剣魔神の記

ギルマン

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第3章

登場人物紹介(第3章終時点) 50音順 た・な行

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 ダボホ
 ドワーフ。上級中位の冒険者。
 ロウダーがリーダーを務める冒険者パーティ“叡智への光”の重戦士。サルゴサの迷宮内でエイクを攻撃し返り討ちにあって殺された。


 ダリア
 女性。娼婦→ハイファ神官の妻
 娼館“精霊の泉”の娼婦で、ハイファ神官のジョアンの馴染みになっていた。
 “精霊の泉”の店主のロアンから自分に何かあった時には、ジョアンに支援を依頼してくれと頼まれており、その言葉通りに、ロアンがグロチウスらと共に摘発された際にジョアンを頼る。その結果ロアンは早期に釈放された。
 ロアンの見解では、ジョアンに惚れているのも本当であるとのこと。
 その後ジョアンと結婚している。
 セレナの要請にこたえる形で、セレナがグロチウスを直接尋問できるようにジョアンに働きかけた。
 エイクがゴルブロと戦った際には、これもセレナの要請に従いジョアンにゴルブロ配下の闇司祭に関する情報を伝えた。


 テオドリック
 故人、享年25歳。男性。冒険者。“双狼牙”“赤狼”。冒険者パーティ“夜明けの翼”のリーダー。体格はエイクと似ていた。赤髪を長めに伸ばし精悍な容貌。双剣使いの剣士。
 エイクの指導役という立場で、日頃からエイクを虐待していた。
 冒険者としては上級中位に位置するかなりの強者で、半年前に成竜討伐を成し遂げている。
 闇教団“呑み干すもの”と通じ、その悪事に加担していた。本人もネメトの神聖魔法を使えたが、まだ実戦で役に立つほどの腕前ではなかった。
 グロチウスとフォルカスの指示により、呪いを打ち破ったエイクを殺す為に襲撃を仕掛けたが、返り討ちにあって殺される。
 “夜明けの翼”のメンバーは他に、ガルバ、ジャック、カテリーナ、テティス。


 テティス
 ハーフエルフ。外見上は可憐な少女。女性。冒険者。フィントリッド・ファーンソンの部下。緑がかった明るい茶色の髪を短く整えている。胸のふくらみはささやか。
 性転換の霊薬を用いて、男と偽って1年ほど前から冒険者パーティ“夜明けの翼”に参加していた。これは主であるフィントリッドの命によりアストゥーリア王国での情報収集をするための行動だった。
 “夜明けの翼”がグロチウスやフォルカスと組んで悪事を働いている事は、テティスには知らされておらず、その悪事にも参加していない。
 ただし、テティスは独自に“夜明けの翼”が後ろ暗い行いをしている事に気付いており、だからこそ調査の意味も含めて“夜明けの翼”に参加していた。
 事実上他のメンバーに騙される形でエイクへの襲撃に参加。エイクの攻撃により一撃で意識を失うほどのダメージを受けるが、フィントリッドから渡されていたアイテムのおかげで一命を取り留める。その後一旦フィントリッドの城に戻り状況を報告した。

 エイクに興味を持ったフィントリッドを、エイクに引き合わせるためにエイクに接触。その際エイクに身を捧げている。
 エイクと協力関係を結ぶ事になったフィントリッドの意向により、エイクに仕えることになる。
 エイクの指示により冒険者パーティ“黄昏の蛇”に参加し、そのリーダー役を務めている。
 エイクとゴルブロ一味との戦いにも参加し活躍している。


 デュナス伯爵
 40歳代に見える男性。伯爵家当主。外務副大臣。標準的な体格、猛禽のような鋭い目。
フォルカス・ローリンゲンが属するルファス公爵派と敵対する派閥に属する。エイクを裁く裁判に副裁判官として参加。エイクに対して有利になる尋問を行った。
 国政を左右する枢密会議の参加者でもあり、その会議の場でルファス公爵を非難している。


 伝道師
 実年齢不詳の女性。エイクは20歳代前半だと認識。治療師と名乗っていた。純白の肌に美しい黒髪と黒い瞳。
 ゴブリンと戦い瀕死の状態だったエイクを救う。
 エイクに、自分が強くなる事だけが尊く他の事は些事である。他人に価値はない、ただ利用すればよい。自分の強さは出来るだけ隠すべきだ。といった価値観を教え込む。
 エイクの初恋の相手。
 突然エイクの元を去り、現在は他国で活動中。


