異世界陸軍活動記

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「随分と物騒な物を集めてるね」
 軍学校時代、一つ学年が上のカップル先輩(男)が、詰め込み作業をしている俺の手元を覗き込む

「万が一の為にですかね」

「分かるけど、それはあり過ぎるんじゃないかな?」

「そうですかね?」

 瓶の中に入っている魔渇薬の錠剤を、以前作っておいたブレスレッドの中に一つずつ、入れる作業をしていた。

「薬を使った後、魔力切れを起こしたらまた一錠服用すれば回復するでしょう? ほら、水上で右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を出せば、水の上でも走れるって理論で」

「そうすれば薬がある限り魔力は続くけど‥‥一粒でも危険なのにそんなに大量に使ったら、解毒剤を使っても回復は出来なくなるよ」

「そもそもこの薬って戦場で、最後の時に使うわけだから回復は関係ないと思いますよ」

「うん‥‥まぁ、そうなんだけど‥‥‥‥」

 見事にカップル先輩を論破し、その後も作業をしながら先輩と話を続けた。

 『魔渇薬』
 昔はこの世界で毒として使用され、暗殺にも使われていた。
 服用すると魔力が一時的に回復するが、その副作用で自身の体の中で魔力が作られなくなる、そうすると人は衰弱し、そのまま死を迎える。
 解毒剤が開発されるまで、その時の権力者たちは常にその存在に怯えていたという。

 昔から生産する事自体罪になっていたが、実は魔渇薬はひそかに生産されている、主な使用者は兵士達だ。
 魔力が完全に枯渇状態で、戦況的にもう自分は助からないと悟った時、せめて最後に一矢報いる為に使う者達がいる。
 解毒剤を使えば魔渇薬の効果は切れるが、最低でも丸一日は安静にしていないといけない、戦場でそんな事が出来るはずも無く、使用者は覚悟を決め、この薬を使った場合間違いなく死を迎える。
 使用者は死ぬことを前提としてこの薬を使用するので、解毒剤を持ち合わせてない者も多い。

 中々手に入らないこの魔渇薬だが、持っている兵士に試作品のチョコレートと交換を持ち掛け集めていた。
 手に入らない割には結構集まるものだ

 その魔渇薬を入れているブレスレッドは、前々から用意はしていた。
 中身が空洞のブレスレッドに『放出』(弱)を付与したもので、普段は蓋を閉めているが、使用時はその蓋をスライドさせ、直接口で薬を吸い込めるようにしてある。
 一つ口で吸い込み取り出すと『放出』が発動し、シャーペンの芯のように新しい魔渇薬が出てくる。
 魔渇薬自体小さいので、ブレスレッドの中には30錠程入れる事が出来る。

 以前から作っていたのに今薬を入れているのは、ただ単にメンドクサかっただけ、後でいいか? という考えがあったから
 
 しかし、ここに来てその考えは変わった。
 今まで数々の戦闘をこなしてきたが、その中でもここはかなり悲惨な場所だった。常に新しい兵が補充されている状態、つまり死者が非常に多い、これは味方だけではなく敵もそうだった。
 砦の周りには回収されてない敵兵士遺体がまだ残っており、その兵士の遺体には人の死肉を喰らう凶鳥ヒュケイが群がっている。
 一応味方の遺体は回収出来てはいるが、砦の改修工事で忙しく敵兵の遺体までは完全に手が回っていない状態だった。
 この場を守るハルツール軍は士気が低いとカップル先輩から聞いているが、この周りの惨状もその士気の低下に繋がるのだろう、敵兵とはいえヒュケイに貪られる死体が目に入るのは気持ちのいいものではない。

 その回収されない遺体を見て「次は俺かな?」なんて頭をよぎってしまった。そのせいもあって今頃せっせと薬を詰めている。


「そういえば先輩、彼女とはその後どうしたんですか?」
 
 言った後に「アッ!」と思ったがもう遅い、不意に口から出てしまった。カップル先輩の彼女も兵士だし、その兵士にうかつに聞けるような話ではない、最悪戦死とかの可能性もあるし、もしくは、その後別れてしまった可能性もある。

