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第4章 熱に灼かれて、まぐわう一夜
混じり合うふたり ※
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「はぁっ、くふぅ、ん……っ、あっ、あぁっ、ああっ……!」
初めての生交尾に神経を粟立たせていた美亜の女体は、腰が打ち下ろされるたびに恋人の下でビクンビクンと艶めかしく波打った。そんな彼女の瞳が徐々に焦点を見失っていく様から、俊平はいつの間にか目が離せなくなる。
もたらされる快楽にただただ没頭する少女の顔。
それは今まで見たことがないほどに幸せそうで、ひどく美しかった。
いつもの明るくて茶目っ気のある彼女とも、将棋を指しているときの真剣な彼女とも違う、淫らな女の貌。
一体、彼女はいつからこんな表情をするようになったのだろう?
答えなどとうにわかりきっているはずなのに、そんな愚かな問いを呈してしまう。
「あっ、あはぁんっ……シュンくぅん、好き、好きぃ……っ」
その時、うわ言のように美亜の口の端から零れた睦言に、彼は自身の考えが見透かされたような感覚に襲われた。
思わず少女の身体に無理を強いていた拘束を解いて、ぎゅっとその体を抱きしめる。そうすれば彼女もまた、恋人の背中に腕を回してくれた。
「あぁ、美亜。俺もだ。感じてる美亜、すごく可愛くて大好きだよ」
「あ、はぁっ……っ。ねぇ、もっと言ってよぉ。あたしも言うから、もっと好きって言ってぇ……ッ」
「あぁ、何度だって言ってやるとも。好きだ、美亜、愛してるっ」
かわいらしいおねだりに応えて、互いの耳元で好きを交換しあう。ただそれだけのことなのに、俊平にはそれがどうしようもなく嬉しく思えてならなかった。
こんな幸せそうに愛を囁いてくれる美亜を、ほかの誰にも渡したくない。
自分だけのものにしたい。自分だけが見ていたい。
愛情と隣り合わせの独占欲が烈火のごとく燃え上がり、その思いを叩きつけるように彼は遮二無二腰を振るった。
「あぁんっ、これ、ダメぇっ。お腹の一番奥、シュン君のがズンズンってこじ開けようとしてる……っ。そんなとこ入っちゃダメなのに、そこは赤ちゃんの部屋なのにぃ……ッ」
悲鳴にも似た嬌声を上げ、仰け反った美亜は白い首筋をあらわにした。俊平はそのきめ細やかな肌にマーキング代わりのキス痕をつけつつ、一度ピストンを緩める。全力疾走にも似た抽挿に、彼の全身からは玉のような汗が噴き出していた。
「だってしょうがないだろ? 俺だって美亜の一番深いところに全部吐き出したいんだ。たとえ妊娠しなくたって、美亜の初めてはみんな俺のものにしたいんだよっ」
「シュン、くん……っ」
「だから最後まで受け止めてくれよ。俺の気持ち、全部ひっくるめて」
美亜が息をのむ音が耳朶をかすめた。
自分はそれほどまでに必死の形相をしていただろうか?
