとりと肌触りが良く、これは温泉効果だけではないだろう。
臍の横にぽちりと黒子があってそんなことにも煽られた。
柔らかい下生えと震えるように緩く勃ちあがったそれは艶めかしく、卯花はゴクリと唾を飲んだ。
大和の手が卯花の頭を押しやろうとするが、やわやわと頭皮を揉まれているようで気持ちがいい。
「松下君、可愛いね」
「そんなとこ、可愛いわけないですっ!」
「可愛いよ、全部」
ぷくりと浮いてきた蜜を舐めると舌が痺れるような感覚に、自分の下半身がますます昂っていく。
弾力のある隙間に指を差し込むとしっとりと湿っていた。
ひいっと悲鳴ともつかない声が聞こえたが、構わず窄まりを撫でるように押すとじわりと濡れてきた。
ローション等もちろん持参していない、卯花は思案する間もなくそこに舌を這わせた。
途端、ガシッと大和の両足が閉じられ卯花の頭を挟み込んだ。
とても力が強い。
「卯花さんっ!恥ずかしいですっ!」
なにが?と卯花は思った、ついでに頭を挟まれて身動きが取れないが故に目の前から溢れてくる濃い性の匂いにクラクラした。
なので舌を伸ばして舐めあげた、あぁっと甘い声があがって力が緩む。
すかさず舌を捩じ込んで、ぐちぐちと舌を出し入れしながら勃ちあがった大和自身を撫でて扱いた。
零れてくる蜜を塗り込めながら、外から中から刺激するとあっという間に大和は達してしまった。
後孔は溢れてこそこないが中は充分泥濘んでいて、試しに指を一本挿れると纏わりついてくる。
んっんっ、とくぐもった声に大和を見ると必死に声を堪えていて初心な反応に目いっぱい煽られた。
口を塞ぐ手を外して深く口付ける、ちゅくちゅくとわざと音をたてるようにするときゅうと指を締め付けてきた。
「うのはなさん・・・」
「はぁ、可愛い」
鼻にかかった甘えた声、蕩けた瞳、紅潮している頬、むせ返るような濃いラベンダーの香り。
「ぼくも、なにか・・・」
「ん?」
「ならったから・・・あぁっ」
カッと頭に血が上って指を増やして前立腺に当たりをつけて擦ると背中を反らせて嬌声があがった。
そのまま執拗にそこを押し、撫でて捏ねて指を開いて解していく。
「そういうのは俺が全部教えるからね。学校で教わったことは忘れようね?」
「でも・・・」
「忘れようね?」
じんじんと熱くなりすぎた昂りを押し付けて、なにか言いたげに開いた口を塞いだ。
「なにやってんだ、俺は」
チラと見るとなにか食べている夢でも見ているのか、口元がもむもむと動いていた。
誘われるように唇に触れるとペロと舐められぱくりと人差し指を咥えられた。
もごもごと舐めしゃぶられてガリと噛まれて慌てて指を引っ込めた。
まだ口はもむもむと動いて表情は心做しか笑んでいるようにも見える。
全然モテなかったと聞いていたが、嘘だろ?と思う。
可愛いすぎるだろ、噛まれた指を舐めると唾液が甘い。
「寝よう、寝れば治まる」
二組敷かれた布団、ひとつはシーツがよれてぐしゃぐしゃだった。
卯花は大和の眠る布団に静かに体を滑り込ませ、腕枕をして力を入れずに抱きしめる。
ラベンダーの匂いがこれでもかと鼻を刺激し、全く眠れそうにない。
一般的にラベンダーにはリラックス効果や安眠効果があると聞くが自分にとっては全くの逆効果だ。
あぁそうか、と腑に落ちた。
きっと他のアルファ達はこの匂いに安らぎを感じたのだ。
本能を落ち着かせる匂い、良くも悪くもアルファは剥き出しの本能でオメガを求める。
これまでよく無事だったな、と思っていたがその理由はきっとそれだ。
この匂いに情欲を感じる自分はきっと大和のオメガ性に選ばれたのだ。
過ぎた薬が毒になるように濃縮された針のようなフェロモンが自分のアルファの本能を刺したのだ。
大和の閉じた瞼を縁取る睫毛が震え、眉間に皺がよる。
結局、卯花は眠る大和を一晩中見つめていた。
寝返りをうってすりすりと頬を寄せられた時は、誰にも見られていないのをいいことに思う存分ニヤニヤした。
目が開きそうだな、と大和の動きを見て卯花は目を閉じた。
