42 / 44
第六章 正体
正体
しおりを挟む
悪い冗談だと思った。
それは城ケ崎も同じだったらしい。
わたしたちはお互い無言で顔を見合わせた。
「……あの、何を言ってるんです? 支倉さんなら毒入りの寿司を食べて死んだではありませんか」
綿貫はキョトンとしている。
「嗚呼、そうだったね。随分昔のことだから、すっかり忘れてたよ」
突然、声も喋り方もガラリと変わった。
それは確かに生前の支倉と同じ声と喋り方だ。
「だけどあれは僕じゃない。整形手術によって僕の顔そっくりになった、別人だ。顔が変わったショックで、どうも彼はすっかり自分のことを僕だと思い込んでしまったようだけれどね。同じように僕も顔を変え、綿貫リエのふりをしていたというわけさ」
「…………」
とても信じられるような話ではない。
出まかせに決まっている。
「嘘です。そんな苦し紛れの言い逃れで誤魔化そうとしても無駄です」
「あれれ? おかしいな鈴村君。確か君はさっきまで僕を庇ってくれていたのではなかったかな? 君は僕と城ケ崎君のどっちの味方なんだい?」
そんなこと、分からない。
しかし、真実をこんな形で有耶無耶にされることを、わたしは許せないと感じたのだ。
それは怒りにも似た感情だ。
「わたしは、本当のことが知りたいだけです」
「……うーん、困ったね。どうも君たちは僕の話が信じられないみたいだけど、僕は何一つ嘘など吐いていないんだ。そこで聞かせて欲しいのだけれど、何故僕の話を嘘だと決め付けるんだい? その根拠が聞きたいね」
「わたしは綿貫さんの顔をテレビで何度も見て知っています」
「嗚呼」
綿貫が大袈裟に天を仰いだ。
「幾らテレビで見たからといって、実際に会ったこともない人間の顔を知っていると君は言い切れるのかい? 探偵は一つの事件につき一人までという業界の通例もあることだし、ここに集まった探偵たちと直接顔を合わせることだってこれが初めてのことなんだろう? そんな君に、探偵たちが本物かどうかを見極めることは控えめに言って不可能だ。
それから遊戯室で君は僕にこう言ったね。『綿貫さんってテレビで見るより実物の方がずっと御綺麗なんですね』と。あれは正にその通りだったんだ。何故なら僕は綿貫リエではなく別人、支倉貴人なのだから」
「……うぐ」
言い返せない。
わたしは遊戯室での失言を苦々しく思う。
「ですが、残酷館の客室の扉は全て顔認証をパスしなければ開かない仕組みになっていますよね? あなたが綿貫さんでないのなら、どうやって綿貫さんの部屋の扉を開けたのですか?」
「それも容易く答えられる質問だ。烏丸は顔認証に使われる写真は残酷館に入るときに撮られたものだと説明した筈だよ。つまり、顔認証に使われたのは綿貫の写真ではなく、綿貫の顔に整形した僕の写真というわけさ。
ついでに言っておくと、烏丸は僕と僕の偽者の名前は一度も呼んでいない。僕のやったことはあくまでフェアプレイであるということをここに付け加えておこう」
「何がフェアプレイだ」
城ケ崎が吐き捨てるように言った。
「お前は最初からそうやって逃げ道を用意していたのだろう?」
「おやおや、これは心外だなァ。これでも僕は君たちに納得のいく説明をしようと心を砕いているのに」
「どこがだ。大体すり替わり自体がアンフェアだろうが。そんなもの、推理しようがないだろう」