思わず自嘲の笑みが浮かびそうになる。だが、それよりもわずかに早く慈母のような穏やかな表情で応えてくれるのが美亜という少女だった。
「わかった。なら、最後まで一緒に気持ち良くなろ? シュン君の気持ち、全部あたしの中に注ぎ込んで」
「……美亜、ありがとう」
軽い口づけを一つ落とし、額の乱れ髪を払ってやってから俊平は身を起こした。
仄暗い灯りのもとに浮かぶ、すっかり上気した桃色の肌が織りなす可憐なシルエット。栗色の髪はしどけなくベッドの上に広がり、昂奮と疲労で胸元はしきりに弾む。ふたりが交わる場所は白く泡立ち、互いの恥毛をべっとりと濡らしている。
ふたりそろって生まれたままの姿。なのに、幼いころは想像もしなかったであろう行為に耽る自分たちが何やらおかしくもあった。
「動いていいよ。このまま最後まで止めないで、ね?」
「あぁ。いくよ、美亜」
「うん。……ひ、ぐぅっ!? あぁ、はあああぁあぁぁ……っ!」
静かに恋人を受け止める覚悟を決め、美亜は後ろ手にシーツを掴む。
そんな彼女の腰を掴んで、俊平は己の分身を膣奥へともう一度押し込んだ。熱く粒だった肉襞のゾリゾリとした抵抗を感じながら、限界まで膨らんだ亀頭冠で強引にこじ開けていく。ともすれば腰が引けてしまいそうなほどに濃密で、甘美な快感。それを潜り抜ければ先端が肉厚な子宮口をクチュリと持ち上げたのが、俊平にも分かった。
「はぁあ……っ、そこ一番奥ぅ、シュン君のおちんちんとディープキスしちゃってるぅ……ッ」
美亜もうっとりとした面持ちで歓悦の呻きを漏らす。
「美亜の子宮、すっかり下まで降りてきちゃってるな。嬉しいぞ。美亜の身体も俺の精液ほしがってくれてるんだ」
「だ、だってぇ、想像しちゃうんだもん。シュン君の熱いお汁であたしの中が満たされちゃうところ。ずっと先のことだと思ってたから、嬉しくなっちゃってもしょうがないじゃんかぁ……っ」
「ははっ、そんな想像までしちゃうなんて、美亜は本当にエッチでいやらしい女の子だな。でも、そんな素直なところだって好きだぞ。こうやってもっと喜ばせたくなるくらいに、なっ!」
「やあぁ、んッ!? ダっ、メ、これ……強、すぎぃ……ッ!」
処女のように狭く締め付けの良い膣洞は、肉棒が離れていこうとすると蜜に蕩けた媚肉となってどこまでも絡みついてくる。そんな娼婦的な味わいに後ろ髪ひかれながら一杯まで腰を引き、もう一度ぬかるみの奥底へと飛び込めば、あとはもう肉快楽のとりことなって彼は腰を振る一匹の獣となった。
「あぁっ、あっ、あ゛ああぁ……っ。これぇ、好きぃ……っ、シュン君の必死な顔も、壊されちゃいそうなくらい強いおちんちんも、みんな大好きぃ……ッ!」
滑らかな白磁の肌をすっかり朱に染め上げて、美亜は感極まったように絶叫する。
彼女もまた、獣に成り果てていた。雄に組み敷かれ、子種を注がれる期待に胸躍らせている一匹の美しい雌だった。
「あぁんっ、気持ち、いいっ、気持ちいいよ、シュンくぅん……ッ。シュン君の生おちんちん、あたしの中で射精するためにいっぱい頑張ってくれてるっ。ゴリゴリッ、ヌチュヌチュって動いて、あたしの弱いとこ全部かき回してくれてるのぉ……っ」
「だって美亜の膣内が気持ちよすぎるからっ。こんなにおまんこ熱くてドロドロで、それなのに俺のをむっちり食い締めてきて。こんなの、こんなの我慢できるわけないだろ……っ」
「あはぁ、我慢なんて、いいのにぃっ。あたしの中、シュン君を受け止める準備、もうとっくにできてるんだよ? だから、出して。シュン君の濃ゆい精液、あたしの中に出してぇ……っ、あ、くぅんんッ!」
艶めかしい誘惑と迫りくる射精感に、俊平の腰が力強く打ち振るわれる。少女の華奢な体躯はガクガクと揺さぶられ、衝撃を受け止めかねるように何度も弓なりとなった。
それでもただひたすらに、歓喜の瞬間に向かって男は律動を繰り返した。
そこに難渋なやりとりなどもう必要ない。
あるのはやはり、肉のぶつかり合う音と意味を持たない喘ぎばかり。
例外はごくごく単純かつ陳腐で、けれども思いのこもった「好き」という睦言だけ。
だからこそ、なのだろう。次第に場所や時間の感覚が薄れ、この世界に自分と最愛の少女だけが取り残されたような感覚に陥っていく。
