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3.死者の訴え
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アンデッドナイトが動かなくなったのを確認してから、蹲っていた2人の魔術師が起き上がってこちらにやってきます。
この方達の低落にはさすがに驚きました。しかし、私はさほど憤ってはいません。
彼らを紹介された時に、この魔術師の方々が実戦経験に乏しく、そして、恐らく実力もそれほどではないと察する事が出来ていたからです。
私はその時点で、この依頼はただ壁役をしていれば事が足りるとはいえない、自分が戦いの中心になるしかないと悟っていました。
魔術師の方々よりも遥かに頼りになった神官の方も、彼らに続いてこちらに来ます。
彼らがやってくるのを待ちながら、私はホドリートという方がなぜアンデッドになってしまったのだろうかと考えていました。
私が調べた限りでは、死後にアンデッドになってしまうような方とは思えなかったからです。
ホドリートさんは、当年40歳になっており、研究と平行して剣技を鍛え、かなりの強さにまで至って、自ら危険な場所に調査に出向くという、研究者としては余りにも破天荒な人物でした。
その変わり者ぶりから、研究者仲間からは倦厭されていたようですが、けして偏屈な人物ではなく、個人的な知り合いからは、むしろ好人物と評価されていました。
明るく、屈託がなく、堅苦しくはないが、通すべき筋は通す。そんな人物だったそうです。
そんな人物が、アンデッドになるほどの深い恨みや憎しみを懐いて死ぬとは、いったい何があったのでしょう。
私は、彼の叫びと最後の猛烈な一撃から、何かとてつもない激情を感じていました。
それはいったい何故生じたものなのか……。
そんなことを考えているうちに、私の直ぐ後ろにまで来た魔術師の方の1人が、倒れている遺体の顔をまじまじと見て、「確かにホドリートだ」と呟きました。
その瞬間、死体の右手が動きました。
「うわぁ」
魔術師の方はそんな声をだして腰を抜かし、私は素早くシャムシールを構えます。
もう1人の魔術師と神官の方も身を堅くします。
動いたホドリートさんの手は、何処かを指差しているかのような形をとって、再び動きを止めました。
そして、声が聞こえます。
「呪、印、を、壊せ」
それを最後に、今度こそ静寂が訪れました。
神官の方が呪文を唱えます。
「大丈夫です。このご遺体は、もはやアンデッドではありません」
そして、そう告げました。
「呪印とは何の事でしょう?」
私は神官の方に聞きました。
「呪印?」
「今、ホドリートさんが口にした言葉です」
「何の事ですか?」
神官の方は、訝しげに聞き返してきます。
2人の魔術師の方も、顔を見合わせています。
「え?」
私には皆さんがなぜそんな態度をとるのか、とっさに理解できませんでした。
まさか、あんなにはっきりとした声が、私にしか聞こえていない?
しかし、私はそれ以上言い募るのをやめました。
自分にだけ死者の声が聞こえたと主張するなど、如何にも不穏当だからです。
「すみません。動揺してしまったようです」
私はそう言って誤魔化しました。
その後、神官の方が私の傷を治してくれました。
私は、なかなか遺体に近づこうとしない魔術師の方達に確認を取ります。
「このご遺体を、簡単に調べさせてもらってよろしいですか」
私には気になることがあったのです。
「あ、ああ。構わない」
許可を得た私は、ホドリートさんの遺体の近くに屈みこみました。
最初に注目したのは、喉です。そこには深い傷がついています。
私が切ったものではありません。その傷は、最初に現れた時からついていました。
恐らく、これがホドリートさんの死因でしょう。
それは奇妙な傷でした。
鋭い切り傷なのは間違いありません。けれど、首の両側から切り込まれたように見えます。
(まるで、大きな鋏で切ったような……)
私はそんな印象を受けました。
そして、良く見ると、腕にも傷跡がついています。
ホドリートさんのむき出しになった上腕部分の外側に、縄か何かで縛られたような跡がついているのです。
(縛られて、喉を切られた?)