「……ふーむ、僕はそうは思わないな。探偵側の勝利条件として、犯人の名前を答えることは最初に説明されていた筈だよ。それにゲームの勝者への莫大な賞金を聞いた時点で、犯人が支倉貴人であるということは充分推理可能だと思うね。そもそも僕は今までずっと君たちの前に顔を晒している。僕が綿貫リエではないことに気付くチャンスは幾らでもあった筈だ」
そこで城ケ崎の口角が凶悪に吊り上がる。
敵が罠にかかったのだ。
「ならば一つ訊こう。『寿司アンルーレット』でのお前の死んだふりはどう説明する? あれは現役の女優である綿貫リエだからこそ出来た芸当だ。あの迫真の演技がお前の正体を物語っている。まさか支倉貴人にも同じことが出来るとでも言うつもりか?」
――そうか。
あのとき、綿貫は苦しみもがき、口から泡を吹いて倒れた。そして脈と呼吸まで止めていた。
あんなことは超一流の演者でなければ不可能だろう。
「……うーん、参ったな。流石にそれは出来ないね」
綿貫はあっさり自説の無理を認めた。
それが、あたかも取るに足りないことのように。
漸く冷静さを取り戻しつつあった城ケ崎も、この反応は想定外だったようだ。大きく目を見開いている。
「……まさか貴様、ふざけているのか?」
「いいや、僕はいたって大真面目さ。ただ、僕には死んだふりの演技なんてする必要はなかったんだよ。城ケ崎君、君は『寿司アンルーレット』での取り決めを忘れているんじゃないか?」
「何だと?」
「いいかい、烏丸の説明では毒入りの寿司が紛れていると言っただけで、それが一貫だとは言っていない。奇しくも君が指摘したことだよ?」
「……まさか」
城ケ崎の顔色がさっと青ざめる。
「あの中に、毒入り寿司は二貫あったのさ。そして毒入り寿司には、それぞれ別の毒薬を盛っておいた。片方には致死量の猛毒。もう片方には一度仮死状態となり、数分後に目覚める毒薬だ。僕が真っ先に寿司を選んだのは、他の誰かにこの毒薬を食べられることを防ぐ為だった」
「…………馬鹿な、あり得ない!?」
黒い影がわなわなと震えている。
「飲めば必ず仮死状態になり、その後確実に目を覚ます。そんな毒薬はこの世の何処にも存在しない。存在するわけがない」
「その通り、この毒はそんな都合のいいものじゃない。この毒を仮死状態になるまで服用すれば、致死量まであと僅か。運が悪ければ、そのまま目覚めないことも充分あり得ただろうね」
「…………」
いかれている、と思った。
その話が本当だとすれば、犯人は命知らずもいいところだ。
そもそも、犯人は城ケ崎に犯行を見破られるかどうかなど分からなかったのだ。城ケ崎が犯人をここまで追い詰めなければ、この命懸けのなり替わりは全く無意味なものになってしまう。
そんな無駄になるかもしれない保険の為に、犯人は命まで賭けたというのか?
「あり得ない」
「馬鹿げていると思うかい?」
犯人は可笑しそうに笑っていた。
否、待てよ。
本当にそんなことが可能か?
犯人にとって、わたしの存在は不確定要素だった筈だ。
わたしさえ残酷館に来なければ、『寿司アンルーレット』で脱落者を決める必要すらなかったのだ。予め人数調整が必要な場合に備えていたとしても、そこまで準備出来るものだろうか?
それに相手は綿貫リエだ。
全ては支倉になりすました演技という線の方が濃厚ではないのか?
