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『腸』――6日目
107.『バンジー』
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――――6日目
本堂 空太
(竜崎が村人であることが証明された)
――――AM11:45、リビングルーム
有栖川 直斗
「バンジージャンプがしたい」
道明寺 晶
「は?」
有栖川 直斗
「俺、空が飛びたいんだ」
乃木坂 朔也
「やっべどーしよ、直斗のネジが飛んだ」
白百合 美海
「オーバーヒートしてるわ」
有栖川 直斗
「せめて魂だけでもバンジーできないか。
ザ・幽体離脱さ」
白百合 美海
「…………ダメね、重症だわ」
本堂 空太
(直斗……君ってやつは、なんてシュールなんだ)
**
――――モニタールーム
菫谷 昴
「ほーんとこいつら危機感ねえのな」
如月 仁
「………………」
菫谷 昴
「つかお前、風呂入らなくて何日目?
…………6日目? くっせえなあ」
如月 仁
「…………そう思うなら風呂くらい入れさせてくれ。
……もう、抵抗する気力もないさ」
菫谷 昴
「てめえはウジまみれになって死ねや。
…………ああ、くせえくせえ、身も心も」
如月 仁
「…………お前の家族を殺したと言う白百合の兄と、……俺が似ているのはわかった。
だが…………はっきり言う。俺は関係がない。
こんな理不尽な仕打ちを受ける謂われなどない」
ドスッ――――
如月 仁
「うっ…………」
菫谷 昴
「…………わかってんだよ、そんなことくらい俺だってよ。
…………俺だってなんでお前をここまで痛め付けたいのか、わけわかんねえよ。
ただ…………」
如月 仁
「………………」
菫谷 昴
「……兄に似てるだけじゃない。
美海に好かれてたのが気に入らない」
如月 仁
「…………お前は、白百合を恨んでいるのか?
……それとも………………」
菫谷 昴
「………………」
**
――――6日目、終了
【残り:16人】
本堂 空太
(竜崎が村人であることが証明された)
――――AM11:45、リビングルーム
有栖川 直斗
「バンジージャンプがしたい」
道明寺 晶
「は?」
有栖川 直斗
「俺、空が飛びたいんだ」
乃木坂 朔也
「やっべどーしよ、直斗のネジが飛んだ」
白百合 美海
「オーバーヒートしてるわ」
有栖川 直斗
「せめて魂だけでもバンジーできないか。
ザ・幽体離脱さ」
白百合 美海
「…………ダメね、重症だわ」
本堂 空太
(直斗……君ってやつは、なんてシュールなんだ)
**
――――モニタールーム
菫谷 昴
「ほーんとこいつら危機感ねえのな」
如月 仁
「………………」
菫谷 昴
「つかお前、風呂入らなくて何日目?
…………6日目? くっせえなあ」
如月 仁
「…………そう思うなら風呂くらい入れさせてくれ。
……もう、抵抗する気力もないさ」
菫谷 昴
「てめえはウジまみれになって死ねや。
…………ああ、くせえくせえ、身も心も」
如月 仁
「…………お前の家族を殺したと言う白百合の兄と、……俺が似ているのはわかった。
だが…………はっきり言う。俺は関係がない。
こんな理不尽な仕打ちを受ける謂われなどない」
ドスッ――――
如月 仁
「うっ…………」
菫谷 昴
「…………わかってんだよ、そんなことくらい俺だってよ。
…………俺だってなんでお前をここまで痛め付けたいのか、わけわかんねえよ。
ただ…………」
如月 仁
「………………」
菫谷 昴
「……兄に似てるだけじゃない。
美海に好かれてたのが気に入らない」
如月 仁
「…………お前は、白百合を恨んでいるのか?
……それとも………………」
菫谷 昴
「………………」
**
――――6日目、終了
【残り:16人】
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