「あっ、シュン、くん……ッ。ごめん、なさ、あたし、もうっ――!」
永遠に続くかとも思われた情熱的な交わり。しかし、前兆に下腹部を波打たせ、切羽詰まった様子の美亜の声が、俊平の意識を現世へと引き戻した。
「もう限界なんだな。いいぞ、俺ももう出すからなっ」
「一緒にっ、最後まで一緒にきてぇ……っ」
「ああ。最後まで一緒だ。このまま一緒に気持ちよくなろう」
「シュン、くん。――はぁっ、ふ、んああぁあぁぁ……ッ」
差し伸べられた美亜の手を取り、指を絡めてぎゅっと握る。
彼女は俊平の答えに安心したように微笑みを浮かべた。かと思うと、次の瞬間、しなやかな肢体はひときわ大きく仰け反って、長い悦びのため息とともに打ち震えた。
深く、激しいオーガズムの戦慄が彼女を襲う。それに相前後して、彼女の下腹部が男根をキュウキュウと咥えこんだままに、力強く蠢動した。
――今度こそ何物にも邪魔されることなく本望を遂げることができる。
まるでそれを知っているかのように、蜜壺は別の生き物じみた収縮を繰り返して生殖液を執拗に絞り出そうとする。
もはや限界寸前の俊平に、そんな淫らな肉悦に抗う気力など残ってはいなかった。
「出し、てぇ……ッ、あたしの中に、シュン君の全部ぅ……っ!」
「あぁっ、出すぞっ。美亜っ、美亜ぁ……ッ!」
絞り出すような叫びとともに、俊平の忍耐はとうとう限界を迎えた。
背すじに怖気が走り、全身の筋肉が一斉に緊張する。息の詰まるような射精感に喘ぐ間もなく、彼の本能は裏筋を昇りつめる感覚に急かされるままに、最後のワンストロークを恋人の最奥へと打ち込んだ。
無機質なコンドームの液溜まりなどではなく、愛する美亜の温かな生膣、そして子宮へと。
今度こそ至るべき場所へ向かって、白濁液を迸らせる。
今日三度目の射精。にもかかわらず、それは彼自身も驚くほどに濃厚で重たかった。
「はあぁぁぁ……、おく、あっつぅ……ッ」
幾度となく脈打っては繰り返す、そんな濃密な吐精を受け止めながら、美亜は悩まし気な声を漏らした。その表情は処女を失った時のようにどこか夢見心地で、危うさすら漂う妖艶さをまとっている。
現にそうだ。彼女は今この瞬間、初めて恋人の子種汁の味を子宮で知った。
避妊薬さえなければ、このままふたりの愛の結晶を身ごもってしまうかもしれない行為に進んで興じたのだ。
――それはひとりの女性として、とっておきの愛情表現といっていいかもしれない。
俊平は胸の内が美亜に対する深い感謝の念でいっぱいになるのを感じた。
だからこそ、せめて彼女が心地よい余韻に揺蕩えるように。激しく甘美な絶頂感が過ぎ去り、言いようもない充足感に包まれるようになっても、彼はゆったりと優しい後戯のように腰を揺らすのをやめなかった。
「はあぁっ、はあぁっ……。何、これぇ? 今までと全然違うじゃん……っ」
やがてオーガズムの最中、希薄になっていた五感が戻ってくる。
真っ先に困惑するような美亜の声が響き、俊平はハッと視線を彼女の方へ戻した。
「これ、すごいよぉ。シュン君の熱い精液、ホントにあたしの中に注がれてるの、わかっちゃう……っ」
彼女は右の手のひらで未だに震えの収まらない下腹部を撫でさすっていた。
その面持ちは悦びと驚きが半分ずつ。信じられないような口調で、自らが味わっている未知の感覚を恋人に訴えかけてくる。
「思い込み、なのかな? でも、嘘じゃないの。ホントにシュン君の精液があたしの奥に流れ込んでくる、あったかい感覚がしてて」
「信じるよ。俺だって最後の瞬間、俺と美亜が溶け合ったような感覚になったんだ。そんなことは妄想に過ぎないだろうけど、確かにそう感じた。そこに嘘はない。それと同じじゃないか?」
俊平は美亜の手の甲に自らの手を重ねて穏やかに応えた。
錯覚や妄想であろうとも、そこに確かな実感を伴っていたならば、少なくとも“嘘”ではないはずだ。そうでなければ、今この時感じているはずの満足感や幸福感すら、生理的メカニズムによる化学反応に帰結してしまう。そんな寂しい世界に住むくらいなら、まだしも幻想の方を俊平は信じていたかった。
「シュン君と溶け合う感じ、かぁ……。言われてみれば、確かにそうだったかも。最後の瞬間、どこまでがあたしの身体なのかわからなくなって、それで……。――あ、待って!抜いちゃダメっ」
