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『腸』――1日目
037.『今後の方針(5)』
しおりを挟む和歌野 岬
「…………花菜、部屋に行きましょう」
小日向 花菜
「あ、うん!」
和歌野 岬
「それじゃあみんな、さよなら」
小日向 花菜
「また、あとでね!」
間宮 果帆
「あ、ああ、また!」
…………。
八木沼 由絵
「……勝平~、由絵たちも部屋に行こ?」
千景 勝平
「…………俺はここにいる」
八木沼 由絵
「もう~、なに言ってるの~?
勝平、休んだ方がいいよ!
…………ほら、行こ?」
千景 勝平
「………………」
小田切 冬司
「…………勝平くんにはしっかりしてもらわなきゃ。
だから、今は休んでよ。ね?」
**(今後どうなるか、わからないんだから……さ)**
千景 勝平
「…………すまん」
**(しっかりしてもらわなきゃ、か。
もし人狼ゲームしなきゃいけなくなったら……俺は由絵を殺せるのか?)**
八木沼 由絵
「…………良かった。
じゃあみんな、ばいば~い」
………………。
小田切 冬司
「…………俺と目黒くんはここにいるから。
みんなも、部屋にいて?」
七瀬 和華
「……ありがとう、小田切くん。
筒井くんたちによろしくね。
…………小桃、一緒に部屋に行かない?」
佐倉 小桃
「…………そうね。
みんな、また、6時に……」
………………。
間宮 果帆
「……あたしらも行こうか」
白百合 美海
「うん…………」
本堂 空太
「……俺は…………」
(どうするべきなんだ?
ここに残る? …………部屋に行く?)
間宮 果帆
「……空太、部屋に行こう」
本堂 空太
「え?」
間宮 果帆
「…………ひどい顔してる」
本堂 空太
「そ、……そう?」
間宮 果帆
「ああ……」
目黒 結翔
「……休めよ。ここは気にすんな」
小田切 冬司
「俺たちもあとでちゃんと休むからさ。
空太は間宮さんと白百合さんと、一緒にいてあげて」
本堂 空太
「……うん。わかった。ありがとうな」
目黒 結翔
「白百合…………」
間宮 果帆
「美海……行こうか」
白百合 美海
「………………。
ごめんなさい、果帆。
やっぱり…………ひとりに、してくれる?」
間宮 果帆
「え…………」
白百合 美海
「ごめんね…………ひとりに、なりたいの……」
間宮 果帆
「あ、ああ……わかったよ」
白百合 美海
「ありがとう…………。
小田切くん、結翔くん……、アキラたちを…………よろしくね?
またね……」
………………。
目黒 結翔
「白百合…………あんなに落ち込んでる姿、初めて見た……」
小田切 冬司
「……無理もないよ」
間宮 果帆
「…………あのさ。
アキラが戻ってきたら、美海の部屋に顔出すように言ってくれるか?」
小田切 冬司
「うん。いいよ」
間宮 果帆
「頼むよ。…………空太、行こう」
本堂 空太
「うん…………」
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