「証拠はあるんですか?」
わたしは平静を装って、そう言った。だが、それが上手くいったかどうかは分からない。うなじの毛がこわばるのが、自分でもよく分かる。
「証拠?」
「今の話は全て可能性の話です。先生の推理の不完全さを指摘するものではあっても、あなたの言うことが真実であるという根拠はないに等しい。あなたが支倉貴人だという証拠はあるのですか?」
「……んー」
綿貫はポリポリ頭をかいている。
教師が出来の悪い生徒に、どうやって説明すればいいか迷うような素振りだ。
「何というか、君は自分の立場が分かっていないようだね。回答を誤った時点で、君たちの負けは確定している。君たちは僕の説明を受け入れるしかないんだ。それでも僕の説明に不服なら、証拠を示すのは僕ではなくむしろ君たちの方だろう? 僕に君たちへの証明の義務はない」
「…………」
城ケ崎はこういう事態を想定していた。
そしてその為の対策も用意していたのだ。
にも拘らず、わたしたちは犯人を前に成す術がない。
無力だ。
「……と言いたいところだけれど、反証をすると言っておいて証拠も出さないのでは流石に君たちも納得いかないだろう。僕としても、決着をこれ以上引き延ばすのは本意ではない」
「……まさか、本当に証拠があるのか!?」
城ケ崎が掠れた声で呟いた。
首を折り曲げた極端な猫背の姿勢のまま、虚ろな瞳でじっと綿貫を見つめている。
「城ケ崎君、もう一つ君の敗因を教えておこう。君はあまりにも紳士的過ぎた。僕を部屋に泊めた夜、君は僕の身体くらい調べておくべきだったんだ。あの夜、僕は目隠しをされた上に手足を拘束されていた。何をされたとしても抵抗は出来なかったし、僕はそのことをある程度まで覚悟していたんだ。もしや城ケ崎君、君は女性の身体に興味がないのではないのかな?」
犯人は白いワンピースの裾を一気にたくし上げた。
城ケ崎とわたしは息を飲む。
「……え!?」
――そこには、女性には本来あってはならない大振りのものが一本ぶら下がっていた。
それは城ケ崎も同じだったらしい。
わたしたちはお互い無言で顔を見合わせた。
「……あの、何を言ってるんです? 支倉さんなら毒入りの寿司を食べて死んだではありませんか」
綿貫はキョトンとしている。
「嗚呼、そうだったね。随分昔のことだから、すっかり忘れてたよ」
突然、声も喋り方もガラリと変わった。
それは確かに生前の支倉と同じ声と喋り方だ。
「だけどあれは僕じゃない。整形手術によって僕の顔そっくりになった、別人だ。顔が変わったショックで、どうも彼はすっかり自分のことを僕だと思い込んでしまったようだけれどね。同じように僕も顔を変え、綿貫リエのふりをしていたというわけさ」
「…………」
とても信じられるような話ではない。
出まかせに決まっている。
「嘘です。そんな苦し紛れの言い逃れで誤魔化そうとしても無駄です」
「あれれ? おかしいな鈴村君。確か君はさっきまで僕を庇ってくれていたのではなかったかな? 君は僕と城ケ崎君のどっちの味方なんだい?」
そんなこと、分からない。
しかし、真実をこんな形で有耶無耶にされることを、わたしは許せないと感じたのだ。
それは怒りにも似た感情だ。
「わたしは、本当のことが知りたいだけです」
「……うーん、困ったね。どうも君たちは僕の話が信じられないみたいだけど、僕は何一つ嘘など吐いていないんだ。そこで聞かせて欲しいのだけれど、何故僕の話を嘘だと決め付けるんだい? その根拠が聞きたいね」
「わたしは綿貫さんの顔をテレビで何度も見て知っています」
「嗚呼」
綿貫が大袈裟に天を仰いだ。
「幾らテレビで見たからといって、実際に会ったこともない人間の顔を知っていると君は言い切れるのかい? 探偵は一つの事件につき一人までという業界の通例もあることだし、ここに集まった探偵たちと直接顔を合わせることだってこれが初めてのことなんだろう? そんな君に、探偵たちが本物かどうかを見極めることは控えめに言って不可能だ。
それから遊戯室で君は僕にこう言ったね。『綿貫さんってテレビで見るより実物の方がずっと御綺麗なんですね』と。あれは正にその通りだったんだ。何故なら僕は綿貫リエではなく別人、支倉貴人なのだから」