ふたりを包む、甘くまどろんだ事後の空気。
美亜はいまだに夢うつつから抜け出せないような顔つきで、ボンヤリと呟いていた。
だが、疲労した俊平がわずかに身じろぎする。その瞬間、ジュプリと音を立てて膣口からペニスが抜け出た感覚には、ハッと目を見張って敏感な反応を示した。
彼女からは直接見えないだろうが、肉茎を今の今まで咥えこんでいたヴァギナは、ポッカリとリング状の穴の形を残していた。その奥が余韻に幾度かひくついて、やがて粘度の高い白樹液をタラリと零す。会陰を下り、菊門のふちをたどって白濁はベッドシーツにシミを作る。美亜の最奥へ己が精を確かにぶちまけた証拠ともいえる光景に、遅まきながらも俊平は感動を覚えてしまうほどだった。
一方、美亜がその白い流れに指を絡ませてすくい上げ、ひどく残念そうにため息をついたのは彼としても少し意外だった。
「あぁ、出ちゃった。せっかくシュン君に注いでもらった精液なのに……」
「えぇと、そんなに残念そうにするほどか?」
つい軽い気持ちで俊平がそんなことを口走ってしまったのは、いわゆる射精後の「賢者モード」というヤツによるものだったのだったのかもしれない。恋人同士とはいえ、所詮は他人の体液。しかも精液とあっては決して綺麗といえたものではなく、早いとこティッシュでふき取ってしまうべきとすら思われたからだ。
しかし、よくよく振り返ってみれば俊平の方だって、美亜の唾液はもちろん汗も夢中で舐めたし、おしっこの匂いの残る秘部だって喜んでむしゃぶったことがある。それに美亜は表向きの事情こそあれ、ピルまで使って膣内射精を求めてくれたのだ。彼女の思い入れの深さをまかり間違ってもなめてはいけなかった。
初めての生交尾に神経を粟立たせていた美亜の女体は、腰が打ち下ろされるたびに恋人の下でビクンビクンと艶めかしく波打った。そんな彼女の瞳が徐々に焦点を見失っていく様から、俊平はいつの間にか目が離せなくなる。
もたらされる快楽にただただ没頭する少女の顔。
それは今まで見たことがないほどに幸せそうで、ひどく美しかった。
いつもの明るくて茶目っ気のある彼女とも、将棋を指しているときの真剣な彼女とも違う、淫らな女の貌。
一体、彼女はいつからこんな表情をするようになったのだろう?
答えなどとうにわかりきっているはずなのに、そんな愚かな問いを呈してしまう。
「あっ、あはぁんっ……シュンくぅん、好き、好きぃ……っ」
その時、うわ言のように美亜の口の端から零れた睦言に、彼は自身の考えが見透かされたような感覚に襲われた。
思わず少女の身体に無理を強いていた拘束を解いて、ぎゅっとその体を抱きしめる。そうすれば彼女もまた、恋人の背中に腕を回してくれた。
「あぁ、美亜。俺もだ。感じてる美亜、すごく可愛くて大好きだよ」
「あ、はぁっ……っ。ねぇ、もっと言ってよぉ。あたしも言うから、もっと好きって言ってぇ……ッ」
「あぁ、何度だって言ってやるとも。好きだ、美亜、愛してるっ」
かわいらしいおねだりに応えて、互いの耳元で好きを交換しあう。ただそれだけのことなのに、俊平にはそれがどうしようもなく嬉しく思えてならなかった。
こんな幸せそうに愛を囁いてくれる美亜を、ほかの誰にも渡したくない。
自分だけのものにしたい。自分だけが見ていたい。
愛情と隣り合わせの独占欲が烈火のごとく燃え上がり、その思いを叩きつけるように彼は遮二無二腰を振るった。
「あぁんっ、これ、ダメぇっ。お腹の一番奥、シュン君のがズンズンってこじ開けようとしてる……っ。そんなとこ入っちゃダメなのに、そこは赤ちゃんの部屋なのにぃ……ッ」
悲鳴にも似た嬌声を上げ、仰け反った美亜は白い首筋をあらわにした。俊平はそのきめ細やかな肌にマーキング代わりのキス痕をつけつつ、一度ピストンを緩める。全力疾走にも似た抽挿に、彼の全身からは玉のような汗が噴き出していた。
「だってしょうがないだろ? 俺だって美亜の一番深いところに全部吐き出したいんだ。たとえ妊娠しなくたって、美亜の初めてはみんな俺のものにしたいんだよっ」
「シュン、くん……っ」
「だから最後まで受け止めてくれよ。俺の気持ち、全部ひっくるめて」
美亜が息をのむ音が耳朶をかすめた。
自分はそれほどまでに必死の形相をしていただろうか?