 やってしまったか‥‥‥‥?
 と思ったが

「うん、出産が近くてね、本当は側にいてやりたいんだがね」
 
 カップル先輩は全てが順調のようだった、ちょっとだけ焦った
 
「今の子が生まれたら3人目なんだけど、どうやら女の子らしいんだ」

 しかも3人目、軍人は昔から子だくさんになる傾向がある、任務の期間もそこそこ長いし、久々に休暇で家に帰ったら、その‥‥色々あるんだろう、独り身の俺には分からない事だ。
 ‥‥いや、実際分かるけど。 
 中には家に帰ったら子供が増えている、なんて人もいる位だし

 カップル先輩達は軍学校卒業後、3年程で結婚したらしくその後すぐに第一子を出産、奥さんは暫くして軍に復帰したらしいが、先輩はハルツールが戦況を押し上げている時に、奥さんを軍から退役させたらしい。
 これから戦闘が激化するだろうから、との判断だった。その判断は正しく、今このような状態になってしまっている。
 
「今度子供達を紹介するよ、うちの子達は可愛いんだよ~、家に帰るとパパ―、パパ―って走ってくるんだよ、妻もハヤトに会えたら喜ぶだろうね」

 正直、人の家の子供には興味無いが
「そうですね、どっちに似ているか確認したいですね」
 当たり障りない言葉を返しておく、でも奥さんの方には会いたいかな? 一緒に訓練もした事があるし‥‥‥‥

 

 改修工事の音と怒鳴り散らすような声だけが聞こえる中、突如警報が鳴り響く

「また来たか」
 座っていた先輩が立ち上がり、俺も片づけに入る

「ハヤトは今回も空から行くんだな」

「はい、その取り決めですけど、今回はどうですかね?」

 一度目の時、召喚獣ニュートンを使った重力攻撃と上空からの攻撃を行った。
 二度目の時は、既にニュートンへの対策が取られており、上空への警戒もあった。うかつに近寄れずニュートンでの攻撃は不可能、なので上空からの魔法攻撃にとどめていた

 そして今回は3度目の戦いになる

「ハヤト、お互いに頑張ろうか‥‥とは言っても今は召喚者は肩身が狭いけどね」
 先輩はそう言って肩をすくめる

 召喚獣を消滅させる事の出来る召喚者殺し、それが召喚獣を消滅させる事の出来る武器『召喚者殺し』のせいで、召喚者本来の出番がほとんどなくなってしまった。
 今では召喚者殺しを持つ敵兵を、おびき寄せるための餌役でしかない


「それじゃあ先輩気をつけて」

「ハヤトもな」

 それぞれの持ち場に付くためその場から移動する。
 今回も俺は空からの攻撃となる、コスモで敵直上に移動しそこから魔法で攻撃をする。エクレールは同じ部隊だがここでは別行動、砦の中で負傷者の救護に当たる

「さて、仕事しますか」
 コスモを呼び出し騎乗すると、そのまま上空に飛んだ。砦の上空を円を描くように上昇する、少しずつ気温が下がり体が冷えるのを感じる。
 今日は雲一つない快晴、遮蔽物が全くない空から見下ろす砦は本当にちっぽけなものだった。
 
「やっぱ寒っ」
 ブルリと体が震え、このままここに居たら風邪をひきそうだ。実際にはありがたい魔法のおかげでそんな事は無いが。

 よし、行こうか! と思った時、前方から一機の竜翼機が向かってくる、この砦に3機しか配備されていない内の1機だ。

「ハルツールの機体だな、偵察ごくろうさま」
 偵察に向かい、敵兵接近の連絡をしてくれた竜翼機、このまま竜翼機は砦に向かうと思われたが、何故か俺の方に向かってくる。

 しかも真正面から

「あれ? 何?」

 車でも竜翼機でもなんでもそうだが、正面から来られると轢かれそうで正直おっかない、味方機だとは分かっていても不安になり、こっそり『耐壁を』張った。
 俺の近くまで来るとスピードを落とし、すれ違い間際、その竜翼機のパイロットはハンドサインで何かを伝えてくる

 んー分からん!

