“純愛流”将棋ガールは、年の差師匠を寄せ切りたい。

若菜はかり

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第3章 浴衣の夕べ、淫花は薫りて咲き乱れ

無垢な少女の妖しい懇願 ※

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「んくぅ……っ、はぁ、あはぁ……っ。ね、すごい、でしょ? まだ触ってもらってもないのに、こんなにぐしょ濡れになっちゃったんだぁ……っ」

 柳腰をかくかくと指先へ擦り付け、美亜の声は感極まったように大きく震えた。

「はあぁんん……っ、す、すごいっ。少し触られただけなのに、頭が痺れるくらい気持ちいい。シュン君の指、大きくてゴツゴツしてて、あたし大好きぃ」

 俊平はそんなはしたなく腰を振る彼女を注意することもできず、ただ石像のように固まっていた。けれどそれはただ動揺によるものではなく、内なるせめぎあいによるところが大きかった。その証拠に、彼の息遣いは知らず知らずのうち、激しく忙しないものになりつつあったのだ。
 そんな恋人の様子に気づいているのかいないのか、美亜は再び挑発するような面持ちで唇を開いた。

「ねぇ、あたしがどうしてこんなにエッチになっちゃったかわかる?」
「……っ」
「それはね、全部シュン君がいけないんだよ? シュン君があたしに、あんな気持ちいいこと教えるから、カラダが全部覚えちゃった。シュン君の声や匂いだけでお腹の下の方がジクジク疼いて、気持ちよくなる準備し始めちゃうくらいしっかり仕込まれちゃった。でも、これだってしょうがないよね? 初めてがあんなに幸せで、二回目があんなに気持ちよくて。こんなのくせにならないわけがないんだから」
「……ごめ、ん。でもそんな様子、美亜だって全然……っ」
「そりゃあ、必死になって隠してたからね。こんなにエッチな女の子だなんて知られたくなかったし、自分もそんなの認めたくなかった。だから我慢してた。また今度会ったときに甘えればいいって考えてた。なのに、シュン君ってば一か月もあたしのこと放っておくんだもん。仕事忙しいとか、あたしの受験がとか。メッセージ見るたびにすごく寂しかったんだよ?」

 そのとき、俊平の脳裏によぎったのは、この前美亜をデートに誘おうとした時のこと。連絡しようとした矢先、美亜の方から送ってきた「会えない?」のメッセージ。
 あれがシグナルだったのだ、と。俊平は今この時になって思い至った。

「そうだったんだな。……悪かった。その分の埋め合わせもする。だけど、今は……っ」
「イヤ。もう我慢できないの。――だから今すぐ慰めてよ。あたしのこと」

 そう言うと美亜は身を離して振り返った。そして、豊尻を俊平に向かって突き出すように、かたわらの木の幹に手をつく。それはちょうどあのカップルと同じ。尻を振って男に媚び、立ちバックでの交わりを求めるポーズだった。

「シュン君、お願い。もう我慢できないの。このままあたしの中に入れてぇ……っ」
「そんな、このままって……」

 俊平は狼狽の色を隠せなかった。なぜならば、彼の中での美亜は、いまだ男を知り始めたばかりの少女のままだったから。年上の恋人がつむぐ睦言に素直に恥じらい、ねちっこい愛撫にあっという間に翻弄される、そんなひとりの乙女のはずだったのだ。
 それなのに、今の美亜が醸し出す妖艶さと言ったら!
 眉根を辛そうに寄せ、熱に浮かされたようなまなじりが哀願するように俊平を見つめていた。ぷっくりとした唇の紅も、煽情的にテラリと濡れ光って見えた。それはよく見れば彼女の舌先が焦れたように、しきりにリップを湿らすからだった。
 そして、俊平の視線はどうしても乱暴にまくり上げられた裾の下から覗く、ピンクのショーツに惹きつけられた。
 浴衣と合わせるためなのか、飾り気のないシンプルなデザインの下着。けれど、そのクロッチにはドキリとするほどに大きく、濃厚な楕円のシミがじっとりと浮かび上がっていたのだ。

(ああぁっ。美亜のやつ、もうこんなにドロドロにして……っ!)