思わず自嘲の笑みが浮かびそうになる。だが、それよりもわずかに早く慈母のような穏やかな表情で応えてくれるのが美亜という少女だった。
「わかった。なら、最後まで一緒に気持ち良くなろ? シュン君の気持ち、全部あたしの中に注ぎ込んで」
「……美亜、ありがとう」
軽い口づけを一つ落とし、額の乱れ髪を払ってやってから俊平は身を起こした。
仄暗い灯りのもとに浮かぶ、すっかり上気した桃色の肌が織りなす可憐なシルエット。栗色の髪はしどけなくベッドの上に広がり、昂奮と疲労で胸元はしきりに弾む。ふたりが交わる場所は白く泡立ち、互いの恥毛をべっとりと濡らしている。
ふたりそろって生まれたままの姿。なのに、幼いころは想像もしなかったであろう行為に耽る自分たちが何やらおかしくもあった。
「動いていいよ。このまま最後まで止めないで、ね?」
「あぁ。いくよ、美亜」
「うん。……ひ、ぐぅっ!? あぁ、はあああぁあぁぁ……っ!」
静かに恋人を受け止める覚悟を決め、美亜は後ろ手にシーツを掴む。
そんな彼女の腰を掴んで、俊平は己の分身を膣奥へともう一度押し込んだ。熱く粒だった肉襞のゾリゾリとした抵抗を感じながら、限界まで膨らんだ亀頭冠で強引にこじ開けていく。ともすれば腰が引けてしまいそうなほどに濃密で、甘美な快感。それを潜り抜ければ先端が肉厚な子宮口をクチュリと持ち上げたのが、俊平にも分かった。
「はぁあ……っ、そこ一番奥ぅ、シュン君のおちんちんとディープキスしちゃってるぅ……ッ」
美亜もうっとりとした面持ちで歓悦の呻きを漏らす。
「美亜の子宮、すっかり下まで降りてきちゃってるな。嬉しいぞ。美亜の身体も俺の精液ほしがってくれてるんだ」
「だ、だってぇ、想像しちゃうんだもん。シュン君の熱いお汁であたしの中が満たされちゃうところ。ずっと先のことだと思ってたから、嬉しくなっちゃってもしょうがないじゃんかぁ……っ」
「ははっ、そんな想像までしちゃうなんて、美亜は本当にエッチでいやらしい女の子だな。でも、そんな素直なところだって好きだぞ。こうやってもっと喜ばせたくなるくらいに、なっ!」
「やあぁ、んッ!? ダっ、メ、これ……強、すぎぃ……ッ!」
処女のように狭く締め付けの良い膣洞は、肉棒が離れていこうとすると蜜に蕩けた媚肉となってどこまでも絡みついてくる。そんな娼婦的な味わいに後ろ髪ひかれながら一杯まで腰を引き、もう一度ぬかるみの奥底へと飛び込めば、あとはもう肉快楽のとりことなって彼は腰を振る一匹の獣となった。
「あぁっ、あっ、あ゛ああぁ……っ。これぇ、好きぃ……っ、シュン君の必死な顔も、壊されちゃいそうなくらい強いおちんちんも、みんな大好きぃ……ッ!」
滑らかな白磁の肌をすっかり朱に染め上げて、美亜は感極まったように絶叫する。
彼女もまた、獣に成り果てていた。雄に組み敷かれ、子種を注がれる期待に胸躍らせている一匹の美しい雌だった。
「あぁんっ、気持ち、いいっ、気持ちいいよ、シュンくぅん……ッ。シュン君の生おちんちん、あたしの中で射精するためにいっぱい頑張ってくれてるっ。ゴリゴリッ、ヌチュヌチュって動いて、あたしの弱いとこ全部かき回してくれてるのぉ……っ」
「だって美亜の膣内が気持ちよすぎるからっ。こんなにおまんこ熱くてドロドロで、それなのに俺のをむっちり食い締めてきて。こんなの、こんなの我慢できるわけないだろ……っ」
「あはぁ、我慢なんて、いいのにぃっ。あたしの中、シュン君を受け止める準備、もうとっくにできてるんだよ? だから、出して。シュン君の濃ゆい精液、あたしの中に出してぇ……っ、あ、くぅんんッ!」