さすがに起き抜けに目が合ってしまっては、一晩中眺めていたことがばれるかもしれない。
「・・・え、えー?腕枕だ。すごい」
夢みたいと呟く声と共にまた腕に重みを感じた、と思ったらすぐに軽くなった。
なにをしてるんだろう、気になるが目を開けるのは憚られる。
すっと胸元に冷気があたる、筋肉だぁと感嘆の声が聞こえて内心ガッツポーズした。
マッスルバーの一件を聞いてからジムに通った甲斐があった。
筋肉が無いわけではなかったが、あからさまに割れた腹筋を作ったのだ。
肩口に温もりを感じて頬がくすぐったい、腕に乗る重さが愛おしい。
「いいのかなぁ、僕で」
「松下君こそ」
たまらず声をかけると、起きてたの!?と驚いた顔がまた可愛いくてそのままぎゅうと抱きしめた。
昨夜は無理をさせた自覚がある、謝るべきか否か悩んだ末謝らなかった。
自己評価が何故か低いこの子に謝罪するとまた明後日のことを考えそうだと、卯花は思った。
「いいの?」
んー、と大和は考えてこしょこしょと卯花の耳に囁いてちゅっと耳朶を吸い上げた。
※やまちが先輩に振り向いてもらえなかった理由がやっと回収できました→やまちは自分がオメガらしくないからと思ってますが「大和の傍は落ち着くよ」の先輩の言葉が正解でした。
額におりた前髪が幼く見えて、薄ら開いた唇にまた自身の昂りを卯花は感じた。
情けない、全く情けないと卯花は頭を抱えて大きく嘆息する。
覚えたての猿じゃあるまいしあんな風に求めてしまうなんて。
『恋人繋ぎをしてみたい』という可愛らしい願い事が頭に浮かぶ。
きっと初めても夢見るシチュエーションがあったに違いない。
衝動のままに突き動かされ、貪った口内は甘く舌は熱く漏れる吐息に情欲を掻き立てられた。
まさぐった尻は柔いだけでなく弾むような張りがあり、矢も盾もたまらず布団に押し倒した。
はだけさせた浴衣の白くむっちりとした胸、触れるとこちらも張りがあり指を沈めると押し返してきた。
そこに乗るツンと尖った小さな豆粒に我を失った気がする。
舌を這わせながら浴衣の合わせを割開き、太ももを撫でた。
しっとりと肌触りが良く、これは温泉効果だけではないだろう。
臍の横にぽちりと黒子があってそんなことにも煽られた。
柔らかい下生えと震えるように緩く勃ちあがったそれは艶めかしく、卯花はゴクリと唾を飲んだ。
大和の手が卯花の頭を押しやろうとするが、やわやわと頭皮を揉まれているようで気持ちがいい。
「松下君、可愛いね」
「そんなとこ、可愛いわけないですっ!」
「可愛いよ、全部」
ぷくりと浮いてきた蜜を舐めると舌が痺れるような感覚に、自分の下半身がますます昂っていく。
弾力のある隙間に指を差し込むとしっとりと湿っていた。
ひいっと悲鳴ともつかない声が聞こえたが、構わず窄まりを撫でるように押すとじわりと濡れてきた。
ローション等もちろん持参していない、卯花は思案する間もなくそこに舌を這わせた。
途端、ガシッと大和の両足が閉じられ卯花の頭を挟み込んだ。
とても力が強い。
「卯花さんっ!恥ずかしいですっ!」
なにが?と卯花は思った、ついでに頭を挟まれて身動きが取れないが故に目の前から溢れてくる濃い性の匂いにクラクラした。
なので舌を伸ばして舐めあげた、あぁっと甘い声があがって力が緩む。
すかさず舌を捩じ込んで、ぐちぐちと舌を出し入れしながら勃ちあがった大和自身を撫でて扱いた。
零れてくる蜜を塗り込めながら、外から中から刺激するとあっという間に大和は達してしまった。
後孔は溢れてこそこないが中は充分泥濘んでいて、試しに指を一本挿れると纏わりついてくる。
んっんっ、とくぐもった声に大和を見ると必死に声を堪えていて初心な反応に目いっぱい煽られた。
口を塞ぐ手を外して深く口付ける、ちゅくちゅくとわざと音をたてるようにするときゅうと指を締め付けてきた。
「うのはなさん・・・」
「はぁ、可愛い」
鼻にかかった甘えた声、蕩けた瞳、紅潮している頬、むせ返るような濃いラベンダーの香り。
「ぼくも、なにか・・・」
「ん?」
「ならったから・・・あぁっ」
