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後日談的なやつ
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蜃気は墓石の前で手を合わせた。
隣には次郎がいる。
「もう、うんざり」
次郎がボソっと言った。
「土蜘蛛、ゴメンな。あの時俺が……俺、本当に……」
蜃気はその場で泣き崩れた。
俺は本当に情けない。
あの日から9年が経った。
一年に数回俺は人を襲っている。
あれから俺は何も変わって居ない。
変わるのは精々バイト先くらいだ。
次郎に慰めてもらって家に帰った。
コンビニへ行こうと道を歩いていると、小学生に石を投げられた。
よくある事だ。俺は人を殺したりした噂が出回っているのは全員俺のせいだ。
全部俺のせいだ。
「お前が悪いんじゃない。この世界が悪い」
どこかで見覚えがある声だった。
みずぼらしい格好の服のおじさんが話しかけてきた。どこかで見たことあるかもしれないと思った。
「何ですか」
「この世界を僕たちと変えてみたく無いか?」
誰かが後ろから手を肩にかけてきた。
「なあ、もう うんざりだろ?」
それは次郎だった。
ありがとうございました!
隣には次郎がいる。
「もう、うんざり」
次郎がボソっと言った。
「土蜘蛛、ゴメンな。あの時俺が……俺、本当に……」
蜃気はその場で泣き崩れた。
俺は本当に情けない。
あの日から9年が経った。
一年に数回俺は人を襲っている。
あれから俺は何も変わって居ない。
変わるのは精々バイト先くらいだ。
次郎に慰めてもらって家に帰った。
コンビニへ行こうと道を歩いていると、小学生に石を投げられた。
よくある事だ。俺は人を殺したりした噂が出回っているのは全員俺のせいだ。
全部俺のせいだ。
「お前が悪いんじゃない。この世界が悪い」
どこかで見覚えがある声だった。
みずぼらしい格好の服のおじさんが話しかけてきた。どこかで見たことあるかもしれないと思った。
「何ですか」
「この世界を僕たちと変えてみたく無いか?」
誰かが後ろから手を肩にかけてきた。
「なあ、もう うんざりだろ?」
それは次郎だった。
ありがとうございました!
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