艶めかしい誘惑と迫りくる射精感に、俊平の腰が力強く打ち振るわれる。少女の華奢な体躯はガクガクと揺さぶられ、衝撃を受け止めかねるように何度も弓なりとなった。
それでもただひたすらに、歓喜の瞬間に向かって男は律動を繰り返した。
そこに難渋なやりとりなどもう必要ない。
あるのはやはり、肉のぶつかり合う音と意味を持たない喘ぎばかり。
例外はごくごく単純かつ陳腐で、けれども思いのこもった「好き」という睦言だけ。
だからこそ、なのだろう。次第に場所や時間の感覚が薄れ、この世界に自分と最愛の少女だけが取り残されたような感覚に陥っていく。
「あっ、シュン、くん……ッ。ごめん、なさ、あたし、もうっ――!」
永遠に続くかとも思われた情熱的な交わり。しかし、前兆に下腹部を波打たせ、切羽詰まった様子の美亜の声が、俊平の意識を現世へと引き戻した。
「もう限界なんだな。いいぞ、俺ももう出すからなっ」
「一緒にっ、最後まで一緒にきてぇ……っ」
「ああ。最後まで一緒だ。このまま一緒に気持ちよくなろう」
「シュン、くん。――はぁっ、ふ、んああぁあぁぁ……ッ」
差し伸べられた美亜の手を取り、指を絡めてぎゅっと握る。
彼女は俊平の答えに安心したように微笑みを浮かべた。かと思うと、次の瞬間、しなやかな肢体はひときわ大きく仰け反って、長い悦びのため息とともに打ち震えた。
深く、激しいオーガズムの戦慄が彼女を襲う。それに相前後して、彼女の下腹部が男根をキュウキュウと咥えこんだままに、力強く蠢動した。
――今度こそ何物にも邪魔されることなく本望を遂げることができる。
まるでそれを知っているかのように、蜜壺は別の生き物じみた収縮を繰り返して生殖液を執拗に絞り出そうとする。
もはや限界寸前の俊平に、そんな淫らな肉悦に抗う気力など残ってはいなかった。
「出し、てぇ……ッ、あたしの中に、シュン君の全部ぅ……っ!」
「あぁっ、出すぞっ。美亜っ、美亜ぁ……ッ!」
絞り出すような叫びとともに、俊平の忍耐はとうとう限界を迎えた。
背すじに怖気が走り、全身の筋肉が一斉に緊張する。息の詰まるような射精感に喘ぐ間もなく、彼の本能は裏筋を昇りつめる感覚に急かされるままに、最後のワンストロークを恋人の最奥へと打ち込んだ。
無機質なコンドームの液溜まりなどではなく、愛する美亜の温かな生膣、そして子宮へと。
今度こそ至るべき場所へ向かって、白濁液を迸らせる。
今日三度目の射精。にもかかわらず、それは彼自身も驚くほどに濃厚で重たかった。
「はあぁぁぁ……、おく、あっつぅ……ッ」
幾度となく脈打っては繰り返す、そんな濃密な吐精を受け止めながら、美亜は悩まし気な声を漏らした。その表情は処女を失った時のようにどこか夢見心地で、危うさすら漂う妖艶さをまとっている。
現にそうだ。彼女は今この瞬間、初めて恋人の子種汁の味を子宮で知った。
避妊薬さえなければ、このままふたりの愛の結晶を身ごもってしまうかもしれない行為に進んで興じたのだ。
――それはひとりの女性として、とっておきの愛情表現といっていいかもしれない。
俊平は胸の内が美亜に対する深い感謝の念でいっぱいになるのを感じた。
だからこそ、せめて彼女が心地よい余韻に揺蕩えるように。激しく甘美な絶頂感が過ぎ去り、言いようもない充足感に包まれるようになっても、彼はゆったりと優しい後戯のように腰を揺らすのをやめなかった。
「はあぁっ、はあぁっ……。何、これぇ? 今までと全然違うじゃん……っ」