 恋人の“発情”を改めて視覚で認識してしまうと、俊平の理性が持つ見込みはなくなった。
 今すぐ邪魔な布切れを取っ払って、グズグズに解れた秘裂に自分の愚息をぶち込みたい。きっと今の彼女であれば、たとえ乱暴な挿入でもただそれだけで狂喜するだろうという確信があった。そうしておいて、息つく間もなく欲望のままに腰を振るのだ。膣の入り口から一番奥までをメチャクチャに引っ掻き回し、彼女の大好きな子宮口もじっくりイジメてやる。ついでに淫らなセリフも囁いてやれば、尚良い具合になるだろう。間違いなく、最高の肉悦を味わえるはずだ。
 そんな下劣な妄想が一気に頭の中を駆け巡る。妄想を現実にしようと、無意識のうちに手が伸びかけ、足が一歩を踏み出そうとした。そこで辛うじて抑制が効いているのは、もはや理性ではなく何か気まぐれのようなもの。外れかけたタガが、外れ損ねて引っかかっているだけの均衡に過ぎなかった。
 だからそれは、次のきっかけで間違いなく崩れ去る定めにあった。

「ほら、ココだよ。シュン君……?」

 美亜が誘惑するように、ショーツのクロッチを自ら指先でずらした。ちょうどその時、空に花火が瞬き、短い閃光があらわとなった彼女の秘所を照らし出した。
 恥毛がぴっとりと張り付いた陰唇。ため息をつくように綻んだ合わせ目。そのうちから覗く、充血しきった肉襞の一重一重。
 秒にも満たない刹那のうちに、欲望に見開かれた俊平の目は全てを網膜に焼き付ける。そしてそれが、最後のダメ押しとなった。

「あぁっ、すまん、美亜っ!」
「あぁ、んっ! ……あはぁ、やっとシュン君の方から来てくれたぁ♪」

 気が付けば俊平は美亜に飛び掛かり、彼女の華奢な肢体を力いっぱいに抱き締めてしまっていた。
 敗北した理性が「今はダメだ!」と悪あがきする。だが、美亜の白いうなじから立ち上る甘酸い体臭と手のひらの中でまろやかにたわむ乳房の感触に湧きたつ興奮が、その声すら押し流す。
 犬のように鼻を鳴らし、うなじにキスの雨を降らしながら、美亜のバストを一心不乱になって揉みしだく。ぎゅっと寄せるように持ち上げては解放し、また持ち上げてはプルプルと震わせてやる。汗でしっとりとしたもち肌が手のひらに心地よく吸い付き、触れているだけで下半身が滾ってきた。

「くそっ。こんなの俺が我慢しないといけないのに……っ」
「ふふ、いいんだよ別に。あたしがいいって言ってるんだから……あ、んんっ、はぁうっ!?」

 思うさまに沈み込んでいく柔らかな乳鞠の中心、ただそこだけが少女の昂ぶりを示すようにピンと突き立っている。そこを爪先がカリカリッと引っ掻くと、敏感な箇所を逆撫でられた美亜は大きく喘いだ。

「やっぱり乳首が好きなんだな、美亜は」
「うん、好きぃ。自分じゃわかんないのに、シュン君に触られるとすごく気持ちいいのぉ。……あはぁっ、それ好きぃ、めちゃくちゃ気持ち、いいっ」
「う、くぁ……っ。美亜、それだめだって」

 乳先をつねあげられた美亜が心地よさそうにビクビクっと背中を反らせた。それと同時に突き出された桃尻が俊平の股間に押し付けられる。豊かな臀裂にすっぽりと捉えられ、ズボンの下で膨らみきっていた陰茎は甘美な圧迫感に打ち震えることとなった。

「あは、シュン君ったら、こうされるの気持ちいいんだ? いやらしい、変態~♪」
「あ、待て、待てったら……っ」

 俊平の手が止まったのをいいことに、くすりと笑った美亜が尻をグリグリと振り始めた。豊満な尻肉にいいように弄ばれるペニスは、下着の中で先走り汁で汚していく。はち切れんばかりに高まった欲望に経験のないタイプの刺激が組み合わさったためか、こんな服越しの尻コキでさえ危うく射精に至ってしまいそうになり、俊平は慌てて腰を引いた。

「やったな、こいつ!」
「へ……? あっ、きゃうううんっ!?」

 調子に乗った美亜に反撃するため、俊平は咄嗟に彼女の股間に手を伸ばした。
 下腹部に張り付いたショーツ。その中に手を無造作に突っ込むと、たちまち粘度の高い愛液が指先にまとわりつく。ぬかるんだスリットに中指を這わせ、手前側を探ると、包皮の内側でぷっくりと勃起したクリトリスが簡単に見つかった。

「あ、そこ、ダメっ、ダメぇっ。い、今敏感だから、そんなに捏ねちゃ……、ひあぁっ! イ、ヤぁ……っ」
「クリトリスがもうこんなに膨らんでるな。さっきもわざとここに擦り付けるように腰を動かしたりしてただろ? そんなことまで俺は教えたつもりはないんだけど」
「あぁ、ひやぁん……っ! だってぇ、しょうがないじゃんかぁ……っ。シュン君が放っておくから、ひとりで慰めなきゃいけなかったんだもんっ」

 俊平としては単なる会話の綾だったのだが、思わぬ告白が返ってきたことに思わず手が止まってしまう。しかし、美亜はそれを「話を続けろ」という意味に解したらしい。羞恥に頬を染めながらも、彼女はさして躊躇うことなくポツリポツリと語り始めた。

「この一か月ね、シュン君とのセックスを思い出してひとりエッチしてた。夜、ひとりになると自然と思い出しちゃって、勉強にも集中できなかったから。自分の指をシュン君のだと思ってズチュズチュって、イヤらしい音いっぱい出しながらするの。シュン君の声とか力強さとか想像しながら、何度も何度も。でもね、自分でどれだけ気持ちよくなっても全然物足りなくて。あたしの指じゃ細すぎて、シュン君とのセックスみたいに目の前が真っ白になるくらいにならないの」

 美亜は記憶の中の自慰行為と重ねているのか、太ももをぎゅっと締めて俊平の手を逃げられないようにする。そうして、控えめに、けれどそれと分かるほどに秘裂を彼の指で圧迫するように試みているのだ。

「あたしって変態なのかな? 合宿の時、エッチなこと言わされたりするの嫌だったはずなのに、自分でするときはあの時のことを思い出しちゃう。自分がどれだけいやらしい女の子か分からされながら、シュン君ので犯されるの想像して気持ちよくなっちゃうの。ねぇ、シュン君はあたしのこと、どう思う?」

 熱っぽく明かされる、眩暈がするほどに淫らな告白。
 自ら進んで快楽に溺れようとする破廉恥な腰つき。
 まるで美亜らしくない。だが、目の前にいるのは正真正銘彼女なのだ。
 自分がここまで彼女を変えてしまった事実に、俊平はたじろかざるを得なかった。
 そんな彼の心中を知ってか知らずか、美亜はまた再び彼の股間に尻肉を押し付けてくる。きっと陰茎の熱は布地越しにもはっきりと伝わっているのだろう。彼女は期待に満ちた深いため息をひとつ零した。
 次の瞬間には乱暴に衣服をはぎとられ、荒々しく秘処を犯されるのだと。そう信じて疑っていないのだ。
 ――だが。

「くぅっ、ああぁぁあぁん……っ!? シュン君の指、あたしの中に入ってきたぁ……っ」

 ドロドロの蜜を吐き出す膣口に、俊平は中指をねじ込んだ。続いて薬指も。
 きゅっと狭く、けれどもねっとりとして柔らかな肉襞は、筋張った男の指先を素直に飲み込んでしまう。まるで意思を持った軟体生物のように絡みつき離してくれない。この中に膨らみきった肉棒を突き入れる甘美な想像が頭をよぎり、くらつくほどの快楽の予感に酔いしれた。
 けれど、まだそうするわけにはいかないのだ。
 俊平は甘美に震える蜜壺の中で、指をくの字に折り曲げた。そうして彼女の快楽の在り処を狙いすまし、手首から先を激しく振動させる。
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