そんな想像をしてしまいました。
ホドリートさんの身に何が起きたのか、いっそう気になってしまった私は、魔術師の方に聞きました。
「ところで、ホドリートさんは、何の研究をしていらっしゃったのですか?」
「は? ああ、確か、古代魔法帝国時代の、蛮族の生活や風習だったはずだ」
「そうですか……」
それだけでは、私には何も分かりません。
今日のところは、これ以上調べても得るものはないでしょう。
私達は協力してホドリートさんの遺体を持ち帰る事にしました。
アンデッドナイトの討伐から数日後、私はまた冒険者の店に赴きました。
そして、店主に声をかけます。
「すみませんが、少しの間仕事を受けるのを止めておきたいと思っています。
しばらくは、こちらにも顔を出さないと思いますが、ご承知置きください」
「そうかい? まあ、アンデッド退治も、結局はサリカさんが主に活躍することになったそうだし、確かにしばらく体を休めるのもいいだろう」
「はい、そのつもりです」
私はそう答えました。
すると、私に向かって声がかけられました。
「サリカちゃん。ちょうど俺も仕事を入れていないんだ。折角だから街を案内してやるよ」
店内に居た冒険者の方でした。
その方の近くに居た、他の冒険者の方も声を重ねます。
「あ、手前、抜け駆けを。サリカちゃん、街のことなら俺のほうが詳しいからさ。美味い食い物屋も知っているし……」
「ありがたいお申出ですが、1人でゆっくりしたいのでご遠慮させてください」
私はそうお断りの言葉を述べました。
「そうか……、残念だが、またそのうちな」
そう返してくれる冒険者の方に、軽く頭を下げ、「失礼いたします」と告げてから、私は店を出ました。
この街に着く前も含めて、街を案内するとか、食事を共にするとかいったお誘いを受けたことは何度もありました。ですが、私はそれを全て断っていました。
兄上以外の方と街を歩く事に価値を見出せなかったからです。
ですが、今回お断りしたのは、それだけが理由ではありません。
私は、体を休めるのではなく、ホドリートさんが最後に指し示した方角を探索してみようと思っていたのです。
私にしか聞こえなかったらしい、あのホドリートさんの声。その真意を探る事は私にしか出来ない。私はそう思っていました。
ホドリートさんには、彼の遺志を継ぐような方はいなかったからです。
ホドリートさんのご両親は既になく、結婚していなかったので妻子もいません。
兄弟は何人かおられて、ホドリートさんの亡骸は長兄の方が引き取ったのですが、兄弟間の交流は疎遠で、どのご兄弟もホドリートさんの研究に関わるつもりはないようです。
親しくしていたお知り合いの中にも、ホドリートさんの研究内容を知っている方はおられませんでした。
同僚の方々もホドリートさんに何の関心も持たないか、厄介払いが出来たなどということを口にする方すらいました。
とても、ホドリートさんの言葉を託す事など出来ません。
そして、あの言葉が本当に私にしか聞こえなかったなら、その真意を探り、可能ならその望みを果たすのは、私の使命であるようにも感じられたのです。
ホーヘンの街を出た私は、ホドリートさんが消息を絶った近くの村に赴き、しばらく滞在させて欲しいと頼みました。
そして、付近に古代魔法帝国時代の遺跡や伝承が残っていないか聞きました。
ホドリートさんの研究内容が、古代魔法帝国時代に関するものだと聞いていたからです。
しかし、滞在は認めてもらえたものの、情報は何も得られませんでした。
やはり、調査の手がかりになるのは、ホドリートさんが最後に指し示した方角のみのようです。
私は、翌日から森に入りました。
この方達の低落にはさすがに驚きました。しかし、私はさほど憤ってはいません。
彼らを紹介された時に、この魔術師の方々が実戦経験に乏しく、そして、恐らく実力もそれほどではないと察する事が出来ていたからです。
私はその時点で、この依頼はただ壁役をしていれば事が足りるとはいえない、自分が戦いの中心になるしかないと悟っていました。
魔術師の方々よりも遥かに頼りになった神官の方も、彼らに続いてこちらに来ます。
彼らがやってくるのを待ちながら、私はホドリートという方がなぜアンデッドになってしまったのだろうかと考えていました。
私が調べた限りでは、死後にアンデッドになってしまうような方とは思えなかったからです。
ホドリートさんは、当年40歳になっており、研究と平行して剣技を鍛え、かなりの強さにまで至って、自ら危険な場所に調査に出向くという、研究者としては余りにも破天荒な人物でした。
その変わり者ぶりから、研究者仲間からは倦厭されていたようですが、けして偏屈な人物ではなく、個人的な知り合いからは、むしろ好人物と評価されていました。
明るく、屈託がなく、堅苦しくはないが、通すべき筋は通す。そんな人物だったそうです。
そんな人物が、アンデッドになるほどの深い恨みや憎しみを懐いて死ぬとは、いったい何があったのでしょう。
私は、彼の叫びと最後の猛烈な一撃から、何かとてつもない激情を感じていました。
それはいったい何故生じたものなのか……。
そんなことを考えているうちに、私の直ぐ後ろにまで来た魔術師の方の1人が、倒れている遺体の顔をまじまじと見て、「確かにホドリートだ」と呟きました。
その瞬間、死体の右手が動きました。
「うわぁ」
魔術師の方はそんな声をだして腰を抜かし、私は素早くシャムシールを構えます。
もう1人の魔術師と神官の方も身を堅くします。
動いたホドリートさんの手は、何処かを指差しているかのような形をとって、再び動きを止めました。
そして、声が聞こえます。
「呪、印、を、壊せ」
それを最後に、今度こそ静寂が訪れました。
神官の方が呪文を唱えます。
「大丈夫です。このご遺体は、もはやアンデッドではありません」
そして、そう告げました。
「呪印とは何の事でしょう?」
私は神官の方に聞きました。
「呪印?」
「今、ホドリートさんが口にした言葉です」
「何の事ですか?」
神官の方は、訝しげに聞き返してきます。
2人の魔術師の方も、顔を見合わせています。
「え?」
私には皆さんがなぜそんな態度をとるのか、とっさに理解できませんでした。
まさか、あんなにはっきりとした声が、私にしか聞こえていない?