やがてオーガズムの最中、希薄になっていた五感が戻ってくる。
真っ先に困惑するような美亜の声が響き、俊平はハッと視線を彼女の方へ戻した。
「これ、すごいよぉ。シュン君の熱い精液、ホントにあたしの中に注がれてるの、わかっちゃう……っ」
彼女は右の手のひらで未だに震えの収まらない下腹部を撫でさすっていた。
その面持ちは悦びと驚きが半分ずつ。信じられないような口調で、自らが味わっている未知の感覚を恋人に訴えかけてくる。
「思い込み、なのかな? でも、嘘じゃないの。ホントにシュン君の精液があたしの奥に流れ込んでくる、あったかい感覚がしてて」
「信じるよ。俺だって最後の瞬間、俺と美亜が溶け合ったような感覚になったんだ。そんなことは妄想に過ぎないだろうけど、確かにそう感じた。そこに嘘はない。それと同じじゃないか?」
俊平は美亜の手の甲に自らの手を重ねて穏やかに応えた。
錯覚や妄想であろうとも、そこに確かな実感を伴っていたならば、少なくとも“嘘”ではないはずだ。そうでなければ、今この時感じているはずの満足感や幸福感すら、生理的メカニズムによる化学反応に帰結してしまう。そんな寂しい世界に住むくらいなら、まだしも幻想の方を俊平は信じていたかった。
「シュン君と溶け合う感じ、かぁ……。言われてみれば、確かにそうだったかも。最後の瞬間、どこまでがあたしの身体なのかわからなくなって、それで……。――あ、待って!抜いちゃダメっ」
ふたりを包む、甘くまどろんだ事後の空気。
美亜はいまだに夢うつつから抜け出せないような顔つきで、ボンヤリと呟いていた。
だが、疲労した俊平がわずかに身じろぎする。その瞬間、ジュプリと音を立てて膣口からペニスが抜け出た感覚には、ハッと目を見張って敏感な反応を示した。
彼女からは直接見えないだろうが、肉茎を今の今まで咥えこんでいたヴァギナは、ポッカリとリング状の穴の形を残していた。その奥が余韻に幾度かひくついて、やがて粘度の高い白樹液をタラリと零す。会陰を下り、菊門のふちをたどって白濁はベッドシーツにシミを作る。美亜の最奥へ己が精を確かにぶちまけた証拠ともいえる光景に、遅まきながらも俊平は感動を覚えてしまうほどだった。
一方、美亜がその白い流れに指を絡ませてすくい上げ、ひどく残念そうにため息をついたのは彼としても少し意外だった。
「あぁ、出ちゃった。せっかくシュン君に注いでもらった精液なのに……」
「えぇと、そんなに残念そうにするほどか?」
つい軽い気持ちで俊平がそんなことを口走ってしまったのは、いわゆる射精後の「賢者モード」というヤツによるものだったのだったのかもしれない。恋人同士とはいえ、所詮は他人の体液。しかも精液とあっては決して綺麗といえたものではなく、早いとこティッシュでふき取ってしまうべきとすら思われたからだ。
しかし、よくよく振り返ってみれば俊平の方だって、美亜の唾液はもちろん汗も夢中で舐めたし、おしっこの匂いの残る秘部だって喜んでむしゃぶったことがある。それに美亜は表向きの事情こそあれ、ピルまで使って膣内射精を求めてくれたのだ。彼女の思い入れの深さをまかり間違ってもなめてはいけなかった。
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その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
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