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ぷろろおぐ
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「おい!おい!起きろ!」
「ん?なんだうっせえな」
ここはQ高等学校の教室。
俺は隣の席の奴に起こされた。
幼馴染の蜃気砂貞夫(しんきさてお)だ。
机から顔を上げると、窓の外を見ろと言われた。
「ん?アレは?」
「UFOだよ!ゆーえふおーー!」
UFOが浮かんでいたが、気にすることもない。
Q区域では普通のことだ。見る頻度としても飛行機と同じくらいだ。もはや未確認飛行物体ではなくてただの円盤だ。
が
しかし、コイツはガチで初めて見たのか?UFOを。目がキラキラしている。たまに見ることあるだろ。驚く事ではないよ。
「てか土蜘蛛(どぐも)。今日田中とかくれんぼしよーぜ?」
「おう」
「おまえら席についてー。テスト返すぞー」
社会の先生が教室に入って来ていた。
「うわやっべえ35点!お前は?」
「俺?92」
「うわ高い!天才じゃん」
「そっちの点が低いだけだよ」
「くうー。辛口だなあ」
学校が終わると、かくれんぼをする事にしていた。公園に集まった。
「宜しく、コイツが田中援太だ。」
「よ、ろしく。」
早速じゃんけんをした。
田中が負け、俺と蜃気が隠れる事になった。
「じゃあ田中数えとけよ」
「ああ」
「あ、あのパンダの石像の後ろに隠れよーぜ」
「おう」
7
6
5
4
……
……
……
「あれ?土蜘蛛、田中が数えるの終わったのかな」
「あ、本当だ」
パンダから首を出して覗いた。
男がいて、田中の首を締めていた。
「う、ヤバい蜃気」
「どした?」
「た、田中が、殺されてる」
「うっそお」
蜃気も俺と同じ様にパンダの石像から覗いた。
「ど、どうするんだ。どうしたらいいんだ。え?蜃気!!」
「ちょっといってくる」
蜃気は立ち上がって男の方に向っていこうとしていた。
「本気か?」
「大丈夫。俺人類最強レベルなんだぜ?」
そうだった。彼は遺伝子操作によって普通の人間とは桁違いの運動能力を持っているのだ。すっかり忘れていたが、強い。普通の人間では彼に立ち向かえ無いだろう。
「た、たすけ………っ!!」
田中が必死で助けを呼ぼうとしているのが聴こえた。
「フフフフフフフフ……久しぶりの人間だあ」
男は田中の首を締めながら舌なめずりをした。
「田中!!今助けてやるっ!!こんな奴俺に太刀打ちできねえからな!!」
蜃気は男の方に走って行った。
誰も蜃気に太刀打ちできなかっただろう。
それが普通の人間なら
「ん?なんだうっせえな」
ここはQ高等学校の教室。
俺は隣の席の奴に起こされた。
幼馴染の蜃気砂貞夫(しんきさてお)だ。
机から顔を上げると、窓の外を見ろと言われた。
「ん?アレは?」
「UFOだよ!ゆーえふおーー!」
UFOが浮かんでいたが、気にすることもない。
Q区域では普通のことだ。見る頻度としても飛行機と同じくらいだ。もはや未確認飛行物体ではなくてただの円盤だ。
が
しかし、コイツはガチで初めて見たのか?UFOを。目がキラキラしている。たまに見ることあるだろ。驚く事ではないよ。
「てか土蜘蛛(どぐも)。今日田中とかくれんぼしよーぜ?」
「おう」
「おまえら席についてー。テスト返すぞー」
社会の先生が教室に入って来ていた。
「うわやっべえ35点!お前は?」
「俺?92」
「うわ高い!天才じゃん」
「そっちの点が低いだけだよ」
「くうー。辛口だなあ」
学校が終わると、かくれんぼをする事にしていた。公園に集まった。
「宜しく、コイツが田中援太だ。」
「よ、ろしく。」
早速じゃんけんをした。
田中が負け、俺と蜃気が隠れる事になった。
「じゃあ田中数えとけよ」
「ああ」
「あ、あのパンダの石像の後ろに隠れよーぜ」
「おう」
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……
……
……
「あれ?土蜘蛛、田中が数えるの終わったのかな」
「あ、本当だ」
パンダから首を出して覗いた。
男がいて、田中の首を締めていた。
「う、ヤバい蜃気」
「どした?」
「た、田中が、殺されてる」
「うっそお」
蜃気も俺と同じ様にパンダの石像から覗いた。
「ど、どうするんだ。どうしたらいいんだ。え?蜃気!!」
「ちょっといってくる」
蜃気は立ち上がって男の方に向っていこうとしていた。
「本気か?」
「大丈夫。俺人類最強レベルなんだぜ?」
そうだった。彼は遺伝子操作によって普通の人間とは桁違いの運動能力を持っているのだ。すっかり忘れていたが、強い。普通の人間では彼に立ち向かえ無いだろう。
「た、たすけ………っ!!」
田中が必死で助けを呼ぼうとしているのが聴こえた。
「フフフフフフフフ……久しぶりの人間だあ」
男は田中の首を締めながら舌なめずりをした。
「田中!!今助けてやるっ!!こんな奴俺に太刀打ちできねえからな!!」
蜃気は男の方に走って行った。
誰も蜃気に太刀打ちできなかっただろう。
それが普通の人間なら
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