しかし、私はそれ以上言い募るのをやめました。
自分にだけ死者の声が聞こえたと主張するなど、如何にも不穏当だからです。
「すみません。動揺してしまったようです」
私はそう言って誤魔化しました。
その後、神官の方が私の傷を治してくれました。
私は、なかなか遺体に近づこうとしない魔術師の方達に確認を取ります。
「このご遺体を、簡単に調べさせてもらってよろしいですか」
私には気になることがあったのです。
「あ、ああ。構わない」
許可を得た私は、ホドリートさんの遺体の近くに屈みこみました。
最初に注目したのは、喉です。そこには深い傷がついています。
私が切ったものではありません。その傷は、最初に現れた時からついていました。
恐らく、これがホドリートさんの死因でしょう。
それは奇妙な傷でした。
鋭い切り傷なのは間違いありません。けれど、首の両側から切り込まれたように見えます。
(まるで、大きな鋏で切ったような……)
私はそんな印象を受けました。
そして、良く見ると、腕にも傷跡がついています。
ホドリートさんのむき出しになった上腕部分の外側に、縄か何かで縛られたような跡がついているのです。
(縛られて、喉を切られた?)
そんな想像をしてしまいました。
ホドリートさんの身に何が起きたのか、いっそう気になってしまった私は、魔術師の方に聞きました。
「ところで、ホドリートさんは、何の研究をしていらっしゃったのですか?」
「は? ああ、確か、古代魔法帝国時代の、蛮族の生活や風習だったはずだ」
「そうですか……」
それだけでは、私には何も分かりません。
今日のところは、これ以上調べても得るものはないでしょう。
私達は協力してホドリートさんの遺体を持ち帰る事にしました。
アンデッドナイトの討伐から数日後、私はまた冒険者の店に赴きました。
そして、店主に声をかけます。
「すみませんが、少しの間仕事を受けるのを止めておきたいと思っています。
しばらくは、こちらにも顔を出さないと思いますが、ご承知置きください」
「そうかい? まあ、アンデッド退治も、結局はサリカさんが主に活躍することになったそうだし、確かにしばらく体を休めるのもいいだろう」
「はい、そのつもりです」
私はそう答えました。
すると、私に向かって声がかけられました。
「サリカちゃん。ちょうど俺も仕事を入れていないんだ。折角だから街を案内してやるよ」
店内に居た冒険者の方でした。
その方の近くに居た、他の冒険者の方も声を重ねます。
「あ、手前、抜け駆けを。サリカちゃん、街のことなら俺のほうが詳しいからさ。美味い食い物屋も知っているし……」
「ありがたいお申出ですが、1人でゆっくりしたいのでご遠慮させてください」
私はそうお断りの言葉を述べました。
「そうか……、残念だが、またそのうちな」
そう返してくれる冒険者の方に、軽く頭を下げ、「失礼いたします」と告げてから、私は店を出ました。
この街に着く前も含めて、街を案内するとか、食事を共にするとかいったお誘いを受けたことは何度もありました。ですが、私はそれを全て断っていました。
兄上以外の方と街を歩く事に価値を見出せなかったからです。
ですが、今回お断りしたのは、それだけが理由ではありません。
私は、体を休めるのではなく、ホドリートさんが最後に指し示した方角を探索してみようと思っていたのです。
私にしか聞こえなかったらしい、あのホドリートさんの声。その真意を探る事は私にしか出来ない。私はそう思っていました。
ホドリートさんには、彼の遺志を継ぐような方はいなかったからです。
ホドリートさんのご両親は既になく、結婚していなかったので妻子もいません。
兄弟は何人かおられて、ホドリートさんの亡骸は長兄の方が引き取ったのですが、兄弟間の交流は疎遠で、どのご兄弟もホドリートさんの研究に関わるつもりはないようです。
親しくしていたお知り合いの中にも、ホドリートさんの研究内容を知っている方はおられませんでした。
同僚の方々もホドリートさんに何の関心も持たないか、厄介払いが出来たなどということを口にする方すらいました。
とても、ホドリートさんの言葉を託す事など出来ません。
そして、あの言葉が本当に私にしか聞こえなかったなら、その真意を探り、可能ならその望みを果たすのは、私の使命であるようにも感じられたのです。
ホーヘンの街を出た私は、ホドリートさんが消息を絶った近くの村に赴き、しばらく滞在させて欲しいと頼みました。
そして、付近に古代魔法帝国時代の遺跡や伝承が残っていないか聞きました。
ホドリートさんの研究内容が、古代魔法帝国時代に関するものだと聞いていたからです。
しかし、滞在は認めてもらえたものの、情報は何も得られませんでした。
やはり、調査の手がかりになるのは、ホドリートさんが最後に指し示した方角のみのようです。
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