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『腸』――1日目
011.『首』
しおりを挟む目黒 結翔
「てゆーか、どこだよ、ここ」
竜崎 圭吾
「それな」
小田切 冬司
「なんか、古い洋館って感じだけどね。
ここは……、目的としては会議室なのかな?
窓は一切ないけど、ホワイトボードもあるし」
道明寺 晶
「特殊な作りだな。狭いが、構造は宴会場に近い。
それにしては厳かと言うか、……気色の悪い部屋だな。
見ろよ、この彫刻」
本堂 空太
「!!」
(うっわ、そんなものわざわざ見せなくていいのに)
八木沼 由絵
「うわぁ~気持ち悪~い」
和歌野 岬
「悪魔みたいね」
道明寺 晶
「悪魔だろ」
間宮 果帆
「……なんだか、雰囲気満載って感じだな」
本堂 空太
「うん」
(確かになんか不気味だよね)
乃木坂 朔也
「それはこの状況の、ってこと?」
間宮 果帆
「ああ。どう考えたっておかしいだろ?
なんで、こんなところに」
本堂 空太
(果帆が不安そうにしてる。どうしよう……。
彼氏としては、なんか元気付けてあげなきゃ……。
…………てゆーか、なに、あれ)
本堂 空太
「果帆っ」
間宮 果帆
「……なんだよ?」
本堂 空太
「首……首のところに」
間宮 果帆
「え? ……なんだ、これ……」
本堂 空太
「……絆創膏?」
間宮 果帆
「空太……お前もじゃん」
本堂 空太
「え……?」
有栖川 直斗
「も、もしかして……」
乃木坂 朔也
「美海っ!」
白百合 美海
「朔也……朔也もだわ。
…………アキラ……」
道明寺 晶
「ああ、俺にもついてるな」
千景 勝平
「俺もだ」
八木沼 由絵
「由絵も~」
筒井 惣子郎
「みんなについてるのか……」
目黒 結翔
「なんかこれ痒くね?
つーか、掻いてたら剥がれるんじゃねえかな…………いってぇっ!
え? え? なんだよ、これ!!」
小田切 冬司
「どうしたの?」
目黒 結翔
「なんか引っ張ったらすげえいてーんだよ!」
道明寺 晶
「……触らない方がいいな」
目黒 結翔
「ちっくしょう……わけわかんねえよ、
なんなんだよ!」
本堂 空太
(本当に……おかしいよね)
…………。
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