 取りあえずこっちも合図しておこうと思い、軽く手を上げた。何となくパイロットが焦っているように見えるが気のせいだな

 多分「頑張ってね!」とかそんな感じだろう、何はともあれ出発!
 コスモに命令し、敵が向かってきている方角に進んだ。風をまともに受けないよう魔法でガードするが寒い物はやっぱり寒い、大体雲が形成される高さまで上がっているが、何もここまで上がる必要はなかった。

「少し降りてくれ」
 コスモは高度を下げる、『探知』魔法が女神サーナによって使えなくなってしまった今、確認は目視になる、木々の隙間から動く者を探すが、相手がマシェルモビアだけにしかない魔法『潜伏・隠蔽』を使っていた場合、探すのが困難になる。
 人工魔石に解除の魔法を付与して投げつけ、地面に落下した時に発動させるようにしてもいいのだが、ちょっともったいない。
 敵はかなりの数で来ているのは分かっている、少人数だとまず探すのは無理だが、大軍になると木々の隙間から見える草木が絶え間なく揺れるので、何とかそれで発見できないかと思う、味方の竜翼機が発見したという事は『潜伏・隠蔽』は使ってなかったのだろう、もしかしたら目視で簡単に見つかるかもしれない。

 地上に目を凝らし、動く者を探していると不意に
 ヒュン!
 耳元で鋭い音がした

 ん? 今何か‥‥‥‥

「うわぁ‥‥最悪━━ッ!!」

 更に切り裂く音が3回、そして後から微かに聞こえてくる機銃音、音がした方向には竜翼機、しかも撃ってきたという事は確実に敵、マシェルモビアの竜翼機、しかも3機

「コスモ引くぞ!」
 『重力』魔法でコスモに引っ付くと、コスモはまるで落下するように横回転し、そのまま向きを変える、その直後に頭上を通り過ぎる弾丸。
 『収納』から盾を取り出し、体制を低くし背中を守るように配置させる

「そろそろ出してくるとは思ってたけど━━」
 
 ヒュンヒュン!

「ひぇっ!!!!」

 体のすぐ近くを通り過ぎる弾丸に、俺の生まれた時から付いている2つの弾丸が縮み上がる

「もっと動け!」
 
 機銃の的になってはいけないと縦と横の動きでかく乱する、『幻惑』魔法も使い振り切ろうとするが、如何せんスピードは向こうの方が圧倒的に上、機動性はこちらが少しだけ勝っているがほぼ差が無い、コスモの天敵ともいえる竜翼機3機に追われる。
 竜翼機独特の飛ぶ時に出る音が少しずつ近くなってくるにつれ、その音に伴って機銃の精度が上がっていると感じる、3機による攻撃にまだ当たって無いのがほぼ奇跡だ。

 当たらぬよう上下左右にジグザグに逃げているので、当然距離も詰められる

「やられてばっかじゃ!」
 後方に向け魔法を連射するが、3機ともまるで曲芸のようにくるくると回りながら回避する、そしてすぐさま機銃が放たれる

 下に降りるしか━━

「なっ! 敵兵!?」
 さきほど見逃したのだろう、下に敵兵の姿を発見した

 下は駄目だ! 上昇して‥‥いや!
「コスモ下だ! 下に突っ込め!」

 地上の敵兵めざし急降下を掛ける、地上の敵兵はこちらに気付いており、そのまま下りれば魔法による攻撃が待っているだろう、が俺はその地上の敵兵めざし突っ込んだ。
 キラリと光ったと思ったら地上から魔法が放たれる、まだ射程距離には遠いにもかかわらず。
 
 だがそれがいい、機銃と魔法、どちらが対処しやすいか? となったら俺にとっては魔法の方が対処しやすい、放たれた魔法と同じ魔法を繰り出し相殺する、躱してもいいが寸前で魔法の方向を変えられると面倒だ、地上から放たれた魔法は全て相殺する。
 この間、後ろにピッタリと付いてきているであろう竜翼機からの機銃は、火を噴くことは無かった。
 竜翼機と敵地上の兵士の直線状に俺がいる、よって竜翼機は手を出せずにいた。
 魔法なら方向を変えたり出来るが、機銃は発射されたら進路を変える事が出来ない、竜翼機の照準には俺の他に敵地上兵も入っている為、手が出せないのだ。

 だがそれも少しの間だけ、近づきすぎれば今度は地上兵の魔法の餌食になる、まだ距離がある分対処できるが近づきすぎればそれもままならない。

 サービスタイムは終わり!
「上昇しろ!」
 降下から一転上昇する、体の臓器が下に落ちていく感覚を覚えると同時に、地上にいる兵士についでと言わんばかりに魔法を放つ、勢いも何も付いていない、ただ岩の塊を落とすだけ

「せっかく来たんだし、これくらいは」

 少しだけ欲を見せたのが不味かったのか

 ガイン!!
 
 背中に背負っていた盾に機銃の弾が当たった、『耐壁』を付与していたはずなのに直接響く高い音、そしてその後に来る強い衝撃、一撃で『耐壁』を崩し盾に直接ダメージを当てられた。
 そして衝撃によりコスモのバランスが崩れる

 しまった! 直撃を喰らった

 大きく前のめりになるコスモ、そして後方には丁度良い場所に位置どっている竜翼機、完全にやられてしまった。
 今、機銃を撃たれたら今度は‥‥‥‥

 もう少しで砦にある対空砲の射程圏内なのに!

 魔法で機銃を防ごうと放ちかけた時、コスモの後方からキラキラした物が吹き出した。それは一つ一つの粒が輝き、後方にいた竜翼機に降り注ぐ

「エフェクト!?」
 以前全ての召喚獣達がそれぞれ成長した時、コスモが会得したものだった。
 ユニコーン状態の時は後方に霧の様なエフェクトを、そしてペガサス状態の時は後ろに光の粒が吹き出すようになっていた。
 そして今、コスモからは光の粒が吹き出されている

 そしてそれは起き、俺はそれを見た。光をもろに浴びた一機の竜翼機が急にその力と制御を失い飛行不能状態になったのを

「━━チャンス!」
 
 制御不能になった竜翼機に向け『雷』の魔法を放つ、その放った魔法は見事に竜翼機の左翼に直撃、地面に向け落下してゆく

「しゃぁぁ! 一機撃墜」

 黒い煙を出し落下する竜翼機から何かが飛び出し、直ぐにパラシュートが開く、パイロットは脱出に成功したようだ

「今だ、全速力で逃げろ!」
 体制を立て直したコスモは、蛇行もせず砦めざし一直線で飛ぶ
 今のエフェクトで警戒したのか、残りの竜翼機2機はそれ以上追っては来なかった

「何とか巻いたか‥‥おいコスモ、お前ケツから何を出した? 敵機が制御不能になってたぞ」

 逃げるのに必死になっているコスモは俺の問いに応えはしなかった。
 そして砦の対空砲の射程圏外に入り、何とか危機を脱する事が出来た。

 砦に戻ってくると、コスモは何やら荒ぶっている、何の事かと思ったら、どうやら俺が言った
「ケツから何を出した?」の一言が気に食わないらしい

「メンゴメンゴ」と謝りさっさとコスモを魔法陣に帰す、まだ戦いは終わってない、今から敵兵がここに来るのだ。

 それにしても3回目で上空からの攻撃に対し、対処されたのは苦しい、その内されるだろうと思っていたが、それは今日の事だった。

 背中に背負った盾の傷を確認した後、通常戦闘時の持ち場へと走り出した。

 
 
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