人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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――20日目

151.『朝の時間(1)』

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 ――――20日目

 ――――AM06:00、会議室





人狼は襲撃に成功しました。

昨晩の犠牲者は竜崎圭吾さんでした。





 ――――AM08:00、リビングルーム

本堂 空太
(…………朝だ。
 昨晩は、竜崎が殺された。
 …………今までと死に方が違かった。
 小田切によると、毒殺。ベッドには血混じりの泡が付着していた)

本堂 空太
「……………………」
(やはり、義務のように俺たちはリビングに集まっていた。
 佐倉と白百合が、簡単なご飯を用意してくれたみたいだ。
 まるで事務作業のように、黙々と食材を口に運んだ)

有栖川 直斗
「…………勝平は、人狼だったよ」

七瀬 和華
「……………………」

間宮 果帆
「………………そうか」

有栖川 直斗
「…………俺にはもう、答えはわかった」

本堂 空太
(直斗はそう言って、白百合を見た。
 …………確かめるように見詰めて、それから、頷いた)

白百合 美海
「直斗くん…………」

間宮 果帆
「…………弁解しても、無駄みたいだな」

小田切 冬司
「少なくとも、俺と直斗は白百合さんを信じてるからね」

間宮 果帆
「…………夜、話がある」

七瀬 和華
「…………わたしも、夜になったら。
 …………みんなに打ち明けなきゃいけないことがあるの」

本堂 空太
「…………自白?」

七瀬 和華
「……違うわ、そうじゃなくて」

佐倉 小桃
「……和華?」

七瀬 和華
「……わたしは、…………わたしは、
 自分が人狼じゃないってことを証明することができるわ」





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