 トティア
 故人。男性。盗賊ギルド“猟犬の牙”のギルド長。
 最近、ギルド長になったところだった。
 4年ほど前から王都アイラナの裏社会で台頭してきた“呑み干すもの”を罠に嵌めて倒そうとしたが、逆に討ち取られてしまう。
 盗賊ギルド“黒翼鳥”の長であるドロシーの評価では、腕っ節だけの男。実際、部下だったセレナへの嫌がらせの為に、情報収集を軽視するなど愚かな行いをしていた。


 トニーニョ
 男性。レイダー配下の4人の幹部の1人。
 囚われていたセレナを犯したメンバーの1人。
 レイダーの居場所を知らされていた唯一の幹部で、レイダーに代わって組織を取りまとめていた。
 意外なほどの手腕を発揮して良く組織をまとめていたが、その結果トニーニョの存在感が増した事に同じ幹部の1人であるイリーノが反発し、組織を裏切ってしまう。そのイリーノによって拘束され、レイダーや他の幹部ともどもセレナによって拷問の末に惨殺された。


 ドミトリ
 40歳代。男性。戦神トゥーゲルの司祭→冒険者。髪がだいぶ後退しており歳よりも老けて見える。好々爺然とした容貌。体は鍛えている。
 トゥーゲル神殿でも武闘派として知られていた。
 先代の頃からローリンゲン侯爵家と関わりが深く、フォルカス・ローリンゲンの身近にもいた。
 だが、フォルカスの行いには批判的で、実質的にエイクに対する虐待行為だった特別訓練も批判し、エイクを見守っていた。
 フォルカスが死亡し、彼が闇教団とつながっていたことが発覚した後、身近に居ながらそのことに気付けなかった事を咎められ司祭の位を剥奪される。
 現在は冒険者となって戦いの場に身を置いている。
 エイクとゴルブロ一味が戦った際に、ハイファ神官のジョアンの依頼を受ける形で戦いに参加し、ゴルブロ一味の中の有力者だったコルコクトを捕縛する活躍をみせた。


 ドルムド
 トロール。男性。悪神ダグダロアの神聖魔法も扱う戦士。
 雑魚まで含めれば100体近くに及ぶ妖魔を率いて、チムル村を狙った。
 その行動は周到なもので、チムル村から誰一人逃れる者がいないようにしようとしているかのようだった。
 チムル村の村長ベニートに雇われたエイクによって討たれた。
 彼が率いた妖魔の内、幹部といえる者達は統率がとれており、ユアン半島に現れた魔王の配下だったのではないかと推測されている。


 ドロシー
 中年女性。盗賊ギルド“黒翼鳥”の長。恰幅が良い、赤毛を短くしている。
 “黒翼鳥”は、元は王都アイラナの盗賊ギルドの中で最弱だったが、グロチウスとの抗争で上位の盗賊ギルドが軒並み壊滅したため、最強の盗賊ギルドに繰り上がった。
 ドロシーはその地位を守るために、エイクと連携しエイクの武力を使って他の街からちょっかいをかけてくる盗賊を撃退しようと画策する。
 ゴルブロという強敵を撃退する事に成功し、その目的は表面上は達成されたが、その過程で“黒翼鳥”はエイクの下風に立つことになってしまった。
 ドロシーはこの状況を分相応と認識している。


 ナサヌエル公爵
 男性。アストゥーリア王国貴族。宰相。枢密会議参加者。
 枢密会議では、エーミール・ルファス公爵の意思を尊重している。


 ナタリア
 14歳。女性。孤児→エイクの使用人
 バルバラが経営する孤児院“大樹の学舎”で養われていた孤児だったが、アルターの紹介でエイクに仕えるようになる。
 賢者の学院に入学できる程度の学力と、並みの衛兵以上の武術を修めている。


 ネフェルト
 歴史上の人物。
 絶世の美女と伝わる。
 新暦300年代から500年代にかけてアースマニス大陸西方から中央南部に広大な領土を築いていたレムレア帝国を滅亡へと導いた悪女とされている。帝国を中興させると期待されていた英邁な人物を堕落させ、逆に帝国を滅亡させたと。
 大陸西方諸国では権力者を堕落させる悪女の代名詞になっている。
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