カッと頭に血が上って指を増やして前立腺に当たりをつけて擦ると背中を反らせて嬌声があがった。
そのまま執拗にそこを押し、撫でて捏ねて指を開いて解していく。
「そういうのは俺が全部教えるからね。学校で教わったことは忘れようね?」
「でも・・・」
「忘れようね?」
じんじんと熱くなりすぎた昂りを押し付けて、なにか言いたげに開いた口を塞いだ。
「なにやってんだ、俺は」
チラと見るとなにか食べている夢でも見ているのか、口元がもむもむと動いていた。
誘われるように唇に触れるとペロと舐められぱくりと人差し指を咥えられた。
もごもごと舐めしゃぶられてガリと噛まれて慌てて指を引っ込めた。
まだ口はもむもむと動いて表情は心做しか笑んでいるようにも見える。
全然モテなかったと聞いていたが、嘘だろ?と思う。
可愛いすぎるだろ、噛まれた指を舐めると唾液が甘い。
「寝よう、寝れば治まる」
二組敷かれた布団、ひとつはシーツがよれてぐしゃぐしゃだった。
卯花は大和の眠る布団に静かに体を滑り込ませ、腕枕をして力を入れずに抱きしめる。
ラベンダーの匂いがこれでもかと鼻を刺激し、全く眠れそうにない。
一般的にラベンダーにはリラックス効果や安眠効果があると聞くが自分にとっては全くの逆効果だ。
あぁそうか、と腑に落ちた。
きっと他のアルファ達はこの匂いに安らぎを感じたのだ。
本能を落ち着かせる匂い、良くも悪くもアルファは剥き出しの本能でオメガを求める。
これまでよく無事だったな、と思っていたがその理由はきっとそれだ。
この匂いに情欲を感じる自分はきっと大和のオメガ性に選ばれたのだ。
過ぎた薬が毒になるように濃縮された針のようなフェロモンが自分のアルファの本能を刺したのだ。
大和の閉じた瞼を縁取る睫毛が震え、眉間に皺がよる。
結局、卯花は眠る大和を一晩中見つめていた。
寝返りをうってすりすりと頬を寄せられた時は、誰にも見られていないのをいいことに思う存分ニヤニヤした。
目が開きそうだな、と大和の動きを見て卯花は目を閉じた。
さすがに起き抜けに目が合ってしまっては、一晩中眺めていたことがばれるかもしれない。
「・・・え、えー?腕枕だ。すごい」
夢みたいと呟く声と共にまた腕に重みを感じた、と思ったらすぐに軽くなった。
なにをしてるんだろう、気になるが目を開けるのは憚られる。
すっと胸元に冷気があたる、筋肉だぁと感嘆の声が聞こえて内心ガッツポーズした。
マッスルバーの一件を聞いてからジムに通った甲斐があった。
筋肉が無いわけではなかったが、あからさまに割れた腹筋を作ったのだ。
肩口に温もりを感じて頬がくすぐったい、腕に乗る重さが愛おしい。
「いいのかなぁ、僕で」
「松下君こそ」
たまらず声をかけると、起きてたの!?と驚いた顔がまた可愛いくてそのままぎゅうと抱きしめた。
昨夜は無理をさせた自覚がある、謝るべきか否か悩んだ末謝らなかった。
自己評価が何故か低いこの子に謝罪するとまた明後日のことを考えそうだと、卯花は思った。
「いいの?」
んー、と大和は考えてこしょこしょと卯花の耳に囁いてちゅっと耳朶を吸い上げた。
※やまちが先輩に振り向いてもらえなかった理由がやっと回収できました→やまちは自分がオメガらしくないからと思ってますが「大和の傍は落ち着くよ」の先輩の言葉が正解でした。
215
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
いい加減観念して結婚してください
彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話
元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。
2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。
作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる