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――17日目
113.『17回目の会議(4)』
しおりを挟む和歌野 岬
「わたしは、…………花菜よ、花菜を占ったわ」
小日向 花菜
「え?」
和歌野 岬
「………………人狼だった」
小日向 花菜
「………………え?」
間宮 果帆
「か、花菜が…………?」
乃木坂 朔也
「……本当なのか?」
白百合 美海
「……………………」
小日向 花菜
「え? ――――え?
サキ、なにを言って」
和歌野 岬
「…………ごめんね、花菜。
でもわたし決めたの、生きて帰るって。
……あんな家だけどね」
全員
「……………………」
和歌野 岬
「もう一度言うわ。花菜が、人狼だった」
白百合 美海
「――――サキちゃん!」
小田切 冬司
「白百合さん!」
白百合 美海
「――――――っ!」
千景 勝平
「……………………」
白百合 美海
「どうして……そんな嘘を言うの?
サキちゃん、占い師じゃないじゃない。
なのに、どうして花菜を貶めるような嘘を吐くの?」
和歌野 岬
「じゃあ聞くけど、……美海は花菜を占ったの?
結果はどうだった?」
白百合 美海
「っ…………!」
和歌野 岬
「なぜ嘘と思うの?
……美海にとってはわたしは偽物でしょうけど、わたしにとっては美海がそうだわ。
そしてみんなには、……どっちが本物かなんてわからない」
全員
「……………………」
和歌野 岬
「そうでしょう?」
白百合 美海
「………………」
間宮 果帆
「……………………」
小日向 花菜
「……ち、違うっ! 違う!!
うちは村人だよ! 人狼じゃない!」
小田切 冬司
「………………証明できるものは?」
小日向 花菜
「…………え?」
小田切 冬司
「例えば、もうひとりの『共有者』だとか、……『用心棒』だとか」
小日向 花菜
「な、ないよ、そんなの。
……だってうち、…………ただの村人だもんっ!」
竜崎 圭吾
「……………………」
小日向 花菜
「サキ……なんで、なんで…………、
うち……サキになんかした?
え、なんで………………あ、サキが人狼なの……?
だから、二人で生き残れないから……だから…………、
……あ、れ……でも、美海がサキは村人って…………え、あ、れ……」
和歌野 岬
「…………ごめんね、花菜」
七瀬 和華
「……………………」
和歌野 岬
「…………花菜が、人狼よ」
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