349 / 389
『腸』――16日目
159.『16日目の投票(1)』
しおりを挟む
――――PM20:30、会議室
筒井 惣子郎
「とにかく、やると決まった以上は、覚悟するしかない。
今後…………俺たちは殺し合いをしなければならないんだ」
竜崎 圭吾
「……………………」
千景 勝平
「…………もうとっくに、覚悟はできた。
初めてくれ」
**(……昨晩、由絵を殺したときに……)**
間宮 果帆
「そんなこと言ったって、情報がなさすぎる。
…………誰が人狼かなんて、さっぱり」
佐倉 小桃
「…………情報は、あるわ」
乃木坂 朔也
「……………………俺たちは、村人と確定している。
俺と、直斗と竜崎、筒井の四人は、な」
全員
「……………………」
七瀬 和華
「……今までは、楽観視しすぎたのよ。
こんなところで、あのローテーションが生きてくるなんて」
**(四人も確定してるんだもの…………村人が優位なはず、よ)**
間宮 果帆
「投票するにしても、この四人は完全に外して問題ないんだな」
竜崎 圭吾
「…………そう言ってくれるとありがたいねぇ」
**(その代わり、襲撃のリスクは高いんだろうなぁ……)**
白百合 美海
「あ、あの…………それじゃ、あたしから一つ、話があるわ」
間宮 果帆
「…………どうした?」
乃木坂 朔也
「美海…………?」
白百合 美海
「あたし、…………あたしね、
……………………『占い師』なの」
全員
「……………………!」
佐倉 小桃
「ほ、本当に? 白百合さん…………」
白百合 美海
「嘘だったら恐くて…………こんなこと言えないわよ」
**(…………なんて、ね)**
筒井 惣子郎
「そうか…………白百合、君だったんだな。
それじゃあもしかして、誰が人狼かもう知ってるんじゃ」
小田切 冬司
**(ナイスだよ、白百合さん。
…………俺の役目は、裏切り者をあぶり出すことだ)**
「待って。白百合さんを完全に信じるにはまだ早いよ。
…………他に、いないの、……『占い師』の人は。
…………いたら手をあげて」
全員
「……………………」
和歌野 岬
「…………わたしも、そうよ」
白百合 美海
「えっ?」
**(アキラは言ってた…………もう一人占い師を騙る人がいたら、それは裏切り者だって……。
それじゃあ…………もしかして)**
本堂 空太
「…………どういうことだ」
和歌野 岬
「美海は嘘をついているわ。
…………わたしが本物の占い師だから」
**(…………『狂人の振る舞い方』…………役にたちそうね)**
【残り:14人】
筒井 惣子郎
「とにかく、やると決まった以上は、覚悟するしかない。
今後…………俺たちは殺し合いをしなければならないんだ」
竜崎 圭吾
「……………………」
千景 勝平
「…………もうとっくに、覚悟はできた。
初めてくれ」
**(……昨晩、由絵を殺したときに……)**
間宮 果帆
「そんなこと言ったって、情報がなさすぎる。
…………誰が人狼かなんて、さっぱり」
佐倉 小桃
「…………情報は、あるわ」
乃木坂 朔也
「……………………俺たちは、村人と確定している。
俺と、直斗と竜崎、筒井の四人は、な」
全員
「……………………」
七瀬 和華
「……今までは、楽観視しすぎたのよ。
こんなところで、あのローテーションが生きてくるなんて」
**(四人も確定してるんだもの…………村人が優位なはず、よ)**
間宮 果帆
「投票するにしても、この四人は完全に外して問題ないんだな」
竜崎 圭吾
「…………そう言ってくれるとありがたいねぇ」
**(その代わり、襲撃のリスクは高いんだろうなぁ……)**
白百合 美海
「あ、あの…………それじゃ、あたしから一つ、話があるわ」
間宮 果帆
「…………どうした?」
乃木坂 朔也
「美海…………?」
白百合 美海
「あたし、…………あたしね、
……………………『占い師』なの」
全員
「……………………!」
佐倉 小桃
「ほ、本当に? 白百合さん…………」
白百合 美海
「嘘だったら恐くて…………こんなこと言えないわよ」
**(…………なんて、ね)**
筒井 惣子郎
「そうか…………白百合、君だったんだな。
それじゃあもしかして、誰が人狼かもう知ってるんじゃ」
小田切 冬司
**(ナイスだよ、白百合さん。
…………俺の役目は、裏切り者をあぶり出すことだ)**
「待って。白百合さんを完全に信じるにはまだ早いよ。
…………他に、いないの、……『占い師』の人は。
…………いたら手をあげて」
全員
「……………………」
和歌野 岬
「…………わたしも、そうよ」
白百合 美海
「えっ?」
**(アキラは言ってた…………もう一人占い師を騙る人がいたら、それは裏切り者だって……。
それじゃあ…………もしかして)**
本堂 空太
「…………どういうことだ」
和歌野 岬
「美海は嘘をついているわ。
…………わたしが本物の占い師だから」
**(…………『狂人の振る舞い方』…………役にたちそうね)**
【残り:14人】
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
蠍の舌─アル・ギーラ─
希彗まゆ
ミステリー
……三十九。三十八、三十七
結珂の通う高校で、人が殺された。
もしかしたら、自分の大事な友だちが関わっているかもしれない。
調べていくうちに、やがて結珂は哀しい真実を知ることになる──。
双子の因縁の物語。
失くした記憶
うた
ミステリー
ある事故がきっかけで記憶を失くしたトウゴ。記憶を取り戻そうと頑張ってはいるがかれこれ10年経った。
そんなある日1人の幼なじみと再会し、次第に記憶を取り戻していく。
思い出した記憶に隠された秘密を暴いていく。
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる