上 下
210 / 389
『腸』――1日目

020.『見せしめ(3)』

しおりを挟む

千景 勝平
「うそだろ……秋尾…………」

乃木坂 朔也
「…………っ」

道明寺 晶
「……くそっ…………」



秋尾俶伸さんは死亡しました。
都丸弥重さんは人質になりました。
これより反抗的な態度は慎むようお願いします。



白百合 美海
「あ……あ……っ」

乃木坂 朔也
「美海…………」

白百合 美海
「あたしのせいだ…………、
 あたしが……あたしが……っ」

小田切 冬司
「……白百合さんだけのせいじゃないよ、
 俺も……っ、同罪だよっ、……ごめん!」

筒井 惣子郎
「……お前たちのせいじゃない」

有栖川 直斗
「ああ……どこの誰かしらんが、悪いのは奴らだ。
 …………くそったれ!」

道明寺 晶
「………………」
**(犯人の狙いはなんだ?
 あいつらはただの見せしめだったのか?)**

本堂 空太
(……画面が…………)



説明を続けます。
村人は一刻も早く、
人狼を探し当て処刑して下さい。
人狼は仲間と協力し合い、
処刑されないよう気を付けて下さい。



白百合 美海
「うう……ひっく……」

八木沼 由絵
「うう……っ、
 美海~……泣かないで~……ううっ」

間宮 果帆
「く…………っ」



特殊能力について・・・
村人の中には、特殊な能力を持った者が
多数潜伏しています。
『占い師1人』、『霊媒師1人』、
『用心棒1人』、『共有者2人』、
『裏切り者1人』、計6人です。



本堂 空太
(特殊能力……?)



『占い師』は毎晩、市民の中なら一人を選び、
その者が『村人』か『人狼』かを
占うことができます。
『霊媒師』は翌日、前日に処刑された者が
『村人』だったのか『人狼』だったのかを
知ることができます。



注)
占い結果、霊媒結果、
どちらも対象者の能力までは
見破ることができません。
あくまで『村人』か『人狼』かのみです。



和歌野 岬
「ちょ、ちょっと待って。
 誰か、メモ書きかなにかできない?」

目黒 結翔
「く、ぅ……ああ?
 お前……このゲームする気かよ……っ」

和歌野 岬
「そうじゃないけれど……念の為よ」

目黒 結翔
「念の為ってなん――――っ」

道明寺 晶
「やめろよ。……心配ないさ。
 ちゃんと把握してる」

和歌野 岬
「そう…………」





【残り:16人】
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

アイポーツと幸福な処刑場

Onfreound
ミステリー
 気がつくと"アイポーツ"という世界に連れてこられた主人公。  ここが何処かも、自分が何者なのかもよくわからないまま、アイポーツを探っていく。

夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話

束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。 クライヴには想い人がいるという噂があった。 それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。 晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。

この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―

至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。 二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。 彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。 信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。 歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。 幻想、幻影、エンケージ。 魂魄、領域、人類の進化。 802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。 さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。 私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。

前世の記憶から引き出された真実

ゆきもと けい
ミステリー
前世の記憶があるという少年。事故で亡くなったという前世の記憶。それは本当なのか、確認する為に旅行に出た親子だが、その真実を知った時、本当の恐怖が始まることになる。

騙し屋のゲーム

鷹栖 透
ミステリー
祖父の土地を騙し取られた加藤明は、謎の相談屋・葛西史郎に救いを求める。葛西は、天才ハッカーの情報屋・後藤と組み、巧妙な罠で悪徳業者を破滅へと導く壮大な復讐劇が始まる。二転三転する騙し合い、張り巡らされた伏線、そして驚愕の結末!人間の欲望と欺瞞が渦巻く、葛西史郎シリーズ第一弾、心理サスペンスの傑作! あなたは、最後の最後まで騙される。

【か】【き】【つ】【ば】【た】

ふるは ゆう
ミステリー
姉の結婚式のために帰郷したアオイは久しぶりに地元の友人たちと顔を合わせた。仲間たちのそれぞれの苦痛と現実に向き合ううちに思いがけない真実が浮かび上がってくる。恋愛ミステリー

失った記憶が戻り、失ってからの記憶を失った私の話

本見りん
ミステリー
交通事故に遭った沙良が目を覚ますと、そこには婚約者の拓人が居た。 一年前の交通事故で沙良は記憶を失い、今は彼と結婚しているという。 しかし今の沙良にはこの一年の記憶がない。 そして、彼女が記憶を失う交通事故の前に見たものは……。 『○曜○イド劇場』風、ミステリーとサスペンスです。 最後のやり取りはお約束の断崖絶壁の海に行きたかったのですが、海の公園辺りになっています。

【完結】君の世界に僕はいない…

春野オカリナ
恋愛
 アウトゥーラは、「永遠の楽園」と呼ばれる修道院で、ある薬を飲んだ。  それを飲むと心の苦しみから解き放たれると言われる秘薬──。  薬の名は……。  『忘却の滴』  一週間後、目覚めたアウトゥーラにはある変化が現れた。  それは、自分を苦しめた人物の存在を全て消し去っていたのだ。  父親、継母、異母妹そして婚約者の存在さえも……。  彼女の目には彼らが映らない。声も聞こえない。存在さえもきれいさっぱりと忘れられていた。

処理中です...