「……うぐ」
言い返せない。
わたしは遊戯室での失言を苦々しく思う。
「ですが、残酷館の客室の扉は全て顔認証をパスしなければ開かない仕組みになっていますよね? あなたが綿貫さんでないのなら、どうやって綿貫さんの部屋の扉を開けたのですか?」
「それも容易く答えられる質問だ。烏丸は顔認証に使われる写真は残酷館に入るときに撮られたものだと説明した筈だよ。つまり、顔認証に使われたのは綿貫の写真ではなく、綿貫の顔に整形した僕の写真というわけさ。
ついでに言っておくと、烏丸は僕と僕の偽者の名前は一度も呼んでいない。僕のやったことはあくまでフェアプレイであるということをここに付け加えておこう」
「何がフェアプレイだ」
城ケ崎が吐き捨てるように言った。
「お前は最初からそうやって逃げ道を用意していたのだろう?」
「おやおや、これは心外だなァ。これでも僕は君たちに納得のいく説明をしようと心を砕いているのに」
「どこがだ。大体すり替わり自体がアンフェアだろうが。そんなもの、推理しようがないだろう」
「……ふーむ、僕はそうは思わないな。探偵側の勝利条件として、犯人の名前を答えることは最初に説明されていた筈だよ。それにゲームの勝者への莫大な賞金を聞いた時点で、犯人が支倉貴人であるということは充分推理可能だと思うね。そもそも僕は今までずっと君たちの前に顔を晒している。僕が綿貫リエではないことに気付くチャンスは幾らでもあった筈だ」
そこで城ケ崎の口角が凶悪に吊り上がる。
敵が罠にかかったのだ。
「ならば一つ訊こう。『寿司アンルーレット』でのお前の死んだふりはどう説明する? あれは現役の女優である綿貫リエだからこそ出来た芸当だ。あの迫真の演技がお前の正体を物語っている。まさか支倉貴人にも同じことが出来るとでも言うつもりか?」
――そうか。
あのとき、綿貫は苦しみもがき、口から泡を吹いて倒れた。そして脈と呼吸まで止めていた。
あんなことは超一流の演者でなければ不可能だろう。
「……うーん、参ったな。流石にそれは出来ないね」
綿貫はあっさり自説の無理を認めた。
それが、あたかも取るに足りないことのように。
漸く冷静さを取り戻しつつあった城ケ崎も、この反応は想定外だったようだ。大きく目を見開いている。
「……まさか貴様、ふざけているのか?」
「いいや、僕はいたって大真面目さ。ただ、僕には死んだふりの演技なんてする必要はなかったんだよ。城ケ崎君、君は『寿司アンルーレット』での取り決めを忘れているんじゃないか?」
「何だと?」
「いいかい、烏丸の説明では毒入りの寿司が紛れていると言っただけで、それが一貫だとは言っていない。奇しくも君が指摘したことだよ?」
「……まさか」
城ケ崎の顔色がさっと青ざめる。
「あの中に、毒入り寿司は二貫あったのさ。そして毒入り寿司には、それぞれ別の毒薬を盛っておいた。片方には致死量の猛毒。もう片方には一度仮死状態となり、数分後に目覚める毒薬だ。僕が真っ先に寿司を選んだのは、他の誰かにこの毒薬を食べられることを防ぐ為だった」
「…………馬鹿な、あり得ない!?」
黒い影がわなわなと震えている。
「飲めば必ず仮死状態になり、その後確実に目を覚ます。そんな毒薬はこの世の何処にも存在しない。存在するわけがない」
「その通り、この毒はそんな都合のいいものじゃない。この毒を仮死状態になるまで服用すれば、致死量まであと僅か。運が悪ければ、そのまま目覚めないことも充分あり得ただろうね」
「…………」
いかれている、と思った。
その話が本当だとすれば、犯人は命知らずもいいところだ。
そもそも、犯人は城ケ崎に犯行を見破られるかどうかなど分からなかったのだ。城ケ崎が犯人をここまで追い詰めなければ、この命懸けのなり替わりは全く無意味なものになってしまう。
そんな無駄になるかもしれない保険の為に、犯人は命まで賭けたというのか?
「あり得ない」
「馬鹿げていると思うかい?」
犯人は可笑しそうに笑っていた。
否、待てよ。
本当にそんなことが可能か?
犯人にとって、わたしの存在は不確定要素だった筈だ。
わたしさえ残酷館に来なければ、『寿司アンルーレット』で脱落者を決める必要すらなかったのだ。予め人数調整が必要な場合に備えていたとしても、そこまで準備出来るものだろうか?
それに相手は綿貫リエだ。
全ては支倉になりすました演技という線の方が濃厚ではないのか?
「証拠はあるんですか?」
わたしは平静を装って、そう言った。だが、それが上手くいったかどうかは分からない。うなじの毛がこわばるのが、自分でもよく分かる。
「証拠?」
「今の話は全て可能性の話です。先生の推理の不完全さを指摘するものではあっても、あなたの言うことが真実であるという根拠はないに等しい。あなたが支倉貴人だという証拠はあるのですか?」
「……んー」
綿貫はポリポリ頭をかいている。
教師が出来の悪い生徒に、どうやって説明すればいいか迷うような素振りだ。
「何というか、君は自分の立場が分かっていないようだね。回答を誤った時点で、君たちの負けは確定している。君たちは僕の説明を受け入れるしかないんだ。それでも僕の説明に不服なら、証拠を示すのは僕ではなくむしろ君たちの方だろう? 僕に君たちへの証明の義務はない」
「…………」
城ケ崎はこういう事態を想定していた。
そしてその為の対策も用意していたのだ。
にも拘らず、わたしたちは犯人を前に成す術がない。
無力だ。
「……と言いたいところだけれど、反証をすると言っておいて証拠も出さないのでは流石に君たちも納得いかないだろう。僕としても、決着をこれ以上引き延ばすのは本意ではない」
「……まさか、本当に証拠があるのか!?」
城ケ崎が掠れた声で呟いた。
首を折り曲げた極端な猫背の姿勢のまま、虚ろな瞳でじっと綿貫を見つめている。
「城ケ崎君、もう一つ君の敗因を教えておこう。君はあまりにも紳士的過ぎた。僕を部屋に泊めた夜、君は僕の身体くらい調べておくべきだったんだ。あの夜、僕は目隠しをされた上に手足を拘束されていた。何をされたとしても抵抗は出来なかったし、僕はそのことをある程度まで覚悟していたんだ。もしや城ケ崎君、君は女性の身体に興味がないのではないのかな?」
犯人は白いワンピースの裾を一気にたくし上げた。
城ケ崎とわたしは息を飲む。
「……え!?」
――そこには、女性には本来あってはならない大振りのものが一本ぶら下がっていた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
【完結】少女探偵・小林声と13の物理トリック
暗闇坂九死郞
ミステリー
私立探偵の鏑木俊はある事件をきっかけに、小学生男児のような外見の女子高生・小林声を助手に迎える。二人が遭遇する13の謎とトリック。
鏑木 俊 【かぶらき しゅん】……殺人事件が嫌いな私立探偵。
小林 声 【こばやし こえ】……探偵助手にして名探偵の少女。事件解決の為なら手段は選ばない。
RoomNunmber「000」
誠奈
ミステリー
ある日突然届いた一通のメール。
そこには、報酬を与える代わりに、ある人物を誘拐するよう書かれていて……
丁度金に困っていた翔真は、訝しみつつも依頼を受け入れ、幼馴染の智樹を誘い、実行に移す……が、そこである事件に巻き込まれてしまう。
二人は密室となった部屋から出ることは出来るのだろうか?
