ダーティマシーナリーの享楽

絃屋さん  

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能ある方は爪を隠す

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「もう意識失ってるだろ」
ソシエルが制止するが、ポンは無視している。
「封印!」
ポンは元の少年の姿に戻る。
「えー、今からお楽しみだったのにー」
「やめろ、公然猥褻で捕まるぞ」
「アン、大丈夫か?」
「はぁはぁ、すみません。油断しました」
「相性が悪かったな。タンなら余裕だっただろうが」
「御主人様、私も封印を解いてもらえれば」
「駄目だ、お前らは最凶の妖怪、最恐の魔女、最狂の殺人鬼だ。本来なら有害図書のS級。軽々しく封印なんて解けない」
「ポンばっかりズルいです。私もアイツの臓物を引きずり出してサバトを開きたかったです」
「沈丁花だったか、見ただろう。禁書は、お前ら革命家風情にあつかえるもんじゃないんだよ」
「くっ、一体三は分が悪いな」
「逃がしてやるから報告しときな。手を出したら駄目な組織もあるってことを」
「エルちゃん、口調が戻ってるよ」
「仕方ない、今日は引こう。ワシも修行が足りないようだ」
そういうと沈丁花は、素早くその場を離れた。
「御主人様、お預けなんて酷いです。こうなったら御主人様を裸にひんむいて、あんなことやこんなことを」
「傷だらけでよく言うよ」
「そういえば、エルちゃん。おトイレは間に合ったの?」
「!!」
「あれあれー、偉そうな事を言いながらもしかして、御主人様、チビっちゃったんじゃ?」
「間に合ったよ、物陰に隠れて……したよ」
「僕らが全力で戦ってる間に野ションしてたんだね」
「うるさい!お漏らしした状態で敵を説得できるわけないだろ」
「ふーん、漏らしそうだったんですね。可愛いエル様は」
「やっぱり下着はオムツ決定かな」
ポンが嬉しそうに言う。
「バカ、まだ漏らしてないからセーフだろ」
「なるほど、なるほど、じゃあ次に間に合わなかったら潔く恥ずかしい下着に身を包むってことですね」
「そんな事言ってないだろ!」
「こっちはお預けくらってムラムラしてるんですよ。さぁ、楽しいショッピングに行きましょう!」


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