※この作品は、以前別サイトにて公開していた物を、作者名及び、登場人物の名称等加筆修正を加えた上で公開しております。
※BL要素かなり薄いですが、匂わせ程度にはありますのでご注意を。
意識転移鏡像 ~ 歪む時間、崩壊する自我 ~
葉羽
ミステリー
「時間」を操り、人間の「意識」を弄ぶ、前代未聞の猟奇事件が発生。古びた洋館を改造した私設研究所で、昏睡状態の患者たちが次々と不審死を遂げる。死因は病死や事故死とされたが、その裏には恐るべき実験が隠されていた。被害者たちは、鏡像体と呼ばれる自身の複製へと意識を転移させられ、時間逆行による老化と若返りを繰り返していたのだ。歪む時間軸、変質する記憶、そして崩壊していく自我。天才高校生・神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に、この難解な謎に挑む。しかし、彼らの前に立ちはだかるのは、想像を絶する恐怖と真実への迷宮だった。果たして葉羽は、禁断の実験の真相を暴き、被害者たちの魂を救うことができるのか?そして、事件の背後に潜む驚愕のどんでん返しとは?究極の本格推理ミステリーが今、幕を開ける。
呪王の鹿~南宮大社380年目の謎に挑む~
hoshinatasuku
ミステリー
関ヶ原の戦いで全焼し、再建から380年が経過した美濃一之宮・南宮大社。江戸初期より社殿に巧みに隠されてきた暗号に気付いた若き史学博士・坂城真。真は亡き祖母と交わした約束を思い出し解読に挑む。幼馴染みで役場観光係の八神姫香と共に謎解きを進めるのだが、解けたそれは戦国の世を収束させた徳川家への呪法だった。そして突如解読を阻む怪しい者が現れ、真は執拗に狙われてゆく。
【なろう・カクヨムでも同小説を投稿済】
没入劇場の悪夢:天才高校生が挑む最恐の密室殺人トリック
葉羽
ミステリー
演劇界の巨匠が仕掛ける、観客没入型の新作公演。だが、幕開け直前に主宰は地下密室で惨殺された。完璧な密室、奇妙な遺体、そして出演者たちの不可解な証言。現場に居合わせた天才高校生・神藤葉羽は、迷宮のような劇場に潜む戦慄の真実へと挑む。錯覚と現実が交錯する悪夢の舞台で、葉羽は観客を欺く究極の殺人トリックを暴けるのか? 幼馴染・望月彩由美との淡い恋心を胸に秘め、葉羽は劇場に潜む「何か」に立ち向かう。だが、それは想像を絶する恐怖の幕開けだった…。
時の呪縛
葉羽
ミステリー
山間の孤立した村にある古びた時計塔。かつてこの村は繁栄していたが、失踪事件が連続して発生したことで、村人たちは恐れを抱き、時計塔は放置されたままとなった。17歳の天才高校生・神藤葉羽は、友人に誘われてこの村を訪れることになる。そこで彼は、幼馴染の望月彩由美と共に、村の秘密に迫ることになる。
葉羽と彩由美は、失踪事件に関する不気味な噂を耳にし、時計塔に隠された真実を解明しようとする。しかし、時計塔の内部には、過去の記憶を呼び起こす仕掛けが待ち受けていた。彼らは、時間が歪み、過去の失踪者たちの幻影に直面する中で、次第に自らの心の奥底に潜む恐怖と向き合わせることになる。
果たして、彼らは村の呪いを解き明かし、失踪事件の真相に辿り着けるのか?そして、彼らの友情と恋心は試される。緊迫感あふれる謎解きと心理的恐怖が交錯する本格推理小説。
復讐の旋律
北川 悠
ミステリー
昨年、特別賞を頂きました【嗜食】は現在、非公開とさせていただいておりますが、改稿を加え、近いうち再搭載させていただきますので、よろしくお願いします。
復讐の旋律 あらすじ
田代香苗の目の前で、彼女の元恋人で無職のチンピラ、入谷健吾が無残に殺されるという事件が起きる。犯人からの通報によって田代は保護され、警察病院に入院した。
県警本部の北川警部が率いるチームが、その事件を担当するが、圧力がかかって捜査本部は解散。そんな時、川島という医師が、田代香苗の元同級生である三枝京子を連れて、面会にやってくる。
事件に進展がないまま、時が過ぎていくが、ある暴力団組長からホワイト興産という、謎の団体の噂を聞く。犯人は誰なのか? ホワイト興産とははたして何者なのか?
まあ、なんというか古典的な復讐ミステリーです……
よかったら読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる